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 どうしてもわたしは 

1 :名前はいらない:2005/12/30(金) 11:28:12 ID:KJvaXYny

どうしてもわたし

前が見えません



2 :名前はいらない:2005/12/30(金) 11:32:05 ID:KJvaXYny
月が怖い位に

綺麗に輝く

下弦の月


狼男みたいに

わたしも何かに生まれ変われたらいいのに



3 :名前はいらない:2005/12/30(金) 11:33:58 ID:KJvaXYny

別に何も

思っちゃいません

きみがどっか行こうと

わたしには関係ありません

ただ     独りにしないで


4 :名前はいらない:2005/12/30(金) 11:36:00 ID:KJvaXYny

あぁまた

君はわたしを苦しませる


あぁまた

わたしは君に妬みを重ねる


君は何故いつも

わたしの思い通りにならないのでしょう




5 :名前はいらない:2005/12/30(金) 11:37:15 ID:KJvaXYny
もう

何も感じたくない
聞きたくない
言いたくない


傷付くのは自分

せつなくなるのも自分



わたしは人より

心が弱いのです


6 :  ◆UnderDv67M :2006/01/03(火) 23:49:31 ID:I4XN20dh
明らかな小学生レベルだな

さてこのスレどーすっかな

7 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 21:52:11 ID:mTUNjr1I
せっかくだから、
ここ、使わせてもらいますね。

「マネキン」

女のマネキンが居た
ボインで
乳首が立っていた

8 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 21:52:51 ID:mTUNjr1I
「対話」

うれしい
このこなら
だいじょうぶ
すてきなひとだと
うまくいかないから

9 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 21:54:58 ID:mTUNjr1I
「苦情」

スーパーの
要望苦情の掲示板
見れば
「フライの衣が薄すぎる」
おお
なんとせこくいじらしい
嬉しくて
こみあげる笑い
自分と同じ
滑稽な人がいた

10 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 21:56:08 ID:mTUNjr1I
「かまぼこ」

姿はみえないけれど
僕の背中に感じるよ
君の
すべすべの白い肌
弾む身体
そしてきっと
ピンクのすてきなワンピース

11 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 21:57:04 ID:mTUNjr1I
「ブルマーの中にあるもの」

それは
どこまでも白く
ふわと柔らかく
しっとりと
暖かいもの

あるいは
永遠の純情と
ぼくの、歪んだ劣情

そして
その指がブルマーに掛かり
下ろされるとき

かつての少女の
復讐が始まる

12 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 23:02:28 ID:/sXYXUfY
「魚肉ソーセージ」

手をあてて
そっと皮を剥く
瑞々しい桃色が現れ
先端は震える
新しい世界
その空気が痛い
自分の醜さが怖い
さあでも
ここへおいで
もう少年にはもどれないのだよ

13 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 23:08:12 ID:/sXYXUfY
「二目ぼれ」

初夏、小さな駅の構内
あのひとはこない
もう5分前
柱の裏に女性
手首を返し時計をじっと見つめ
冷たく透き通る横顔
いいな
こんなひととデートしたい
しばらく見とれて
風は明るく
さらさらと流れていた

浮気をしていました
髪を変えたあなたは
こんなにも
綺麗だったのですね

14 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 23:09:34 ID:/sXYXUfY
「変わり果てた君」

君はどこにいるの
目いっぱい頬張って
かみ締めてもわからない
すり潰されて
こなごなになってしまった君
どれが君の色なの
どれが君の匂いなの
どれが君の味なの
君はどこにいるの

15 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 23:11:56 ID:/sXYXUfY
「大嫌い」

わたしは
いつも誰かの悪口を呟き
暗い表情で
みんなに嫌われている
止めようとしても
行動は止まらない
憎んで憎んで
殺そうとして
でも殺せない
わたしの大嫌いな
わたし

16 : ◆notePDkbPQ :2006/01/08(日) 23:13:04 ID:/sXYXUfY
「列車と爺さん」

列車で本を読む

爺さんがきた
体を窓際に寄せると
爺さんゆっくりと腰をおろす
やあすまないもう年だからね

暫くして
老婦人の二人づれ現る
爺さん立つ
仕方ねえ俺も立つか

爺さんの声が聞こえる
どこから来たの綺麗な白髪だね
うん俺若いからね大丈夫だよ

よく言うよ爺さん

17 : ◆notePDkbPQ :2006/01/09(月) 12:11:27 ID:UMC0pNiS
「わたしを」

わたしを可愛いっていったけど
可愛いだけじゃだめよ
どんな風に可愛いの 
どれくらい可愛いの

わたしを愛してるっていったけど
愛してるだけじゃだめよ
どんな風に愛してるの
行動で示してね

わたしと一緒にいた時
何がみえたの
何がきこえたの
あなたの気持ちはどうだった?
あなたのからだはどうだった?

ねえあなた
あなたの気持ち何も伝わらない
あなたのこと何もわからない
もっとはっきりさせて
もっと大きな声で
叫んで

18 : ◆notePDkbPQ :2006/01/09(月) 19:00:54 ID:pAhd7lvV
「蝉」

夏の夜 公園で

じじ、じじじ

もがく蝉
常夜灯に照らされ
六本の足で宙をかく
ひっくり返してやると
じっと唸って飛んでいき
すぐ地面に落ちた

じじ、じじじ

もがく蝉
私はあきらめる事を許さなかった
もう一度ひっくり返し
今度は
飛んだかは確かめもせず
公園を後にした

喉が、渇いていた

19 : ◆notePDkbPQ :2006/01/09(月) 19:03:53 ID:pAhd7lvV
「貴女に」

すてきな笑顔ですね
力が湧いてきます
俺は変われる
目が覚めた
仕事だって頑張れる
来週、会えますか

どうしたんですか
何を怒っているんですか
怖いです貴女
ごめんなさい・・
ごめんなさい・・
また、貴女に会えますか

デートの下見に行ってきた
高速だって怖くない
俺の車はきれいだよ
貴女と一緒なら楽しいよ
晴れると、いいな
今度は、いつ会えますか

もう駄目なんですか
諦めきれない
さみしい、さみしいよ
会いたい、会いたいよ
電話も手紙も
ないのなら
夢でなら、会えますか

20 : ◆notePDkbPQ :2006/01/09(月) 19:05:15 ID:pAhd7lvV
「どんな化粧よりも恋心」

どうということはない
その娘
よく働き 健康的 
ただそれだけの
だから
気楽に喋れる 顔もみていられる

ある酒の席
彼氏の話を始める
その娘
いつもと違う
目が輝く 声が温かい
笑顔
その娘の、笑顔
僕は
思わず目を逸らした

21 : ◆notePDkbPQ :2006/01/09(月) 19:06:47 ID:pAhd7lvV
「追いかけてくる」

追いかけてくる
ごりごり


ごり
ごりごり
ぎゃ
ぎゃ
ぐえごえ
苦しい苦しい
痛い痛い痛い痛い
胃が頭が肩が足が
もう
もう
体を引きずるのもめんどくさい

22 : ◆notePDkbPQ :2006/01/09(月) 19:08:32 ID:pAhd7lvV
「パン屋の娘」

首をほんの少し回す
視界の隅にあの娘
いつものパンを持ち
レジに近寄ると
嫌がってる様子はない

ありがとうございます
このパンお好きですね

105円になります
ハッと顔を上げると
その娘の声
お釣を上から落とされなくて
ほっとする
指先にほんの少し触れ
パン屋を出た

次来る時は
も少し格好つけて来よう

23 : ◆notePDkbPQ :2006/01/09(月) 21:17:45 ID:pAhd7lvV
「わくわく」

なぜだか知らないが
わくわくするよ
明日いいことがあるきがするよ
明日じゃなくても
明後日にいいことがあるよ
そう、ぜったい
だから
わくわくしようよ
わくわくするよ
なぜだか知らないが
わくわくするよ
明日いいことがあるきがするよ
明日じゃなくても
明後日にいいことがあるよ
そう、ぜったい
だから
わくわくしようよ
するよ
なぜだか知らないが
わくわくするよ
明日いいことがあるきがするよ
明日じゃなくても
明後日にいいことがあるよ
そう、ぜったい
だから
わくわくしようよ

24 : ◆notePDkbPQ :2006/01/09(月) 21:25:51 ID:pAhd7lvV
「山羊」

シュレッダーを壊したから
お前が世話係だ
山羊と付き合うことになった
気難し屋の彼女
ひげを誉めて機嫌をとってやらねばならぬ
とにかく
必死になって書類を処理した
山羊は社内の人気ものだったが
私はうだつが上がらぬまま
彼女の乳を飲むのが
今の唯一の楽しみなのだ

25 : ◆notePDkbPQ :2006/01/10(火) 00:57:05 ID:UUNePgFi
「可哀想な俺」

おお
俺はなんて可哀想なんだろう
面白くないから言わないが
あんな気持ち
こんな気持ち
とにかく報われないのだ
恥ずかしいから言わないが
あんなこと
こんなこと
とにかく可哀想なのだ

26 : ◆notePDkbPQ :2006/01/10(火) 19:20:17 ID:AfTkpPk0
「好きだったひと」

(1/2)
こわい
でも
やっぱり行こう

お久しぶり
わたしを覚えてますか
お元気ですか
私は元気です、皆元気です

辞めたコがいます
新しく入ってきたコがいます

やっぱり
指輪・・・

あの
聞きましたよ
再婚なさったんですね
おめでとうございます
幸せ
ですよね

27 : ◆notePDkbPQ :2006/01/10(火) 19:21:02 ID:AfTkpPk0
(2/2)
まだ
わたしの笑顔
やさしそうですか
ありがとう
もう一度
聞けてよかった
わたし
あなたに
励ましてもらいたかったんです
ごめんなさい
こんなところまで来て

来なければよかったかな
いいえ
やっぱり会えてよかった
写真を
いえいいんです
さようなら

わたしの
好きだったひと

28 : ◆notePDkbPQ :2006/01/10(火) 19:21:58 ID:AfTkpPk0
「ちくわぶ」

私は
みんなとは
少し違うのだ
いや
すごく違うかもしれない
だから
私の体には
周りになじむように
窪みがつけられている

29 : ◆notePDkbPQ :2006/01/10(火) 19:32:32 ID:AfTkpPk0
「ぬるぬる」

ぬるぬるしてますかー
ぬるぬるしてますかー
どれ
ちょっと確認
全然だめー
ぬるぬるしてください
それそれ
それそれ
どうですか
ぬるぬるしなきゃあ
だめですよ

30 : ◆notePDkbPQ :2006/01/10(火) 19:34:08 ID:AfTkpPk0
「わたしの毛穴から」

わたしの毛穴から
熱い世界が
ぷつぷつと
ぷつぷつと
染み込んできます
わたしはたっぷり吸い込んで
ふっくらと大きくなり
そっと持ち上げられて
一人前になるのです

31 : ◆notePDkbPQ :2006/01/10(火) 19:35:28 ID:AfTkpPk0
「毛生え薬」

毛生え薬を手に取れば
奥から店主がやってきて
セールストークを始めるが
これを買うのは決めていた
それより気になるその頭
ご主人あなたはつけてます?

32 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 01:37:59 ID:BQbLYgtC
「かにかま」

きみは自分を変えた
あいつに近づくため
いま
きみはやり遂げた
誰も笑いやしない
きみを好きなやつがいる
僕だって
だからもう
ささくれるんじゃない

33 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 01:38:30 ID:BQbLYgtC
「恋のかけら」

恋のかけらは
いろんなひとの
楽しいお話
優しい微笑み

かなわない
届かない
でも かけらなら
かけらなら

集めよう
すこしずつ
胸に心に
いっぱいに
恋のかけらを

34 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 01:39:07 ID:BQbLYgtC
「胸をはれ」

駅を歩いていると
女の子の横に
気障な格好の男
たぶん男は「プロ」だ

なんかやなものみたなあ

男は覗き込み
話しかける
ニセノカオ
ニセノコトバ
女の子は
恥ずかしそうに悔しそうに
下を向き足早に歩いていく

だめだぜ彼女
男をふるときは
胸をはれ

35 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 01:40:33 ID:BQbLYgtC
「ひとりのめし」

コタツの前
パンツ一丁で
できたての豆腐をすする
はらわたに熱さしみこむ
さみしいか
さみしいか
いや
いまは
すこし幸せだ

36 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 01:41:21 ID:BQbLYgtC
「コンタクトレンズ」

コンタクトレンズの
付け外しの練習中
店のお姉さんはいらいら
左手は瞼を押さえて
右手で、右手で
怖い
やってられるか

横を見ると中学生風の娘
ひょいひょい、と
じつに手際がよい
お姉さんとの会話から
遠方から来たと知る

---乙女心
こっそり突然に綺麗にか
ガキの、くせに
あ、お姉さん
もう少しでできます

家でも練習
やっぱり怖い
やってられねえ

37 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 20:26:18 ID:cAOh/GEm
「あなたを止めたい」

あんなにも
忘れたかったのに
いまは消えてゆくあなたを止めたい
思い出も
好きだった気持も
無くしたくはない
消えないであなた
声も顔も薄れていく
あんなにも
好きだった
あなたなのに

38 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 20:26:54 ID:cAOh/GEm
「おでんご馳走様」

ぐつぐつ
ぐつぐつ
おでんが煮える

ぐつぐつ
ぐつぐつ
温かい
ぐつぐつ
ぐつぐつ
心地よい
ぐつぐつ
ぐつぐつ
もう少し

ぐつぐつ
ぐつぐつ
あなたとわたし

ぐつぐつ
ぐつぐつ
煮崩れ、た

39 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 20:28:19 ID:cAOh/GEm
「恋して詩を書こう」

詩が欲しいなら
恋をしよう
精一杯背伸びした
片思いがいい

詩が欲しいなら
恋をしよう
二人で暖めた
思い出がいい

詩が欲しいなら
恋をしよう
思いのたけをブツケテ
傷つくといい

そしてまた
恋をしよう
恋して詩を書こう

40 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 21:12:01 ID:cAOh/GEm
「ひるめし」

注文してから
少したつ
つばがわいて
腹がなる
本を読んでも落ち着かない
様子を見ようか
だだだめだ
催促してはいけないよ
短い至福の時の前
今こそが
長い至福の時だから

41 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 21:12:35 ID:cAOh/GEm
「携帯電話」

仕事がえり
夏の夜の
しめった空気が重たい
ここらへんは
街灯も少なく薄暗い
自転車で風を切ってすすむ

えっちな声しとるのう

何だ!?
自転車から落ちそうになる
ん、前にオッサンが
とぼとぼあるいている
手には携帯電話
何かに夢中

恥ずかしいなあ
オッサンおどかすなオッサン

42 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 21:14:31 ID:cAOh/GEm
「写真」

目を背けられない
恐ろしい姿の
それは
確かに人間だった

頭がおもい
その姿が迫る
夏の太陽
太陽が寒い
目を瞑ると
昼も夜も
いつも同じ
気持ちの悪い夢

投げつけられる
悪意の塊
圧し掛かるように
炙られ
毟り取られ
吹き飛ばされ
友達先生家族好きな人
目に見えるものすべてが
あの写真のように
ぐしゃぐしゃに、どろどろに、
ぐしゃぐしゃに、どろどろに、

43 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 21:15:35 ID:cAOh/GEm
嫌だ、嫌だ、嫌だ
空から何かが落ちてくる
逃げ場は
助かるところは
学校にも家にもどこにも、
ない

空が
光が
明日が

怖い

44 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 21:16:40 ID:cAOh/GEm
「いとこ」

祖父の法事で集まった
叔父叔母は白髪が増え
いとこたちとも久しぶり

彼女は二年前結婚したという
ぴったりとして
喪服が似合う
焼香する後ろ姿
うなじ
見てはいけないような
お経に目を落とす

墓参りにいく途中
雑談などするが
皆立派に生きている

45 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 22:20:21 ID:cAOh/GEm
昼飯を食う
彼女とは離れて座った
いとこ同士の気安さがあったのに
今はなんとなくぎこちない

彼女の横顔
面影は探すまでもなく
とてもまぶしくて
綺麗にみえるほどに
寂しい

思い出に
置き去りにされる、自分

もう一度
彼女を見る
俺も結婚してみようか

46 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 22:21:00 ID:cAOh/GEm
「下心」

あなたの好きな音楽
あなたの好きな映画
あなたの好きな本

みんな
つまらない
あなたの好きなもの
好きになりたいわけじゃない

僕の気持ち  
わかってくれてもいいじゃない
僕の下心
ゆるしてくれよ

47 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 22:39:13 ID:cAOh/GEm
「鯉」

あれは
道端に
大きな鯉だ

鱗に泥が粉を吹き
膨れた目が空をにらみ

帰るところなく
からだ潤おすものなく
そして鯉は

ぱくぱくと、ぱくぱくと 
ぱくぱくと、ぱくぱくと 

生きている
まだ、生きている

醜く
生きて
いる

48 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 22:40:14 ID:cAOh/GEm
「お茶」

( ´・ω)⊃旦~~ お茶どうぞ

いらないわ
ざば、と流され
茶柱がうずの中に消えていく
俺の気持ちも流され

(´;ω;`)ひとりなく
さみしい

49 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 22:45:36 ID:cAOh/GEm
「前髪」

へへ、と笑う 猫背で歩く
色気も何も無い
ピーマンが嫌いと 臆面もなくいう
その切りそろえた前髪のように
真っ直ぐな娘である

おそらくもう、おぼこではない
彼氏もちゃんといるが
まだ15、6のようにもみえる
かわいらしい
幼い感じの娘である

自分はそういう娘が苦手だ
ねじれていると 一緒にいてつらい
なるべく視界から遠ざけてきた

50 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 22:46:07 ID:cAOh/GEm
ある女性と付き合った
それほど楽しくもなかったが
娘が興味深々で言う事には
キスは?手つなぎました?デートどこがいいかしら?

お前がしったことか
お前に、そんなこと聞かれたくはない
お前は、キスしたのか、手つないだのか

しばらくして 自分はその女性とわかれた

ある日、娘が前髪を上げてきた
思い切って言ってみる
似合ってる、ね
ありがとうございます
娘が笑った

51 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 22:58:04 ID:cAOh/GEm
「個室にて」

しろい便器の底に
どたりと横たわるモノ

いま自分が吐き出したモノ
あの人も同じように
こうして
吐き出すのだろうか

なにを考えているのだろう
嫌われてしまう
自分の妄想を恥じ
下着を上げようとする、が

 ごしごしごしごし
 ごしごしごしごし

そして
前から
吐き出されるモノ

情けない
そっと、目を拭く

ドロドロ、です

52 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 22:59:34 ID:cAOh/GEm
「幸せぶとり」

おまえは醜い 醜く変わる
顎の下 肉が揺れ
腹が窮屈 せり出して
腕が弾けてハムのよう
歩くとどすどす床がゆれ
未練など
とうの昔にどこへやら

俺も醜い 醜く笑う
甘い空気と言うけれど
なるほどね
高カロリーなものだった

お幸せに、ね

53 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 23:51:26 ID:oWQPnFPx
「大きな目」

意志を感じる
大きな目
口角を持ち上げた
精一杯の笑顔

頭はいい
多分 
なんでもできる
なりたいものになれる
でもときどき影がさす

辛くはないか
俺みたいにだらしない人間が
うらやましくはないか

きっと貴女は
つかれている
ずっと何年も
もたれるひとが、できると、いいね

54 : ◆notePDkbPQ :2006/01/11(水) 23:52:03 ID:oWQPnFPx
「月より地球を愛でる」

今日、月に着陸した
地球は青い宝石とかいうが
なんのことはない
どどめいろの
害虫どもの住処である
この月の
静かな美しさよ
月を愛でたくなった
明日、地球に着陸する

55 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 01:39:34 ID:aQT1GTOb
「たこ焼き」

スーパーの前のたこ焼きや
はやっているようなそうでもないような
今日は
いつもの太った姉ちゃんでなく
なんだか朴訥そうな兄さんである
つくり置きしてあるやつがあるが
どうせなら
すいません、そこのでなく
焼きたて、下さいますか
いいですよ、5分ほど、お待ちください
はい、
焼きたてですので、火傷にお気をつけ下さい
あ、どうもお気遣いありがとう
うまいよね、これは
まだ、くいたりねえ
鯛焼き下さい
はい、
これも、焼きたてですので
に、と笑う
俺も笑う

鯛焼きも、なかなかいけるねえ

56 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 01:44:24 ID:aQT1GTOb
「真実ですか」

テレビ週刊誌に言葉がおどる

遺族は怒り悲しむ
皆したりがおで思いをよせて
自らのやさしさと、幸せをみつける

少年は何度も殺される
さらされる骸
皆眉をひそめながらささやかに
殺人に参加する
叫びは聞こえない

少女は幾たびも犯される
えぐられたその傷
皆泣きながら密かに興奮し
強姦に参加する
悲鳴は届かない

抵抗するすべもなく
地獄へ引きずり戻され
繰り返し辱められる
安らぐことのない死

大切なことですか
知らなければならないことですか
これが
真実ですか

57 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 01:47:41 ID:aQT1GTOb
「真実をどうぞ」

みなさん
ようこそ大事件ですよ

遺族の皆様、泣いてらっしゃいます怒ってらっしゃいます
ええ、ええ、お気持ちわかりますよ
みなさん、タップリ同情なさってください
おやさしいですね

おお、なんてむごたらしい 可哀想ですね残酷ですね
少年はまだ生きたかったでしょうに
ほんと、もの凄い死に様ですね ほんとに凄い
「ぎゃー苦しい!」ですって
みなさん、ドキドキしましたか?

