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【可能性の】織田作之助【文学】

1 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 17:12:27
血を吐きながら文学の可能性を模索した伊達男
オダサクはんについて語る人は「耳かきですくうほど」も
いないんですか。

2 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 17:49:09
  _ ∩
(゚∀゚)彡ぜんざい!
  ⊂彡ぜんざい!

3 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 17:49:15
ひょっとして、2get?

4 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 17:50:35
残念でした…

5 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 17:56:18
『猿飛佐助』や『ニコ狆先生』は今読んでも普通に面白いと思う。

6 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 18:06:34
『競馬』や『アドバルーン』は今読んでも切なくて良いと思う。

7 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 18:18:24
丸谷才一みたいに「ホームグラウンド」を考えると、
織田の場合は西鶴とスタンダールになるのだろうか?

8 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 18:49:31
まあ、『赤と黒』を読んで小説家を志したというのは、自分で言ってる位だし。
西鶴、チェホフ好きは太宰と一緒だから、話が合ったと思う。
あと、ヴァレリーとか、面白い所では、岸田国士とか。

太宰安吾織田作の座談会は二度とも、読み物として面白いよ。

9 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 18:56:03
この人の文体は「浄瑠璃的」っていうのかな?
開高健もそうだけど。


ヴァレリー好きは知らなかったな。
古典主義的なところもあるわけか。

10 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:05:16
『夫婦善哉』は「浄瑠璃的」、『猿飛佐助』なんかは「講談的」と言ったところか?

あっちのスレで書いたけど、開高さんは文体の面で安吾や織田作の影響を受けたんじゃないですか?

11 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:05:58
町田康にそっくりだな。

12 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:08:37
どういう点が?
それを書いてくれないとスレが進まない。

13 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:11:42
いや、町田が似ているのは、三浦雅士が指摘しているな。
ある意味、支離滅裂な所が似ているんだろう。
(この場合、いい意味で使っています)

14 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:13:41
なるほど。


この場合の「支離滅裂さ」ってのは「カオス的」って解釈してもいい?
そうすれば開高健にもつながるけど。

15 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:15:42
全然かまわないと思います。
とはいえ、開高さんはほとんど読んでませんから。

16 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:16:01
>>10
彼らが活躍したのは開高が大学に入る前あたりですしね。

17 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 19:59:57
あと五年生きていたら、太宰くらいの仕事をしたと思うのは、俺の贔屓の引き倒しか?
色男だから、(軽薄な)婦女にも読まれただろうに。
あんまりはよう逝きすぎでっせ、オダサクはん。

18 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 21:07:36
オレもそう思う。
梶井の『檸檬』みたいな空前絶後の名作を残したのならともかく。
(残しているのかも知れんが)

19 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 21:23:10
友よ、天皇陛下の御名のもと美しい日本国を築こうではないか。


           .,.v-ー''″ ミ,
         ,,/  ,,,,   ミ
       .,/   ,,|||||||,,  ミ.
       ,!′  ,,||||||||||||| .゙゙!;
      ノ   |||||||||||||||||  ゙`!;        日本人だけの特権!
      .\.,  "|||||||||||||"   ..ミ            世界の中心で天皇陛下万歳を叫ぶ!
        .\  "|||||||" ,.,v-r|i
         )   ""  ./ ′ .ミ,
         .)    .,r'′   ミ.
          .゙'ー‐'¨¨″     フ∧_∧
                    r(,,゚Д゚)
                     〉日本つ
                    ⊂、 ノ
                      し'

     天 皇 陛 下 万 歳 !

日出づる処の極東板より
http://tmp5.2ch.net/test/read.cgi/asia/1135328170/

20 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 21:52:10
梶井『檸檬』も中島敦『李陵』も不朽の名作だと思うけど、なんと言うか、彼らの「短さ」
が幸いしている側面もあると思うのよ。梶井全集全3巻(実質1巻)、中島全集全3巻。
生涯の作品数が少ないことで、「珠玉」という言葉が単なる賛辞で終わらぬほどにキズのない
完璧な言語空間を作り上げることができた。もっと低俗なレベルにおいては、国文科の学生が
卒論にしやすいという利点もある。
対して、織田作之助全集は全8巻。先の両者と亡くなった年齢はたいして変わらない。
早くに認められたにせよ、如何に織田がイノチを削って作品を量産し続けたか。かと言って、
大文豪というほどの仕事量でもない。
全8巻というのは、帯に短し襷に長し、の感があるんだよなあ。粗雑な作風である事は否めんしな。
でも、そこに賭けられた苦悩・執念・血涙の量は、梶井中島に劣るものでは無い。

21 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 21:55:16
読みにくいレスだが、言いたい事はよく分かった。
韻文詩が一冊で収まるボードレールといい勝負かもしれん。


小林秀雄みたいな超カリスマ評論家が激賞する以外に
(もちろん、文学的根拠も必要だが)織田が浮かばれる道はないのだろうか...

22 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 21:56:53
まあ、ボードレールは散文詩や評論家としての仕事が結構あるから、
梶井とはまた違うのだろうが、「完璧な言語空間」はそうだろうし。

23 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 22:20:26
確かにボードレール、ランボーが日本人に神のごとく崇められたのは、小林秀雄の影響が
大きいだろうね。
ここ5年くらい坂口安吾に言及する論文が増えたのも、柄谷行人(一応カリスマ評論家)の
影響が大きいだろうし。

織田を最大限に評価している文学者としては、寺山修司しか思いつかん。

読みにくいレスはスマンかった。2ちゃん初心者なので・・・

24 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 22:30:51
>>23
バリバリ大阪人とバリバリ東北人か...
(変な日本語でスマン)

25 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 22:36:25
>>23
開高は何も言ってないのかな?
寺山と開高なら結構強力だと思うのだが...

26 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 22:39:28
織田と太宰もね。

寺山って太宰と同郷人なのに、微妙にけなしている感じなんだよなあ。
織田の方がエライみたいな・・
まあ、太宰に触発された経験のある者は、後に必ずアンチにまわるけど。

今日はこのへんで・・

27 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 22:42:36
>>25
だから俺、開高は知らんのよ。不勉強でスマン。

28 :吾輩は名無しである:2005/12/26(月) 22:46:08
悪かった。まあオレも太宰はよく知らんし。

29 :吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 17:35:22
>>9
「可能性の文学」とか「新しい文学」とか言ってる割には、織田が古典的な作風である
ことは、色んな人に指摘されている。みごとなまでに「浪花節」になってしまっている作品
も多いしね。

この人の文学人生は、古典(オーソドックス)から抜け出そうと足掻けば足掻くほど、それに
近づいて行ってしまうという、ジレンマの中にあったと思う。
(もちろん古典が悪いものなどとは思わないけど)

30 :吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 17:37:49
サルトルを好んで読んだ人だから、実験的な作品も書いてるけどね。
『世相』とか。でも、どうも成功しているとは言い難い。

31 :吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 18:00:32
>>29
>この人の文学人生は、古典(オーソドックス)から抜け出そうと足掻けば足掻くほど、それに
>近づいて行ってしまうという、ジレンマの中にあったと思う。

石川淳が古典を現代の文脈の中でどう生かすか苦悩したのと対照的だな。

32 :吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 18:23:24
>>31
夷斎先生はみごとに古典を換骨奪胎して、文学の中で生かしたと思う。
でも、売れなかった。
戦後の流行作家時代でも織田作の方がだいぶ売れていた。

まあ、現在ではどちらも文庫本では手に入りにくい作家になってしまったけど。
これを歴史の審判というなら、歴史というやつを、あまり支持したくなくなる。

33 :吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 19:07:55
よく考えてみると、寺山修司も(ある部分)典型的なまでに「浪花節」な所があるから、
それで織田作を評価したのかもしれん。

一応あげてみるが、誰も興味を示さないか、もしくは、荒らされるかのどっちかだろうな。
みんな織田作之助なんて読まないのね。

34 :吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 19:22:48
文庫も長いこと絶版だったしな...
>>32
夷斎先生はあの世代では「遅咲きの桜」だったんだろうな。
文学者としてどっちが幸せかどうかはわからんが。

35 :吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 19:25:17
新潮文庫で出てる大谷晃一の『大阪学』シリーズでは、
宇野浩二や梶井基次郎や武田麟太郎なんかと並んで、
織田作のことが少し詳しく語られているね。

36 :吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 19:43:31
>>35
宇野浩二,武田麟太郎あたりも生前の文名の高さに比して、現在全く語られなくなってしまったね。

宇野は、付き合いベタの石川淳が接近した数少ない先輩作家の一人なんだよ。若き日の石川は、
「バルザック的」と評されていた、本郷の「菊富士ホテル」という下宿に宇野と一緒に住んでたんだ。
宇野はどんな時でも文学の事しか語ろうとしなかったと、石川が書いてるね。

一方、武田の方は、安吾と多少の縁があったみたい。

37 :吾輩は名無しである:2005/12/27(火) 20:36:37
>>35
あの本は「vs私小説」がやたら連発されてたから辟易したな。
真実の一端を衝いてはいると思うけど、一面的過ぎる。
まあ色々参考にはなるが。

38 :吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 03:53:34
ヒロポンを打つのが実にうまかったなあ。彼は


39 :吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 10:09:16
見てきたように言うね。

40 :吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 11:33:06
作家論もいいのですが、誰か、ちゃんと作品読み込んでるヒトいませんか?

作品論を語りませんか?

41 :吾輩は名無しである:2005/12/28(水) 19:04:37
言いたいことは分かるが、「作品論」ってのは具体的なテキストを
引用しないといけないし、「掲示板」って場では難しいと思う。

42 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/28(水) 23:52:51
>>41
「作品論」というのは、大学でやるような、テクスト主体のしちめんどくさい物
の意味で使った訳ではなく、せいぜい、どの作品のどんな場面が良いとか悪いとか
印象批評をしてみよう、そんなレベルで言ってる訳です。
もっと言うなら、この作品が好き、とか言うだけでもこちらとしては、レスを返せる、まあそんな意味です。

でも、織田作之助を好んで読むこと自体、読書家であっても稀有になった昨今、このスレ自体、無駄な
ものだったかもしれない。くやしいけど、消えてゆくだけの作家かも。
『夫婦善哉』一作だけが、ひっそりと読み継がれてゆく位が関の山なのかもしれません。無念。

43 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 03:17:02
今年の春先には、大阪で、沢田研二主演で夫婦善哉が芝居になっていたし、
夫婦善哉レベルのポピュラー作を一作でも残していれば大したもの。

44 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/29(木) 11:47:28
大阪では根強い人気があるみたいですね。
カレーの自由軒も織田作との結び付きをうたってるし。

でも新潮文庫、文芸文庫の『夫婦善哉』に収録されている物以外を読むには全集に
あたるくらいしかすべが無い。しかも『夫婦善哉』って彼の文業の出発点でしかない
んだよなあ。

45 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 01:13:10
せめて、もう一度だけageておく。
織田作之助について語る人いませんか?
当方、真面目にレスをお返ししますから。

