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デューン3 砂丘の子供たち

1 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/01(日) 00:16:06

前スレ
デューン第2幕 砂漠の救世主
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1062797692/

過去スレ

DUNE砂の惑星
http://mentai.2ch.net/sf/kako/960/960931552.html

デューン
http://book.2ch.net/test/read.cgi/sf/981961512/


2 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/01(日) 02:00:16
アタイこそが2へとー

3 :HH:2006/01/01(日) 06:15:51
1さん、お疲れさま。
そして皆さん(二桁いるといいな)明けましておめでとう。

4 :名無しの子供たち:2006/01/01(日) 22:49:10
乙>1

5 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/01(日) 23:58:45
ガニマが激しくかわいそうだった。

6 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/02(月) 04:12:59
 一番かわいそうなのは説教師じゃないか?

7 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/02(月) 04:23:14
説教師って誰?
ポールの事?
読んだのがあまりに昔なもので、、。

8 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/02(月) 05:01:25
覆面レスラーと同じだよ。みんな知ってても言っちゃならねえ。

9 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/03(火) 03:27:09
イルランもかわいそうだった。ダンカンだってエイリアだって。幸福なのはハルク アル アダだけ。

10 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/10(火) 02:53:23
20まで書いておかないと即落ちしちゃうぞ

11 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/10(火) 04:38:16
かわいそうなのは砂虫、勝手な都合で絶滅させられたり復活させられたり。

12 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/11(水) 06:12:46
プレスパイスマッス!

13 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/12(木) 03:38:45
水着売り「スー、スー、スクール水着!」

ダンカン「全身を覆う水に浸かるための服をわざわざ用意するとは・・・
なんという贅沢!なんという浪費!」


レト「あぁぁぁ、おまえは何も分かってはいない。

彼女達こそがフィッシュ・スピーカーズのかつての姿であることを
知るものは少ないが、まさに彼女たちこそが祖先なのだ。

人の中に水があり、水の中に人がある。
スティルスーツは水を閉じ込め、スクール水着は水と一体になる。
この逆説こそが「黄金の道」の核心をなすものであり、そのために
私は今後も人類の歴史が続く限り、あたかも砂鱒が砂丘の底に
集まるがことく人類の遺伝的記憶となって語り継がれるのだ。

記憶せよ、ダンカン!スクール水着だ。スクール水着こそが汝の
解放をもたらす鍵なのだ!」

14 :HH:2006/01/12(木) 09:38:02
 オリヴァー・ストーンの映画「アレキサンダー」を見た。
他人から「妖女」と呼ばれる母の庇護下、特異な人格形成
をした王の子が、父王亡きあと、巨大帝国を築き、
辺境部族の女を妻とするというところが
とっても「デューン的」であった。

 アレクサンドロス大王のご学友で衆道相手の
ヘファイスティオンに扮した役者が
ジャレッド・レトだったのも、わたし的には
おいしい偶然だ。「デューン的」なものは
時に、脳内縁語関係を築くのだ。


15 :修道会のシスター:2006/01/13(金) 01:01:04
>13
 暴君はこんなもののために四千年の停滞を選んだというのか!
そうと知っていたら、我々総出でコスプレでもして説得に赴いたというのに。

16 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/14(土) 21:26:38
>>15
そして君は暴君の砂虫を目覚めさせようというのだな。

17 :HH:2006/01/16(月) 16:46:30
 前スレ「980」で案内のとおり、「デューン公式サイト」で
ケヴィン・J・アンダースンが昨年10月31日から「デューン7ブログ」
なる新企画を始めている。最新の書き込みは2006年1月11日で、
すでに通算28回を数える。販促キャンペーン臭はあるものの、
合作の具体的手順がわかるなどのメリットもこれあり、
スレ増量材にも適当なので、以下に内容を一部紹介する:

(1)2005年10月31日(月)
 新企画を立ち上げる。ご存じのとおり、
ブライアン・ハーバートはeメールもインターネットも
やらないので、ブログの更新はもっぱらケヴィンがやることに。
デューン7を構成する2冊、「HUNTERS OF DUNE」と
「SANDWORMS OF DUNE」は基本的に1本の大長編なので、
執筆・編集・推敲作業は一括しておこなっている。
ブライアンが「SANDWORMS」の終盤を書いているあいだ
ケヴィンが「HUNTERS」の全面推敲をやるといったように。
 今週末、ケヴィンは「HUNTERS」第2稿のディスクをブライアンに
送ったあと「SANDWORMS」の推敲に取りかかる予定だ。

(2)2005年11月1日(火)
 ブライアンの異母姉ペニーのところで発見された
フランク・ハーバート御大の写真を公開。リンチ版「デューン」
をメキシコで撮影している頃のものでは、とペニーは言うが、
いまいち確証がない。


18 :HH:2006/01/16(月) 16:47:09
(承前)
(3)2005年11月2日(水)
 2カ月前のドラゴン・コンと、そこで行われた『デューン 
砂の惑星』出版40周年記念パーティーの模様。
思えば、1999年の、ところも同じドラゴン・コンで
ケヴィンとブライアンは初めて出会い、それがきっかけで
「デューンへの道」以下の企画が始まったのだ。

(4)2005年11月3日(木)
 「HUNTERS」のカバー絵を担当する Stephen Youll との
共同作業の紹介。彼はケヴィンと10年来の知己で、
ケヴィンの別の小説や「デューンへの道」シリーズ米国版
などのカバー絵も担当している。
 二人でいくつかのアイデアを検討。「無の船」の内部で
砂虫相手にダンスを踊るシーアナ案もあったけれど、
シーアナのダンスはすでに『砂漠の異端者』のカバー絵に
使われているので断念。結局、「HUNTERS」第4章から
大聖堂惑星でギルド・ナヴィゲーターを接見するマーベラで
決まりとなる。

(5)2005年11月5日(土)
 ブライアンとケヴィンは「オリコン」の名誉ゲストに招待された。
ハーバート夫妻はシアトルから列車で、アンダースン夫妻はコロラド
から空路、SF大会が開催されるオレゴン州ポートランドに到着、
盛りだくさんの第1日目をすごす。著者本人による「HUNTERS」
冒頭部分の朗読や、合作の秘訣にかんする質疑応答などをこなす。


19 :HH:2006/01/16(月) 16:47:53
(承前)
(6)2005年11月6日(日)
 大会2日目。午後1時までは出番がないので、ブライアンとケヴィンは
作業可能なスペースをなんとか探し、文章のすりあわせや疑問点の解消、
アイデアの交換などをおこなう。ケヴィンはこの週末、5章分の推敲を
片づけて、無事、わが家へと戻る。

(7)2005年11月10日(木)
 二人の共同作業がどのように進められているのか、具体的手順を説明。
現在、ブライアンは「HUNTERS」の、またケヴィンは「SANDWORMS」の
初稿の全面推敲をやっている。
 各巻とも二人で半分ずつの章を担当し、ラフ・スケッチを元に書いていく。
各章は独立したショート・ストーリーのようなもので、登場人物を
A地点からB地点まで移動させて、次の章へつなぐ以外、細部は
それぞれの著者の裁量に任されている。ブライアンはゼロから
場面を作りだすところがいちばんの苦労と言うが、
ケヴィンは推敲がいちばんの苦手だ。同じ人物が「同時に二つの場所」に
いたりすると、さすがにデューン世界でもまずいことになる。