うわ、これはやってはいけません 酷いですね人間のくずですね
少女はまだ幼いのに なんて男でしょう
こんな可愛い子を いやらしい ほんとにいやらしい
「いやーやめて!」ですって
みなさん、うらやましいですか?ボッキしましたか?

みなさん、いかがですか
お望みとあらば いつでも彼らを彼女たちを
ここに みなさんの前に 引きずりもどしてやりますよ

みなさん、いかがですか
お幸せなみなさんに 大好きな大切な
真実をどうぞ

58 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 01:48:50 ID:aQT1GTOb
「わたしの恋するひとよ」

あなたは
学校の先生
部活の先輩
会社の元同僚
わたしの好きだったひとに似ている

いや違う
あなたはそばにいて
わたしはあなたを
いつも見つけてきた
いろんなひとの、中に
わたしはずっとあなたが好きだった

お久しぶり
よろしく
今度こそ、気持ちを伝えます

59 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 01:50:43 ID:aQT1GTOb
「影で」

くさいね きもいね うざいね

お姉さん 僕と話すときには
あんなに優しいのに
なんでそんなにひどいこと
影ではなすの

信じられない人間が
僕も今に牙をむかれる

いつか 知らないところで
気づいていたら
食いちぎられているんだ

60 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 07:27:32 ID:hfAxyauh
「すみれ」

君はまるでパンジーのように
 色を変えて
その度ごとに僕はうろたえ
 君を見失う
僕が好きな君 僕が嫌いな君
 僕を好きな君 僕を嫌いな君
どれが本当の君
 みんな本当の君

61 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 20:50:41 ID:IjIkkliF
「天晴れであります」

天晴れであります!天晴れであります!
スーツ姿の男が
往来を叫びながら走っていた
目をむき、口から泡を吹きながら
天晴れであります!天晴れであります!
そういって走っていた
不気味ではあるが
なぜ、そこまでひたむきになれるのだろう?
皆はその情熱に打たれないのだろうか?
しらんぷりして
あんまりじゃないか!あんまりじゃないか!
僕は、叫びだしたくなった
そして、
気づいたときには走り出していた!

62 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 20:51:24 ID:IjIkkliF
「ジャケット」

鼻毛、寝癖、髭、歯、爪、OK
ジャケットも新調したし
靴も磨いた
ハンカチも持った
シャツもアイロンかけたぞ

ごめんなさーい、まちがえちゃって
おい、なにをどう間違えたら
1時間12分も遅れるんだ
すっぽかされたかと思って怖かったぞ
少し遅いけど、昼ご飯にする?

インド人はB型が多いんだって
そうなの、やっぱりね
美味しかったね、さ、行こうか
ねえ、これなに?シールみたいなの
Mってかいてあるわよ?
え?ジャケットに?
やば、俺ずっとくっつけたままだった・・・

何という失態!何という赤っ恥!
おっかしーの!笑う君は素敵だ
俺は、俺はきっと青くなっていたに違いない

63 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 20:52:09 ID:IjIkkliF
「笑顔」

笑顔はいい 銀行でパン屋で喫茶店で
それだけで 好きになる

笑顔はいい いつ側にいても見飽きない
その度に 好きになる

64 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 20:58:17 ID:IjIkkliF
「喪失」

指を伸ばすと髭が後ろまで伸び
雌の涎が白くあわ立つ
口の中でやわらかい粒が少し大きくなる
からだのしたで
悲しい生き物が二匹蠢いている

あなたは平らな胸小さな尻少女の体が
懐かしくはないか
わたしは無くしつつある
大切だったものと憧れと

しがみつくな、苦しい重たい
顔を覆え黙れ、忘れさせてくれ好きな人のこと

 アイシテルワ

あなたはわたしから
なにもかも奪い取っていった

65 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 23:05:08 ID:NRzUNs3G
「葬式」

会社の同僚が死んだ
あまり親しい間柄では無かったが
葬式に行くことにした
バスでの道中はもちろん
楽しいものではなかった

葬式はとあるホールで行われた
親族、友人らが弔辞を述べ
若くして亡くなった彼を
涙で見送っていた

しかし
私に涙はなかった
涙が出るほどの悲しみが湧いてこない
死者には申し訳なく、つらかったが
うその涙のほうがもっと申し訳ないだろう

私は遺言には
葬式はするな、と書くつもりである
本当の涙も、うその涙もごめんだ
一人でさりげなく
この世から去りたい

66 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 23:05:45 ID:NRzUNs3G
「公園」

いちに、いちに
いちに、いちに
公園で木刀の素振りをする
いい汗、気分がいい

おじさん、なにしてるの?
背後で声がする
おじょうちゃん、お兄さんに声かけるの
10年早いねえ
これ?剣道の稽古だ
ふーん
どれ、持ってみるか?
おもーい
そそりゃそうだろ2キロある
おいおい危ないから無理するな
当たるからな、どいてろ
いちに、いちに
いちに、いちに
ん、少し気合がはいる

さて、帰るかね
おい、帰れよ、じゃあな
まったく、俺がいい人で良かったよな
あれ、俺にやけてる?
声かけられたって、子供だよ?
やだなあ

67 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 23:06:16 ID:NRzUNs3G
「啄木鳥」

啄木鳥がくびすじに
とまった
つと、と、つとと
つと、と、つとと
おお、いい気持ち
コリがとれる
つと、と、つとと
つと、と、つとと
後頭部に嘴を入れてきた
ぞくぞくする
しゅるり
何か引っ張りだすと
啄木鳥は
飛び去っていった
頭が軽い
悪いものでも詰まっていたのだろう

68 : ◆notePDkbPQ :2006/01/12(木) 23:07:33 ID:NRzUNs3G
「ポスター」

ポスターに手を振ると
にっこり
笑顔が返ってきた

悲しいかな それは
誰にでも振舞う
玄人の笑顔である

69 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 19:55:01 ID:fF0Xcpes
「匂い」

ふわり
いい匂い
すれ違ったときに
甘くて
どきどきする匂い
きっとそれは
香水の匂いではなく 
女の人の 
匂い

でも 
それから
あの人からも 
誰からも
消えてしまった
いい匂い
たった一度の

70 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 19:55:36 ID:fF0Xcpes
「鏡」

鏡をみる
おかしい
絶対、変だ
なんだコイツは
俺は
もっといい男
のはずだ

71 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 19:56:54 ID:fF0Xcpes
「コタツ」

そこに何がいるのか
足をつかんで離さない
語りかけてくる
もうすこし
もうすこし
ゆっくりしていきませんか
のどが渇き
頭がぼんやり
これは
浴びる麻薬だ
ぽかぽか
ぽかぽか
小春日和のなかへ

72 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 20:00:07 ID:fF0Xcpes
「山道で」

山道で
いい空気を
いただきます
すると
失礼な車
ぶぶ
と屁をたれて
去っていった

73 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 20:41:41 ID:fF0Xcpes
「鏡」

お前をいつも見ている
くじけない奴だということも
泣き顔も笑い顔も怒った顔も知っている
がんばれ
がんばれ
俺になら励まされてもいいだろう
起こしてやるよ
右手と左手で握手しよう

74 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 20:43:33 ID:fF0Xcpes
「パーマ」

奴の、パーマ頭
よく茂っている
見事なものだ
手をつっこんでみると
 たまごが!
なんであろうか
とりあえず
ご飯にかけて喰ってみた
美味、とはいえぬまでも
珍味ではあろう
しばらくは
晩のおかずに事欠かぬ

75 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 20:44:23 ID:fF0Xcpes
「群れ」

神戸
震災から逃れる人の群れ
両手いっぱいの荷物をぶらさげ
疲れきって歩く
ガスの匂い
吹きだす水
10キロ
20キロ
もう少し歩けば
電車に乗れる
道の両側には
つぶれた家、家、家

その群れに
外人がカメラをむけた

なにシヤガル
俺たちゃ、見せもんじゃねえ

群れは
声には、ださず
にらみもせず
ただ黙って
ただ黙って進んでいた

76 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 20:47:38 ID:fF0Xcpes
「鍬」

おらの鍬は
伊達でぶらさげてるんじゃねえ
みてろ
前のヤツの頭
「ちぇすとぉぉぉー!!」
ざく ざぁく ざくざくざく
ほれ
よく耕しただ

77 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 22:41:03 ID:fF0Xcpes
「老夫婦」

道のむこうから
老夫婦がやってきた
しっかりした足取りだ
どちらからいらしたんですか?
夫が顎でさす
あちらから?見えませんよ
振り返ると もう
かれらは遠くにいて
やはり しっかりした足取りで
小さくなっていった

78 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 22:44:03 ID:fF0Xcpes
「なんだか」

なんだかさみしいから
詩をかいてみます
なんだかさみしいから
詩をかいてみても

こころ
ぽっかりと広がって
やっぱり
泣きそうになるのです

79 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 22:46:26 ID:fF0Xcpes
「生きるのだ」

生きているのは
神さまのせいなんかじゃない
選ばれたわけじゃない
死んだ奴等はどうなるのだ
生きているのに意味などない
ただ
自分では死なない自棄にもなれない
俺は
生き残ってしまったから

80 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 23:11:15 ID:qkglMqEn
「恋するふたり」

こんな事ってあるだろか
 いきなり貴女に一目惚れ
長い黒髪 綺麗な横顔
 すらりと伸びた立ち姿
胸がどきどき ちんぽもどきどき
 うれしいね
俺は 貴女 貴女のおかげで
 恋する男になれました

こんな事ってあるかしら
 一月おくれで貴方に惚れた
優しい瞳に 暖かい声
 厚くて広いその背中
胸がどきどき まんこもどきどき 
 あら、いやだ
私 貴方 貴方に寄り添い
 恋する女になりました

81 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 23:20:14 ID:qkglMqEn
「真剣な顔」

見てろ これが本当の俺だ
彼はそう言った
確かに 
初めて目にした真剣な顔だ

耳掻きをはじめたのだ

馬鹿にしてるわ!!
ばしい


82 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 23:21:18 ID:qkglMqEn
「ノギス」

となりの女性と目が合う
これも何かの縁
ノギスが役立つ時がきた
15センチです
腹の肉をつまんで測ってやった
礼の言葉を期待する俺がいる

83 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 23:22:20 ID:qkglMqEn
「土下座」

ちょっと
そこのアナタ
土下座してもいいですか
額の皮がむける ほどに
鼻の軟骨が砕ける ほどに
目に土がすりこまれる ほどに
みっともなく
涙を 涎を 鼻水を 小水を
流して
ただ ただ
何も 与えられることなく
アナタの足許で
うずくまっていたいのです

84 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 23:45:07 ID:qkglMqEn
「太い眉」

化粧もしない 髪も染めない
そのままに そのままに
自然にいる 自然に生きている
太い眉 剃らないで

85 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 23:45:54 ID:qkglMqEn
「泣け」

そんなに辛いなら
なぜ泣かない
泣けない
もっと
顔をゆがめて
しゃくりあげ
涙を搾って
さあ
いって一人で泣いてこい
みっともなく泣いてこい

86 : ◆notePDkbPQ :2006/01/13(金) 23:55:10 ID:qkglMqEn
「優しい人」

優しい人でした
小雨のなかそっと傘を
差し出してくれたのです
その笑顔が
家で迎えてくれて
ご飯を作り
いっしょに買い物にいく
いい人です
可愛い人です
優しい人です
僕の大好きな人です
みんなに自慢してまわる
そんな夢を見ました
貴女みたいな人に
僕はまた
出会えるのでしょうか

87 : ◆notePDkbPQ :2006/01/14(土) 00:16:07 ID:u6fsikXl
「かさぶた」

がぶっとやられたら
あなたもやりかえしましょう
ひとは
噛み付きあって
かさぶたを分厚くして
生きてゆくのです

88 : ◆notePDkbPQ :2006/01/14(土) 00:16:51 ID:u6fsikXl
「人」

身近な人に
寄りかかろうとすると
さっと
逃げられた
嘘つき
支えあって生きてるって
誰がいいやがった

89 : ◆notePDkbPQ :2006/01/14(土) 00:25:08 ID:u6fsikXl
「雲」

西の空に
もくもくと
白い大きな雲が

畜生、と叫ぶと
雲は
だまって吸い取ってくれた

90 : ◆notePDkbPQ :2006/01/14(土) 00:25:41 ID:u6fsikXl
「なると」

しゃがみ
ゆびを揃え
赤い頬をそっと
ぐるぐる ぐるぐる

母親
見上げる子
首をかしげて


その、両方ともが
愛おしい、すがた

91 : ◆notePDkbPQ :2006/01/14(土) 00:26:55 ID:u6fsikXl
「娘さん 娘さん」

娘さん 娘さん
 綺麗な綺麗な その服は
私のためでは ないですね
 素敵な誰かの ためですね
それなら私は その横を
 醜いものでも 見たように
顔をしかめて 過ぎましょう
 首をすくめて 行きましょう

娘さん 娘さん
 優しい優しい その笑顔
私のものでは ないですね
 恋する誰かの ものですね
それなら私は 遠巻きに
 怖いものでも 見たように
顔を背けて 行きましょう
 俯きながら 去りましょう
 
未練のこさず 消えましょう

92 : ◆notePDkbPQ :2006/01/14(土) 00:51:04 ID:u6fsikXl
「俺」

どうせ俺は俺だもの
なんか変だと思っていたら
俺はところどころ
俺じゃないものになっていた
俺は俺
俺になった俺は
やっぱりしっくりくる
俺はこうでなくっちゃ

93 : ◆notePDkbPQ :2006/01/14(土) 00:52:41 ID:u6fsikXl
「我抵抗す」

黒髪で眼鏡の少女が
往来で 唇を男に差し出していた
大げさに顔をそらし
ニヤリと笑ってみる
それが私にできる
私への唯一の抵抗だった

94 : ◆notePDkbPQ :2006/01/14(土) 22:50:27 ID:b8w7pOqV
「いもむし」

わたしは
こうやって
うつぶせに
はっています
ぴくぴくと
うごめいては
だれかが
つまんでくれるのを
まっています

95 : ◆notePDkbPQ :2006/01/15(日) 11:55:19 ID:kHK8I0+f
「つかれたら」

つかれたら
詩で飛ぼう
海でも空でも宇宙でも
すっきりしたら
またここへ
もどっておいで

96 : ◆notePDkbPQ :2006/01/15(日) 11:56:04 ID:kHK8I0+f
「プリンちゃん」

君のホッペが
ぷくぷくしてて
ふるふるしているから
君をプリンちゃん、
て呼ぶことにしたんだよ♪

何だよぶす!!!
ごめんよ
マスクしてたから
君だって気づかなかったんだよ♪

プリンちゃん プリンちゃん
ああ いとしのプリンちゃん
いつか
君のホッペにたっぷりと
カラメルソースを塗ってあげるんだよ♪

97 : ◆notePDkbPQ :2006/01/15(日) 23:41:58 ID:HBQFb/cA
「キリストがやってきた」

けったくそ悪い夜である
自棄酒をあおっていると
キリストが
やってきた

一体なんだよ
うん、まあ俺に責任あるかなと思ってな、ランダムに訪問してるんだ毎年
ふん、まあ入れ、十字架がつっかえて入れないな、外せよ、風呂場にでも置いとけ
傷口はな、ヨードチンキでもぬっておけ
まあ、飲め、さあ、食えカンヅメしかないけどな
マリアさんていい女だよなあ、何、ひとのお袋オカズにするなだって?
じゃあな、マリアさんでもよ、マルタの妹の方、あんたどうだったんだよ?
え?俺と同じか、なにもできねえ?なっさけねえなあ
あは、あはははは
でよ、あんまり弟子いじめんなよ?
あは、あはははは
あは、あはははは・・・

起きると枕もとに
マリアさんの肖像画があった
あいつめ、いいところあるじゃんかよ
改宗しようかなあ
粋なクリスマス・プレゼント、だねえ
マリアさ〜ん♪

98 : ◆notePDkbPQ :2006/01/15(日) 23:42:34 ID:HBQFb/cA
「親父の腹」

親父の腹が出てきた
俺はまだまだ
奴に勝てないことが多いが
腹は
俺の方がかっこいいぞ
でも親父
もうちっと
なんとかしとくれよ

99 : ◆notePDkbPQ :2006/01/15(日) 23:45:18 ID:HBQFb/cA
「不思議なこと」

不思議なことだが
子供のころ
俺はずっと
図太かった

何年も何年もかけて
繊細に純粋に
傷つきやすくなれた

生きるのが
しんどくなったなら
詩でも書いてみようか

100 : ◆notePDkbPQ :2006/01/15(日) 23:48:01 ID:HBQFb/cA
「この娘がいい」

俺は決めた この娘に決めた
だんぜん いいに決まってる
笑顔はほんとに笑ってて
初めてつけた真っ赤な口紅
漫画の話が大好きで
自分を飾れぬ可愛いひと
「ごめんなさい ヘンな女で」
そんなことない
俺は惚れた 貴女に惚れた
素敵な恋へ まっしぐら

101 : ◆notePDkbPQ :2006/01/22(日) 01:57:13 ID:YAJjF3W5
「銭湯」

仕事の疲れは銭湯で癒すに限る
貸しタオル
30円のセッケンと風呂代330円

広々とした湯船
ワンルームのユニットバスなどくそくらえ
刺青のひともいるみたいだが
湯気のせいでよくわからない
からだぽかぽか、こころのびのび
ふー、気持ちいい
すっかり上機嫌

誰かが肩をたたく
はい?
見知らぬ爺さんだ
あんちゃん、元気ださなあかんで
いや、俺悩みなんてないし落ち込んでもないですよ
そんな風にみえるかなあ
あ、どうもありがとうございます

風呂上りは白牛乳に限る
腰に、手をあてないとね
体重計に乗ってみる
少しやせたか
ふっと見上げる
曇りぞら、星はない
俺は元気だ、元気だしてますよ

102 : ◆notePDkbPQ :2006/01/22(日) 01:59:39 ID:YAJjF3W5
「におい」

くんくん
くんくんくん
自分が出す嫌いな
におい
眉をひそめたくなる
悲しい しつこい
におい
汚れた口の すえた脂の
疲れた肉の 傷んだ胃の
におい
話すたび
すれ違うたび
隣りに座るたび
許せない 気になってしょうがない
だから
臆病な自分は
探すのだ

「においがする この人も」

103 : ◆notePDkbPQ :2006/01/22(日) 02:02:59 ID:YAJjF3W5
「ことば」

ぽこりぽこり
あたまに浮かぶ
いまだ
つかまえろ
うっかり逃がした

ことば
あれはたぶん
素晴らしいことば
いくつ台無しにしてきたか

104 : ◆notePDkbPQ :2006/01/22(日) 03:55:51 ID:YAJjF3W5
「月」

澄んだ空気のなかで
貴女は
誰よりもやさしく光る
いま少し
はにかんだね
月よ
月よ
ひとりの夜に
すこしだけ
僕の恋人で
いておくれ

105 : ◆notePDkbPQ :2006/01/22(日) 03:56:36 ID:YAJjF3W5
「夢」

励ます声が今も聞こえるよ
がんばれ がんばれ
わたしは歌う
がんばっているよ がんばっているよ
苦しくなっても
膝をつきそうになっても
振り返らずに
どんどん どんどん
前にいけるように
わたしは歌う
がんばれ がんばれ
未来のわたし

106 : ◆notePDkbPQ :2006/01/22(日) 22:56:41 ID:f8FN6lRS
「仮面」

何でみんなあんなもの
被っているか
風があんまりつよいから
風があんまりつめいたいから

吹きさらし俺の顔
あちこち破れて
あちこち千切れて
みっともないったらありゃしない
いやだなあこんな顔

「やさしい男」見つけてきた
似合うかな
みんな気に入ってくれるかな
重くて重くて肩が凝る
それでもみんなは楽しそう

からん
からからから
おっとといけねえ
まあそのうち馴染むだろ

107 : ◆notePDkbPQ :2006/01/22(日) 23:01:21 ID:f8FN6lRS
「かまきり」

テーブルを挟んで
一人と一匹
男は浮かれ
彼女は
ぎろり 黒い大きな目
油断なく見つめ
男はおどけ
彼女は
上目つかい 首をかしげ
ゆっくりと 畳んだ腕 その下に構える

かまきりだ!