46 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 01:51:52
マメにはレス出来ないかもしれないけど、
織田作に就いて語り合えるのは嬉しい。

個人的には、ちくま文庫の『蛍・聴雨』は、
織田作のエッセンスがぎゅっと詰まった名アンソロジーだと思う。

太宰・安吾・織田作の無頼派鼎談では、
実は苦労人の織田作が、
一番場の空気に気を遣っている常識人、
(まあ、いちばん年少だったからかも知れないけど)
というのも好印象。

修行時代に志半ばで命を落としてしまった、という気もするけど、
これくらい面白い小説を量産した作家は、他になかなかいないと思う。

何というか、読んで必ず面白いんだけど、
ちっとも有り難いものを読んだ、という気にさせない、
見上げた戯作者根性が素晴らしい。

47 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 02:39:44
>太宰・安吾・織田作の無頼派鼎談

あれは実は、織田が時間に遅れて、座談会が始まる前には、太宰・安吾の両者
はすでにデキアガッテしまっていた、という裏話があったりする。遅れた手前
遠慮しがちの発言をする織田と、好き勝手に放言する酔っぱらい二人の対比が
なかなか面白かったりする。

織田が座談会においても、読者を楽しませるような「付け加え」をしていたこと
は、安吾が書いているね。正しく「戯作者根性が素晴らしい」と。

48 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 02:59:34
ちくま文庫の『蛍・聴雨』は俺も持ってます。(俺は全集も持ってたりする)
この人はホントに坂田三吉の天衣無縫な将棋が好きだったみたいね。あの型破り
のスタイルを「大阪の精神」として愛していたんだよね。

逆に坂田の将棋を批判したのが、実質主義者(と自分ではそう思っている)坂口安吾。
初手に端歩をつくなんて勝負の世界ではナンセンスだ、と。

俺は『蛍・聴雨』収録作の中では、『競馬』が好きだ。なんとも言えないせつなさ
があっていい。寺山修司もほめてたね。

49 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 03:19:20
>>46
よく見たら、『蛍・聴雨』ではなくて『聴雨・蛍』だね。まあ、細かい事はどうでもいいけど。

マメに書き込んでくれなくとも、ヒマな時、気が向いた時でかまいません。

50 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 03:46:58
高校のときの校長が若い頃に織田作を読み耽ったようなことを
集会かなんかで話していたことがあった。
その人は今は七十台半ばだろうけど、
そのくらいの年齢の人には織田作はよく読まれてたのかな。


51 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 03:51:23
>>50  七十台=×
    七十代=○ 
    文学板なので訂正しておきます。

52 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 03:59:11
>>50
昭和30年代くらいまでは、織田作の文庫本もたくさんあったみたい。
ウチのおばさん(英文科の大学出た人で今は五十台半ば)も、石川淳は知らなかった
けど織田作之助は知ってたから。

「オダサク」という通り名もそのころは一般的だったみたい。

53 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 04:02:13
>>52五十代=×
  五十代=○
  も一応訂正ということで。

わざわざ、ご丁寧にすみません。

54 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 04:05:14
>>53
ええい、訂正の訂正だ。
  五十台=×
  五十代=○
ですね。何やってんだろう。自分で自分のスレ汚して。

55 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 04:47:08
って、よく考えてみたら「台」でも別に用法として間違ってないじゃん。
ホントに何やってんだろう。もう、寝よう。

56 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 17:32:13
50,51です。知ったかで不必要な訂正をした張本人です。
いい流れを分断してスマソ。orz

>>52 あのくらいの頃までは無頼派は相当読まれていたみたいですね。
今は太宰くらいですかねえ、誰でも読むといえるのは。
新潮とちくま以外で手に入りやすいオダサク本は何がありますか?


57 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 17:55:03
>>56
実はちくま文庫『聴雨・蛍』もほとんど古本でしか手に入らないものです。

大きな本屋に行って比較的手に入り易いのは、「ちくま日本文学全集」の
054『織田作之助』(1000円)かな。このシリーズはまとめて置いてある本屋さんも
多いので見つかり易いかも。織田作作品の前期から後期までバランスよく収録されてるし。

あとは、既出の講談社文芸文庫の『夫婦善哉』くらいかなあ。

58 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 10:41:46
>>56
坂口安吾も「誰でも読む」とは到底言えないが、かなり読まれている方だと思う。

59 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/31(土) 22:18:33
定番の織田作論っていうと、誰のものになるのでしょう?

60 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/01(日) 01:48:29
>>59
俺自身数年前まで大学で、石川淳と坂口安吾の比較研究をしていた人間だから、
専門に近い織田作の論文があれば、目を通したはずだけど・・あんまり記憶にない。

有名な評論家・批評家が織田作について言及している例はあまり無いように思う。
ネットで宮川康という先生がかなり精力的に研究している模様。他にも「織田作之助論」
でググレば、何件かヒットする。作家の織田作論で思いつくのも、安吾の『大阪の反逆』くらい。

ごめん、厳密には専門じゃないから。ホントはもっとあるのかも知れない。

61 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 17:58:36
『木の都』なんて読んでたら、この人は折り目正しい文章もきちんと書けるん
だな、と思う。

まあ、梶井とか川端とかを読んで文章修行していたから、当然かもしれないが
安吾あたりと比べても、言葉の使い方が余程しっかりしている。

62 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 18:32:12
木の都は珠玉の名短篇だと思う。個人的には檸檬や城之崎にてよりずっと好き。

63 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 19:43:01
ノスタルジーを喚起する小説。大阪出身の人は特に好きだろうね。

64 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 22:41:38
宮本輝は泥の川や蛍川で、木の都に描かれた郷愁を受け継いでいると思う。

65 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/05(木) 23:31:47
同種の小説である事は確かだ。「子供の視点」という事も考えれば『アドバルーン』
の方が近いかも知れない。とまれ、切ないとか、懐かしいとかいう感情が織田文学を貫いている。

66 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 21:05:25
この人は自分の容貌の自慢とか、どれだけ女にもてたとか、そんなことばかり書いてるよな。

67 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/21(土) 22:56:08
織田作論で思いつくもの↓(既出でしたらごめんなさい)。
大谷晃一の「織田作之助−生き愛し書いた」(沖積舎)。作品論というより評伝。これ自体が小説のように面白いです。
私が10年位前卒論やってた時に大変お世話になったw、当時絶版だったので旧版を図書館で借りたりしてた。初版が昭和48年、今出てるのは平成10年に復刊したやつ
(私は復刻版だけ持ってます。ちなみに、タイトル失念しましたが、寺山修司のやつは明らかにこれが元ネタ)。
後は、青山光二(三高で織田作と友人だった)。藤本義一(師匠筋の川島雄三が織田作と親しかった。川島は「わが町」を映画化)。両氏共に、織田作を題材に小説やエッセイ、大阪論的なものも書いています(入手しづらいかも)。
所謂織田作論というのは、非常に少なかった記憶があり、卒論に作品発表時の書評まで引用したりしました。
ので、タイトルまで分からないものが多くてごめんなさい。


68 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 14:56:10
「スタンダールに傾倒した」っていう点が強調されすぎたのかもね。
>>66をみると、織田自身、意図的にそうしようとしてたのかも。
(『恋愛論』つながりで)

69 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/22(日) 20:06:57
>>67
寺山の『アドバルーン』や『夫婦善哉無償の愛』といった織田作関係の文章は
ほとんど織田の作品を、寺山調の詩にしたりエッセイにしたり微妙に作り変えて
いるだけの代物なので元ネタなんて無いと思う。

大谷晃一のは未読だが、この人の大阪学の本を読む限り卒論に使うような性質の
物ではない気がするなあ。大阪の作家を色々調べて評伝風にしたててくれるのは
面白いけど、研究論文という感じではないからねえ。
長部日出男を読んで太宰論を書くようなもんだろう。

でも先行文献がほとんど無い状況じゃ仕方ないけどね。

70 :67:2006/01/23(月) 02:05:20
〉〉69
今も角川文庫で出てる、色んな文学者を関わった女性(母、妻、愛人…)の立場から描いた評伝集の事です。
今手元に無いんですが、確かさかさま文学史とかそんなタイトルだったような。なので69さんがあげたものの元ネタという意味では確かに違うと思います。すみませんでした。
内容は、「競馬」を題材に妻一枝と織田作を書いたもので、10P程度の短いものです。
これを読んで織田作を知りました(何で元ネタかと思ったかというと、後から「生き愛し書いた」を読んだら、「競馬」と織田作の実人生との比較、引用、表現の仕方が同じだったので)


「生き愛し書いた」は織田家の成り立ちから幼少期の近所付き合いといったものまでかなり詳細に調べ上げていて、その都度実人生を反映したと思しき作品をあげています。
その根拠や証言は付け加えられていますが、かなり端的に書かれています。
大谷晃一の他の作品は未読なんで何とも言えないんですが、確かに所謂論文とは違います。情緒性を排したノンフィクションというか。


71 :67:2006/01/23(月) 02:31:26
しかし、卒論に使用するような代物云々という意味では、取り上げたのはスレ違いだったように思います。
織田作スレ見つけたんでつい書き連ねてしまいましたが(笑)、個人的な事書いても仕方ないですよね。
すみませんでした。

72 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/23(月) 08:30:35
>>71
いや、全然何にも謝るような事ではない(笑)
同好の士がいるというだけでうれしいよ。

>内容は、「競馬」を題材に妻一枝と織田作を書いたもので、10P程度の短いものです

手元にあるのだが、あなたの言っているのが、俺の挙げた『夫婦善哉無償の愛』である
ことは間違いない。従って、大谷本が寺山本の元ネタで間違いない。よってあなたは何も
間違えてはいない。

73 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 01:06:05
競馬も佳作だな。何を書いても器用にこなすよな。
新人のくせに老成している、というのが当時からの評価だったからな。

74 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 08:52:11
世相の話がないですが、どうでしょう。俺はいちばん好きかな。
町田康もそうだけど、野坂昭如にも影響与えてるよね。


75 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 13:50:29
>>74
女にもてた事ばかり書いてるとか、新人のくせに老成しているとかいうレスは
その『世相』を念頭において書き込んだものだけど・・どうだろう?作品の出来としては?