 なるほど、同じ記述のくり返しや冗長な記述が多いのも
こうした作業プロセスのせいだったのかと納得しきりである。


20 :HH:2006/01/16(月) 16:48:43
(8)2005年11月15日(火)
 ケヴィンは「SANDWORMS」の推敲を半分終えたところ。1章を新たに
書き足すことになり、ブライアンにそのむね電話で伝える。
その間も、ケヴィンは講演とサイン会で旅行しなければならなかった。
また、この3月に Gabriel Mesta のペンネームで書いた
「THE MARTIAN WAR」が機縁となって、H・G・ウェルズを取り上げた
ヒストリー・チャンネル制作のドキュメンタリーにも出演。
11月21日放送予定なので、興味のある人はチェックしてくれ。

(9)2005年11月16日(水)
 アンダースン夫妻はかつてローレンス・リヴァモア国立研究所の
同僚だったことがあり、その後そろって作家となった。
今回の講演とサイン会はリヴァモア公立図書館の開館にあわせた企画で、
夫婦はこのときを利用して、友人たちと旧交をあたためた。

(10)2005年11月19日(土)
 11月17日はケヴィンの妻レベッカの49歳の誕生日。ケヴィンは
びっくりパーティーを用意し、妻を大いに驚かせる。翌18日、
「スター・ウォーズ」関連グッズの蒐集で有名なルーカスフィルムの
友人、 Steve Sansweet を訪ねて、彼のお宝を見せてもらうことに。
その整理・管理にボランティアで当たっているSWファンたちの多くが
「デューン」ファンでもあることを発見、愉快愉快。
いまでは本編からではなく、「ハウス」シリーズや「ジハド」シリーズ
(とケヴィンは書いている)から、「デューン」世界に入る者も増えている。
おかげで本編の売り上げも3・5倍以上も増加(4・5倍になった)だ。



21 :HH:2006/01/16(月) 17:00:20
(承前)
(11)2005年11月22日(火)
 推敲作業も終盤。「SANDWORMS」は現在88章で構成されている。
複雑におりなす伏線の整理には集中力が必要で、1日に2、3章がやっと。
本編6冊と、ブライアン&ケヴィンによる6冊で張ったすべてがこの2冊で
クライマックスを迎える。同じ作業を、ブライアンも「HUNTERS」について
現在やっている。12月半ばには、互いの原稿を交換する予定。

(12)2005年11月23日(水)
 カバー絵を担当するグラフィック・アーティスト、Stephen Youll から
疑問点にかんする質問電話がくる。大聖堂惑星の城砦[キープ]の窓は
大きいのか? 接見室の床のタイルの色は? そうした疑問は新たな
刺激を与えてくれ、本文のほうにフィードバックされる。これだから、
ケヴィンは彼と組んでいるのだ。

(13)2005年11月24日(木)
 感謝祭である。午前中に仕事を片づけておかないと、大変なことに
なる。さあ起きて、「SANDWORMS」の第70章をやるぞ。


22 :HH:2006/01/16(月) 17:01:02
(承前)
(14)2005年11月28日(月)
 2週間前におこなった「コロラド・トレイル」トレッキングの
写真付き紹介。コロラド州の中央部を、デンヴァーから
ドゥランゴまで走る総延長468マイルの道。この道を
歩くのがケヴィンの趣味なのだ。すでに240マイルを踏破。
全行程は長さ12ないし20マイルの28区間に分かれており、
かみさんの妹(姉?)夫婦と組んで、一区画ずつ片づけていく。
それぞれの端から歩きはじめ、途中で互いの車のキーを交換し、
それぞれの車に乗り換えて、戻ってくるやり方をしている。
 11月11日から12日にかけては、第19区間を歩いた。
歩く際、ケヴィンはテープ・レコーダーを携行する。この日は、
新作小説の2章分と「SANDWORMS」にかんする覚書を吹き込んだ。