おおきなかまきりが
そこに
いるぞ

108 : ◆notePDkbPQ :2006/01/23(月) 08:44:37 ID:fn9hyHD6
「雪」

私はまだ
このままでいたい
白いやわらかい
産毛のような姿で

たどり着けば
地面の茶色に私は汚れ
染み込んで
消えてしまいます

風よ吹いて
強く吹いて
もうすこし
このままでいたい

私はまだ
浮かんでいます
あなたの暖かい掌にのって
消えてしまって
いいですか

109 : ◆notePDkbPQ :2006/01/23(月) 13:31:46 ID:Vrjw5onH
「とけてます」

ああすっかり
ふやけてしまったな
もうぐたぐた
べたっとねそべって
うすくひろがって
とけて
しみこんで
ゆく

110 : ◆notePDkbPQ :2006/01/23(月) 13:32:54 ID:Vrjw5onH
「キス」

幼いふたりは
キスをした
初心なほっぺに
キスをした
想い出は
気づかなかった
初恋は
あたたかな
お餅のような
キスの味

111 : ◆notePDkbPQ :2006/01/23(月) 13:33:37 ID:Vrjw5onH
「黒いタイツ」

電車に座れば
向かいに
2、3年上の女性
綺麗なひと
難しそうな本を
難しそうな顔で読んでいる

目のやり場に困って下を向けば
膝がしら
黒い網のタイツを履いている
網の向こうに素肌
だめだ
自分はいやらしい男じゃない

窓の外を見れば
気になる
綺麗なひと
ちら、と見る
だめだ
すこし、どきどきする
すこし、惚れてしまいそうだ

もうそろそろか
降りよう
自分はこの駅に用がある

112 : ◆notePDkbPQ :2006/01/29(日) 19:34:30 ID:/1N1uwt4
「裏通りのラーメン屋」

でかいナルトがのっている とくせいラーメン
裏通りのラーメン屋

特に はやっている訳でもないけれど
固定客は いる
メニューは少ない 味付けは素朴
でも けっこうイケル

でも友達は 馬鹿にする
駅前のレストランのほうが
きれいで おしゃれで はやっていて 断然いいね
今につぶれるぜ あの店

そんなことあるもんか
客が少なくたって
俺はここがイイ ここがイイのだ
お前になんか分かるもんか

ある日 突然ラーメン屋が消えた
代わりに出来たのは お姉さんが出てくる大人の店
タナゴはオオヤに勝てないんだって

ほれみろ 友達はいう
うるさい うるさいよ
駅前のレストランなんか 死んだっていかない 
いくもんか

113 : ◆notePDkbPQ :2006/01/29(日) 19:36:06 ID:/1N1uwt4
「笑顔」

おまえの
おまえの笑顔が
俺をいらいらさせる
ほんとの表情を隠し
やたらに振りまくその笑顔
安っぽい
おお、安っぽい
動くな
おまえはそこを動くな
両の親指で口の端を
頬にめり込ませてやる
ざまをみろ
最高に好きな笑顔だ

114 : ◆notePDkbPQ :2006/01/30(月) 21:50:20 ID:KVU17ZhV
「なんだかな」

よくわからないんだよ
なんで
自分いきてるんか
みっともなく
だらしなく
なさけなく
なんで なんで
いきてるんか
ふらふらと
行って帰ってきて
酒飲んで
ああ
でもこれで良いのかな
コタツも 風呂も コメも
あるしね
でも
なんだかな
ふうう
なんだかな

115 : ◆notePDkbPQ :2006/01/30(月) 21:56:03 ID:KVU17ZhV
「未練」

未練だってのは
わかってる
いい娘だった
ほんとに
死ぬほど好きだった
死にてえよ 死にてえけど
まだ未練だよ
まだ待ってるよ
かっこ悪りいなあ俺
電話、こねえかな
電話、こねえかな

116 : ◆notePDkbPQ :2006/01/30(月) 22:43:12 ID:KVU17ZhV
「大傑作」

大傑作ができました
泣きながら書きました
自慢したくて仕方ありません
もう
人の詩集を読んでも
すっかり色あせて見えます
最高です
自分は天才だったのです

次の日
件の詩を読みました
スッカリ萎びて
惨めな言葉の羅列がありました
もう
この詩は忘れてしまいましょう
次の詩が浮かんでまいりました


117 : ◆notePDkbPQ :2006/01/31(火) 20:22:43 ID:jN2lkNps
「すけべ太鼓」

すけべ すけべ すけべ太鼓だよ
姉ちゃんも 兄ちゃんも 
父ちゃんも 母ぁちゃんも
すけべ太鼓で踊ろうよ

どんがん どんがらだった どんがんどん

駅前のパフォーマンスである
周りは人だかり
真剣な目で見つめている

そのうち、誰かが目ぐすりを点して
溢れさせると
その輪が広がっていった

どんがん どんがらだった どんがんどん

118 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 16:29:20 ID:ZAhvDrZ9
「おしぼり」

かわいいウェイトレスさんが置いてゆく

テーブルの上には
ほかほかの
おしぼり

手をふいたあとには
ぐしゃぐしゃの
おしぼり

ぴ と伸ばし 
ぱたり
ゆっくりと 
ふちを揃えて
丁寧に折ってゆく

いつも 
きれいに畳まれた
それは
こっそり残した
わたしの、みえ

119 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 16:31:03 ID:ZAhvDrZ9
「よろしくね」

よろしくね
とびきりの優しい顔
きさくに話し掛けてくる
中途採用のおねえさん

すっかり舞い上がってしまって
あ、どうも
というのがやっと
全員に挨拶しているんですか
やり始めると徹底的なんです、私

いい人だなあ
幸せな気持ち
午前の仕事がはかどるはかどる

ご尊顔を拝見
あれ 彼女は
飯に行ったきり戻ってこない?
次の日も彼女はこない

「全員」ってまさか「全員」?

どこにいるのかなあ
いまも誰かが
幸せな気分にしてもらっているのかな

よろしくね
いまかすかに聞こえたのは
彼女の声だ きっと


120 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 16:31:44 ID:ZAhvDrZ9
「扉」

やばい
鍵かけ忘れてた
大浴場でのんびりしてる場合じゃなかった
急げ 急げ
だたた 走る 走る
きぃ 
扉は あっさり 開いた
あれ 椅子に なぜか
今週のジャンプが
ラッキー!!
さてと
あれ 奥のベッドに
誰かいる 
うつ伏せで クツロイデルぞ
何だこいつ
何してるんだ ここで
くらり ふわり 立ち尽くす
ふりむく男
「なんです?」
あ?
ああ!! すみませんでした!!
やばい やばい
女のひとの部屋じゃなくて よかったなあ

121 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 16:32:24 ID:ZAhvDrZ9
「豆腐」

豆腐を、つつく
いやん
その恥じらいが
聞こえたか

122 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 19:37:39 ID:a0p1sghp
「信じる人」

おもいきり
信じて信じて信じて
信じ尽くすことができる人

傍にいれば
すべての人を信じる
信じる勇気が
沸いてくる

そんな気がして
探しつづけます
どこにいるのか
たった一人

123 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 19:40:07 ID:a0p1sghp
「ジャンピングばばあ」

夜の11時

ジャンピングばばあ
子供のころ聞いた伝説
この霊園にでる 妖怪

目の前に
ひとりの老婆
小柄で髪を後ろに束ね
野良着の格好の上品な人
こんな夜更けにこんな所
年寄りがうろつくか
怪しい
確認せねばならぬ

こんばんは
あなたは ジャンピングばばあですか

彼女は
ほほほ、と笑い
びゅん
ものすごい勢いで
舞い上がり 消えていった

124 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 19:40:52 ID:a0p1sghp
「肉」

みちばたに にく
いとおしいので もってかえってきた
よろしくね
「う、ううおうー、おお」
ひらひらまう にく
あくしゅ あくしゅ
めしだ おまえもつきあえ
ぷはー いっぱい やるか
「うううー、おお、おうおう」
ほんのりあかく にく
いけるじゃん きにいったよ
なあ おまえといると いやされるよ
なでなで
おい
ちょっと くさいな
あぶなくなったら いっとくれ
ひを とおしとくからよ
「おおうおー、おうう、おうおう」
おやすみ にく

125 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 19:43:33 ID:a0p1sghp
「この駅から」

この駅から
あなたの家まで
だいぶありますか
嬉しい
あなたと歩いていられる
ねえ
もうすこし
いやずうっと遠いところまで
歩いていきませんか
ふたりで

126 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 19:46:06 ID:a0p1sghp
「あなたに」

俺には言わなくてはいけない事があった

あなたが何度も明かしてくれた心の傷
何回も何回もかさぶたが破れた心の傷
この国であなたが負った心の傷
「私、在日なんです」

民族なんて国籍なんて どうでもいい
他人がなんと言おうと しったことか
俺はあなたが好きだった 大好きだった
可愛くて 自分を飾れないあなたが
でも
俺もあなたを傷つけた 俺の言葉が傷つけた

俺には勇気がなかった
あなたを愛したかったのに 命がけのはずだったのに
「強いね あなたは」
ちがう ちがう ちがう そんな言葉じゃない
言わなくてはいけなかった
言わなくてはいけなかった
ちくしょう なんで なんで言えなかった
あなたに言えなかった
「ごめんなさい」



127 : ◆notePDkbPQ :2006/02/02(木) 19:46:55 ID:a0p1sghp
「ごはん」

おいしいごはん
ほかほかごはん
わくわく
どきどき
つばがわく
ふんわりごはん
あったかごはん
すてきなゆげが
まいあがる
つぶつぶごはん
つやつやごはん
あごをいっぱい
かみしめて
たっぷりごはん
もりもりごはん
あしたも
たのしい
ごはんのひ

128 : ◆notePDkbPQ :2006/02/03(金) 00:13:54 ID:16SfdSFL
「ねずみ花火」

ねずみ花火の尻に 
火がつきました
熱いです熱いです
ねずみ花火は 
めちゃめちゃに はいずりまわります
あんまり引き摺るのでお腹が血まみれです
痛いです痛いです 
ねずみ花火は 
泣いています 少しずつ縮んでゆきます
もうそろです なにか云いたいことありますか
ありがとう 見ていてくれて 
いまわの言葉でした
すぱん くる くる くる
ぽとり

129 : ◆notePDkbPQ :2006/02/03(金) 00:14:55 ID:16SfdSFL
「やめた」

やめた やめた やめたいな
仕事も 恋も
食うことも 寝ることも 息することも
やめたいな

130 : ◆notePDkbPQ :2006/02/07(火) 20:35:53 ID:FyD7+o+k
「私の詩」

いかがですか
これ全部 私の詩です
ざっと1おくとんで5せん6ぴゃく2じゅう5篇
おお そのためうぃき!
感動してのものですねー
さあ さあ さあさあ 感想を
きッ
さっぱりわからないですってェー
感性がたりません
どんどん読んでください
どんどん読んでくださいね

131 :名前はいらない:2006/02/07(火) 21:27:41 ID:6uKlubnU
>>130
あちこちのスレで名無しさんカキコをROMり 「うぉっ」とオモタ作品ばかり〜
◆notePDkbPQ さんが書いていたってコトすか?びつくり、、、ホントかよ??
こんな力あってあえて名無しで書くのはなんで?
コテ入りの自スレに転載すんならサインがわりに名乗って欲シス言葉への自信と責任 

全てツボ入りまくりんぐー!これからも期待しまくりんぐでロムるよ
風邪に気ぃつけて ぼちぼちやってんかー ぬるーく応援しちょるう 
また楽しませてねん♪ どうしても!!!

132 :名前はいらない:2006/02/07(火) 21:31:26 ID:6uKlubnU
ごめ sage反映されてねぇじゃーヴォケ゜w↓潜れーーー



133 : ◆notePDkbPQ :2006/02/07(火) 22:00:27 ID:FyD7+o+k
>>131 いらっしゃいませ。ありがとうございます。お褒めいただいて大感激です。
他スレに名無しで書いてるのは、ものすごい駄作や、外道な内容のものもあるからデス。
気楽に書きたいのですが。無責任ですかねえ。
あ、あと>>130は洒落でございます。ええ、ぼちぼちやっていきます。

>>132 お気遣いすいませんデス。 

134 : ◆notePDkbPQ :2006/02/07(火) 22:08:44 ID:FyD7+o+k
「無題」

ガンバってるよ 俺だって
でもよう
ガンバレ ガンバレ だけだとよ
しんどすぎるじゃねえかよう
やってられねえ やってられねえよ
帰るとよう
寒くもねえ 寂しくもねえが
抱きてえよ 抱きてえなあ

135 : ◆notePDkbPQ :2006/02/07(火) 22:11:29 ID:FyD7+o+k
「詩人」

詩は生まれるでしょう
詩が生まれたなら
詩があなたにあったなら
詩がわたしにあったなら
詩人が死んだかなんて
どうでも いいことです
どうでも いいことです

136 : ◆notePDkbPQ :2006/02/07(火) 22:16:06 ID:FyD7+o+k
「勃起屋」

ものごころついた時に
重圧に押しつぶされそうな時に
人生の岐路に立った時に
勇気が欲しい時に
お世話になった人にお別れする時に

勃起屋は 貴方の勃起をお手伝いします

137 :名前はいらない:2006/02/07(火) 22:34:42 ID:6uKlubnU
↑これもそーかよw やぱツボだったよ!べつにガンバんなくていいけどよ
キミの吐き出す虫でたのしんでるよ あんがと♪
たまにゃ こんなのもドーヨ 遊んでみたら?ちよと期待 じゃない/どんな虫でるかとおもってさ
勝手にワクテカ 参加してくれたらウレシイーにゃ 

ttp://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1129140729/810  2/8 0:00まで待ってるね♪



138 : ◆notePDkbPQ :2006/02/07(火) 23:15:18 ID:gbumVljs
>>137 ありがとうございます。変なのも書いてます。「肉」に置いてきましたが
どうにも場違いなような。まあ、いいかな。

139 : ◆notePDkbPQ :2006/02/08(水) 00:17:28 ID:2JzWrUet
振られちまったカラヨー!ポジティブなコトなんて書けねえヨー!

140 :名前はいらない:2006/02/08(水) 00:30:28 ID:+Hiult3x
うひゃー!! 参加 あんがと♪ ネガでいいじゃん チョコ●やるぜ かわりに才能わけてくで!

これからも◆notePDkbPQ の虫 楽しみにしてるよ じゃね!


141 : ◆notePDkbPQ :2006/02/08(水) 01:00:32 ID:2JzWrUet
>>141 ●ありがとうございます。ちと早いですが、頂きます。

142 : ◆notePDkbPQ :2006/02/08(水) 19:16:41 ID:a6aY0rH3
楽しみにしてるなんて言っていただくと、励みになりますねー。照れますけどね。

143 : ◆notePDkbPQ :2006/02/08(水) 19:31:37 ID:a6aY0rH3
「あるひと」

わたし恋したわ とっかえひっかえとっかえひっかえ
ああ あなた綺麗だからもてるだろ
いまは 恋してないけどね

服たたむの上手いね 流石女のひとだ
ありがと 体引き締まってるね
鍛えてるからね
わたしミミガー好き
俺もだ
あったかい、ね

ミレアさん 眉間にしわがよってる 少し震えてる 
俺が嫌か いままで気づかなかった
ごめん
今日俺ダメそうだ

144 : ◆notePDkbPQ :2006/02/08(水) 19:32:24 ID:a6aY0rH3
わたし膀胱炎になったの たくさん触られて
だめだ 俺、もうあなたに触れない
歯ぼろぼろよ 歯医者に行かなくちゃ
ほんとだ ぼろぼろじゃないか 大丈夫か休めよ ミレアさんこんな仕事・・・

はい、チップね
いま少し怒ったような すこし暗い、ミレアさん
ミレアさん 寂しいのか
でも、ごめん
慰めることも 力づけることも 幸せにすることも できない
そう 考えることも許されないのだよね 俺は
ごめん
もうここには来られない

また、来てね
ありがとう 唇やわらかいね
ミレアさん、ありがとう ミレアさん、あなたに
本気になれなくて 良かった、よ。

145 : ◆notePDkbPQ :2006/02/08(水) 19:34:10 ID:a6aY0rH3
「あくび」

はおわお
おおきなあくび
顎がはずれそうに
がっば
吐き出されるものは
何?
疲れ
たいくつ
満ち足りた欲
ただの息
腹の奥から
おおきなあくび
口が閉じられるまでは
それでも
なんだか
しあわせそう

146 : ◆notePDkbPQ :2006/02/09(木) 18:37:30 ID:NKgsdK+F
「まぼろし」

誰もいない部屋
貴女に
手をふりキスをすれば
缶コーヒーの温もりだけが
唇に残っている

147 : ◆notePDkbPQ :2006/02/09(木) 18:44:03 ID:NKgsdK+F
「はさみ」

人差し指と中指で
ちょきん ちょちん
何を切りますか
約束
友情
あまい愛
運命のひと
ちょきん ちょきん
いいんです いいんです
そんなもの
大したものじゃ ありません
切りますか
切ってしまいましょう
人差し指と中指で
ちょきん ちょちん
これで じゅうぶん

148 : ◆notePDkbPQ :2006/02/09(木) 18:57:03 ID:NKgsdK+F
「火星」

となり火星人がいるんですが
この間会話を習いましたこんな感じです
にゅうーにゅにゅうにゅーうんうんにゅうぬにゅーにゅうううんにゅ
意味わかりますか
とろろにエモンカケを混ぜてスプレーしたまなこをほじくる
ね 全然論理的でない
いやいや私らの論理が正しいとは限りません違う、と言っておきましょう
怖くないかですって
いいえー キャビアです キャビアみたいなもんですね
それよりもね あんたのほうが ずっと う
うう う お お お おおえ おう おえーおえー おえーおえー げぼぼぼ
失礼しました
やあ 今夜は火星がきれいですね
私は火星に行くことになっているんです
ね 火星をみながら帰りましょう 火星をみながら帰りましょう