いわゆる「小説を書く小説」のスタイルだけど、俺としては作中に出てくる
「下腹部を切り取られて殺された女」の話をそのまま書いた方が良かった気がする。

野坂もそうだね。彼は坂口安吾に一番似ている気がするけど。

76 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 22:49:38
「世相」は、「可能性の文学」を実践した野心的な作品だよね。アベサダ物。

「木の都」「夫婦善哉」なんかと較べると、
織田作が新境地を切り拓こうと苦心している様が、
「世相」にはよく反映されていると思う。

最初に読んだ時はあまりピンとこなかったけど、
二度目に読んで、いい小説だなと思うようになった。

77 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/25(水) 23:18:18
阿部定ちょろっとしか出て来ないんだよなあ、世相。

坂口安吾と阿部定の対談で
「織田にまかせておけば、あなたのことをちゃんと誤解なく書いてくれるから安心しなさい」
みたいな事、安吾さんが言ってたけど、綿密に彼女に取材したんだから、
ホントはもっと本格的な物を書く用意が織田作にはあったんだろうなあ。

78 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 01:54:29
最近は『可能性の文学』みたいな挑戦的なことを言う若手作家はいなくなっちゃたね。

79 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/01/28(土) 19:15:42
太宰の『如是我聞』みたいに、志賀直哉だけでなく、色んな人に噛み付いているからね。

80 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 22:06:25
おおお織田作スレみっけ。
太宰や安吾と比べて、どうしてこの人は読まれなくなっちゃったんだろう。
非常にもったいないと思う。

このスレではまだ名前出てないけど、「六白金星」が特に好きです。
最初の文で心臓掴まれて、最後の下駄で吹いたw

81 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/11(土) 23:48:18
最近織田作に傾倒するようになった新参者です。

もともとは町田康が大好きで、ヴィレッジ=ヴァンガードに行ったとき、
「町田康に影響を与えた大阪の大作家」みたいな内容のPOPが新潮の
「夫婦善哉」にあって、衝動買いしたのがキッカケでした。

皆さんの中には織田作が今後読まれないのではないか、と危惧されている方
も多いようですが、僕のように読み出す若造もいますよ。
その意味ではヴィレバン、いい仕事してますね。

ちなみに、まだ新潮文庫しか読んでないですが僕も「六白金星」が大好きです。

でも「六白金星」って何て読むんですか?


82 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 00:37:36
>>81
ろっぱくきんせい、です。

町田康といえば、結構昔に「僕と共鳴せえへんか?」という歌を出してたことを
最近知りました。「夫婦善哉」の台詞ですね、これ。
織田作が好きなんだなあ、と。

でも、POPつきで置かれてたなんていいですね。
うちの近くのヴィレッジヴァンガードには織田作ありません…orz

83 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 07:50:10
六白金星の書き出しは強烈だよね。

「楢雄は生れつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だつたが、
 ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蠅を獲つた。」

内容も織田作の集大成的な作品だと思う。


84 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 08:07:48
なすりつけんなよ藁姉

85 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 09:59:08
おお、後はオチるのを待つだけだと思っていたこのスレが再び動きだしている!

>>80
六白金星いいね。最後は将棋の駒のカタチをした下駄を履いてくるんだったね。

>>81
町田康。くっすん大黒を読んだ時から無頼派くさいなと思っていたけど、やっぱり
影響受けてたのね。
織田の作品にはずれは無いので、どんどん読んでください。そしてヒマな時に書き込んでください。

>>82
「僕と共鳴せえへんか?」って「夫婦善哉」にそんな台詞あったっけ?

>>83
「妾の子」とか「知恵足らずだけど将棋の達人」とかいったモチーフは織田作の
好んで使うところだから、確かにそういう意味で「集大成的な作品」と言えるかも知れない。

86 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 16:40:36
>>82さん
「ろっぱくきんせい」ですか、ありがとうございます。
友達に「こんなおもろい作家、作品があった!」って昂奮気味に紹介したいのに、
作品名が読めなかったという情けない状況だったんで、知りたかったんですw
ヴィレバン、あまり好きではなかったんですが、たまたま桜木町のヴィレバンに
行った時にありました。渋いですよね。

「僕と共鳴せえへんか?」という台詞は、85さん同様、ありましたっけ?
再読しようか知らん。

今は、次に何を読むか迷い中です。ちくまの「聴雨・蛍」ですかね。
坂田三吉は個人的にも大好きな人なんで、興味深いです。
でも今「細雪」読んでるんで、どうにも大阪ものばかりですねww

青春の逆説は絶版ぽいですけれど、青空文庫にありますね。
読みたいけれど、本は全て買う派の僕としては、ポリシーが…

長文・乱文すいません…orz

87 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 17:00:06
いま、文庫で手に入るのって学芸文庫くらいかな?

88 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 17:34:59
文庫なら既出の「ちくま日本文学全集054『織田作之助』」(1000円)がオススメだけど、もう無いのかな・・

89 :82:2006/02/12(日) 22:48:44
「僕と共鳴せえへんか」はこれ↓です。

  柳吉は二十歳の蝶子のことを「おばはん」と呼ぶようになった。
  「おばはん小遣い足らんぜ」そして三円ぐらい手に握(にぎ)ると、
  昼間は将棋(しょうぎ)などして時間をつぶし、
  夜は二(ふた)ツ井戸(いど)の「お兄(にい)ちゃん」という安カフェへ出掛けて、
  女給の手にさわり、「僕(ぼく)と共鳴せえへんか」そんな調子だったから、

そういえば、死ぬ前あたりの織田作は恋人だった昭子さんのことを
「おばはん」と呼んでいたらしいですね。
最近文庫化された嵐山光三郎の「文人暴食」に書いてありました。
「夫婦善哉」そのまんまだw

>>88
ちくま文学全集のは良いラインナップですよね。欲しかったけどアマゾンになかった…

今、文庫で手に入るのは新潮とちくまの「聴雨・蛍」と文芸文庫の2冊くらいでしょうか。
どれも好きだけど、作品かぶりまくり…

90 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 23:13:35
織田作再評価には、無頼派云々……
という切り口だけで取り上げていては駄目だと思う。

そういう意味で、大谷さんの織田作論は、深い愛情は感じられるけど、
織田作を旧来のイメージに閉じ込めてしまうもので、
結果的には誉め殺しになってしまっていると思う。

織田作は早い時期からサルトルを読んだり、
ああ見えて実は相当な実験精神に富んだ作家でもあった。
そういう点に着目して、織田作の今尚色褪せない「現代性」、
……を読み取っていくような織田作論はないのかな?

現代日本文学を担っている、町田康にしろ、宮本輝にしろ、
明らかに織田作の影響を受けているのが見て取れるのだし、
単に「大阪」「無頼派」という切り口だけではない、
織田作の読み方もあるように思うのだけど……。

91 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 23:29:39
>>89
そうだね。書き込んだすぐ後に、ふっと作中のシチュエーションが脳裏に浮かんで原文で確認しました(笑
「僕と共鳴せえへんか」当時の軽薄なオトコの口説き文句だったのかな。

織田作品中の女性は『蛍』の登勢といい、『夫婦善哉』の蝶子さんといい、不幸な境遇にありながらも
けなげにいちずに力強く生きてる人が多いのに、オトコの方はダメ人間が多いなあ。

まあ、欠陥のある男性が逆にいとおしくて仕方がないという女心を描いているんだけど。

92 :名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/12(日) 23:47:45
>>90
サルトル、ジッドの実験小説は当時文学者の間で盛んに読まれたもので、
特別織田作だけのものではないけど、それでも彼は一番精力的に実験を
試みた作家ではあるね。

無頼派というくくりは彼が一番それらしい八方破れの生活をしていたこともあって
イメージとして定着するのは仕方ない気がする。大阪も地元密着の作風だから仕方ない。

逆に「大阪」「無頼派」という看板をはずしてしまったら、本当に言及される機会が
なくなってしまう作家だからなあ・・

個人的には晩年の『猿飛佐助』や『ニコ狆先生』あたりが好きなので、ユーモア・パロディ
といった切り口で読んでいくのもいいと思うけど。

93 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 12:24:13
織田作は古風に見えるけど、好きな人はけっこう多いよ。

まず
吉行淳之介
安岡章太郎

この二人は影響を受けているよ。
ほかに新しいところでは、
町田康はもちろんだけど、

川上弘美
保阪和志
なんかも好きだと言ってるよ。

僕は文章も好きだけど、
テーマ的に
織田作の文学はけっこう深いと思う。

94 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 12:27:08
織田作は古風に見えるけど、好きな人はけっこう多いよ。
まず 吉行淳之介 安岡章太郎 この二人は影響を受けているよ。
ほかに新しいところでは、 町田康はもちろんだけど、
川上弘美 保阪和志なんかも好きだと言ってるよ。
僕は文章も好きだけど、 テーマ的に 織田作の文学はけっこう深いと思う。


95 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 12:29:11
5行で済む、と織田作が言ってるよ

96 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 17:40:37
>>93
『夫婦善哉』が有名すぎるから、織田作=古風なイメージ になるんだ!
と文庫の解説者が書いていました。

個人的には、最高傑作は『夫婦善哉』じゃなくて、
『木の都』か『競馬』・・かな。

97 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 19:09:54
織田作を好きな作家って・・・ダメ人間ばっかりのような

98 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 19:47:17
>>96
「夫婦善哉」は有名だし代表作だけど、最高傑作かと言われるとちょっと違う気もする。
織田作を初めて読む人は「夫婦善哉」から入る場合が多そうだけど、
あれってちょっとクセが強くない?
「競馬」「六白金星」「アドバルーン」あたりから入る方がよさそうな気がする。

「聴雨・蛍」の解説に、代表作が「夫婦善哉」となっているのが
織田作を新しい読者から遠ざける一因なんじゃないか、みたいなことが書いてあるね。
夫婦〜がダメというわけじゃなく、読んだことない人が
「ああ、オダサク?あの『夫婦善哉』みたいな人情モノの人ね」と思ってしまう場合があるのが
問題なんじゃないかということでした。個人的にはハゲドウ。

>>97
うはw
なにかダメ人間的要素を持つ人を魅了するものがあるのか……!?

99 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 21:43:46
蓮實重彦が古井由吉との対談で織田作と太宰けなしてるね

100 :吾輩は名無しである:2006/02/15(水) 21:58:42
よし、100ゲット。これでスレ立てた責任は果たしただろう。

>>99
詳しく教えて下さい。
太宰はともかく、わざわざ織田作の名前出すなんて・・

101 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 00:29:57
今月号の新潮で古井が競馬やるから、ということで織田作の『競馬』をあげてけなした

102 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 01:22:06
>>101
新潮読んでみる。
古井由吉が昔から「優駿」などで良く競馬エッセイ書いてたのは知ってるけど。

103 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 03:24:46
ああ蓮實は太宰やっぱり嫌いなんだ、
と思ったら織田作の名前出したんでびっくりした。

104 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 15:00:53
 織田作も芥川賞もらってたら読まれてたかもしれへんなあー


105 :吾輩は名無しである:2006/02/16(木) 15:40:49
『俗臭』が芥川賞候補になっているが、これはまだ習作と言っても良い作品。

当時、文壇で川端と並んで権力を持っていた武田麟太郎に気に入られていたから、
貰える可能性はあったかも知れないけど・・敵も多かったからなあ。

でも、芥川賞作家って案外読まれてないし。

106 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 09:53:49
短編の名手。必ずオチを考えてから書き出すのでハズレが無い。

長編がないので、本格派とみなされていない、という面もあって『土曜夫人』が
死によって中絶したのは痛い。

これからは短編・長編なんでも書けるという力量が充実した時期に急逝した。惜しい。

107 :吾輩は名無しである:2006/02/18(土) 23:37:45
>>106
「青春の逆説」とか長編もあるよ。

織田作って、彼自身の文学が
「織田作之助の可能性を示す」可能性の文学みたいな
ところがあるよね。
これからもっと凄いことをやってくれそうなところで
逝ってしまった。惜しい。