(15)2005年11月29日(火)
 ケヴィンはこの20年ほど、口述筆記によって50冊近い本を
「書いて」きた。プロの作家としては珍しいほうだ。
同業者である妻のレベッカは、変な仕事ぶりと揶揄していたが、
タイプ作業で両手首、両肘をやられ、4回外科手術を受けてからは
この方法の利点を認めてくれるようになった。
 マイクロカセットに吹き込んだ録音(徒歩1マイルあたり
約3ページ半のペース)は助手の Catherine Sidor に
テープ起こししてもらっている。以前、キャサリン自身が手首を
傷め、民間業者をためしに使ったことがあるが、『公家コリノ』の
テープを渡したところ、SF用語がまったくダメで
使いものにならなかった経験があるという。


23 :HH:2006/01/16(月) 17:01:44
(承前)
(16)2005年12月2日(金)
 「SANDWORMS」の第1回全面推敲を完了。現在のところ、
90章、630ページに増量。ブライアンが執筆を担当した半分
(ケヴィンには初見)と自分が書いた半分の整合性をはかり、
ようやく全体像が見えてきた。ブライアンとはほぼ毎日、電話連絡。
これから、また第1章に戻って、同じ作業をくり返すことに。
毎回こんなもの。手を入れれば、入れるほど、作品は良くなっていく。
12月半ばに、互いの原稿を交換するまで、手直しは続く。

(17)2005年12月4日(日)
 ブライアンと9冊の本を合作してきたが、ケヴィンはそれ以外にも
さまざまな作家と合作経験がある。その最たるものは2年前に
ハードカヴァーで出版した4作家合作小説「ARTIFACT」である。
ペーパーバック版の出版を機に、その制作秘話を明らかにする。


24 :HH:2006/01/16(月) 17:02:24
(承前)
(18)2005年12月5日(月)
 ケヴィンはいまでも年に1回か、2年に1回、
デューン本編を通読している。仕事のためばかりでなく、
この小説の一ファンとして。また時には、「聴いて」もいる。
シリーズ1作目の『デューン 砂の惑星』は全文朗読版が
Scott Brick の吹き込みで、「Books on Tape」から
出ている。ただ、CD版とMP3版はない。
自身、熱烈なデューン・ファンであるスコットは
他の5冊についても、吹き込み直すべきだと主張している。
「HUNTERS」出版を前に、新旧読者の記憶を新たにする意味でも
残り5冊のオーディオ・ブックを出せないかといま検討中である。

(19)2005年12月6日(火)
 ケヴィンは「SANDWORMS」の追い込みのため、ユタ州で
みずから缶詰状態に。
 そうそう、英国版の「SANDWORMS」のジャケットに
書かれる内容紹介文ができたので、ここにお披露目しよう。

 で、読んでみたが、とりたてて新情報はない。まあ、
小説本体がいまだ完成していないのだから無理もないか。

25 :HH:2006/01/16(月) 17:03:02
(承前)
(20)2005年12月7日(水)−11日(日)
 ユタ州でのお籠もりの模様。もっぱら早朝と夜に仕事。
時おり煮詰まると、自然観察や山歩きに出かける毎日。
「SANDWORMS」の推敲と加筆分の口述、新たな小説の口述、
完成間近の別の小説のゲラ直しなどに励む毎日。
 携行装備の記述を読むと、前スレ「868」で紹介した、
手を使わずに歩きながら水が飲める給水システム
「キャメルバック」を、ケヴィンも愛用しているようだ。

(21)2005年12月16日(金)
 この日の書き込みは非常に長い。
あまたのファンジン・サイトの掲示板で活動する
少数ながら過激な反ブライアン&ケヴィン派の
「デューン・ファン」に対する本格反論がその内容。

26 :HH:2006/01/16(月) 17:03:42
(21)続
 「じつは御大の創作ノートなど存在しないのだ!」
「デューン7でポウルが復活だって、ハッ!」
「ブライアンは父親を憎んでいるので、その傑作を
貶めることで復讐しているのだ」などなど、頻出するが
根拠薄弱の、放置しがたい「ファン」たちの書き込み
に対して、ケヴィンは律儀に反論を加えている。
また、このブログでは初めて、書簡の転載という形で
ブライアン・ハーバートの見解も紹介されている。