149 : ◆notePDkbPQ :2006/02/09(木) 19:22:51 ID:NKgsdK+F
「卑怯者」

ばしん ばしん
唸る 男の右手
どた ひいーひー
倒れる女

やめよう
他人様のことに首をつっこむのは
ごめんなさい
勇気がないのです

ぐい めしり みみみみみ
女の髪も 泣いている
ばしん ばしん

もしかして俺は
壊れゆくふたりを 楽しんでいる
ごめんなさい
あるのは汚い心です

ひいーひー
ひいーひー
ひいーひー
「ごめんなさい!!」

ごめんなさい
ここにいるのは

卑怯者

150 : ◆notePDkbPQ :2006/02/09(木) 20:11:17 ID:NKgsdK+F
「お願い」

ぱん ぱん
八百万のかみさま かみさま
どうか どうか
私の願い 届けてくださいませ
前のひとの ついででいいですから
いえ いえ いえ
とんでもない
ぜひ ぜひ ぜひ
お願いします
こんな気持ち 初めてなんです
もう 本気です 本気なんです
ね かみさま 
去年も 一昨年も 
あなたがたは つれなかった
どうか どうか 
今年ぐらい
お願いしますよ

151 : ◆notePDkbPQ :2006/02/09(木) 20:14:12 ID:NKgsdK+F
「鷹」

鷹になりたい
空高く舞い上がり
この目で
貴方を逃がさない
猛スピードで急降下
この嘴で
胸を一突き
貴方の血で暖めてもらうわ
この足で
しっかりと握り締め
ゆっくりと心をついばむの
貴方は美味しいに違いない

152 : ◆notePDkbPQ :2006/02/09(木) 21:02:37 ID:NKgsdK+F
「園児」

園児よ
お前達は
いつも
少し前を見上げる
その視線が高くなって
生きてゆくときにも
ずっと
少し前を見上げて
すすんでいって欲しい

153 : ◆notePDkbPQ :2006/02/11(土) 17:23:16 ID:9SY4sxvu
「甘いパン」

甘いパンが食べたくはありませんか
すこし喉が渇いたでしょう
コタツから出て水を飲んで下さい
外に出れば
太陽が光を当ててくれて
あなたは少しきれいになります
いい空気が肺を洗って
あなたは少しきれいになります
すこし歩けば店はすぐそこにあります
お金を忘れちゃいませんか
さあ、行きましょうか
甘いパンを買いに行きましょう
美味しい美味しい甘いパンを

154 : ◆notePDkbPQ :2006/02/11(土) 17:25:01 ID:9SY4sxvu
「メモ帳」

メモ帳に
とりとめもなく
ばらばらと
落っこちてくる
手当たり次第
貼り付ける
見たもの
聞いたもの
心に焼きついたもの
ふわふわと
まわって まわって
ゆっくりと
しずんで しずんで
浮かび上がる
奇妙な形の
わたしのことば

155 : ◆notePDkbPQ :2006/02/11(土) 17:26:14 ID:9SY4sxvu
「格好いいぜ俺 」

親の反対ふりきって
あの娘に会いに行ってきた
ちょっと格好いいぜ俺
最高に格好いいぜ俺
でも
彼女の前では
てんでだめな俺
悲しくなるぜ俺
じゃあ、またね、の
返事もない
くやしいね くやしいね
くやしいね!!くやしいね!!
涙はいつ出るんだろう

156 : ◆notePDkbPQ :2006/02/15(水) 21:14:16 ID:pONX6hvt
「爪」

ねえ
爪のすきま
爪のすきまに
何があるか
確かめてみませんか
何かもぞもぞしませんか
何かいる気がしませんか
少しひろげて
確かめてみませんか

157 : ◆notePDkbPQ :2006/02/16(木) 22:37:05 ID:1IJ/vqzH
「眼鏡」(リライトもの)

世の中こんなに曇っているが
別にはっきり見たくない
怒り哀しみ妬みに嫉み
みんな景色に溶けていく
俺は貧乏暮らしだが
眼鏡が買えないわけじゃない

158 : ◆notePDkbPQ :2006/02/16(木) 22:38:12 ID:1IJ/vqzH
「種」

種が
大きな種があれば
あっという間に
詩は育つ
少し水をやり
葉っぱをそろえて
いい感じ

159 : ◆notePDkbPQ :2006/02/16(木) 22:38:57 ID:1IJ/vqzH
「背骨」

あんたに
背骨を抜き取らてから
顔をあげても
歩いてみても
いまのわたしは
情けなくて
どぶのふちを
よろろ
よろろ
あんた
あんたわたしの
背骨を返してよ

160 : ◆notePDkbPQ :2006/02/16(木) 22:41:18 ID:1IJ/vqzH
「虫」

虫、虫、虫
虫がいるよ
綺麗な燐粉が舞うよ
汚い毒液を噴出すよ
噛み付くよ ぶっすと刺すよ

虫、虫、虫
僕の 吐き出した虫
可愛い虫だよ
虫が 歌っているよ
虫が 遊んでいるよ
虫が 踊っているよ

161 : ◆notePDkbPQ :2006/02/19(日) 22:37:26 ID:3FcdZEnA
「傷をください」

あなたの
心の傷を私にください
いっしょに傷つきたい
癒す力なんてない
分かってあげられるなんて
思い上がりたくもない
あなたが打ち明けてくれたこと
私が応えられることを
したいだけ

162 :名前はいらない:2006/02/20(月) 11:01:14 ID:oXlZGAPH
どもども
訳あって詩板の全スレを検索中に良スレ発見でございまする
初めて読んだ作品の中では>>8>>9>>41>>51>>54>>56
>>78>>83>>113>>116が特にお気に入りに追加、でございます
っていうかもはやファンになりました^^
いい迷惑でしょうが追っかけになりますよー
スレ汚し失礼しましたー

163 : ◆notePDkbPQ :2006/02/20(月) 22:59:54 ID:hd/Hjceb
>>162 いらっしゃいませ。嬉しいです。>8、>9、>41、は、事実をネタに、
>51、は、えーどうでしょうねえ、>54、>78、>83、>113、>116はヒラメキ
というか、思いつくまま、>>56、日頃思うところありまして、書きました。
いつもは、あちこちのスレにランダムに名無しで出没してます。ありがとうございます。

164 : ◆notePDkbPQ :2006/02/20(月) 23:06:34 ID:hd/Hjceb
嬉しいすねー。という訳で。いくつか貼っていきます。

165 : ◆notePDkbPQ :2006/02/20(月) 23:07:40 ID:hd/Hjceb
「バス」

社員旅行でバスに乗る
ごとごとゆらゆら夢の中
ふと目を開ければ窓の外
石で囲んだ水溜り
やっと着いたなここはそう
露天風呂ですそうですね
なにをいってるよく見ろよ
そこに
泳いでるのは鯉だった

166 : ◆notePDkbPQ :2006/02/20(月) 23:08:17 ID:hd/Hjceb
「鮮魚」

ぴち ぴち 
わたしを
召し上がってください
大丈夫です
血はにじんでいません
身は崩れておりません
まだまだ いい匂いです
わたしは
睨んでいるのではありません
瞼がないだけなのです
ああ
はやく
はやく
わたしは
生き腐れていきます
ぴち ぴち

167 : ◆notePDkbPQ :2006/02/20(月) 23:10:07 ID:hd/Hjceb
「毒日記」

溜め込みました
他人自分生きている世界へ
怨み妬み絶望
壊したい潰したい奪いたい引き裂きたい
殺したい殺したい・・・
べっとりはりついた もう決してはがれない


どくどく猛毒
焼きたい消してしまたいのだけれど
こっそり大切にしまってある
いつまでもいつまでも
私の
毒日記

見ないで
見ないでください

168 : ◆notePDkbPQ :2006/02/25(土) 02:06:00 ID:rjBMKGW9
「ぽん」

ぽん ぽん ぽえむ
ぽん ぽえむ
いつでも ぽん
どこでも ぽん
こころのなかに
ぽん ぽん ぽん
ぽえむ はじける
ぽん ぽえむ

169 : ◆notePDkbPQ :2006/02/25(土) 02:07:20 ID:rjBMKGW9
「地球」

恨むがいい
呪うがいい
裏切った者たちを
だが
その身を横たえた時に
地球はお前に優しかったか

170 : ◆notePDkbPQ :2006/02/25(土) 02:08:58 ID:rjBMKGW9
「四角」

昨日までの俺をリセットするのだ
スポーツ刈り 短めでお願いします
「いいんですか? 」
バッサリやっちゃってください

ばりばりばり バリカン
すずしくなるなあ
そりそり カオゾリ 眉の下もね
さっぱり すっきり
ざばざば ごしごし シャンプー台
すぐに乾くね

「お待ちどうさまでした」

四角

うわー 四角だ四角にされちまった
何てセンスしてやがる
どうしよう この頭・・・

171 : ◆notePDkbPQ :2006/02/26(日) 00:19:57 ID:AaEfQC5A
「とぐろ」

なんでじゃまをするのですか
見てください
私の後ろを
きれいに巻いているでしょう
さあ そこをどいて
私は とぐろを巻きたいのです
途切れることのない
明日へのとぐろを

172 : ◆notePDkbPQ :2006/02/27(月) 23:17:36 ID:RjJ8EpT2
「円柱」

駅前に円柱がありますね
あれ、なんですか
ああ、円柱組合が建てたものらしいです
直径30mもあるらしいです 高さは、ちょっと判りませんね
はあ、じゃまではありませんか
でも、こう、円柱を見上げていると
背筋が伸びていい気分ですよ いかがですか、あなたも

173 :162@一ファン:2006/02/28(火) 20:53:30 ID:bZQ1qE/e
どもども またまたスレ汚しです
>>166
こういう距離感、好きです
冷ややかな熱とでもいいましょうか
>>171
力強いですね “ そこのけ そこのけ うんこが通る”サブタイトルで是非(笑)
>>172
星 新一的なショートショート
勝手にSF作品の引き出しに入れさせて貰いました
最新お気に入りリスト追加分です

が、邪魔くさいなら正直に仰有ってください
“ご遠慮下さい”この一言でロム専になりますので
ではでは

174 : ◆notePDkbPQ :2006/02/28(火) 22:33:01 ID:4AnwsYLm
>>173 いらっしゃいませ。ありがとうございます。162さん、全部読んでくださったの
ですね。150ヶ以上あるのに。邪魔ではありませんよ。また、いらして下さいませ。
131さんも、また、いらして下さい。◆notePDkbPQ が吐き出した「虫」涌いております。

175 :名前はいらない:2006/03/02(木) 19:52:16 ID:uo9MmBsJ
うひゃ 湧いてる湧いてるぅ逞しく 〜春はる 餡でぷっくら良心的な鯛焼きみたいに蟲蟲、、、 
キャワイイ芋虫、カッケー甲虫、ゾワゾワ毒虫、粉めく蝶、飛蝗、回虫?までw まるで昆虫図鑑みたいだね
男目線、女目線どちらも持っててちゃんと生かしてるのがイイ!!! 楽しませてくれてサンクス
お言葉に甘えて(ーんじゃなくても勝手に) これからもロムってるよー気負わず産み付けてください by131


 

176 : ◆notePDkbPQ :2006/03/02(木) 22:18:59 ID:KSyiKCNm
>>175 ありがとうございます。詩だと、男女、どちらにもなれるのでいいですねー。
思いついたままに書くので、そこらへんが自由なのがいいです。いろいろ書いてゆきます。

177 : ◆notePDkbPQ :2006/03/03(金) 23:14:53 ID:gio+NoDz
「口」

詩人の口が動いています
もぐもぐもぐ
もぐもぐもぐ
何回も嚥下して戻しては
口の中ですりつぶしています
もぐもぐもぐ
もぐもぐもぐ
もう、一月もそうしているのです
そろそろいいんじゃないですか
まだまだです、もぐもぐ
いいですよ、さあ、吐き出して、ばん
あら
あら、あら、あら これはまた
なんと素敵な詩ではありませんか

178 : ◆notePDkbPQ :2006/03/05(日) 20:52:04 ID:qG9j7Xof
「猫」

木の下に何かが揺れています
よごれたバスタオルのようです
近寄ってみると猫でした
前足を縛られて吊るされています
白い毛並みはぼろぼろで 目の周りが涙で茶色に汚れていました

面倒はごめんです
行こうとすると 猫が言うのです
「待って下さい。助けてくださいよ。あなたは優しそうです。
お願いします。お願いします。」
仕方ない 降ろしてやりました

「ありがとうございました。あいつらときたらひどいのです。
私がやめてくれ、やめてくれって言ったのに。」
猫のことばでしょう
わからないですよ、ふつうは 人間のことばで言ってください
「でも、あんなに必死に言っていたのですよ。
それなのに、それなのに。」
猫は毛繕いをしていましたが
そのうちにぽろぽろと くやしそうに泣き出しました

つきあっていられません
立ち去ってからしばらくして 遠くを見ると
猫はまだ 泣いているようでした

179 : ◆notePDkbPQ :2006/03/07(火) 23:10:04 ID:bEmW1cfr
「アンプ」

「・・・・・」 
うん?
「・・・くね」 
きこえんぞ
「よろしくね」 
もっと大きなこえで!
「!!!よろしくねっ!!!」
やかましい!!
微調整きかせろよ、な

180 : ◆notePDkbPQ :2006/03/08(水) 18:45:33 ID:gmStIS3P
「雨」

あたたかなよる
雨です
ぽつ ぽつ と
わたしを かまってくれています
やさしい雨です
いい雨です

181 : ◆notePDkbPQ :2006/03/08(水) 23:13:08 ID:ZR31a1vp
「青い薔薇」
 
薔薇よ あなたは
人間に何をどこを 触られたのですか
怖くはないですか
痛くはないですか

薔薇よ あなたの
白い花びらは
真っ青ではなく ほんのり紫になるだけ
それは あなたの抵抗
生き物の意地なのですね

薔薇よ あなたは
美しい
自然が生み出したかたちを
必死に守って戦っています

負けないで 負けないで
バケモノに ならないで

182 : ◆notePDkbPQ :2006/03/09(木) 22:40:33 ID:75LYyaAg
「振動するちんぽ」

私のちんぽは
振動する
一秒かんに5まん回である
ハッキリいって
優れものである
どがが どがが
どれ
このまま
リオデジャネイロまで
いってやろうか

183 : ◆notePDkbPQ :2006/03/10(金) 22:07:24 ID:S3uiwSH6
「遊びの天才」

寝転がり頭を支えると 輪ができる
うさぎは猛然とコタツを一周し
くぐりぬける 二度、三度
私は 笑ってしまった
思いつかないことをするのが天才ならば
ヤツは 遊びの天才に違いない

184 : ◆notePDkbPQ :2006/03/11(土) 09:27:26 ID:ZC5lLlJq
「風邪」

今日は風邪の病み上がり
仕事に行くが ああ だるい・・・ 

「もう、元気になりました?大丈夫ですか?」
おうよ、まだ駄目だ 39度も出たよ

あれ、菓子が置いてある
--お見舞いね--
ありがとうね

しんどい しんどい 飯食いにいけねえ・・・ 
  ゴトン 
「はい、栄養ドリンク せめてこれでもね、飲んでくださいよ」  
おお、ずいぶんとやさしいんだねえ

 ゴホ、ゴホ、ゴホ
「おい、うつすな 帰れかえれ」
うん、じゃあ お言葉に甘えまして、帰らせていただきます

・・・ 明日も、甘えていいか?

185 : ◆notePDkbPQ :2006/03/11(土) 09:29:06 ID:ZC5lLlJq
「イナゴ」

空を埋め尽くす 凶暴な粒子 振動する雲
イナゴがとぶ 
降り立てば 
しがみつき 這い上がり 掻きむしり 叩きまわり
細かな足跡をばら撒いて
ひたすらに 容赦なく 命を主張する
貪り 顎が蠢き
噛み千切り 磨り潰し
遮るものも無く 合唱がはじまる
イナゴの 王者の歌
しょりしょり
しょり
しょりりしょりしょりりしょりしょりしょりしょりしょりりしょりしょり
しょりりしょりしょりりしょりしょりしょりしょりしょりりしょりしょり
しょりりしょりしょりりしょりしょりしょりしょりしょりりしょりしょり
しょりりしょりしょりりしょりしょりしょりしょりしょりりしょりしょり

イナゴがとぶ

おいてけぼりの
イナゴが一匹
されこうべを夢中で撫でている

186 : ◆notePDkbPQ :2006/03/11(土) 09:54:23 ID:ZC5lLlJq
「花びら」

千切ってゆく
ぷちぷち ぷちぷち
きれいなので
手応えが面白いので
ぷちぷち ぷちぷち
いつのまにか
手にはピンクが山盛り
「なんてことするんですか」
花が丸裸でにらんでいる

187 : ◆notePDkbPQ :2006/03/15(水) 06:54:41 ID:xmJxUvwk
「うんこが見上げる青空は」

野原の真中にひとつ
うんこがありました
湯気が収まるとうんこは
千切れたその身を思い こころ細くなりました
臭くて醜い自分が 悲しくなりました
風が吹いてきて こなごなになるのを待つことにしました
雨がふってきて とかしてくれるのを待つことにしました
そして
太陽はまぶしくて あたたかで 遠くにあって
見上げる空は 素敵な青さで どこまでも広いのでした

--うんこ うんこ 黄昏うんこ 赤くかがやき 夕日に映えて
  うんこ うんこ 泣き虫うんこ うんこの涙は 小豆色--

188 : ◆notePDkbPQ :2006/03/16(木) 01:42:22 ID:4SA4ovYL
「肉」

行こうか
おれは行こう
肉ではあるが
悪臭を発してはならぬ
弾力を失ってはならぬ
腐ってはならぬ
いつでも桜色であらねばならぬ
肉ではあるが
食われてはならぬ
食うこともあるかもしれぬ
行こう
おれは行こう
おれは
新鮮な肉だ

189 : ◆notePDkbPQ :2006/03/16(木) 01:43:46 ID:4SA4ovYL
「雨上がり」

雨上がり
水たまりに
映った顔は
ああやっぱり
ゆがんでいる

190 : ◆notePDkbPQ :2006/03/16(木) 01:57:48 ID:4SA4ovYL
「あなたに」  (126改作)

俺には言わなくてはいけない事があった

あなたが何度も明かしてくれた心の傷
何回も何回もかさぶたが破れた心の傷
この国であなたが負った心の傷
「私、在日なんです」

民族なんて国籍なんて どうでもいい
他人がなんと言おうと しったことか
俺はあなたが好きだった 大好きだった
可愛くて 自分を飾れないあなたが
でも
俺もあなたを傷つけた 俺の言葉が傷つけた

俺には勇気がなかった
あなたを愛したかったのに 命がけのはずだったのに
「強いね あなたは」
ちがう そんな言葉じゃない
言わなくてはいけなかった
「ごめんなさい」

届くものなら
届いてほしい
あなたに

191 : ◆notePDkbPQ :2006/03/16(木) 21:51:14 ID:Z8vZkATx
「眼鏡」

眼鏡をはずしました
幸せなひとを 見ないで済みます
ときどき 道にまよいますが
かまいません
ゆくあてなど 無いのです

192 : ◆notePDkbPQ :2006/03/18(土) 20:46:26 ID:Tz4el9f5
「朝焼けの豆乳」

とくとくとく
きみの為の
豆乳だ
イソフラボンも
レシチンも
サポニンも
きっときっと
きみを綺麗にしてくれる
あっちょっと
窓際に立って
やあ
朝焼けが似合ってるよ
豆乳も 
きみも

193 : ◆notePDkbPQ :2006/03/19(日) 08:44:29 ID:HzDtstzl
「おすすめの部屋」

何年住むか分からないが
「おすすめ」「とっておき」
は信用ならないねえ
みんなヒドイ
床は沈む 壁薄い
風呂場からは異臭
線路脇 西日は直撃
近くに風俗店・・・これはいいか

商売だからねえ
本音じゃないんだねえ
これが
「おすすめの部屋」
だって!