108 :吾輩は名無しである:2006/02/19(日) 00:31:51
>>107
そだね。「青春の逆説」を忘れていたよ。
第一部だけ読んで挫折したので、記憶に残ってなかった。

あれは発禁になったんだよね。
どんな話だったかしら・・この機会に読んでみるよ。

109 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 16:55:18
やっぱり無頼派を読むとしても太宰→安吾と辿って、通向きの石川までなのかな。

俺はその順で読んで最後に織田作まできた。今ではこの人が一番好きだ。

110 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 22:41:32
>>109
自分は太宰→織田作→安吾ときて、檀一雄などもちょこちょこ読みつつ、石川淳はまだ未読です。
無頼派というと、座談会のイメージもあってか、太宰・安吾・織田作の3人がまず思い浮かぶかな。

織田作は太宰のことすごく意識していたらしいけど、太宰はどうだったんだろう。
彼は織田作の骨を拾ってるよね・・・

>>99-103
新潮読みますた。
太宰も織田も下品で読むに堪えない、みたいなこと言ってたね。
どうして織田作が短編の名手などと呼ばれているのかわからない、とも。
下品という言葉で、志賀直哉が「世相」を読んで「汚らしいっ!」って言って
雑誌を縁側に投げつけた話を思い出してしまったw

下品とか汚いっていうのも、何だかよくわからない概念・・・

111 :吾輩は名無しである:2006/02/22(水) 23:43:19
志賀だって浮気して夫婦喧嘩した話とか書いてるのにね。
いまとなれば、志賀も織田作も、ショーモナイ男に変わりはないのだけど。

112 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 00:18:11
>>110
太宰は織田作の死に際して短い追悼文を寄せてるよね。『織田君の死』ちょっと引用。

 織田君は死ぬ気でいたのである。私は織田君の短編小説を二つ通読した事があるきりで
 また、逢ったのも、二度、それもつい一箇月ほど前に、はじめて逢ったばかりで、かく
 べつ深い附き合いがあったわけではない。
 しかし、織田君の哀しさを、たいていの人よりも、はるかに深く感知していたつもりで
 あった。(後略)

二作読んだだけなのかよwと言いたくなるけど、太宰らしいといえば太宰らしい。
太宰も織田のことをかなり意識してたと思うよ。親愛もあったし、ライバル心もあったと思う。

太宰の方が年齢もキャリアも上だけど、先に世間に認知されて流行作家になったのは織田作の方。
織田作が『夫婦善哉』で華々しく登場した頃、太宰はいわゆる中期の佳作を連発してたけど、
固有ファンが付いた程度でブレイク前だった。ブレイクした途端自殺・・・

志賀直哉の罵倒については、当時批評家で太宰と織田の死の原因になったんじゃないか、と書いてた人
がいた(誰だったか?)けど。うーん、なんであのお爺さんは座談会など公の場で他人の悪口言っちゃうんだろ?
織田作ももともと志賀を尊敬していたのに。

113 :112:2006/02/23(木) 00:29:29
>>111
まあ、俺は志賀も織田もショーモナイとは思わないけど・・色んな人がいるよな。
(さすがにショーモナイ人間のスレは立てない)


それはさておき、昔、NHKの「人間大学」で太宰をやってて、長部日出男が担当してた
けど、織田の死を自殺と間違え、さらに前掲の『織田君の死』をすごく初歩的な誤読をしていて、
NHKと長部に対して腹がたった覚えがある。知らないくせに紹介してるんだもの。

114 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 00:36:51
訂正 ×長部日出男
   ○長部日出雄

スマソ。 

115 :111:2006/02/23(木) 00:54:27
>>113
「ショーモナイ」は反語的褒め言葉と取って下さいな。

116 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 01:00:01
>>115
了解。ダメ人間てことね。うん、その通りだ。

117 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 02:01:37
>>112
思った思ったw 「二作だけかよ!」w
でも逆に、その二作が何だったのかちょっと気になる。

そっか、太宰って織田作と知り合った頃は、まだ流行作家じゃなかったんだ。
何となくもう「斜陽」で絶頂だったのかと思っていたけど、
ググったら「斜陽」は1947年、織田作の死後だったんだね。。。

志賀を批判した直後に二人とも死んでしまって、
なんだか斬りに行って斬り返されたみたいで志賀おそるべしw
死期を悟ってたから噛みつけたのかもしれないけども。

118 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 11:24:54
>>117
確かに気になるね。太宰が読んだ作品、なんだろな?
(実はホントに読んだかすら疑わしいw)

無頼派の中では(まあ、こういうくくりは視野を狭めるものだけど便宜上使います)
織田作は正真正銘トップランナーだったんだよなー。
日本中の耳目を集めて派手に話題をさらい、書けば必ず売れる、という状況に最初になったのがこの人。

安吾も石川も檀も雌伏期間が長かったから、このグループの思想面・生活面での先鞭をつけたのが織田作
と言うと持ち上げすぎだけど・・志賀を最初に批判したのも彼だし。
奇しくも『堕落論』と『可能性の文学』が発表されたのが同じ1946年。安吾は飛躍して織田は倒れる。

織田は斬り込み隊長というイメージ。真っ先に討死した。でも立派に役目は果たしました。合掌。

119 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 11:49:06
太宰の「織田君の死」もいいけど、安吾の「大阪の反逆」もいいね。

120 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 11:57:03
>>119
正直、安吾さんの方が織田作に対して愛がある気がする。
きちんと作品を読んで書いてる気がする。

121 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 20:27:17
安吾って、「堕落論」とか「教祖の文学」とか「不良少年とキリスト」とかもそうだけど、
小説家としてよりもむしろ批評家としていい仕事をしているような気がする。
エッセイはどれもこれも面白いよね。小説はよくわからん。

花田清輝とか福田恆存を、早い時期から評価していたのも安吾だし、
「批評家としての安吾」という再評価がなされてもいいように思う。

自分が知らないだけで、そういう切り口での安吾評は既にあるのかな?

122 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 21:19:19
>>121
一応、安吾研究をしていた者として言うけど、君の言っていることが、だいたい通説だよ。
エッセイストとしては一流、小説家としては二流と捉える人が多い。

『安吾巷談』や『安吾史譚』、『安吾新日本地理』などに着目して、文明批評家、歴史研究家
としての面を評価する人もいる。とにかく多才な人だからね。

小説も『風博士』『白痴』『桜の森の満開の下』など佳作も多いけど、投げっぱなしにしてしまう
作品も多くてね。そのへんはきちんと構成する織田作を見習って欲しいかも。
なんにせよ『日本文化史観』『堕落論』の安吾というのが一般的ではあるね。

123 :122:2006/02/23(木) 21:24:49
「不良少年とキリスト」好きだよ。
激情と痛憤が伝わってくるよね。泣ける。

泣けると同時にあんまりにも文章が乱れていてつい笑ってしまう、という所も
安吾らしい。間違いなく一番人情家だったのが安吾さんだよ。

124 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 21:48:52
安吾が「不良少年とキリスト」を書いていたころは、
薬物の影響でかなり精神をやられてたんだろうね。

自分も小説は織田作、エッセーや評論は安吾が好きですな。
織田作の「競馬」「六白金星」非常にいいですね。

125 :吾輩は名無しである:2006/02/23(木) 22:16:22
>>124
そうだねー。入院する直前だもんね。

「不良少年とキリスト」の文体については、太宰の死による悲しみで乱れているとか、
安吾が太宰の文体をマネているとか、諸説あるけど、よく考えてみるとあなたの言う
薬物の影響が一番的を射ている気がする。

どうして今までそれに気づかなかったんだろ、俺。ありがとう。

126 :吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 01:16:30
なんか織田作スレで安吾の話ばっかりした・・すまぬ

127 :121:2006/02/24(金) 04:33:44
>>122
レス、どうも。
やはりエッセイストとしての評価が一般的なんですね。

ところで、やっぱりこのスレの住人は、
柏書房の「反逆のエチカ」はマストで持ってるのかな?

128 :吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 12:59:05
>>127
このスレの住人が何人いるかは知らないけど、俺は持ってるよ。
林忠彦の写真で、タバコをくわえた織田作の横顔がカコイイ!!

129 :吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 13:04:14
いまさら>>122の訂正。

×『日本文化史観』→○『日本文化私観』

130 :吾輩は名無しである:2006/02/24(金) 22:06:26
>>127-128
「反逆のエチカ」いいよね〜
織田作追悼に痺れました。写真もかっこよかった。ツボな記事ばかりでした。
ああいう、織田作(とかいわゆる"無頼派"とかの)ファンは是非読んどけっていう本は他にありますか?
「生き愛し書いた」は読んだ。凄く良かった。
青山光二の「青春の賭け」を読みたいんだけど、絶版なんだよね。カナシス。

そういえば今度5月に川島雄三の「わが町」のDVDが出るんだってね。ベンゲットの他あやん。

131 :吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 00:15:16
>>130
「反逆のエチカ」は無頼派座談会も二つとも載ってるしね。

『わが町』も長編だよね。でも未読。折角全集持ってるんだから読まんといかんな。
川島雄三の映画は観たことないけど、織田作と付き合いのあった人だから興味はあるよ。
デビュー作から織田作原作の人だもんね。

132 :吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 00:44:19
>>131
川島監督と織田作って妙に気が合ったみたいだよね。日本軽佻派。
全集羨まし! いつか絶対に集めたい。

ところで、織田作ファンって今でも大阪の人が多いんでしょうか?
正直、大阪人でも関西人でもない者としては、織田作を読んでると
なんか仲間はずれにされてるような、そもそも最初から輪に入れてもらえないみたいな、
妙な疎外感を抱いてしまうときがある。
逆に言えば大阪の人にとっては、たまらなく愛しいものがあるのかなあ、と。
地理がまったくわからないのが大きいのかもしれませんが。

おかげですっかり大阪コンプレックス。おださくの所為だw

133 :吾輩は名無しである:2006/02/25(土) 12:04:14
>>132
少なくとも俺は大阪人じゃないけど、楽しく読めてるけどね。
でも前にも書いたけど、『木の都』あたりは大阪に愛着があるかどうかで
感慨も随分違うのかも知れない。

俺は逆に織田作の影響で大阪びいきです。

織田作って自分で自分のこと、軽佻浮薄って言うよね。その実、結構深刻に悩んでたりも
するんだけど。深刻好きの日本の文壇に異を唱えるため、敢えてそんな態度をとってたんだろうけど。

川島監督もそういう感じの人だったんでしょうか?