 写真も2枚掲載されている。"Dune 7 Outline" と
"Dune 7 Notes" と書かれたラベルの貼ってある
2枚の5インチ(たぶん)フロッピーディスクの写真だ。
筆跡はなるほど、おなじみフランク・ハーバートのもの
(ハヤカワ文庫の『砂の惑星』の表紙にもある)に見える。
ケヴィンはさらに、この「創作ノート」の中身は
出版契約の締結に先立ち、御大の旧担当編集者、新作の
ペーパーバック、ハードカバーの出版社にも閲覧させ、
その信憑性は確認済みだと書いている。


27 :HH:2006/01/16(月) 17:04:15
(21)続々
 ポウルが復活するという前宣伝に対する批判に対しては
『大聖堂』の一節(邦訳第1巻174〜175ページに該当)
を引用して、これは御大の当初構想に沿ったものだ
と強調している。トライラックス・マスターの
サイテイルが胸に隠してある「ヌルエントロピー・
カプセル」について心中思惟する例の場面である。

 ちょっぴり捨てぜりふ的なケヴィンの書き込みと違い、
年長のブライアンは、何にでも反対するそうした人たちも、
自分にも当然発言権があるはずだと考える点では
やはり「デューン・ファン」なのだと大人の対応を
示している。ただ、父親復讐説はブライアン&ケヴィンの
両者ともきっぱり、かつ理路整然と否定している。

28 :HH:2006/01/16(月) 17:04:50
(承前)
(22)2005年12月20日(火)
 ケヴィンは「SANDWORMS」の第3稿(全104章、650ページ)
を完成し、修正箇所や問題点を書いた長文のメモとともに
フェデックスでブライアン宛に発送。街から戻ってくると、なんと、
「HUNTERS」の原稿がフェデックス経由で届いていた。
これでブライアンが「SANDWORMS」の第4稿を仕上げているあいだ、
ケヴィンは「HUNTERS」(現在は92章、640ページ)の第5稿に
とりかかれるわけだ。

 ブライアンがeメールをやっていてくれたらと思わないかって?
それはそうさ! でも、ファイル交換がフロッピー・ディスクや
Zipディスクではなく、フラッシュ・メモリーになっただけでも
感謝しないと。

29 :HH:2006/01/16(月) 19:03:49
(承前)
(23)2005年12月21日(水)
 最近「メタリカ」の作曲過程を描いたドキュメンタリーを見て、
思うところが多々あった。異なる個性がぶつかり合いながらひとつの
作品を創作するプロセスはきれいごとでは済まない面があるから。
翻って、ブライアンという人物が理想的な合作相手であることを
改めて認識した。この10年で、ブライアンと熱い議論になったのは
たった7分間のただ1回だけ。しかもそれは「デューン」がらみでは
なかったのだ。

(24)2005年12月23日(金)
 前スレ「980」で既報だが、ケヴィンが「デューン7」と併行して
書いている新作とはA・E・ヴァン・ヴォクトの未亡人に頼まれた
「スラン」の続編、「SLAN HUNTER」であることがこの日の書き込みで
明らかにされた。

30 :HH:2006/01/16(月) 19:04:35
(承前)
(25)2005年12月24日(土)
 「HUNTERS OF DUNE」英国版のカバー絵が届いたので、いち早く紹介
する、とケヴィン。読者への一種のクリスマス・プレゼントだと。
英国市場は米国とはノリが違うので、著者二人もこちらのカバー絵は
おまかせ状態。で、その英国版の図柄だが、ひどく目を引くものの、
小説のなかでは非常にマイナーなシーンを取り上げているそうだ。

(26)2005年12月29日(木)
 今度は米国版のカバー絵が完成した。世界初のお披露目である。
図柄は既報のとおり、大聖堂惑星でギルド・ナヴィゲーターを
接見するマーベラである。