後悔しない いい部屋は
安らげる場所は
やっぱり自分で見つけなきゃ
俺が自分で見つけなきゃ
ね、不動産屋の兄さん
もうすこし付き合ってもらうよ
わがままじゃ ないよね

194 : ◆notePDkbPQ :2006/03/22(水) 22:55:49 ID:xDtac4QC
「てんぷら」

ふんわりして
まっしろな服
颯爽と着こなしたい
ぴんと
背筋をのばして
ぐらぐらら ぐらぐらら
うん 
しっかり沸いている
新鮮でないと
べとべとして嫌だな
さぷん ぶくぶく
ああ ああ ああ
いい油
長くいると
のぼせるかな
よく体を 
ふき ふき ふき
いかが
さくっと綺麗な
てんぷらです

195 : ◆notePDkbPQ :2006/03/25(土) 00:42:31 ID:ClZ2aWaC
「忘れられないけれど 」

合わないような
ぎこちない苦しい気持ち
これからずっと
一緒にいられるのか不安になる

なのにあなたは
最後まで 
嫌われようとしなかった
美しい心だけを
やさしさだけを
見せてくれた
こんなにいい娘は
あなただけ

忘れられないけれど
あなたを
諦めよう

ため息が熱い
吐きそうで
眠れない

196 : ◆notePDkbPQ :2006/03/25(土) 01:13:31 ID:ClZ2aWaC
「のれん」

のれんになりました!
しかも
紺色に染め上げた
カッコイイのれんです!!
今の私は無敵です・・・
さあ
かかって来なさい!!!

えいっ! やぁ!!  とぅ!!!

降参・・・?

197 : ◆notePDkbPQ :2006/03/25(土) 01:14:33 ID:ClZ2aWaC
「呼び出し」

することも無く寝転ぶ
ぶーん ぶーん
携帯の呼び出し
がばと起きる
隣の部屋、か
ばたり
また 
することも無く寝転ぶ

198 : ◆notePDkbPQ :2006/03/25(土) 01:21:11 ID:ClZ2aWaC
「ひとりぼっち」

ひとりぼっちは いけません
恋人たちを 憎みます
結んだその手を ちぎります
楽しげな口を 塞ぎます

ひとぼっちは いけません
女のかたちを 女のこころを 憎みます
写真も テレビも 絵も 活字も
苦い思いが 滲んできます

いけません いけません
ひとぼっちは いけません
ひとぼっちは 危険です
ひとぼっちは 害悪です

ひとりぼっちは いけません
ひとぼっちは 殺しましょう
惨めで 無様で 遣る瀬無い
ひとりぼっちは!
殺しましょう・・・
殺してください

199 : ◆notePDkbPQ :2006/03/25(土) 01:28:57 ID:ClZ2aWaC
「顔」

洋式便器の水溜り
浮かびあがる
まぼろしの

もったいなくて
用便もできない
はは
重症だなあ
俺の


200 : ◆notePDkbPQ :2006/03/26(日) 08:45:41 ID:k/iqCXHf
「今日は飛びます」

飛ぶのに
作為があってはいけません
美しくないのです
体がこわばってしまいます
ただ
飛べばよいのです
私は
今日は飛びます


201 : ◆notePDkbPQ :2006/03/26(日) 08:46:47 ID:k/iqCXHf
「猫背」

いつからだろうか
猫背のままで
かたまった

202 : ◆notePDkbPQ :2006/03/26(日) 08:47:56 ID:k/iqCXHf
「人間ポトフ」

おんどりゃー!この!
おんどりゃー!この!
おんどりゃー!この!
茹で上がったぞ
なまぐさい
人間ポトフの
出来上がりじゃ

203 : ◆notePDkbPQ :2006/03/26(日) 08:49:22 ID:k/iqCXHf
「働くあなた」

お久しぶりです
見違えましたよ
どこのべっぴんさんかと
そう・・・
これから彼氏に会いにいくのですか
羨ましくなんか無いですよ
僕は
作業着のあなたを
働くあなたを知っている

204 : ◆notePDkbPQ :2006/03/26(日) 09:01:19 ID:g7ao1wpG
「豚」

ランドレース
耳慣れないその名前
豚の品種である

異様に胴長なその姿
肉を多く取る為の
「改良」だそうだ

ランドレース
よく転ぶという
人間の我侭の結果である

205 : ◆notePDkbPQ :2006/03/26(日) 09:19:54 ID:g7ao1wpG
「走る」

深夜の高速道路は真っ暗で
ガードレールも
中央分離帯も
見えない
赤い光がその存在を教えてくれるだけ
ハンドルをゆっくりと切る
カーブに沿って
蝋燭のように
光が並んでいる
どこまでも並んでいるように見える
手に汗がにじむ
俺は本当に曲がっているのだろうか
このままいけば
反対側に飛び出していかないだろうか
アクセルを踏む足は強ばって
もう感覚が無い
光に吸い込まれそうになる
抜けたい
腕を思い切り突っ張って
エンジンを噴かした
いま何キロでているのだろう
頭が痺れる
闇に
赤い光が見えている

206 : ◆notePDkbPQ :2006/03/26(日) 17:52:09 ID:UBkyVqyH
「小さな手」

エスカレーターを昇る
暖かな手が
指を柔らかく握っている
見上げているのは
赤い服の可愛らしい
けれど 知らない女の子
思わず言った
「俺じゃない」
---とと と と
エスカレーターを逆に降り
小さな背中は 
消えてゆく
ふん まだ嫁さんもいねえけど
俺いい親父に なれるかな

207 :◆FCXRNaWgHs :2006/03/26(日) 23:38:29 ID:Qp/okbng
noteさん
よければ

【選者指定コンペ】よろしく願いしまふm○m
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1128734135/592

↑お願いできませんか?

208 : ◆notePDkbPQ :2006/03/29(水) 20:34:35 ID:17uEPhu9
「手紙」

旅にでて 汽車にのり
私の隣に 誰もなく
山をみる 花をみる
一人でみたって つまらない
飯をくう 美味い店
あの娘と一緒に 来たかった
恋をして 振られたけれど
諦めきれない この思い

書いては 書いては
書きなおし
何十枚も 書き直し
悩んで手紙を 出しました
気持ちを込めて 書きました
たった2枚の この手紙

209 :◆FCXRNaWgHs :2006/03/29(水) 23:59:39 ID:XsqXr0ow
引き受けてくれてありがとうございましたー

210 : ◆notePDkbPQ :2006/03/30(木) 22:25:39 ID:ufacrniP
「生卵」

二度寝してから
のろりと起きる
毛生え薬は忘れない

炊き立ての
白い飯に
生卵を落とす

湯気のなかで
ふるえる
真っ黄色の半球

一息にかきこみ
今日も俺は
生きることを始める

211 : ◆notePDkbPQ :2006/03/30(木) 23:13:11 ID:ufacrniP
「年の瀬」

町にでれば まだ8時
一丁前に静まりかえって
新しい年を待つ

当たり前のように
区切りをつけようとして
ふん どいつもこいつも
勝手に老いぼれろ

家に帰れば
新品の 箒とちりとり
俺もか
くそったれ

212 : ◆notePDkbPQ :2006/04/02(日) 15:48:02 ID:mxXiO7wn
「紅葉」

おちてこーい おちてこい
跳びはねる 子供の声
振り返れば
秋晴れの空に 紅葉

風に吹かれて
つぶやく紅葉
さらさらさら さらさらさら

そうだな
まだ 早すぎるな
まだ もったいないな

さく さく さく
町を山を敷き詰める
赤と黄のまだら色

すっかり冷えて
白くなる 吹く風も息も

おちてこーい おちてこい
響いている 子供の声
見上げれば
灰色の空から 雪


213 : ◆notePDkbPQ :2006/04/02(日) 16:05:19 ID:mxXiO7wn
「どうしてもわたし」(1さんへ:リライトもの)

どうしてもわたし
前が見えません

怖い位に 
綺麗に輝く 
下弦の月
狼男みたいに
わたしも
生まれ変われたらいいのに

別に何も 
思っちゃいません
どこへ行こうと 
関係ありません
ただ     
独りにしないで

214 : ◆notePDkbPQ :2006/04/02(日) 16:05:54 ID:mxXiO7wn
あぁまた 
わたしは君に苦しむ
あぁまた 
わたしは君に妬みを重ねる
何故いつも 
わたしの思い通りにならない君

もう 何も

 感じたくない
 聞きたくない
 言いたくない

傷付くのは自分
せつなくなるのも自分

わたしは人より
心が弱いのです

215 : ◆notePDkbPQ :2006/04/04(火) 20:09:03 ID:T+Cr0cAX
「黒」

綺麗なパスタ屋 君と僕
お勧めメニューは 何ですか
いかすみパスタは いかがです
そうしましょうか 君と僕
ちょこっと待たされ 出てきたよ
いかとトマトといかすみの 
茹で立てパスタが 出てきたよ
美味しかったね 君と僕
お互いにっこり 歯を出して
変な笑顔で 君と僕

216 : ◆notePDkbPQ :2006/04/04(火) 20:15:39 ID:T+Cr0cAX
「人間」

良かった
どうやらあなたは 「人間」 のようです
周りには
人間そっくりの
変な生き物しか居ません
不潔な薄笑いを浮かべて
ぎいー、ぎいー、と
耳障りな声で鳴くのです

あなた 助けてください
「人間」 の居るところへ
連れていってください
わたしを 「人間」 に戻してください
「人間」 の居るところへ
連れていってください
わたしを 「人間」 に戻してください

「人間」 ・・・

「人間」 !!

217 : ◆notePDkbPQ :2006/04/04(火) 20:24:46 ID:T+Cr0cAX
「ぶどう」

ふどうのつぶが 
てにひとつ
ぷちゅんとつまむと
ちまみれの
づがいこつが 
とびだした

218 : ◆notePDkbPQ :2006/04/04(火) 20:44:51 ID:T+Cr0cAX
「ありがとう」

手を繋がなくても
肩が触れあわなくても
ぎこちない会話で
ゆっくりと ゆっくりと 歩いてゆく
それだけで 幸せだった

あなたが 思い出させてくれた
わたしは ずっと ずっと
いつも 一人ではなかった
いじけていたから
みっともなかったから
認めたくないから
忘れてきただけ

あなたのために生きたい
あなたのために死にたい
好きでいたい 命をかけて 生涯をかけて
そばに居て欲しい 
見ていて欲しい
やさしくなる自分を
つよくなる自分を
かっこよくなる自分を

219 : ◆notePDkbPQ :2006/04/04(火) 20:47:45 ID:T+Cr0cAX
なんども なんども
逃げてきた
誰からも 
逃げてきた
愛するたび
愛されるたびに

わたしは 
あなたの言葉を聞き
あなたの笑顔を受けて
あなたと手を繋ぎ
あなたを信じる

「ありがとう」

あなたからは
逃げない
歯をくいしばって
あなたに甘えます
ふるえて
あなたを抱きしめます


窓に明かりが灯り 
ドアを開けると 
「お帰りなさい」
わたしは
あなたの「お帰りなさい」が聞きたくて
ここに 
帰ってくる

220 :162@一ファン:2006/04/04(火) 23:17:15 ID:OlDeHfjy
…びっくりしました…誤爆してあげちゃったのかと…
まぁファンも多いみたいだし、たまに上げるのもいいかも…
あ、申し遅れまして三度目のスレ汚しです。
最近の作品は充実してますな。全てがお気に入りで御座いまする。
その中でも特に「ちんぽ」「のれん」「走る」が大ヒットです。
ではでは
おじゃましました。


221 : ◆notePDkbPQ :2006/04/05(水) 00:03:20 ID:YZ8z6b+g
>>220 ありがとうございます。「ちんぽ」「のれん」は、物凄くナンセンスですね。
「走る」は本当に怖かった体験です。上げたのは、いい事があったからです。
でもすぐ、パアになりましたけど。

222 : ◆666.SaoPvk :2006/04/05(水) 20:27:43 ID:WagzwNWf
noteさん♪ お邪魔します
工場の危機です。わたしのホストでは立ち上げられませんの??
ここにスレタイとテンプレを貼っていいですか?
そして新スレッド立ち上げてもらえませんか(涙)

スレ汚しゴメンなさい!!

223 : ◆666.SaoPvk :2006/04/05(水) 20:43:38 ID:WagzwNWf
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1042985836/l50
スレ汚してごめんにぇ

224 :◆FCXRNaWgHs :2006/04/05(水) 20:45:41 ID:tMg6V4Ro
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1046423493/
こういうスレがありますが

225 : ◆notePDkbPQ :2006/04/05(水) 21:05:41 ID:lOj+MrZ7
>>222 第二工場着工完了デス。

226 : ◆notePDkbPQ :2006/04/09(日) 18:13:49 ID:Lkm7qheI
「微笑みだけで一喜一憂」

俺の直感は
たまには当たる
あの娘の微笑みは本物だ
ぜったいぜったい
愛想笑いなんかじゃない
目が明るいもの
声が生きているもの
 君の笑顔
 本当の笑顔
 俺がずっとずっと
 欲しかったものを
 君は くれた
枯れた木立ちの上に
明るかった寒い空

俺の直感は
あてにはならねえ
気のせいだ そうに決まってる
でもなあ
目を逸らしたがっているような
眉間が曇っているような
うう やだなあ
 君の笑顔
 まぼろしの笑顔
 大切にしたいのだけど
 ゆらめいている
 君よ 逃げないで
夜桜の下 暖かな雨に
溶けてゆく想い

227 : ◆notePDkbPQ :2006/04/09(日) 18:22:19 ID:Lkm7qheI
「桜の花のうずのしたで」

下を向いて過ごした 
視界は狭くて灰色がかっていた
部活も勉強も結構がんばってはいたが
登校も下校も足を引き摺って歩いていた
いじめられたりも、した
早く通りすぎたかった 

毎年、4月になると
校門の前に桜の花のうずができる
つむじ風がやって来て
中心に立っていると
ぐるぐる ぐるぐる
目の前にいっぱいの桜が舞うのである
その頃の私が唯ひとつ
素直に綺麗と思えるものだった

学校に未練は無かった
卒業だからといって
泣きたくもなかったが
だれもいなくなったあと 
最後の桜の花のうずのしたで
私はずっと、ずっと立っていた

あの桜がまだ残っていたら
私はまたこよう
そのときは・・・

228 : ◆notePDkbPQ :2006/04/09(日) 23:19:02 ID:Lkm7qheI
「膿み」

  わたしを憎んでください
  わたしを軽蔑してください

心に当てたナイフ
その下から
飛び出してくる
見せたくなかったはずの
血と 汚らしい膿み
  
それらにまみれて
わたし達は
向かい合い
傷だらけになり 
相手をひきちぎり

  本当のわたしです
  こんなにも醜いのです
  別れてください 忘れてください
  
  あなたに会えてよかった
  ありがとう
  でも、でももう・・・
  さようなら

229 :名前はいらない:2006/04/10(月) 20:43:54 ID:SitQqaO5
>>227
ありゃっ? ノートさんでしたのね
私的にはこれが優勝候補でした(笑
へぇ〜綺麗な詩も書くんですね

230 : ◆notePDkbPQ :2006/04/10(月) 21:24:20 ID:59ZpiVyt
>>229 いらっしゃいませ。ありがとうございます。でも、コンペ審査と掛け持ちだとしんどいので、
優勝しなくてよかったデス(笑)。訳の判らないものが多いですが、まあ、たまにはこんなのも。

231 : ◆notePDkbPQ :2006/04/12(水) 20:34:55 ID:fP9AU4QP
「恋」


恋だ
恋はいいものだ

浮かれるぞ
浮かれよう

232 : ◆notePDkbPQ :2006/04/12(水) 20:38:08 ID:fP9AU4QP
「魔まくら」

道路の真ん中
誘っているよ
魔まくらが

233 : ◆notePDkbPQ :2006/04/12(水) 20:38:47 ID:fP9AU4QP
「ブリッジ」

大変だねえ
いや
何がって
生きるのが、さ
こうなったら
もう
ブリッジでもしますか
腰も伸びて
すっきりするんじゃ
ないかね
少しは、さ

234 : ◆notePDkbPQ :2006/04/12(水) 20:47:35 ID:fP9AU4QP
「おろしがね」

ドアが重たく感じます
家をでると
おろしがねをもった男が
いつもいます
門のそばで
にっこり笑っているのです

出かけると
ついてきます
背中をめくって
乱暴にこするのです
ごし ごし ごし
堪らない激痛です

家の中までは
あの男はいません
傷だらけの体を横たえて
私はずっと唸っています

今日も家の前に
おろしがねをもった男が
立っています
非力な私には
どうすることもできません
ため息をつき
唇をかんで
私は
歩き出しました

235 : ◆notePDkbPQ :2006/04/14(金) 03:59:20 ID:F/CJzNxV
「ぽんこつアンプ」(179改作)

  さて、と
「・・・・・」 
  うん?
「・・・くね」 
  んーんん聞こえんな こうか、こうかな?
「よろしくね」 
  は、苦労させやがって
  まだ、音小さいな これでいいか
「よろしくねっ!!!」 
  うあ、びっくりした。
  なんだい微調整きかせろ、な
  この、ぽんこつアンプ


236 : ◆notePDkbPQ :2006/04/14(金) 23:23:46 ID:qzF4ipSO
「の」

本物に決まっている
探した狂いそうになって
とうとう見つけた
「ゆめ」「こい」「いのち」
これでもう
かたわなんかじゃない

でもそんなはず
ないのだけれど
なんだか薄っぺら
心細いので
「わたし」に
クリップで留める
もう無くしたくない
消えないで 
どこにも行かないで

なぜ
いつのまにか外れて
ばらばらに散らかって
もうここにはない
重さを失って
吹き飛んでゆく
「わたし」

こんなクリップなんて
クリップなんて
情けないクリップめ
役立たず!