134 :吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 12:24:08
>>133
「木の都」はほんと、大阪人だったらたまらないだろうなぁ。あの短編、大好きです。
口縄坂を上ると夕陽丘という高台があり、というところで夕暮れの町並みが浮かんできて、
美しくて、切ない。場所を知らないから余計に美化されてたりしててw
「木の都」もそうだけど、織田作の作品って、読んでるとどこかふと寂しさを感じさせられて、
そういうところが(そういう作品が)特に好きです。

>織田作って自分で自分のこと、軽佻浮薄って言うよね。その実、結構深刻に悩んでたりも

「生き 愛し 書いた」でも、そういうエピソード結構載ってましたね。
軽佻浮薄を装いながら、心の中で泣いていた、みたいな。
昔読んだ短い伝記によると、川島監督もそういうところがあったみたいですね。

おださく、言ってることと真実が全然違ったりするんですよねw
私小説を批判しながらも、実際は自分も本当にあったことばかり書いてたり。

135 :吾輩は名無しである:2006/02/26(日) 17:28:07
>>134

>おださく、言ってることと真実が全然違ったりするんですよねw

それは確かに色んな人が指摘している事実だね。
『可能性の文学』で「嘘の可能性」みたいなことを言ってたと思うけど、実は
あんまり嘘つかない人なんだよなあーw

>>29あたりでも書いたけど、織田作の中で理想と現実のせめぎあいがあったと思う。
また、織田のような短編を量産するタイプの作家には、いずれは身辺のことに題材を
求めなくては、手詰まりになるという部分もあったろう。

博学な芥川でさえ晩年は身辺にネタを求めた、と考える人もいるからねえ。

136 :135:2006/02/26(日) 17:40:38
あと、織田の研究者の中には、彼の私生活と小説との類似点を探して、列挙してゆく人が
多いような気がするけど・・・個人的には「そっとしておいてやれよ」という気持がある。

まあ、彼の私生活を知らなくても作品は愉しめるわけだし。

137 :吾輩は名無しである:2006/03/01(水) 20:14:25
このスレで「六白金星」の評価が高いので再読してみましたが、どうも俺には
「良さ」が分かりません。
終わり方が中途半端なような。
(結局、楢雄も修一も寿枝も自分の生き方に決着がつくわけではない)

俺の読解力が足りないだけかも知れませんが・・・

138 :吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 01:52:49
>>136
確かに、私生活を知らなくても織田作楽しめるよね。
というか、本当の話だったんか!って驚愕するくらい、
架空めいているというか、作り事っぽいというか。(特に「夫婦善哉」なんて)
それだけうまいということか。
それに、文章自体もうまいよね。

>>137
「六白金星」大好き!
でも自分は論理的にここが良いと説明できるタイプではないので、
どこが良いのかうまく書けないw
主人公がグズで駄目な不器用な男というところにかなり惹かれるものがありました。
終わり方は、逆にあれが好きなんです。
これからどうなるんだ!? って息をのんだところで「完」って感じで。
最後の下駄に、思わず声を出して「わはは」と笑ってしまいました。

139 :吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 05:25:01
http://www.bk1.co.jp/product/02624818/review/435747

140 :吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 08:36:14
>>138
短期間であれだけ書きまくってるのに、文章はうまいよねえ、不思議。

>主人公がグズで駄目な不器用な男というところにかなり惹かれるものがありました

それは俺も思った。でも「我」が強いよね、楢雄は。他の作品の主人公と比べても。
「将棋以外の口を利くな」だもんね。

>>139
良さげな本。ちと高いかな。野間宏とやりあっていたのは、初めて知りました。
おださく、血気盛んだなw

141 :吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 11:49:29
>>139
何の宣伝URLかとオモタよw
こんな本出てたんだ。面白そう。大川さんて、確かちくま文庫の「聴雨」の編者だよね。
青山光二は凄いよなぁ。90歳越えて尚現役だもんねぇ。

>>140
野間宏とやりあった件、なにか(たぶん「生き愛し書いた」)で読んだけど、
織田作が野間の小説を貶したから、野間か富士が、「だったらお前の書いたあれは何だ、
ひどいじゃないか」みたいに言い返したんだって。
そうしたら、そこにいたみんながびっくりするくらい、
おださく、意気消沈して、しゅんとしちゃったらしい。。。

142 :吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 15:41:16
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000030876772&Action_id=121&Sza_id=F3

143 :吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 16:18:34
>>141
大谷さんの「生き、愛し、書いた」は未読。だって、高いもの。
野間宏と不仲にならなかったら(一緒に行動してたら)また違った作風になったのかな?

>>139の本は注文しました。教えてくれてありがと。
>>142も良さそうな本だね。あんた、レスも付けずに、奥ゆかしい人だな。

144 :吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 16:26:54
閑話休題、いま読み返してみて『蛍』がいいなと思った。
ちらっと、竜馬とお良さんが出てくるよね。

日本人に竜馬の名が知れ渡ったのは、司馬の『竜馬がゆく』が出てからで、
それまでは維新志士の中でも「知る人ぞ知る」てな感じの存在だったと
聞いたことがあるけど、織田作は好きだったのかな。

145 :吾輩は名無しである:2006/03/02(木) 22:00:15
「蛍」、おりょうの母親の話だよね。
弱者の運命に対する徹底した無抵抗が逆に強さに繋がる、
という、織田作の人生観がよく出ている小説だと思う。

146 :吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 09:34:15
>>145
巧いこと言うね、同感。ああいう女性をよく描くよね、織田作は。
坂口安吾は、マノン・レスコーのような妖婦が好きだと言って、
作中にもよく登場させてるけど、織田作の好みとは違いそうだね。
愛人の昭子さんも「つくす」タイプみたいだし。

147 :吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 11:55:38
>>146
「素顔」の来賀子も、登勢と少し似てるね。
運命に翻弄される女性像の究極形が、
「世相」や「神経」で繰り返し描かれる、
大阪劇場の楽屋の裏のドブ板に遺棄されていた娘の屍体だと思う。
この娘の面影を様々な女性の中に織田作は見出しながら、小説を書いた。

この殺された娘のイメージは、これも織田作が「蛍」や「勝負師」で繰り返し使っている、
「小さな子供の泣き声」というフレーズとも響き合っているように思う。

運命に翻弄される時小さな子供は火がついたように泣く。
その悲しい光景は、又、人間の生命の浄い発露でもある。

織田作は運命に翻弄されながら生きそして死んでいく女たちに、
この上ない人間の強さを見出していたのではないだろうか。

太宰の「ヴィヨンの妻」のさっちゃんも運命に流されて生きる女である。
女の好みということでは、織田作と太宰は似ているのかも知れない。
しかし、太宰の描く女性の方がもっと虚無的で、
織田作の描く女性の運命に流されることによって、
かえって生命を輝かせるような強さはあまり感じられない。

この差は、血反吐を吐きながらも最後まで生きようとした織田作と、
結局は最後は愛人とともに自殺してしまった太宰の、
決定的な資質の違いだろうか。

・・長文スマソ。



148 :吾輩は名無しである:2006/03/03(金) 17:07:08
>>147
よく推敲された意義のあるレス。悉く同意です。

織田の作中の女性は(特に登勢を念頭に入れて書くが)、
小説のさわりの地点では「弱さ」ばかりが目につく。
なのに読後には、逆に、「強さ」が印象づけられる。
小説がすすんでいく過程で徐々に「強さ」を獲得してゆくように思う。
運命に身をまかすことで、自分の「居場所」や「生きる目的」を発見してゆく。

織田作も彼女たちに対して、光を当てて終わることが多い。
蛍の末尾の「登勢の声は命ある限りの蛍火のように精一杯の明るさにまるで燃えていた」のように。

太宰は『女生徒』など一連の「女性文体」の作品によって、女性の気持を代弁することにかけては無類の作家と言われている。
だが彼は、代弁はしても正しい生き方を模索しようとはしない。(そのあたり、太宰は読者にゆだねているのかも)
弱い立場の女性が強く生きるための解答を示そうとしたのは、織田作の方だと思う。

とは言っても、女性が強くなった昨今、隔世の感があるんだけど・・ 

149 :148:2006/03/03(金) 17:12:37
「素顔」の賀来子だね。(あらさがしみたいでゴメン)
あの小説は、短編でありながら様々なタイプの人物が登場して、様々な生き方
を見せるね。あの構想は長編でやったら良かった気もする。

150 :147:2006/03/03(金) 23:15:25
>>148
レス、サンクス。

来賀子ではなく、賀来子でしたね。

「素顔」の基作と賀来子は、
「罪と罰」のラスコーリニコフとソーニャを少し彷彿とさせる。
織田作というとスタンダールやサルトルからの影響はよく言われるけど、
「六白金星」で楢雄をイワン・カラマーゾフに擬えているし、
ドストエフスキーからも結構影響を受けていると思う。

ちなみに、イワン・カラマーゾフも、
「小さな女の子の涙」に拘ったキャラクター。

ロシア繋がりという訳ではないけど、
トリノ五輪で銅メダルに終わったフィギュアのロシア代表、
イリナ・スルツカヤは、今回の不本意な結果に就いて、
気丈に笑いながら「人生とはそういうもの」と語っていた。

スルツカヤは自分自身も心臓病を患いながら、
腎臓病を患う母親の看病をしつつ、トレーニングに励んでいる。
苛酷と言えば過酷に過ぎる運命なのだけど、
そういう自身の境遇を「これが人生」と、
顔で笑って心で泣いて受け入れている。

そういうスルツカヤの姿は、
織田作の描く女性たちの姿を少し彷彿させるものがある、と思う。

・・後半、ややすれ違いでスマソ。

151 :吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 11:10:13
深いですなあ・・・

152 :吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 12:52:56
>>150
ドストエフスキーか・・
そういえば、賀来子も廓の女だったね。
追い立てられるようにして来た京城の地で賀来子によって心の救いを得る・・
『罪と罰』ともつながりそうだね。

ただ、惜しむらくは、ちょっと叙述がいそがしすぎること。
折角たくさんの人物を造型したのだから、『罪と罰』くらいの長さがあっても良かった。

新次郎と初枝の方の話も読んでみたかった。

153 :吾輩は名無しである:2006/03/04(土) 13:04:23
連投。

青山光二と大川渉の『文士風狂録』読了。
織田作が流行作家になったのは『夫婦善哉』ではなくて、『世相』によってだったらしい。

売れっ子になって上京した織田作が青山にもらした言葉が
「東京文壇は坂口安吾一人にかきまわされとるねえ。だらしがないな」
太宰の方を買っていた織田作は、安吾の活躍がおもしろくなかったみたい。

「生き愛し書いた」の方も読みたいんだけど、アマゾンで3800円とかついてるからなあ・・

154 :吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 13:18:17
>>152
たしかに「素顔」は、素材をそのまま、
早口で放り出してしまったような感じで、
設定が十全に展開されてはいないかな。
特に、再生不可能な電球を再生させる事業というのは、
救いない境遇の人を救いたい、という、作者の思いの象徴でもあるだろうから、
その辺りもう少し掘り下げて描いていれば、かなり重厚な作品になったかも。

ただ、織田作の魅力はあのスピード感溢れる饒舌体でもあるから、
じっくりと構えた構成の小説を書いて成功したかどうかは判らない。

小説を書きあぐねている小説家を語り手とした小説という意味で、
「世相」は、太宰の「富嶽百景」に少し似ているかな。
新潮文庫の巻末解説で青山光二は、
身辺の出来事や印象を様々に組み合わせて、
虚構化することによって成立している「世相」の本質は、
「含羞の精神」である、と書いているけど、
「含羞」という言葉は太宰を理解する上でのキーワードでもある。

無頼派の核にあるのは「含羞」なのかも知れない。

155 :吾輩は名無しである:2006/03/05(日) 19:31:08
>>154
『郷愁』の中でも、あの『世相』という小説の「難しさ」が語られているね。

語り口、オチの付け方、ユーモア、パロディ、饒舌文体、含羞、自虐性、サービス精神・・
と類似点を挙げてみると、太宰の比較対象として最も適切な作家が織田作と言えるだろう。

劇作家志望だった織田が非常な短期間に「小説家」としての自分のスタイルを完成させることができた
その理由はなんだったろう・・・と考えてみるとき、無論織田自身の資質・才能もあろうが、
「太宰中期の作品群」の存在を無視することはできないのではないか。

織田と太宰の文学はその類似点・相違点を踏まえて考究されるべきだろう。
ちくま文庫の解説で大川渉は「サービス精神」という類似点を挙げた上で
太宰の「道化」、織田の「気イつかい」「びっくりさしたろか根性」という具合に
相違点をも指摘しているのは興味深い。

乱文すまない。もう少し頭の中を整理してからレスしないといかんな・・・

156 :吾輩は名無しである:2006/03/09(木) 21:14:11
この際文句は言わん。文芸文庫でいいから織田作щ(゚Д゚щ)カモーン!!