31 :HH:2006/01/16(月) 19:05:27
(承前)
(27)2006年1月7日(土)
 出版界と映画界は、感謝祭から元日までの期間、冬眠状態に入り、
関係者と連絡が取れなくなる。作家としては、外部から余計な
邪魔をされず仕事に集中できる貴重な期間なのだが、それも、
親類縁者が大挙してわが家を襲ってくるまでのこと。
 新年1月2日、仕事始め。12月20日にブライアンから届いた
「HUNTERS」第4稿の直しを、ケヴィンは真面目にやっている最中だ。
1月半ばに、またも原稿交換がおこなわれる予定だ。電話連絡は密に
おこなっているし、かくして完成原稿が徐々にできあがっていく。


32 :HH:2006/01/16(月) 19:06:11
(承前)
(28)2006年1月11日(水)
 「Hunters」第5稿(現在のところ97章、630ページ)が完成。
フラッシュ・メモリーとバックアップ用のZipディスクにデータを
複写し、ブライアンに郵送する。また、英米それぞれの担当編集者に
eメール経由で全文を送付する。このあと、レーザー・プリンターを
フル稼働させ、ハードコピーを3部作り、テープ起こし担当の
助手キャサリン、かみさんの姉妹でその助手をやっているダイアン、
そしてかみさんの父親のルイ(デューン・シリーズの既刊13巻に
すべて目をとおしている、引退した英語教師)に送付し、モニター役を
つとめてもらう。この3人の意見は、いつもきわめて有用だ。
 1週間後にはブライアンから「SANDWORMS」の第4稿が送られてくるはず。
それを待つあいだを利用して、書き上げた「SLAN HUNTER」の推敲と、
近く出版される長編のゲラ直しをおこなう予定である。以上。

 当初、スレ番号20までを埋めるつもりで作業に取りかかったら、
意外と時間がかかってしまった。ずいぶんの長文だし、本編以外に
関心のない人もいるでしょうが、まあ、いいか。写真を見たい人は、
日付を手がかりに「デューン公式サイト」をチェックしてください。
グーグルで「dune」と入力して検索をかけると、いまなら2番目に
出てきます。誤訳や勘違いに気づいたら、訂正してね。ではでは。


33 :HH:2006/01/23(月) 16:27:15
>27
 自己レスです。『大聖堂』の一節といっても
元々入手不可能に近い本なので、参考のため該当箇所を引用します。
滅亡したトライラックスの最後のマスター、サイテイルが
心のなかでつぶやく場面です:

マスターはみなこの情報源をかかえ持っている
――おおぜいの種子細胞が保存されているヌルエントロピー・
カプセルだ。中央ケールの同僚マスター、フェイス・ダンサー、
技術専門家、そしてかれの知っている他の連中はシャイタンの
女どもにとって魅力的だろう……それに多くの弱いパウインダー
にとっても! ポウル・アトレイデとかれの愛するチャニも
そこにいる(おお、手あたりしだいに細胞を求めて、死者の
衣裳をあらためるのに、どれほどの犠牲をはらったことか!)。
オリジナルのダンカン・アイダホも、他のアトレイデ家の
小物たちとともにそこにいる……メンタートのスフィル・ハワト、
ガーニイ・ハレック、フレーメンのナイブであるスティルガー
……トライラックス宇宙の一つに植民するに充分なほどの数の
召使や奴隷たちも。

34 :HH:2006/01/23(月) 16:28:07
「デューン7ブログ」更新分です。
(29)2006年1月17日(火)
 『デューン 砂の惑星』出版40周年を機に
2種類の新版が出版された。この40年間に
読み込んでぐずぐずになったお手元の本をこの機会に
買い換えられたらいかがでしょうか、とケヴィン。