237 : ◆notePDkbPQ :2006/04/15(土) 13:40:32 ID:RBZ29rQv
「戦争」

目覚めたら 焼け野原になっていました 焦げた布団からでると フライパンの様に黒くて熱い地面です
穴ぼこがあっちこっちにあり ひしゃげた建物と 同じくひしゃげて骨や肉が飛び出した人間が 転がっていました
思い切り嘔吐してから あてもなく彷徨います 足の裏が破けます
熱い熱い喉が渇く あ 水道管です 千切れて水が噴いています
顔の皮がめくれて誰かも分かりませんが 先客が必死ですすっています ご相伴に預かります 
ですが彼女 うおー ぐあー とかいいやがって 私を突き飛ばすのです 
ひどい 私は喉が渇いているのに なんと醜い自分勝手な人間か
許せない許せない このあま 丁度よい大きさの石をもって 顔にめり込ませてやりました
がすがす がすがす 喰らえ喰らえ 返り血が飛び散ります 私も血まみれですので関係ありません
がすがす がすがす 喰らえ喰らえ 返り血が飛び散ります 頭の芯が燃えたぎります
がすがす がすがす ざまをみろ 
私は鬼になっていました
がすがす がすがす
がすがす がすがす

戦争は反対です


238 :S ◆8k0qigwfMc :2006/04/15(土) 16:08:03 ID:smHC79zU
青い空
きれいな空
赤い太陽
眩しいあなた
とどかないかな?
私の両手
遠くのあなた
そっと見つめた


239 :S ◆8k0qigwfMc :2006/04/15(土) 16:15:00 ID:smHC79zU
もしかしてここnoteさんの専用スレでしたか!?
最初の方だけざっと見て、何も考えずに書いちゃったんですけど。
もしそうでしたらごめんなさい。

240 : ◆notePDkbPQ :2006/04/15(土) 16:32:18 ID:zcNFfbnS
>>239 いいデスよ。お構いなく、どうぞ。もともと>>1さんが立てたスレで、
私はずっと宿木のように居ただけですから。

241 :S ◆8k0qigwfMc :2006/04/15(土) 16:52:29 ID:smHC79zU
>>240
そうなんですか。
スレ汚してなくてよかったです
ではではノシ

242 : ◆notePDkbPQ :2006/04/16(日) 21:27:20 ID:SPlDpSQl
せっかくなので>>238リライト

「私の両手と空と」

空が青い 空が嫌い
赤い太陽に目を潰されて
どこまでも伸ばす両手
届いて あなたに

243 :ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2006/04/17(月) 15:58:25 ID:jiasEHPM
こんにちは。あらためましてゼッケンと申します。
ROMに入る前にあいさつだけ。

「私の両手と空と」

空へ空へと伸ばされてゆく私の両手は
あなたにさえ届けばよかったのです
太陽が炎の尾を引いて 次々に流れてゆく

244 : ◆notePDkbPQ :2006/04/17(月) 21:36:15 ID:NYeG9oCv
>>243 いらっしゃいませ、ゼッケンさん。しなやかで、言葉がつながってゆきますね。
うねる波デス。ゼッケンさんのポエムでは、ペンギンの話が好きです。私のは、変てこなブツ
が多いです。これからもきっとそうです。

245 : ◆notePDkbPQ :2006/04/18(火) 23:06:03 ID:2kuj510+
「ドライヤー」

べたべた どろどろ
湿っています
そんなときには ドライヤー
さっぱり すっきり
乾かしましょう
心の裏に ドライヤー


246 : ◆notePDkbPQ :2006/04/18(火) 23:08:03 ID:2kuj510+
「夜」

夜がゆれている
冷たくて
すこし湿り気をおびて
抱きとめようか夜を
だっ、と 飛び出す
夜はそこにはいない
僕の後ろで
からかうような
夜がゆれている

247 : ◆notePDkbPQ :2006/04/19(水) 21:45:52 ID:6kX/5hSL
「どうしてあなたは」

どうしてあなたは
じぶんのこと
そんなふうにいうんや
こんなにも
かわいいのに
すてきなのに
もっと わらってよ
もっと わらってよ

248 : ◆notePDkbPQ :2006/04/21(金) 08:21:44 ID:huWwn5ch
「あばらや」(ゴメンナサイー)

あばらだよー あばらだよー
美味しい美味しい
あばらだよー

スペアリブに ピッタリの
美味しい美味しい
あばらだよー

♪くださいな♪

おや奥さん運がいい
今日十二本目で最後だよ
ごきり
さあ どうぞ

さてと
あばらを仕入れに行こうか
新鮮な新鮮な
あばらを

 ごきり・・・
  ごきり・・・
   ごきり・・・

あばらだよー あばらだよー
美味しい美味しい
あばらだよー

249 : ◆notePDkbPQ :2006/04/21(金) 08:22:42 ID:huWwn5ch
「上手い詩なんて」

上手い詩なんていらない
 綺麗な言葉も 力強いメッセージも
好きなあの娘が読んでくれて
 面白いって 笑ってくれたら
それでいい

250 : ◆notePDkbPQ :2006/04/21(金) 08:25:20 ID:huWwn5ch
「王手」

「会うて悲しや、別れのつらさ、とな」
パチン また”王手”両取り 
ちょっとずつ駒が剥がされる
「くそ爺い、底意地わりいだろ」
父は祖父と喧嘩して家をでた 
いまはもう仲直りしているようだ
「まあ我慢して付き合ってやれ」
でもちっとも勝てないばかりか 
めちゃめちゃにやられるので面白くもない
「おうい、将棋やるま」
仕方ねえなあ

祖父はその昔 ものすごい乱暴ものだった
祖母がいつも殴られていたとか 
上から二番目の叔父さんの頭が角材で割られたとか
昔の人らしい話だとは思う
「会うて悲しや、別れのつらさ、とな」
俺には全然怖くはないけど 
親父はどう思っているのかな

251 : ◆notePDkbPQ :2006/04/21(金) 08:27:38 ID:huWwn5ch
祖父は89歳?で死んだ よくわからない
徴兵が嫌で坊主になった なまぐさだった
好きなように生き 泣くものは誰も居ない大往生だった
「お前、いい孝行したな」
なにかしたか親父
「将棋、喜んでたろ」
あんなのがか、ふうん

いま俺はいろいろあって父と喧嘩中
孝行なんざ したくもない
祖父のことを思い出した
親父、孫ができるまで待ってろ
せいぜい元気でな

252 : ◆notePDkbPQ :2006/04/22(土) 17:44:18 ID:ID/SI5ZD
「うんこでも恋いしたい」

うんこなわたしでも
 ため息をつきます
うんこなわたしでも
 遠くから見つめます
うんこなわたしでも
 夢を見ています
うんこでも
 いいですか
うんこは 
 いやですか
うんこでも
 恋いしたい

253 : ◆notePDkbPQ :2006/04/22(土) 23:18:28 ID:60iIWpyt
「重箱」

仕出しの弁当はいつも楽しみだ
重箱をあけると 
四角く折畳まれた人間が
何してるんですか
「いや、一人きりになりたかったのです
 手を貸して うんしょと
 4日ぐらいですかね 
 こうしてると体が硬くなっていけない
 背中かして ばきばきばきっと
 上着とって下さい 寝押しもばっちりです
 うーふう 一人を満喫しました
 人恋しくなりましたね いってまいります
 どうも お世話になりました ごきげんよう 」

空の重箱
私は弁当抜きか

254 : ◆notePDkbPQ :2006/04/25(火) 23:28:43 ID:d0kaUf2Q
「ローソク」

誰かが
しゅ、とマッチを擦って
灯してくれました
だからぼんやりと 燃えているんです

オレンジ色に ひかっています
風におびえて ゆれています
まっくらな中で 燃えています

 燃えているんです

燃えカスなんて ありません
手をかざせば 熱いのです
とどまることなく 燃えています

 燃えているんです

255 : ◆notePDkbPQ :2006/04/27(木) 23:10:58 ID:0HB42vLD
「お月見」

うらら霞を 仰いでみれば ぼんやり見えます 素敵なあなた
                            コンバンハ お月さま
氷る夜空に 震えてみれば くっきり浮かんだ あばたのお顔 
                            サヨウナラ お月さま  

256 : ◆notePDkbPQ :2006/04/30(日) 18:34:43 ID:LQkrZmgP
「いとし君」

白いねぎのような君の素足 くらくらきちまった 
素敵素敵な君 鋼のような君を びしっと抱きしめたい 
僕アナコンダ いやアオダイショウ ヤマカガシのように 君をだいじに抱きしめる 
君君君素敵な君 白い雪のような 君の肌 君の大事な肌 39でも素敵です ばばあいやいや まだ若い 自信を持って
君はお月様のように素敵 光って光って眩しいよ 眩しいよ いつまでもいい年こいても眩しいよ 君君君いとし 
僕は君の影になる ひたひたひたついていくよ ツイテイクよ ぼちぼちとしつこく いつまでもついていくよ
いいかねいいかねいいかね 君どんどんゆくよ
もちろんOKですね うれしー、やった− 君君君、どうですか
もっともっともっと書きますか わおおおお 終わり、、、ません
ああ、ああ、ああ、ついてゆくよ 朝も昼も夜も ぴったりついてゆくよ、、、 

257 : ◆notePDkbPQ :2006/04/30(日) 18:36:16 ID:LQkrZmgP
「白い壁」

目の前は壁だ、壁だ、うっとおしい、白い壁だ、何もかも、ぶつかる、かべ、でもやさしい壁
いけ、いけ、いけ、壁をくぐれ、どこまでも、くぐれ、白い白いかたまり、まとわりつく
なんだろう、せかい、ひと、運命、土、光、すてきなひと、いやなやつ、夏、春
花びら、渦巻くさくら、そのなかで、なかない、泣かない、大人になりたかった
自分、非力で、惨めな思い出、明日、でも、ここにある、昨日、大切にしなかった
でも、つながる、いつの日か、母、父、ゆるせるか、一人が一人でなくなるときに
私、いのち、こぼれる、血、水を飲み、いきる、食べる、排泄し、忘れる、思いだす
これは、とりとめも無い、こころ、と、命、けずられていく、でも、まだ生きている
指も、足もうごく、善意、善意、あたたかなこころ、欲しがる、甘える、引きずられて
憎しみ、憎しみ、あきらめ、見上げる、どこにもある、なんだろう、つかむ、握る
いま、いまも、空腹、さばの煮付け、風呂、牛乳、新鮮な空気、寒い空

258 : ◆notePDkbPQ :2006/04/30(日) 18:37:14 ID:LQkrZmgP
「脳の嵐」

ごうごうと吹き荒れる嵐 波があれ 雨もふりしきり
あふれる 水水水 意味をなさない奔流
どんどんっどんどん 勢いの嵐
ごうごういごう ごうごぐごう 春の嵐 夏でも嵐 秋でも台風 冬には吹雪舞う 
年中大風 飛びきりの大風 頭の中は大嵐  
言葉、風にちぎられ水に流され 汚れたもの 綺麗なもの
溢れる 濁流に乗って どばぼばぼばおあ おおおおお おお
息ができない 何もみえない 溺れそう 大嵐で溺れそう 
ごごごごごがぼぼっぼ ううええおおううええおお 息が、息が

259 : ◆notePDkbPQ :2006/04/30(日) 18:39:55 ID:LQkrZmgP
「スイッチ」

おおお
押させてください
あなたのあなたのスイッチを、
スイッチを押したらどんなにか
綺麗にとびちるのでしょうか、
押したいお慕い押したい、
あなた!
押させてください
何処ですか何処ですかここですかぽこですか、
見付けましたよ 
@←これですね?
押すよオスよ圧すよ雄よ押すよ
きゅうっ、と
「ばんばんばんばん」
「ずあばーん」
「びちびちびちち」
「ぼと と」
何だよーこれ
ああーああああーああ
これ これ
あなた
ですか


260 : ◆notePDkbPQ :2006/05/05(金) 21:28:23 ID:0vMKSsuc
「立小便」

川が光っている
 俺をよんでいるのだ
河原に降りてすっくと立てば
 まぶしくてやわらかい雲
背筋を伸ばし息を吸い
 もう一度吸い込んでため息
地球にひっぱられ
 どばどばと水流を放つ
鼻からぐるりとちんぽへぬけて
 俺はちょっぴりいい気分

〜大いばり 青空笑って 立小便〜

261 : ◆notePDkbPQ :2006/05/05(金) 23:37:11 ID:0vMKSsuc
「皇帝」

なで肩の両手 ふりふり
背中を少し丸め
ぺたんぺたん 歩みを進める

「きをつけ」
つま先をひょいと上げ
口を軽くつむり
目は遠くを見つる
つややかな黒ガウン 太陽にひかり
身じろぎもせず 堂々と佇む

「きをつけ」
緊張する人々
皇帝は 
威厳をもって睥睨す

262 : ◆notePDkbPQ :2006/05/09(火) 19:13:11 ID:HqhChqHr
「空気よりも」

アー アー
甲高く叫んでみる
この体に詰まっているものは
吐き出されるものは
空気なんかじゃなくて

アー アー
甲高く叫んでみる
ゆっくり浮かびあがる
寒気がして
ふわふわと拠りどころなくて

雲を見下ろして
紫色の空しかなくて
私は
叫ぶのをやめた



263 : ◆notePDkbPQ :2006/05/10(水) 00:40:18 ID:hsAhDn4+
「電柱男」(競作もの)

濃い灰色の曇り空
電線の上に
白鷺が光っています

目を細めて じっと座っております
「おうい、様子はどうだい」 
「ふん」

薄情なやつであります
よじよじと電柱を上って側にいくと
ツマラナイ眺めです

ここまで来たら折角なので 
同じように首をすくめて目を細めてみます
白鷺はニヤリと笑って 
「なかなかサマになってるゼ」

そういわれて悪い気はしません
しばらくの間彼の横で 
電線を掴んで揺れていました

264 : ◆notePDkbPQ :2006/05/11(木) 20:11:23 ID:2P3p/e2A
「修学旅行」

可愛いバスガイドさんでした
小柄で
背筋がぴんと伸びて
声のよく通るひとでした
修学旅行でのことでした

クラスの男子も女子も 
かなり仲良くなった奴がいました
お別れのときに一緒に「なごり雪」を歌いました
バスガイドさんも皆も泣いていました
自分は泣きませんでしたが

修学旅行の文集が宿題としてありました
ネタに苦しんだ自分は 血迷った挙句に
バスガイドさんの涙を劇的に捕らえ 何ということでしょう!!
「みんな彼女にほれちまった。俺も。」
書いてしまったのです
!!イターイ!!

書き直して良かったです
提出していたら 一生ものの大恥でした

265 : ◆notePDkbPQ :2006/05/14(日) 18:35:46 ID:Ci9JlevY
「あしあと」

残る
あしあと
誰かのにも
にているから
ぐっと体を乗せて
自分の形に凹ませた

266 : ◆notePDkbPQ :2006/05/14(日) 18:37:36 ID:Ci9JlevY
「冬の空」

冬、見上げれば
空に
オリオン座の三ツ星
君の泣きぼくろ
思い出す

じっと
見つめていたよ

おお、寒い
寒いねえ


267 : ◆notePDkbPQ :2006/05/14(日) 18:38:24 ID:Ci9JlevY
「蜂」

昨日からハンガーに蜂が止まっている
居心地がいいのか ぴたっと止まって
ずっと其処に居たように見える

洗濯物を干そうとするとハンガーが足りない
手を伸ばす
蜂が足をもぞもぞと動かす
刺される姿が目に浮かぶ
痛そうだ

このまま立っていても埒があかない
蜂には殺気がない
そう信じた
覚悟を決め そろそろとハンガーを掴む
ゆっくりベランダに行き ハンガーを振る
ぽとり 落ちる蜂
すまん気を使ったつもりだが

網戸を閉める
蜂はどこかへ行ったろう
その内また何時の間にか
別の蜂が部屋に居るにちがいない

268 : ◆notePDkbPQ :2006/05/14(日) 20:03:18 ID:Ci9JlevY
「海の匂い」

海には大概夏に行く
ささくれた黒い岩が
ゴム草履をつつく
ぬるりとして手足が滑り
何度も体がぐらつく
音もなくフナムシがうごく 
潮溜まりの小魚や蟹が窮屈そうに回っている

頭が茹でられて朦朧とする
いつの間にか踝を切っていた
暑くて息苦しい風が吹く
煮詰めらた海の匂い  
塩が粘っこく肌にしみる
 
浜に下りる
打ち上げられた魚 
空っぽの貝
黄土色に干からびた海草
ひっくり返った白い蟹
鼻を突き胸をこするのは
ねばねばとした死の飛沫だ

269 : ◆notePDkbPQ :2006/05/20(土) 16:56:59 ID:fpnCzq5I
「葉桜」

町から
足を伸ばして
川べりをどんどん上ります

薄くにごった空
暖かな日差し
元気に流れる水
風は土と生き物で埃っぽくて
汗ばんだ体を冷やしてくれました
鳥が歌い
私も小声で歌います

土手にたくさん茂り 
甘く匂う葉桜
太陽を淡く透かして緑がひかる
この景色
この綺麗な空気
ひとりのためには勿体ない
花たちは散ってしまって  
もう見られないけれど
あなた
葉桜は 
いかがですか

270 : ◆notePDkbPQ :2006/05/25(木) 23:53:18 ID:PgLQJq8J
「おやすみなさい」

おやすみなさい
おやすみなさい
ねるじかんですよ
ずっとずっと
おきたまま
すこし
おつかれでしょう
ずっしりと
ねどこにめりこみ
とびきりぶざまに
おやすみなさい
まっくらが
まっています
おやすみなさい
おやすみなさい

271 : ◆notePDkbPQ :2006/06/08(木) 20:40:37 ID:axWySZ2R
「三月うさぎ」

三月は
冬毛が落ちて 
ころもがえ
ふかふかコートも
ばっちり決めた

美味しい草が生えてきた
優しい太陽やってきた

春、春だ、春がきた
浮かれるぞ
浮かれよう

立ち上がり
前足そろえて
耳をぴくぴく
鼻をひくひく
僕の彼女は何処にいる

虫がもぞもぞ蠢いて
土がふっくら膨らんで

恋、恋だ、恋がくる
浮かれるぞ
浮かれよう

272 : ◆notePDkbPQ :2006/07/10(月) 23:11:47 ID:HCCm34kp
「箸」

言われてしまった
箸の持ち方
こりゃいかん
とりあえず
割り箸で練習
ひこひこ ひこひこ
まだ修行が足りん
割り箸がなくても
”身振り”で練習
ひこひこ ひこひこ
ひこひこ ひこひこ
ん、これは
あはは、こりゃいかん
人前じゃ
箸の”身振り”はできんなあ

273 : ◆notePDkbPQ :2006/07/10(月) 23:13:12 ID:HCCm34kp
「ブスが はにかんでいる」

俺はなんで
この人と居るのだ
湧き上がる
言いようのない感情
歩みの遅さにいらいらし
食事の遅さにいらいらし

アバタもえくぼ
だが冷めた目が写すものは
黒い歯茎 
にきび
緩んだあご

人は見てくれでは無い
ああそうだとも
ひどいやつ
ロクデナシ
己が一体どれ程のものか

偽善
偽善をかき集め
顔に貼りつけて笑う
目の前には
ブスが
はにかんでいる

274 : ◆notePDkbPQ :2006/07/10(月) 23:18:48 ID:HCCm34kp
「くれよん」

くれよんで らくがき
ぎゃアー
ぼくには きこえる
くれよんの ひめい
ぎゃアー ぎゃアー 
くれよんを おしつぶして
くれよんを ぬりこめて
ぎゃアー ぎゃアー

くれよんで らくがき

275 : ◆notePDkbPQ :2006/07/11(火) 21:37:22 ID:mCjcOTsB
「明るい夜」

あの娘が 俺の陰口を言っていた
見損なったぜ そんな奴なら
嫌いになれる 忘れてしまえる

話し掛けられなくて 苛立っていた
目を逸らして 歩いていた
くだらぬ想い かなうものか

笑顔をみせてくれた 少し話しもした
気をつかうな かまってくれるな
びくびくしている俺を 嫌いになってくれ

ああでも やっと これでやっと
惨めな俺は 心が軽い

ありがとう ごめんなさい さようなら 
俺が好きだった 真っ直ぐな娘

晴れた気分 疲れを忘れ
自転車の上 鼻歌もでる
今日は ずっと待っていた 
明るい夜

276 : ◆notePDkbPQ :2006/07/17(月) 19:37:22 ID:vR8PTv1v
「無題」

どろどろに腐りましょう。
汚らしいからいいんです。
あなたも わたしも。
ぶちまけた想いは。
ほら とっても いい匂い。

277 : ◆notePDkbPQ :2006/07/20(木) 23:00:46 ID:UTGLFQt0
「車椅子」

プラットホームの階段の前に
車椅子のひと
友人三人顔を見合わせて
よいしょと持ち上げる
俺も手伝う
皆偉いものだ

ひっくり返したらひどい事
息を合わせてそおっとのぼる
反対側で乗り換えですか
今度もゆっくり降りてゆく

俺も偉いものだ
俺が?
 一人ならしようとも思うかよ
がくん
車椅子を揺らす
ああ悪い手がすべったよ

なんとか無事に運び終わり
お礼の言葉を言う車椅子のひと
いい事をしたあとの気分
気分は・・・
お礼、俺の分は要らない

278 : ◆notePDkbPQ :2006/07/20(木) 23:03:37 ID:UTGLFQt0
「休日」

おはようございます。腹が減ってます。
今日の朝飯は何がいいか考え中でございます。
あんまん、肉まん、おにぎり、牛乳、果物、昨日の残りのコチコチな飯。
体調もよろしくて、お仕事に行ってまいります。
冬はいいです。歩いていても汗だくにならない。
小春日和のなかを、ぽかぽかと歩いてゆくと、いいですね。
休日出勤、なので会社には誰もいません。せいせいします。
パソコンを無断でCD再生に使ったりしてね。もう悠々自適。
ノルマもありあしませんで。雑用も片付いてすっきり、です。
ご趣味は?休日出勤デ−ス。
今日も行って参ります。ああ、楽しきかな休日出勤。
やりたい放題では有りませんけど、精神衛生上いいのは休日です。
お客さまの電話がなくって気分がいい、なんていう人もいますしね。
それでは、重役出勤でいってまいります。
みなさま、よき日をお過ごしくださいませ、では。