>>153
確か「安吾と太宰に会わせて」と言い出したのも織田作なんだよね。
安吾を強く意識していたのも間違いなす。


157 :吾輩は名無しである:2006/03/09(木) 22:43:55
せめて新潮文庫の『夫婦善哉』くらいは、
オールタイムで書店の棚に並んでいて欲しいよね。

ところで、ふと思ったのだけど、
織田作好きの人って、深沢七郎も好きかな?

「庶民のリアリズム」に拘り続けたという意味で、
織田作と深沢七郎も結構近い立ち位置にいる作家のような気がする。

158 :吾輩は名無しである:2006/03/09(木) 23:10:21
久しぶりにレスついてるな。ちょっと嬉しい。

>>156
書き忘れてたけど、文芸文庫の『世相・競馬』は持ってる? まだ手に入るはずだよ。

その中に『俗臭』という芥川賞候補になった作品があるけど、小説三作目にしてすでに
『夫婦善哉』などにおける「語り」が完成していて、織田作の才気に驚く。

『俗臭』の中には『素顔』の題材(再生電球、京城への逃避行)や『勧善懲悪』の題材(灸治療で儲ける)など
があって、後の小説のプロットみたいな感じ。

>>157
ごめん、俺は深沢七郎読んで無いです。

159 :吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 00:13:43
>>157
深沢読んでないや。…スマソ。
でも近い感じなんだ?見つけたら読んでみる。

>>158
「世相・競馬」持ってるよ〜。でも文芸文庫ですら織田作2冊とは淋しいじゃないの。
言われてみると「俗臭」には「素顔」や「勧善懲悪」の素材が出てくるね。
織田作って、気に入ったフレーズや題材を割といろんなところで使うのかな?
耳かきですくうほど〜、黒い(白い)風が黒く(白く)走り〜、など
印象的な言葉が多い。

160 :吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 13:35:48
「乾いた雑巾から血を絞る」とか、
「甘く痺れた」とか、
「ふと〜めいた」とかもよく使うよね。

深沢七郎は田舎者だから、織田作流の都会人的洒脱さはないけど、
作品の根底にある運命に対する諦念には両者共通するものがあるように思う。
代表作「楢山節考」の主人公おりんは、織田作の描いた女性たちのように、
運命を受け入れることによって逆説的な強さを発揮する人物でもある。

161 :吾輩は名無しである:2006/03/10(金) 14:54:35
既出だけど、「火のついたような赤ん坊の泣声」もよく使われるテーマだしね。(郷愁、蛍、勝負師など)
安吾が幾度も同一のテーマでエッセイを書いているけど、織田作の方がコダワリがありそう。言葉も独特だな。

>>159
『世相・競馬』の中の、武田麟太郎追悼『四月馬鹿』もいいなー。
坂口安吾の『不良少年とキリスト』や石川淳の『安吾のいる風景』もそうだけど、
無頼派の人たちは追悼文に力を入れるよね。哀惜の情が伝わってくる。

>>160
『楢山節考』読んでみます。恥ずかしながら、この人の作品一冊も持ってないのよ、俺。

162 :吾輩は名無しである:2006/03/12(日) 17:33:29
『俗臭』が芥川賞の選考で外されたのは、瀧井孝作が「少し下品」と言ったから。
さすがに志賀直哉の弟子だけあって似たようなこと言うなあ。

でも、まだ習作の域は出てない気もするので、芥川賞落選は妥当かも。
『世相』あたりまでくると、貰ってもいいと思うけど。

163 :吾輩は名無しである:2006/03/13(月) 13:56:42
>>156
そうだね。
『ニコ狆先生』は安吾ファルス(特に『風博士』)に酷似しているし、
『猿飛佐助』は安吾さんお得意の「講談的文体」を意識して書かれているね。
少なくとも、この二作は安吾の影響が顕著にあらわれていると言えるだろうね。

一日一レス。ひとりでも頑張る。

164 :吾輩は名無しである:2006/03/13(月) 14:33:06
TVつけたらドラマの『夫婦善哉』やっててびっくりした。

165 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 03:30:22
>>164
なぬ!? 何ch??
ドラマで「夫婦善哉」ってあるの?

映画の方は名作だよね。森繁&千景タン

166 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 03:56:04
自己レスだけど、これかなぁ…
ttp://tisen.jp/pukiwiki/index.php?%C9%D7%C9%D8%C1%B1%BA%C8

演出が久世光彦さんだね。追悼ということで放送されたのかな。
見たかった。

167 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 08:59:03
>>165-166
うん、それだと思う。
蝶子さんが自殺未遂をしたり、柳吉が養子をぶん殴ったり、だいぶ原作と違ったけど。
大江光が音楽を担当してました。

168 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 09:29:00
蝶子の自殺未遂は原作にもあるよ。

そういえば、自殺未遂というと、『六白金星』の楢雄もするけど、
織田作の主人公の自殺未遂はちっとも深刻な感じがしないで、
その場ののりでやってしまって、生き延びた後も、
特に後にひいていないようなのが面白い。

169 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 19:57:16
>>168
ほんまや! 映画やドラマとおんなじ所で蝶子さん自殺未遂してるんだー!
あんまり「さらっ」と書いてあるので失念しておりました。
生き延びた後の胸の内もまったく描写されてないし・・・太宰の小説とは好対照。

でも、映像にするとガス自殺というのは衝撃的だね。

170 :吾輩は名無しである:2006/03/14(火) 23:08:52
>>168-169
ほんと、さらっと書いてるよね。
六白金星での自殺未遂も、>>168のレス読んでから思い出すまでに少し時間かかったw

原作と映画との違いと言えば、映画「夫婦善哉」の決めゼリフ「おばはん、頼りにしてまっせ〜」
って、原作には出てこないんだよねw

171 :吾輩は名無しである:2006/03/15(水) 01:41:48
石川淳が「死のう」という声が逆に生きる活力を生むという「絶望と再生」
のテーマで小説を書いているが(『普賢』)、織田作も死のうとする者の心理描写
よりも、その後登場人物がどう生きるか、どう行動するか、の方が書くに値すること
・・・・だったんだろうなあ。

両者とも、宇野浩二から受け継いだ「饒舌文体」が、弱い人間が強く生きてゆくための
エネルギーのようなものを小説の中に写し取る際に、一役買っている。

ちょっと変な文章だったな・・

172 :吾輩は名無しである:2006/03/17(金) 21:41:36
「織田作之助賞」って50〜100枚の短編に与えられるんだね。

173 :吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 01:36:55
ちくま文庫の「聴雨・蛍」が、アマゾンでもBK1でも取り扱い不可になってる。
このまま品切れ→絶版?? いいアンソロジーなのになぁ。

174 :吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 02:52:20
関西ってこんな感じなの?
http://www.t3.rim.or.jp/~s-muraka/dokusho/tani.html

175 :吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 12:06:03
アマゾンで沖積社の「織田作之助作品集」全3巻を買ったよ。
一冊2500円でちょっと高めだけど、全集よりはだいぶ安いし、装丁が綺麗でいい感じ。
1巻と3巻にはわりと文庫本では読めない作品が集められているしね。

>>173
そうなんだ・・・渋くて素敵な作品集なのにね。

>>174
当時の大阪を知らんのでノーコメント。
でも織田作は谷崎の大阪論には異議を唱えていました。

176 :吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 12:53:38
上でドラマ版「夫婦善哉」の音楽に大江光が使われていたとあるけど、
光氏の父君健三郎氏は織田作をどう読んでいたのだろうね。

織田作と大江を無理に繋げようとすれば「サルトル」がキーワードになる。

「可能性の文学」で織田作が提唱していた感覚的でトライアルな創作姿勢に、
若き日の大江がインスパイアされていた……ということはないかな?

177 :吾輩は名無しである:2006/03/25(土) 14:18:08
>>176
大江が石川淳の影響を受けたことは、自分で明言しているけど、織田作については
・・わかんないなあ。

無頼派の人たちは、江戸の文学を継承しながらサルトル、ジッドの影響をリアルタイムに受けているから、
古いスタイルと実験的姿勢とが綯い交ぜになった作風を作り上げてるような・・

戦後派の人たちが出てくる地盤を作った感がある。

178 :177:2006/03/25(土) 14:19:50
作風を作り上げるってなんか変。ごめん。

179 :居残り:2006/03/27(月) 15:20:20
織田作が虎ノ門の病院に担ぎこまれたとき、川島は銀座中の花屋の薔薇を買い込んで見舞いに行った。
だが面会謝絶状態。酒も入っていた川島はその薔薇を全部ムシャクシャと頬張ったと云う逸話を読みました。
壮絶。

180 :吾輩は名無しである:2006/03/27(月) 21:23:45
俺が知っている織田作臨終の際の逸話は次の二つ。

@大御所菊池寛が、見舞いにきて外套のまま織田作の枕元に座り、
 「どうしたんだい、えっ・・・。死じまっちゃあ、つまんねえじゃねえか」
 と叱りつけるように言った。その場の誰も(織田本人も)死ぬとは思ってないのに・・

非常識な所がいかにも菊池寛らしいが、その場の空気が凍りついたらしい。

A死に場所となった東京病院に運ばれてゆく織田作。寝台車に横たわったまま窓越しに
 見える光景を見て声を弾ませた。
 「人間が逆さまに歩いてる」
 「下から見た、あべこべの世界や。これは書ける、書けるで!」

この段階では周囲の人はさすがに死を悟っていたらしいが、織田作ひとり生への希求を
持ったまま、最後まで小説のことを考えていたとは「ふと」哀れだった。  

181 :吾輩は名無しである:2006/03/28(火) 00:35:14
>>180
レスの最後の部分で泣きそうになってしまったじゃないか。。。

臨終の言葉?にもいくつか逸話があるよね。
「俺はロマンを発見した」と言って死んだとか、「思いが残る」と言って死んだとか。
ロマンを発見というのが作家らしくて格好いいので、本当であってほしい。

182 :吾輩は名無しである:2006/03/28(火) 03:13:34
>>181
俺の書いた文章で泣きそうになった、というのはちょっと嬉しい。
織田作の文体をマネてみた甲斐があったというもの。

臨終の際には、「十日戎の日に死ねるとは運がええ」っていう
大阪人らしい言葉も残されているみたいだね。

それはさておき、いま、『わが町』を読んでたりする。
織田作にしては長編の部類に入る作品だけど、案外すらすら読める。
読書にかまけて夜更かしをするのは久しぶりだ。

183 :居残り:2006/03/29(水) 02:42:31
織田作は大阪弁で書き続けたじゃないか!!それに比べて東京弁で書いた太宰は何だ!!
十代の頃のあどけない赤西君と、すっかり大人面になってズリネタにもならない赤西と選ぶところはない。

184 :吾輩は名無しである:2006/03/29(水) 14:28:07
>>183
しかたないんじゃない? 太宰が津軽弁で書いた『雀っ子』なんて注釈なしでは読めないよ。
その点、大阪弁は広く知られているし、活字にしてもリズムがある。織田作も意識的に使い分けている。

185 :吾輩は名無しである:2006/03/29(水) 19:30:52
津軽弁って外国語みたいだもんねぇ。
太宰と最初の奥さんの会話は第三者には意味不明だったらしい。
って織田作スレで言うのも変だけどw

織田作の小説で大阪弁が出てくると生き生きして良いね。好きだ。
「あんじょう」とか、この人の本で初めて知った。

186 :吾輩は名無しである:2006/03/29(水) 21:30:51
『わが町』は、織田作前期の『立志伝』『婚期はずれ』『夫婦善哉』などの人物が
登場してあたかもオールスターの様相を呈する。そして舞台となる河童路地の住人
たちはみんな大阪弁でしゃべくりまくる。会話文のテンポの良さは大阪弁の効能だろう。

作品として必ずしも成功しているとは言い難い面もあるが、ここがかつて織田作の住んだ町
であり同時に彼にとっての理想郷かと思うと、なつかしくそして切ない。

187 :吾輩は名無しである:2006/03/29(水) 21:38:10
連投。

太宰の話が出たついでに・・・
『天衣無縫』は女性語りの作品だが、どう見てもこれは太宰が書いたとしか思えない。
やっぱり織田作はん、だいぶ太宰には心酔してたみたいね。器用にマネてる。

>>184の訂正
×『雀っ子』→○『雀こ』

188 :吾輩は名無しである:2006/03/30(木) 12:58:49
>>185
「あんじょう」は前から知っていたが、「味善う」と書く事は、織田作で知った。

189 :吾輩は名無しである:2006/04/23(日) 17:38:36
保守しとこうかな。

ついでに大阪弁講座
http://www.tourism.city.osaka.jp/ja/osaka_ben/index.html


190 :吾輩は名無しである:2006/04/26(水) 21:17:38
あらま、オダサクスレなんて発見するとは。オダサクは大好きなんだけど
あまり語られることがない作家だね。でも野坂昭如なんて直接的なフォロワーだし。

「可能性の文学」では阪田三吉をモティーフにしてる。安吾が「散る日本」で
木村名人を題材にしてるのをかんがえると、安易な言葉だけど「敗者の美学」をテーマに
するのが好きだったのかな?「競馬」なんて嫉妬と自己憐憫を描きながら
イヤラシクない希有の作品だと思うけどナ。

191 :吾輩は名無しである:2006/04/27(木) 23:50:56
>>190
ダメ人間とか敗者的な人が多いよね、オダサクの小説って。
はっ、だから読んでてこんなに元気が出るのだろうか...OTZ...

織田作は本当に坂田三吉好きだよね。
第一手での端の歩突きに感動したようだけど、あれで坂田が勝っていたら、
あそこまで執拗に坂田を描くこともなかったんだろうなあ。

192 :吾輩は名無しである:2006/05/21(日) 21:00:08
保守sage

193 :吾輩は名無しである:2006/06/15(木) 00:38:59
ドラマ版は6月22日にもホームドラマチャンネルでやる。

194 :吾輩は名無しである:2006/07/16(日) 22:44:27
さすがにそろそろ保守しとこうかな。

>>190-191
「敗者の美学」いいね。悲しい生き様だからなー織田作は。
敗者の意識がある自分は、共感できます。でも彼は立派な仕事をしたよね。
それに比べて自分は・・・・と考えるとorz

195 :吾輩は名無しである:2006/07/16(日) 23:18:57
せめてageとこう。

もう議論も煮詰まったかな。ここまで無頼派ばかりで話を進めたので、
あまり接点のない他作家との比較など、誰か話題があれば是非書き込んでください。

196 :吾輩は名無しである:2006/07/25(火) 20:58:06
只今を以てオダサクファンになった者です。

ただ『世相』が評価のわりに面白くなかった。
みなさんはどうです?

197 :吾輩は名無しである:2006/07/25(火) 21:46:44
まだ文学なんて読んでいる種族がいるの?よっぽどもてない連中だな。気持ち悪い。

198 :吾輩は名無しである:2006/07/26(水) 15:10:51
>>196
俺も『世相』は正直、微妙。
でも織田作の代表作に数えられるのは確か。
文壇的な出世作だし、町田康あたりも一番に挙げてた。
様々なテーマを巧く一つに纏めている構成力を褒めるべきなのかな。
実験的作品としては、太宰の『道化の華』より成功していると思う。

199 :吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 00:27:28
世相は確かに実験的でとっつきにくい。
競馬とかアド・バルーンとか六白金星の方が読みやすいな。

あと、この人は未完のものが多いよね。
夫婦善哉後日というのがすごく面白くて「傑作の予感!」と思ったのに
あっさり未完で終わっててガッカリしたw

200 :吾輩は名無しである:2006/07/27(木) 02:15:09
>>199
『夫婦善哉後日』はやたらと原稿を書きまくっていた時期だからなあ。
太宰治が織田作を評して「死ぬ気で物を書きとばしている男」みたいな風に書いてた
と思うけど、この時期の彼は正しくその通りであったろう。
実は『わが町』で書いた内容の焼き直しだし。

201 :吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 05:31:18
夫婦善哉しか読んでない超ニワカなんだけど
今日の朝日のbeに織田と奥さんの写真が載ってて 奥さん凄い綺麗で吃驚した。
こんな美人なのに織田に扱使われ人前で殴られてたって 織田は本当に最低な野郎だな。氏ね。

202 :吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 11:31:25
>>201
朝日のbe読みました。

でも一枝さんを愛していたのは確かです。
常に骨つぼを抱いて歩いたというエピソードも載ってたし。
『競馬』という小説を読めば、織田作の亡き妻への愛情が伝わってきますよ。

203 :吾輩は名無しである:2006/07/29(土) 12:05:07
来年の没後60年に向け、その人生の映画化が計画されているんだね。楽しみ。

204 :吾輩は名無しである:2006/08/01(火) 22:43:31
>>201-202
その超絶美人の一枝さんと高校の頃から同棲してたんだっけ。やるなw
織田作は面食いで、とにかく美人が好きだったらしいね。
最期を看取った女性も元女優だし。

205 :吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 10:55:15
>>203
マジ?
ソースは?

206 :吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 17:34:31
>>205
7月29日のbe



ところで織田作之助全集って今どこから出てますか?

207 :吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 19:16:11
>>205
うん、朝日新聞のbeに書いてあったよ。監督は金秀吉みたい。キムのwikiに書いてあった。

>>206
俺が持ってるのは文泉堂書店の全12巻だけど、もう殆ど手に入らないよ。
古書店を探しまわって見つかればラッキーていうくらい。ちくま文庫あたりで出してくれんかねえ。
全集に準ずるものとしては、沖積舎の「織田作之助作品集」かな。これは手に入り易いけど、3冊本だからなあ。

208 :吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 21:10:23
>>207
全8巻じゃなくて全12巻のやつがあるの?
沖積舎のって一冊あたりの価格がちょっと高くて泣けるw

>>206-207
全集は今は文泉堂からしか出てないみたいだけど、それも品切れっぽいね。
http://www.kosho.or.jp/
ここで検索すると結構出てくるけど、昭和45年の講談社のものが多い。

209 :吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 21:47:22
>>208
ごめん、無論全8巻です。何故か定本太宰治全集と勘違いしてた・・orz
ぐぐってみたら、(古本なら)結構売ってる所あるね。高いけど。
俺は数年前、今ぐらいの暑い日に汗だくで何軒もまわってやっと手に入れたので
「手に入りにくい」という印象があったけど、まだまだ需要があるんだね。
beで読んだけど、大阪ではいまだに愛読者が多いみたいだしね。

210 :吾輩は名無しである:2006/08/04(金) 22:21:24
>>209
いやいや、こっちこそ変なツッコミ入れてごめんね。
タイプミスかなとは思ったんだけど、12巻ものがあるなら欲しい!と思ったのでw

それにしても、作家生活7年で全集8巻って多い方だよね。
檀一雄は40年で8巻なのに。

211 :吾輩は名無しである:2006/08/05(土) 22:35:13
>>210
まさに命を削って多作してた感じだよね。
新聞小説の「土曜夫人」もかなり難渋して、ヒロポンの力を借りて書いてたらしいし。

212 :吾輩は名無しである:2006/08/08(火) 15:11:11
「土曜夫人」読了。すごく中途半端な所で投げ出していたのは残念。
あとは「青春の逆説」を読めば、全作品読破だ。

213 :吾輩は名無しである:2006/08/08(火) 20:53:02
>>212
おお!すごいなぁ。
織田作大好きだけど、まだまだ読破には遠い自分…
でも全部読んじゃったら、楽しみがなくなって寂しくなりそうな気もしてる。
ってただの言い訳だけどw

214 :吾輩は名無しである:2006/08/17(木) 22:50:43
おださく全集、昭和レトロな装丁で再発してくれー!!

215 :吾輩は名無しである:2006/08/18(金) 02:03:10
>>214
来年は没後60年だから可能性はあるかも。

216 :吾輩は名無しである:2006/08/19(土) 15:28:22
大阪限定のメジャー作家。全国的には完全に忘れられた存在。
こんな特殊な位置にいる作家って珍しい。これだけ故郷の人に愛されている作家もそうはいない。

217 :吾輩は名無しである:2006/08/28(月) 02:04:02
完全に忘れ去られてたら2ちゃんにスレなんか立たないよ

218 :吾輩は名無しである:2006/09/04(月) 01:04:42
当方、織田作で卒論を書こうと思っている者ですが、このスレをざっと読んで見て、かなりマイナーな作品まで言及しているので吃驚しました。あつかましいお願いですが、何か分からないことが出てきたら教えてくださいませんか?