279 : ◆notePDkbPQ :2006/07/21(金) 22:04:02 ID:EANttlUg
「がいこつ」

鏡を見る
そこにはいつもの
がいこつがいる
私は頬に力を込める
力を込める
微かに歪む皮
がいこつ
その顔は
きっと
笑っているのだろう
がいこつは
今日も
白くて綺麗

280 : ◆notePDkbPQ :2006/07/25(火) 23:13:07 ID:T+9SnCu3
「あなたのように」

あなたは何故あんなにも綺麗なのですか
化粧も下手で
車運転できなくて
携帯も持たなくて
じっとしているのが好きで
職場でうまくいかなくて
生きるのが下手で
心が傷だらけだったのに

俺だって同じ
俺だって同じなのに何故こんなにも汚いのですか
魂が汚れきっているのですか
人を傷つけ
人を踏みにじり
人を見殺しにしてきたから
俺はこんなにも汚いのですか

短い命でいい
長く生きるつもりはない
汚れた魂けずって
あなたのように
綺麗になりたい

281 : ◆notePDkbPQ :2006/07/26(水) 21:10:04 ID:5rg+S5us
「胸をはれ」

こっそりと泣いて
微笑んでカラ元気
好きな人の名、胸に
悔しくても
いじけても
ひとりの時も
胸をはれ

282 : ◆notePDkbPQ :2006/07/27(木) 21:44:33 ID:I5x8b0KK
「好きだったひと」

「黒子、こんなところにある」
え、耳の裏の?
嫌いだったら
気づかないですよね

「優しそうな笑顔」
聞こえました
今の、私のことですか
嬉しい

バスの隣にあなたが来たとき
私はずっと怒ったような顔して
本読んでました

あなたが髪を短くしたとき
まぶしくて恥ずかしくて
見られなかった

気持ち伝えたかった
もう何処にいるか分からない
探しても、見つからない
逢いたい忘れらない
好きだったひと

283 : ◆notePDkbPQ :2006/07/28(金) 22:59:11 ID:w0CJOhQn
「背中」

プラットフォームに行けば
いくつもの背中
ぴんと伸ばしたもの
猫背のもの
小さいの
大きいの

ごおう ごおう
電車が走り去る
空気だけを押しのけて

聞こえるのは どんな音
飛び散るのは どんな色
そっと広げた両手が
吸い付けられそう
勢いよく触れてみたい

背中に

どん

284 : ◆notePDkbPQ :2006/08/01(火) 23:14:47 ID:1h9nKTiZ
「下書き」

生きているときは
皆様に迷惑をかけどおしで
こころ苦しく存じておりました

この私が死ぬ際には
皆様方の御出席には及びません
葬式は父上母上だけで
行ってもらいたく存じます

ひょっとしたら
誰も悲しんでくれないのを
恐れているのかも知れません
ともかく、なるべくひっそり死にたく存じます

お墓も仏壇も要りません
なるべく安上がりに
あっさり死にたく存じます
さっさとあの世へ逝きたく存じます

私が死んでからは
3年ほど音信普通で行方不明ということで
その後交通事故にでもなったと
聞いてくる人には言ってもらいたく存じます

今ここに至りました
心中といたしましては
からっぽ、何も無い、それだけでございます

285 : ◆notePDkbPQ :2006/08/01(火) 23:48:21 ID:1h9nKTiZ
「ひじき」

総菜屋で買ってきた
ひじき
手元がくるって
ぽろぽろ
おちる
ごみや毛よけて
ひとつひとつ
つまむ
もったいないから
栄養満点だから
髪に効くから
ぜんぶ
つまむ

286 : ◆notePDkbPQ :2006/08/01(火) 23:49:26 ID:1h9nKTiZ
「夏」

嫌だ嫌だ
喉が肺が渇いてゆくよ 
体が萎びるよ
焼かれる焼かれるよ 
顔が焦げるよ
景色が脂ぎって触るたびに ぎとぎとする
気持ちわるい気持ちわるいよ
優しくないからだ
お前が、優しくないからだ

287 : ◆notePDkbPQ :2006/08/01(火) 23:51:21 ID:1h9nKTiZ
「砂漠」

暑くて暑くて死にそうなのに
蜃気楼しか見えなくて
何処へ行けばいいんですか
分からないんです
水が
水が無いんです

乾ききったからだ引きずり
灼けた砂のうえ
歯を食いしばって
歩くしかないんです
水が
水が無いんです

水が無いんです
水が無いんです

288 : ◆notePDkbPQ :2006/08/01(火) 23:52:02 ID:1h9nKTiZ
「歌」

一週間も雨が続いている
出歩く気が失せる
雨は夕方からますます強くなってきて
車の水切り音がかき消される
夜が重たくなって被さる

本を読んでいると
外から声が聞こえる
女のひとだ
ら らら らーら
ら らら らーら
低く歌っている
聞いたことの無い旋律だ

ら らら らーら
ら らら らーら
風呂から上がってきても
まだ声がする
ばちゃ ばちゃと 雨は強い

寝る前に気になって耳をすますと
聞こえる
いつまで歌うのだろう
すこし寒くなってきた
布団をすっぽりと引き上げた
ら らら らーら
ら らら らーら

289 : ◆notePDkbPQ :2006/08/01(火) 23:53:21 ID:1h9nKTiZ
「思い出」

写真
燃えるごみだな
手紙
これも
本だとか服とか

傷んだ思い出
ごみ袋に叩き込む
口をしっかり結ぶ
もう一度しっかり結ぶ

いらない

こんなに沢山
押入れにこびりついていた
人生の垢

290 : ◆notePDkbPQ :2006/08/01(火) 23:55:03 ID:4RUC2E1i
「竹林にて」

自転車がきぃーきぃー鳴る
細い急坂の両隣は竹林だ
竹の葉が天井を黒く覆って
太陽を細かく刻む
湿った地面には
筍が毛深い顔を出している
風だ 
強くもないと思うのに
竹は大きくゆれ
葉がさわさわと囁く
竹は大きくゆれ
ここんかかんと鳴る
また風か 
そうじゃない何かいる
目をくっと開いて林の中を捜す
竹の影が見えるだけ
ぱかーんこーんと鳴る
今度はもっと大きな音
いる其処にいるのだ
竹の中に何かいる

291 : ◆notePDkbPQ :2006/08/04(金) 00:05:50 ID:ZTOb22D0
「鼠」

冬の頃だったか
我が家の米びつに盗人が来るという
家人が用意したのは鼠用トリモチ
一寸ぐらい齧らせてやってもいいのに

トリモチにくっ付いていた
手の平より少し小ぶりな鼠
半身をとらわれて もがいている
可愛そうにと思うのはペットみたいだからか
これがゴキブリだったらザマミロだろうが

夜中こっそり起きて
洗面所へトリモチを持っていく
ぺりぺりと鼠をはがす
片目がちぎれ ぎくりとするが
鼠はぐったりして暴れもしない

292 : ◆notePDkbPQ :2006/08/04(金) 00:08:17 ID:ZTOb22D0
トリモチでべとべとの鼠
さてどうやって綺麗にするか
石鹸、馬のあぶら、お湯
どうにか取れかかると面白くなってくる
夢中で洗う
 がぶ 
弱った鼠の怒りは余り痛くない
ハンカチで拭きボール紙の箱に入れる
もう2時か寝るか 元気にな 

朝、箱の中に動かない鼠がいた
目をつぶって口は半開き
凍えていたか
ドライヤーあてれば良かったか
俺は、助けたかったのか
鼠をつまんで手に乗せる
鼠の体は
ひんやりとして ずしりとしていた

293 : ◆notePDkbPQ :2006/08/05(土) 22:42:53 ID:s8kEiAaK
「酒」

今日は平日なのに 会社の寄り合いで飲んで来ました
飲めない人も 男性も女性も 辞めたひとも 
皆いらっしゃいまして 結構で何よりでございます
わたしは振られた人 彼女のことを純情なじぶんを
どうすることもなく 終わってしまって居りましたから
ちじこまった暮らしを 一時でも忘れることが出来て嬉しゅうございます
酔い酔い酔い 酔っ払いでございます 
いつもは酔っても 辛いものでございますが
今日は辛くとも 自分を吐き出す努力は有りました 精一杯の努力でございます
酔いどれています ポエムなど 書いてみます
酔い酔い酔い 一人の夜に綴ってみます さあごろうじろ
いい酒でした なんでも有りのいい酒です
今日ばかりは御勘弁を ウィークデー 早起きしなければいかんのですが
酔ってみたのです 酔いたかったのです ごめんなさい
今日くらいは 明るい酔っ払い アルコール混じり酔っ払い
もう少しで眠りましょう
あとはシャワーを浴びるだけ ああ眠い

294 : ◆notePDkbPQ :2006/08/05(土) 22:43:43 ID:s8kEiAaK
「うさぎの牙」

 生きたいですか

傷だらけのうさぎがいました
片耳はカサブタだらけで、びっこを引いておりました
面白半分かどうか分かりません
悪意のほども
ときどき、仲間のうさぎ達に齧られるのです

弱虫うさぎでした
持っているのは
死なない程度の強さでした
目はいつも見開かれて
耳は落ちつかなげに くるくる回っていました
かりかり、こりこり
変わりばんこにやられては
黙って逃げ回っておりました

ある日、そのうさぎ
しっぽにとびきり強く噛み付かれました
がりり
綿のような白い毛が飛び散ります
きー!
弱虫うさぎは鳴きました
本当に苦しいときにだけ
うさぎは、こんな風に鳴くのです

295 : ◆notePDkbPQ :2006/08/05(土) 22:45:21 ID:s8kEiAaK
 生きたいですか

弱虫うさぎは初めて
他のうさぎに噛み付きました
怒り?
憎しみ?
いえ、生きたかったのです

牙を持った動物
例えば狼は牙を剥けば
それで、争いは終わります
うさぎには 
牙はありません

弱虫うさぎは
前歯を立てて
体を回転させます
何度も、何度も
喰い付かれたうさぎは悲鳴をあげ
その腹からは血が噴き出しました
きー!きー!
ばたばたと暴れもがき
やがて喰い付かれたうさぎは
死にました
殺されました
そして
弱虫うさぎはずっと
懸命に噛み締めていました


 生きたいですか

296 : ◆notePDkbPQ :2006/08/05(土) 23:03:08 ID:s8kEiAaK
「れんげ」

れんげの花
れんげの花が咲いている
うす紫が似合う
可愛い花

揺れる細い茎
頼りなげに見えても
踏み潰されるものかと
真っ直ぐ立っている

あでやかに開くことも
強く香ることもなく
田んぼの中
静かに咲いている

れんげの花
れんげの花が咲いている
誰よりも美しい
小さな花

297 :名前はいらない:2006/08/09(水) 22:27:22 ID:0S4YsnLr
ぅぁぁぁ.... ギガ サビシス、、 

んじぁー 再開 楽しみに待ってる
         ∧_∧     にゃー
         ( ´∀`)  
        ⊂    つ
  ==     () )ノ_
       ∠(_)__>
ころころ〜 ◎    ◎


298 : ◆notePDkbPQ :2006/09/13(水) 00:17:00 ID:qDYD2ccL
「ありがとう」

なんとなくじゃ
なくって
もうはっきりと

貴女が好きです
貴女の為に頑張ります
貴女の為に変わります

伝えた
ありったけの想い
幸せになりたかった

 「迷惑です」

ありがとう
貴女を好きになって良かった
初めての
本物の失恋

半分だけ大人になれました
さあ、もう半分を
探しに行こうか

299 : ◆notePDkbPQ :2006/09/13(水) 00:18:09 ID:qDYD2ccL
「夕焼け」

夏の夕焼け
風が吹いてきて
今日は涼しい
蛙が鳴いている
蝉も鳴いている

夕焼けのなか
田んぼや線路や店が
ぼんやり
ピンクと茶色が混じって
黄色く照らされている

家路の途中
自転車に乗ってくぐる
何年も 何年も前の
ずっと昔の景色のなかを

 セピア
 セピア色って言ったっけ
 こんなの

300 :名前はいらない:2006/09/16(土) 06:57:29 ID:ip7De4NW
( ´∀`)ウレッ ヤツテルナー! デモ マイペースデイキナガクロムラセテチョ

301 : ◆notePDkbPQ :2006/09/16(土) 22:56:12 ID:gac8D5EE
>>300 ありがとうございます。やっぱり、生きていますから、好きなことをやります。

302 : ◆notePDkbPQ :2006/09/18(月) 10:37:42 ID:MJV1D5Up
「あほ」

ぼくは あほです
まじりっけなしの あほです
あほですから ひんしゅくかいます
あほですから すぐにきづつきます
あのこがすきです このこもすきです
ぜんりょくをつくして あほです
めいわけく かけまくっています
いきはじを さらしてゆきます
あほといわれると うれしいです

303 : ◆notePDkbPQ :2006/09/18(月) 10:38:52 ID:MJV1D5Up
「隣」

ごとん
がたがた

電車の席が空いていた
右端、体をぴったり寄せて座る
体操服姿の少女
隙間を少し空け隣に座る

ごとん
がたがた

ことん 左肩に重み
少女の頭は
直ぐに持ち上がる
自分は壁の方を向く
暑い 動けない

ごとん
がたがた

ことん ことん
左肩に重み
気持ち悪くは ないのだな
などと、思ってみたりする
ちょっと、おしゃれしてきたからな
などと、思ってみたりする

304 : ◆notePDkbPQ :2006/09/18(月) 11:50:47 ID:MJV1D5Up
「思い出なんかじゃ有りません」

強烈なのを
ひじ鉄を喰いました

本当に本気で
気持ち伝えたけれど
もう、
詮無いこと

がんばった自分の
素敵な思い出に

いいえ
いいえ
いいえ

こんなの
思い出なんかじゃ
有りません

もう、
思い出しません

305 : ◆notePDkbPQ :2006/09/18(月) 12:51:35 ID:MJV1D5Up
「あぶら」

絞れ 絞れ
あぶらを絞れ
ねっとりあぶら
嫌らしいあぶら

出てくる 出てくる
まだまだ出てくる
心から
身体から

絞れ 絞れ
あぶらを絞れ
綺麗なわたしに
戻るまで

306 :名前はいらない:2006/09/22(金) 23:36:26 ID:xSd9nWk3
名前:ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ ◆PsyCHO8eyE :2006/09/22(金) 22:50:52 ID:nxu/TWm9
[削除依頼警告]

このスレッドは、GL5 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿の
スレッド 「掲示板の趣旨に無関係なもの」 に該当すると判断します。

削除依頼を望まないのであれば、自治スレ


307 : ◆notePDkbPQ :2006/09/28(木) 23:37:34 ID:f0r6Da75
「ばつぐんポエム」

だって
だってだって
そうなんだもん

見てよ
わたしのポエム
ふやけた感想ぶらさげないで
まだまだ誉められ足りないわ

だって
だってわたし
センスばつぐんなんだもん

あなたもこなたも
駄文ばかりね
ひときわ輝くわたしのポエム
わたしのポエムが一番よ

いつか
いつかきっと
詩人になってやるわ
あらもう詩人だったかしら

詩人になれるのかしら
わたし


308 : ◆notePDkbPQ :2006/09/28(木) 23:50:14 ID:f0r6Da75
「呼び捨て」

俺ぁ呼び捨てにしたのは
お前だけなんだよ
すっと
気づいていた
お前の気持ち
まあでも 
自惚れちゃいけねえ
こうして今も独り
だからよ

309 : ◆notePDkbPQ :2006/09/30(土) 21:50:26 ID:RU/hTI0V
「おすそわけ」

今日は何だっか
気分がいいから
ちょっぴりビールをおすそわけ
どぼどぼどぼっ、と
えへへ
地球が酔っ払ってらあ

310 : ◆notePDkbPQ :2006/10/04(水) 22:58:57 ID:koL5hnSL
「爺いの湯 カルキの湯」

早起きして温泉へ 一番風呂ねらい
がらがらなら のんびりできる

いるよ爺いども 流石朝には強い

「カルキ臭いよ 是じゃ効能だいなしだあ」
そうですか 
でもせっかくだから 浸かってゆきませんかね

薬草湯で ぐったりのんびり
横を通るは 腹の出た親父と 
小さな女の子
にょたい
可愛い尻
今度は前から

駄目だって修行中だろう
いや修行中じゃなくても駄目だろ
ああでもなんてこと
ごめんなさいA子さん 
俺は修行がたりません

顔を逸らせば目に入る
白毛混じりの爺いのちんぽ
 なえる
助かった
のぼせたよ出よう

爺いの湯 カルキの湯

311 : ◆notePDkbPQ :2006/10/08(日) 18:41:52 ID:3u6bT5oP
「振り向くだけにしましょうか」

あなたの声が 聞こえます
やさしい声が 聞こえます
だけどあなたは 届かない
きっとあなたは 届かない
ちょっとだけ 立ち止まって
さりげなく 立ち止まって
振り向くだけに しましょうか

312 : ◆notePDkbPQ :2006/10/15(日) 23:32:20 ID:7PtETdXf
「爪を切らせて」

ここに 新しい道具があります
爪を 爪を切らせてください

さあ 手を
軽く反らせて
ぱち、ん ぱち、ん
ああ
素晴らしい 
なんとよい音が 生まれたのでしょう
しゅしゅしゅ
滑らかで 鋭くて まろやか

さあ 足を
ぐっと広げて
この爪が 靴下を苛めてきたのですね
許しません 許しませんよ
ぱち、ん ぱち、ん
活きがいい
ほら あんなに遠くまで 飛んでいってしまいました 
しゅしゅしゅ
無駄なく 肉の際まで ぴったりと

313 : ◆notePDkbPQ :2006/10/19(木) 00:37:03 ID:oF43eiNa
「おつきさま」

みなもにいらした
おつきさま
さそっているよに
ゆらゆら
ゆらり

ほんとはずっと
とおくにいるのに
さそっているよに
ゆらゆら
ゆらり

ゆびさきつけても
とけてしまうのに
さそっているよに
ゆらゆら
ゆらり

つれないみなもに
ゆらゆら
ゆらり

あおくひかって
ゆらゆら
ゆらり

314 :名前はいらない:2006/10/19(木) 07:25:23 ID:u3ASxgwc
しなやかにバラエティー 他すえでのご活躍とハンネも笑
マトメテしかROMれないので更新してると嬉しいですね


315 : ◆notePDkbPQ :2006/10/19(木) 19:56:00 ID:cDGmaSe+
>>314 ありがとうございます。あちこちに書き散らかしています。
ここに貼る前にちょっと手直しすることもあります。