219 :吾輩は名無しである:2006/09/04(月) 16:18:39
>>218
このスレは善人が夛いから、上手くつかい給え

220 :吾輩は名無しである:2006/09/04(月) 19:21:09
>>218
俺で良ければ力になろうとは思うけれど、俺の知識なんてたいしたことないし、
基本的にこのスレは人が少ないから御期待にそえるかどうか、分からないよ。
2chに頼るよりも担当の教授と良く相談するとか、自分で大学の図書館で色々調べるとか
した方が君のためにもいいと思うけど。・・・・偉そうなこと言ってゴメン。

でも若い人が卒論で織田作を選んでくれたのはなんとなく嬉しい。
どの作品を取り上げて論じようと考えているの?

221 :吾輩は名無しである:2006/09/05(火) 18:55:22
すみません、218です。おっしゃる通り自力で頑張ってみます。ちなみに京都に住んでいるので木の都を題材にしてみようと思っています。失礼しました。

222 :220:2006/09/05(火) 23:22:11
>>221
なんか余計なこと言ったみたいでごめんorz
またいつでも気楽に書き込んでください。


織田作というと大阪のイメージが強いけど、三高出身だし、京都にも馴染みがあるんだよね。

223 :吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 01:02:21
↑無頼で行けっちゅうことで、エエんやないかと思いまふ。
京都やったら、どなへんやろ?
なじみの喫茶店とか残ってんのやろか?

224 :吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 21:28:09
京都だったら『それでも私は行く』だっけ、地名がゴロゴロでてくるよね

225 :吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 23:03:21
>>224
「それでも私は行く」は京都日日新聞に発表してるからね。

「蛍」の舞台も京都の伏見だね。淀川の水が主人公の心境を映しているくだりは印象深い。
「土曜夫人」では美しいまま焼け残ってしまった京都という街に対して、愛情と憎悪が同時に感じられる。
「木の都」は大阪と京都、二つの都市が切ない思い出の中で二重写しになってるね。

226 :吾輩は名無しである:2006/09/06(水) 23:19:52
ヤフオクで織田作の初版本をたくさん出品してる人がいるね。

227 :吾輩は名無しである:2006/10/01(日) 19:00:17
改稿前の『俗臭』はどこで読めますか?探してます。

228 :吾輩は名無しである:2006/10/01(日) 19:36:55
皆さん色々書き込んだはりますけど、織田作のこと書くんやったら大阪弁たのん
まっせ。
法善寺横町・道頓堀・大阪南へ行かんと解りまへんで。
大阪は、今さんの河内と商人の街が理解できんと本当の所は分りまへん。

229 :吾輩は名無しである:2006/10/01(日) 22:30:09
どっちかいうと河内弁よりサラ・イネス描く「大阪豆ゴハン」の、街の
大阪弁の世界に近いと思うけどね

230 :吾輩は名無しである:2006/10/04(水) 10:49:53
大阪弁には、河内・泉州弁がありますし、船場言葉もおます。
織田作はんの世界は商人言葉でっせ、新しい始まったNHKの朝ドラの言葉が
そうですねん。

231 :吾吾輩は名無しである吾輩は名無しである輩は名無しである:2006/10/04(水) 13:16:48
群像10月号の短編46について感想を書いた。
よかったら参照してみて。キーワード「日々憤怒」で、
たどりつけます。Yahoo検索で。

232 :吾輩は名無しである:2006/11/01(水) 22:21:37
保守age

233 :吾輩は名無しである:2006/11/02(木) 12:26:35
神保町のゾッキ屋で作品集全三冊3000円で売ってたよ

234 :吾輩は名無しである:2006/11/04(土) 18:25:51
買うのが吉。
そして、必ず代表作の一つに数えられるのに殆ど読んだ人のいない
「土曜夫人」を読んでください。

235 :吾輩は名無しである:2006/11/15(水) 22:08:47
太宰と一緒に座談会していたのよんだけど、このひと太宰と仲良かったの?

236 :吾輩は名無しである:2006/11/26(日) 22:19:15
>>235
互いに共感めいたものは感じてたようだけど
仲良くなる前に織田作が死んでしまったような感じっぽい。
太宰の「織田君の死」によると、2回しか会ってないみたいだし。
それにしても、「織田君の死」は良いね。

237 :吾輩は名無しである:2006/11/26(日) 23:01:17
「可能性の文学」から抜粋

>雨の中をルパンへ急ぐ途中で、織田君、おめえ寂しいだろう、批評家にあんなにやっつけ
>られ通しじゃかなわないだろうと、太宰治が言った時、いや太宰さん、お言葉はありがたい
>が、心配しないで下さい、僕は美男子だからやっつけられるんです、僕がこんなにいい男
>前でなかったら、批評家もほめてくれますよと答えたくらい、容貌に自信があり・・・・・


こういうこと言うからなあ、織田作は。太宰も面食らったろうね。実話ならば。

238 :吾輩は名無しである:2006/11/26(日) 23:43:41
>>237
本当に言ったかどうかは知らないけど、
そこは何度読んでも笑えるw

239 :吾輩は名無しである:2006/11/27(月) 00:10:40
「可能性の文学」という志賀直哉をはじめとする旧来の文学に異を唱える趣旨の評論に、
本来必要なさそうな太宰治や坂口安吾のエピソードをわざわざ挟み込んでいるのだから、
このとき、織田作のこの二人に対する仲間意識はかなり強いと思われる。

穿って見るならば、意識的に共犯にしたてあげているとも言えるw

240 :吾輩は名無しである:2006/12/20(水) 20:51:02
保守

241 :吾輩は名無しである:2006/12/20(水) 21:18:49
織田作は凄いと思うよ。ある意味で天才だと思う。

242 :吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 17:45:01
>>241
まあ、殆ど文章修行もせずに完成度の高い作品を書いているから、天才的ではあるね。

243 :吾輩は名無しである:2007/01/17(水) 09:35:55
昨夜初めてオダサクの作品を読んだよ。
猿飛佐助だけど、下品な描写にウッ!となる部分もあったが(佐助の師範の描写w)全体的にギャグ漫画みたいでとても面白く最後まで楽しく読めた。
が、ラストが少し物足りない気がしたな。楓とはどーなったんだよw

244 :吾輩は名無しである:2007/01/29(月) 17:11:23
>>243
あれは駄洒落ばっかりだし、下品な所もあるけど、織田作が自分でラジオ放送した位、気に入ってた作品だから。
個人的には語彙の豊富さとスピード感が好きです。センチな作品群とは毛並みが違う作品。意欲作ですね。

245 :吾輩は名無しである:2007/02/13(火) 18:28:39
センチな作品が多いの?生きざまもドラマチックだよね

246 :吾輩は名無しである:2007/02/14(水) 16:29:41
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070214i306.htm?from=main3
 大阪の庶民の暮らしを描いた無頼派作家、織田作之助(1913〜47年)の代表作「夫婦善哉(めおとぜんざい)」の続編が、
鹿児島県薩摩川内市内で発見された

織田作之助始まったな。

247 :吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 01:41:23
>>246
「大阪文学を代表する『夫婦善哉』の続編が九州を舞台にしたことに驚いた」
って書いてあるけど、別府って、「夫婦善哉」のモデルになったお姉さん夫婦が
移り住んだ場所だよね。何だかオダサクらしいw

今秋、翻刻出版か。まだ随分先だなあ。
でも楽しみ!

248 :吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 04:07:25
すげえ。
こういうことって本当にあるんだなあ。
もう別に作品の出来が、仮に?でもいいや。
俺も楽しみだ。

249 :吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 22:55:15
文学板的には大事件の割りにえらいレス少ないな…

250 :吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 23:21:22
夫婦善哉の後日談自体は発表されている作品の中にも結構あるからね。
今回はどんな作品に仕上がっているのか楽しみだけど。
それにしても織田作は出版社から「夫婦善哉の続編をお願いします」とよく言われてたんだろうな。

251 :吾輩は名無しである:2007/03/03(土) 18:09:39
保守アゲ

織田作と言うとスタンダールやサルトルなど外国文学の影響ばかりが挙げられるけど、
漱石鴎外など日本の文豪の小説は読んだんだろうか?
川端志賀梶井あたりを読んで文章修行したことは自分で云っているけど。

252 :吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 00:45:43
>>251
彼らの時代は実存主義など、特に外国の影響が大きかったから、
漱石鴎外あたりの微妙に遠い距離にある文学はたいして読んでないだろうね。
安吾は漱石も鴎外も二流と言って馬鹿にしてたし、太宰は鴎外全集の一部(史伝)を
大事にしてたらしいけど、本当にちゃんと読んだのかあやしい。
墓を近くに建ててくれというのもポーズじゃないかな。知識人ぶりたかったのでは?
織田作も似たようなものだと思う。彼の言動には海外文学礼賛と西鶴賛美が多いしね。

253 :吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 01:09:04
そういえば、織田作に西鶴を読むように薦めたのは志賀直哉だったよね。
織田作は律儀に言いつけを守って、西鶴の評論まで書いたのに・・・・

254 :吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 02:56:31
太宰治には西鶴を元ネタにした新釈諸国噺というのがある

255 :吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 23:14:50
何年か前にも、織田作の未発表原稿が見つかったとかいうニュースなかったっけ ?
なんとか合戦、とかいうタイトル。その、なんとか、という部分は忘れた。
内容は、確か食堂で食事をした二人がいて、テーブルに置かれた勘定書を口で吹いて
相手のほうに近づけるというものだったと思う。違ってたらごめん。

256 :吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 23:22:31
255です。

神田で10年以上前に全集を買いました。ほんといい作品が多いですよね。
俺は生まれも育ちも関東ですけど、好きな作家です。
どこまでが本気でどこからが冗談なのか、ふざけてるのかまじめに書いてるのか
が入り乱れてる雰囲気が好きです。
全集を読んでたら、スパゲッテイの話が出てくるのがありました。トマトがのって
いるのがうれしい、と。タイトルは忘れましたが、へぇ、さすが小説家だから当時
は珍しいものだったろうに食べてたんだな、とちょっと驚きました。

257 :吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 23:57:33
>>255
『節約合戦』だ。織田と親交のあった藤沢家から寄贈された
古い雑誌「大阪パック」36巻3号(昭16.2.1発行)に掲載されていたもの。

258 :吾輩は名無しである:2007/03/28(水) 20:55:37
>>256
全集と言えば、随想か雑記か日記の中に
「傑作を書くためなら死んでもいい」みたいなこと書いてあって、
慄然とした覚えがある。

259 :吾輩は名無しである:2007/03/28(水) 21:34:12
255です
>>257
それです。しっかし、節約合戦なんて、題名からして面白そうな作品ですね。
織田作っぽい、飄々とした中にも哀愁が漂う作品だったのかな。
>>258
そのぐらいの覚悟があった人だったんでしょうね。
小説に一生を賭けた、そんな生きざまを残した人でしたね。

260 :吾輩は名無しである:2007/03/28(水) 23:23:03
万葉以来、源氏でも西鶴でも近松でも秋成でも、文学は大阪のもんだ  夫婦善哉後日より

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