316 : ◆notePDkbPQ :2006/10/19(木) 20:01:47 ID:cDGmaSe+
すみません、sage

317 :しん ◆SHIN46tkbs :2006/10/19(木) 22:21:06 ID:mQvbVVQ2
かわいい!記念パピコ

318 : ◆notePDkbPQ :2006/10/19(木) 22:55:44 ID:cDGmaSe+
しんさん、いらっしゃいませ。へんてこなブツばっかり書いて居ります。

319 : ◆notePDkbPQ :2006/10/22(日) 00:45:30 ID:Xzsjr+cG
「腸詰」

貴方に酬いるにはこんなものしかありません
彼女は自分の腹をえぐり
ずるると真っ赤な腸を取り出しました
私には身体だけです身体だけです
彼女は腸詰を泣きながらつくります
砂糖も蜂蜜もたっぶり入ったそれは
しかし不味くて苦いものでありました
毎日つくってあげますと彼女は笑っています
痺れるような幸福の腸詰の味でした

320 : ◆notePDkbPQ :2006/10/22(日) 00:46:41 ID:Xzsjr+cG
「体育館」

体育館の舞台横に階段がある
木でできていて腰を降ろすのに丁度よい
ほこりがうっすら積もっている
我慢できないほどではない

昼ご飯は弁当を持ってきて ここで食べる
落ち着ける場所 自分だけの場所
夏はちょっと涼しい特等席だけれど
秋には弁当が冷えてくる
尻もぞくぞくして落ち着かない

お茶が飲みたいな 薬缶に入ったお茶
--みんなのところならあったかいよ--
いまさら行けない
みんなの中なら僕は寂しい
一人なら僕は寂しくなんかない

弁当食べ終えて少しだるくなる
まだ30分ある 寝てもいいかな
きっと誰も来ないから

321 : ◆notePDkbPQ :2006/10/26(木) 19:01:25 ID:z/lFEWfk
「夫婦橋」

貴方がアーチを架けるなら
私も負けずにそり返る
貴方ブリッジ
私もブリッジ
二人そろって
夫婦橋



322 : ◆notePDkbPQ :2006/10/27(金) 21:28:56 ID:pnl9v2yo
「血だるまの猫」

どうしてそんな目にあったか
血だるまの猫
バスタオルでそっと拭う
すっかり綺麗になった猫
抱きしめようとすると
さっと引っ掻き逃げ出す
猫は振り向き 
こちらを見つめ
しばらくは
いっぴきとひとり

323 : ◆notePDkbPQ :2006/11/02(木) 23:19:48 ID:CtRzGHlF
「けつ」

おいこら
ぷうーと
いってみろ

324 : ◆notePDkbPQ :2006/11/25(土) 00:10:01 ID:ajOapQbq
「星」

星を見あげて
思います
星さん星さん
何故あなたはそんなに
優しく見下ろすのですか
誰にも同じように
僕も星さんのようになりたい
星さんのように優しくなりたいのです
けれども星は
じっと黙ったまま
いつものように
やさしく瞬いているのです

325 : ◆notePDkbPQ :2006/12/09(土) 22:12:39 ID:FAKcyDxX
「蝿」

その蝿は手を擦るのに熱中していた

326 : ◆notePDkbPQ :2006/12/15(金) 23:25:07 ID:t1RvEhSZ
「とんぼ」

だれかなと
くびをまわせば
ものほしざおに
ぐるぐるめだま
とんぼ
とんぼよ
おれはおまえに
きづいたよ

327 : ◆notePDkbPQ :2006/12/15(金) 23:38:51 ID:t1RvEhSZ
「仔豚」

仔豚の背で世界を巡る
そこなお嬢サン
仔豚に乗ってみませんか
まあ可愛らしい
そっと横座り
ごちん
ぴききき
仔豚が笑った

328 : ◆notePDkbPQ :2006/12/16(土) 00:28:44 ID:pEuSn6s2
「百合」

すこし枯れて
寂しそうに
うつむいて
優しく咲いて
百合の花

みどり伸ばし
青空目指す
真っ白に
凛と咲いて
百合の花

風に吹かれて
静かな丘に
一輪の
百合の花


329 : ◆notePDkbPQ :2006/12/19(火) 18:24:39 ID:p9hUu3Qt
「魚ハラスメント」

ぴとんぴとん
イヤッ
生臭い
鱗がぶつぶつしてる
片眼がにらんでる
魚がわたしを苛めるの

330 : ◆notePDkbPQ :2006/12/19(火) 18:26:31 ID:p9hUu3Qt
「生きます」

こんなにも辛いのに逃げたいのに
こんなにも苦しいのに
殺したい人がひとりふたりさんにんよにん多すぎて
自分が死ぬほうが手っ取り早くて嫌になるのに

でも生きたい本気で生きたい
世の中嘗め切ってでも迷惑かけまくって顰蹙かっても
生きて生きて生きていたいと思った時に
わたしは笑いました
いいのですか笑って
あなたは許さないでしょう
逃げることも幸せも
許されなくても私は生きます

331 : ◆notePDkbPQ :2006/12/19(火) 18:28:33 ID:p9hUu3Qt
どこへでも行きます一人でもいい
とことん生きてみます
生きるのを試みます
荷物をちょっとづつ降ろして
飛んで行きます
其処に何かがなくても私がいます
生きてみます

さ、もう振り返らない
あなたとはさようなら生き別れです
二度と会わないでしょう
自分の人生は自分で開きます自分で進みます
ぐいぐいとずんずんとのろのろと
誰に笑われるんものですか
情熱・そんなものなくたって生きたければいいんです
行きましょう
お先に失礼するのはやめにしました
私は生きます
生きます

332 : ◆notePDkbPQ :2006/12/19(火) 18:33:10 ID:p9hUu3Qt
「ごみハンバーグ」

ホコリもわっと立ち上る
ガラスざりっと舌ざわり
ぬるりと黒かびしつこくて
腐肉胃袋かきむしり
魚の骨が突き刺さる
涙まじりに飲み下す
おげえおげ
食の苦しみ苦しみを!
おう!
これこそは・・・
これこそは・・・
ごみハンバーグ

333 : ◆notePDkbPQ :2006/12/19(火) 18:34:20 ID:p9hUu3Qt
「のたうちまわる」

のたうちまわる へび

のたうちまわる みみず

よこにならんで
わたしも のたうちまわる

334 : ◆notePDkbPQ :2006/12/25(月) 21:05:13 ID:a5aeAtJD
「へんちんぽこちん」

ぽこちんぽこちん
へんちんぽこちん
きゅきゅっと
かわむき
へんちんぽこちん
やあい
あのこが
にげてくぞ

335 : ◆notePDkbPQ :2007/01/01(月) 23:56:19 ID:SdYELKtD
「性悪うさぎ」

名前を呼べば
そっぽを向いて
差し出す手には
うさパンチ

食って寝て
水飲んで
行方も知らず
とんでゆく

いつもいつも
置いてけぼり
俺の言葉も
想いも

捕まらねえ
性悪うさぎ
今どこで
跳ねている

336 : ◆notePDkbPQ :2007/01/02(火) 00:05:13 ID:BwBGFiNO
「辞めるひと」

「ご苦労さまです
 どうもお世話になりました
 がんばってね」

辞めるひと
笑いながら餞別を配る

どうして、辞めるんですか
これから、どうするんですか
聞けない
「大人」だからじゃない

助けることも、かばうことも
できなかった
しなかった
目を合わせられなくて
遠くに聞こえる言葉

「短い間、でしたけど
 皆さんとお仕事できて
 楽しかったです」


337 : ◆notePDkbPQ :2007/01/11(木) 23:15:42 ID:6h3A8cp5
「ふくらはぎ」

バスの中にょっきり
ふくらはぎ
立っている

ありったけの肉詰め込んで
ふくらはぎ
はちきれそう

揺れる度に
ぐらり
ぐらりと
バスも揺れ

バスの中ずしんと
ふくらはぎ
重そうに生えている

338 : ◆notePDkbPQ :2007/01/13(土) 19:11:55 ID:o/v7vi7i
「11時」

11時になったなら
眠りましょう
11時になったなら
あのひとが
待ってます

かわいい
しろい
やわらかい
あのひとが

見たこともない街で
ふたり過ごします
ふわふわして
わたしはたのしい
わたしはしあわせ

はやく
はやく
夜よ来い

11時になったなら
眠りましょう
11時になったなら
あのひとに
会いに行きましょう

339 : ◆notePDkbPQ :2007/01/15(月) 23:51:55 ID:Y5NGNppF
「美術館で」

美術館で
あなたに
そっくりな人に会いました
雰囲気が似ていたのです
思わず
声をかけたくなり
飲み込んで
でも、声をかけました
「この絵、お好きですか」
これだけでした
でも、あなたに似ていたから
勇気が出ました
自分になかった勇気でした
ありがとう

340 : ◆notePDkbPQ :2007/01/15(月) 23:53:33 ID:Y5NGNppF
「ごきぶり」

まな板の上に堂々
鎮座するごきぶり
何食ってるかは知らねど
つやつやと黒光り
ここの家賃
払ってるの俺なんだけどな

341 : ◆notePDkbPQ :2007/01/21(日) 09:36:22 ID:KqGtSstU
「天才」

ここに天才あらわる!
それはわたしです
わたーしは
わたーしは
天才です天才です天才天才天才
a[1!

天才は
天才を知るという
よし
あなたはわたしに見込まれたのです
誉めなさい
いいですかわたしを認めれば
あなたも捨てたもんじゃないのですよ
誉めなさい
わたしをわたしを!
わたしをわたしを!

ああ
勿体無いことです・・・
わたしだけが
天才だなんて

342 : ◆notePDkbPQ :2007/01/21(日) 09:37:23 ID:KqGtSstU
「背中に」

いつのまに 背中にはりついた
にっちゃにっちゃべっちゃべっちゃ
にっちゃにっちゃべっちゃべっちゃ
ずっと聞こえる嫌な音
肩のうら 背骨のあたり
ぱたぱたやっても つまめない
見ろよこれ
どこにあるんだよ
え?
気のせいか
気のせいなんかじゃない!!
なんだよもう
もたれようものなら 立ち上がるのに一苦労
これじゃ寝られやしない
うう うう いらいらする
誰か 誰か こいつを
剥がしてくれえ

343 : ◆notePDkbPQ :2007/01/29(月) 21:51:34 ID:5Tm6UAgm
「詩をかきましょう」

ああいいですね
やっぱり詩をかきましょう
詩を
詩を
自分のなかにあるものは
こんなにも
素敵なんです綺麗なんです
いっぱい見ました
いっぱい聞きました
自分はからっぽじゃないんです
詩をかいて
詩をかきましょう

344 :皺カケンガー:2007/02/01(木) 05:16:42 ID:JKTU0lX0
^^ うん♪



345 : ◆notePDkbPQ :2007/02/01(木) 20:38:54 ID:AlL7I7yQ
>344 ありがとうございます。頭の蛇口が開いたら言葉がでてきます。

346 :穢土 ◆34law0hz56 :2007/02/25(日) 22:57:59 ID:IgH4XySW
>>343
いいですね♪
まだこのスレあったんですね

347 :名前はいらない:2007/03/01(木) 22:37:00 ID:p0O8YCjN
〉346 エドさん、ありがとうございます。パソコン壊れたので、ちょっとお休みデス。

348 : ◆notePDkbPQ :2007/03/17(土) 23:47:36 ID:MVdJHQJL
「いじけちんぽ」

いじけちんぽは さみしくて
 こどものように かわかむる

いじけちんぽは やさぐれて
 ぱんつのなかで ふてねする

いじけちんぽは からげんき
 それでもけなげに そそりたつ

349 : ◆notePDkbPQ :2007/03/17(土) 23:48:50 ID:MVdJHQJL
「ぶたさんは生ごみを喰う」

ぶたさんは喰っている
がつがつがつがつ

どうしてお前は生ごみなんか
喰わされているんだろう

 「美味しいよ」

でもねえ

くろぶたさんはサツマイモを
イベリコぶたさんは団栗を
喰っているというのに

しかもアイツ等は
上等のぶたさんだっていうぜ
 
 「美味しいよ」

ああそうかい
お前それしか言わないね

350 : ◆notePDkbPQ :2007/03/17(土) 23:50:28 ID:MVdJHQJL
「食べて」

わたしは
生のカニ
ありのままの
水水しいわたしを食べて

ピリ
とするわ
すねげも食べて

わたしは
生のカニ
待ちきれないわ
ばりばりばり食べて
殻ごと食べて

351 : ◆notePDkbPQ :2007/03/17(土) 23:53:35 ID:MVdJHQJL
「うろ覚え」

すれちがう
あの娘の顔
あの娘の声
あの娘の名前
どうだっけ

なんだっけ
いつだっけ
俺の心にあったのは

うろ覚え
うろ覚え
もうすぐみんな
消えちまえ

352 : ◆notePDkbPQ :2007/03/19(月) 18:32:48 ID:RFRNtJqS
「煙草」

 わたし
 こぶたちゃん飼ってるわよ
 昼間は病院の受け付け
 夜はお店で
 帰ってくると癒されるわ
 可愛いーわね

からからからん
希釈されたブランデー
ちっとも酔えやしないけど
ぶたさんはふわふわした気持ち
みれあさんが横に居るからね

ぶたさんは一番軽いタバコを咥える
みれあさんが火を点けてくれる時
綺麗な顔が近づくから
嬉しくて吸う
すうっと吸いこまないと火は点かない
ぶたさん忘れちゃいけないよ

タバコのせいだか
みれあさんのせいだか
ぶたさんは息苦しくなって立ち上がる
すみません一寸トイレへ
えほえほほ

聞こえちゃった
人間なら良かったのに
豚の耳には小さな声も届いてしまう
みれあさんが他のお姉さんと話していた

 何ようスーツなんか着てタバコ吸っちゃって
 溶き卵とパン粉がお似合いよ
 くっくっくっくっ

あんまりだ
みれあさん
心まで
化けていなくたっていいじゃないか

ざっくり傷ついたぶたさん
ぼうっとしてトイレからでると
みれあさんにっこり綺麗な顔で
オシボリ持って立っていた
それからは元の席で
折角みれあさんが話しかけてくれても
ぶたさんは生返事で目は宙を泳ぐばかり

帰り道
ぶたさんはタバコを箱から出して
もぐもぐむしゃむしゃ
胃が焼ける体に悪いよ悪いってば

酔い醒まし?
バッカだねえ

353 : ◆notePDkbPQ :2007/03/19(月) 18:34:34 ID:RFRNtJqS
「木の芽どき」

若い枝に
そっと手をおく
冷える朝

じゃまだ
じゃまだ

木の芽がつつく

354 :162 :2007/03/19(月) 21:20:51 ID:TA0iApQx
どもども
復活おめでとうございます。
>>351の“消えちまえ”が展開を裏切ってて、よござんすなぁ〜
それとセン5のユラユラしてる“私”も、よござんすよぉ〜。


355 : ◆notePDkbPQ :2007/03/20(火) 19:56:10 ID:Kwdh0BKN
>>354 162さん、ありがとうございます。>351は自己欺瞞とか矛盾とかそのまんまいれてます。
>356は存在の耐えられない軽さデス。


356 : ◆notePDkbPQ :2007/03/20(火) 19:57:10 ID:Kwdh0BKN
「薄い紙でできている」

ひらひらと
表も裏も見せて
気ままに
立っている

頼りなげに
腰がくだけて
へたり込み
また立ち上がる

ときどき
何かに貼りき
向こう側を透かしてみて
いい気分になる

何の匂いも色も
手触りもない
薄い紙
風に乗って舞い上がる


 「わたし」

357 : ◆notePDkbPQ :2007/03/27(火) 19:58:32 ID:voaq/+3T
「高射砲がホーホケキョと啼く」

どかん
じゃ風情がないからね
鶯のように啼くのですよ
これで敵さんも
ちったあ和んで
戦が無くなるんじゃないですかね

358 : ◆notePDkbPQ :2007/03/27(火) 20:00:14 ID:voaq/+3T
「チンピラ」

「やさしいチンピラ 親切にします」

横断歩道の横にチンピラがたっています
みんな遠巻きにチラチラ

目の見えない人がチンピラに近づきました
そこにいるのがチンピラと気づかずに

チンピラは彼の手をとって
ゆっくり横断歩道をわたります

「どなたか存じませんが ありがとう」

嬉しそうな目の見えない人
でもチンピラはもっと嬉しそうに
最高の笑顔で黙って見送っていました

359 : ◆notePDkbPQ :2007/03/29(木) 23:28:35 ID:WMKLvrKF
「春ふんどし」

春ふんどし新発売!!
通気性抜群
アロマもそっと忍ばせて
身も心も軽やかに
春ふんどしで
駆け出してみませんか

360 : ◆notePDkbPQ :2007/04/01(日) 22:07:51 ID:7Az6PgwK
「遺跡にて」

みやげ売りが集まってくる
サンコデシェンエン!!
サンコデシェンエン!!
買ってやるべきか買わざるべきか
どうせがらくたにきまっている

じりじりと蒸し暑い
とあるインドネシアの遺跡
やってきたのは日本人観光客の一団

遺跡の階段を登る一団
今度は扇子を持ったオッサンが近づいた
頼まれもしないのに
くっ付いて扇いでやるらしい
NO!!だよ、はっきり言わないと駄目だよと年長者のアドバイス
でも一寸扇がせてやってから、そう思う不埒な客もいる

暫くしてからNO!!の声
しかしオッサンは聞こえないふり
扇子はパタパタ休むことなく動き続ける
客は段々とうっとおしくなってきた
狭いところで前に立たれよろける
危ないじゃないか!
そして何度目かのNO!!の声
それでもオッサンは纏わり付き
笑顔絶やさず扇子を動かし続ける

その間、約40分
イライラしっぱなしの客は遺跡を見終わる
オッサン客に向き直り笑顔で手を突き出した
Money!!
NO,Money!!
今度はオッサン真剣な顔で目をむき手を突き出した
Money!!
失せろ!!
とうとう逆上した客はオッサンを突き飛ばす

ばさばさばさり
何の手ごたえも無くオッサンは遠くへ飛んでいく
まるで
風に舞う紙袋のように

361 : ◆notePDkbPQ :2007/04/03(火) 19:19:02 ID:qPINdvH6
「ぶたさん桜は綺麗ですか」

春の夜は
ひんやり湿っぽく
ぞくっとして
ぶたさんはくしゃみをしました

夕闇に灯りが賑やか
今年も桜が咲いて
ピンクの雲が幾つも河川敷を彩っておりました

桜の花の下で酒盛りやカラオケに興じる人たち
いい感じで酔っ払っています
楽しそうな春の夜です

ぶたさんはとことこと
河川敷を歩きます
「お、ぶたさんだ」
「ぶたさんよ」
酔っ払いたちが寄って来ました
カラオケに誘われたので
ぶたさんは得意のホーミーを披露しました

夜宴は盛り上がり
桜の下はますます明るく
落ち着きの無い風情です
勧めてくれた酒やおつまみを辞退して
ぶたさんはそっとその場を離れました

ぶたさんはさらにとことこと
誰も居ない真っ暗な外れまで歩きました
そこにも桜はありました
星明りのしたで
何となく花びらが見えます

ざざざと夜風が吹き
花びらが舞い
ぶたさんを包みます
ぶたさんは大きくため息をついてから
桜の匂いを吸い込みました
甘い美味しい匂いをお腹いっぱい食べました

ぶたさんの頭上には桜の花が
今度はハッキリと見えます
ピンクの鮮やかな
それでいてふんわりした桜色
闇の中に花びらが光って
くるくる くるくる
舞い降りてきます

冷え込んできたのに
ぶたさんはくしゃみを我慢して立っていました
ピンクの雲が降らせるピンクの雪に埋まるまで
じっと眺めておりました
素敵な春の夜でした

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