 ひとつは40周年記念版のペーパーバックで、
ブライアン・ハーバートによる8ページのあとがきが
付いている。16ドル。

 もうひとつはペンギン版のハードカバー。
「Classics of Modern Literature」の一冊で、
この本が傑作SFであるだけでなく、
優れた文学作品としても認知された証拠である、
とケヴィン。(それって、SF<文学という発想から
くる表現なので、聞きようによっては随分だな)。
もっとも、こちらの版は教育者、図書館向けなので、
見つけづらいかもしれないそうだ。

35 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/27(金) 00:29:17
>HH

乙彼〜


36 :HH:2006/02/01(水) 03:36:37
>35
レスありがとう。

追加分です。
(30)2006年1月22日(日)
 ブライアンから推敲済みの「SANDWORMS」第4稿が到着。
一方、ケヴィンは先週すでに「HUNTERS」第5稿を
ブライアンに送付済み。英国版の担当編集者から
「HUNTERS」に対するコメント文が到着。
最初のフィードバック。

 過去8日間、ケヴィンは「SLAN HUNTER」の推敲を終了、
ヴァン・ヴォクト未亡人に送り、お墨付きを得たそうだ。
「SANDWORMS」に取りかかる前に、さすがに1日オフ。
12マイルのハイキングへ。もっとも歩きながら、
かみさんとの合作、ヤング・アダルト系ファンタジー三部作、
「Crystal Doors」の二作目、「OCEAN REALMS」の最後の
3章を口述していたので、完全なオフとはならなかった、
とのこと。

 ホントに働きものだな。

37 :HH:2006/02/01(水) 03:37:19
(31)2006年1月27日(金)
 長いものをやっていると、時々短いものをやりたくなる、
とケヴィン。最近の自分やかみさんの短編についての紹介。
「デューン」関係でブライアンと書いているものは以下の
とおり(タイトルは内容不明なので直訳)。
 時代的にはレジェンド三部作のあいだを埋めるものが3本。
ちなみに「 」は短編。『 』は3長編。

「ハルコンネン家を狩れ」 "Hunting Harkonnens"
『ブトレリアン・ジハド』 THE BUTLERIAN JIHAD
「鞭打たれるメック」 "Whipping Mek"
『マシーン十字軍』 THE MACHINE CRUSADE
「殉教者の顔」 "The Faces of a Martyr"
『コリンの戦い』 THE BATTLE OF CORRIN

 そのほかに、本編のハルコンネン家によるアラキーン
攻撃の時代を描いた小品、「カラダン海のささやき」
"A Whisper of Caladan Seas"があるそうだ。

38 :HH:2006/02/01(水) 03:37:59
(32)2006年1月28日(土)
 ウイルスとの格闘を終えた米国版編集者 Pat LoBrutto
からも、電話と手紙がくる。ふだん編集者に見せる初原稿より
今回は2ヴァージョン手前の草稿なので、粗[あら]の
指摘や修正要求を予想していたが、英米ともに意外と
好意的な反応に驚くブライアンとケヴィン。
でも、推敲はまだまだ続く。

 英国版編集者の Carolyn Caughey 女史は、デューン本編の
最後のほうで御大とも共同作業をやったほどのベテランで、
ブライアン&ケヴィンによる「デューン」物にも
すべて関与している。

 一方、パットはバンタム社で『公家アトレイデ』
の買い付けをやった編集者だ。『公家ハルコンネン』
まで担当したあと、バンタム社をリストラされ、
『公家コリノ』は Mike Shohl が担当した。

 米国側のプロジェクトはその後、トール社に
移ってすでに4冊が出ているが、こちらはすべて
パットが契約編集者として担当している。

39 :HH:2006/02/08(水) 15:38:27
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(33)2006年2月4日(土)
 「SANDWORMS OF DUNE」第5稿をブライアンに発送。
月曜日(2月6日)にはブライアンから「HUNTERS OF DUNE」
の第6稿がケヴィンに届く予定。月曜日には、
3人の身内モニターからの聞き取りもおこない、
参考にすべきは参考にする。

 デューン7の下巻にあたる「SANDWORMS」のほうが
出来がいいような気がする。今回、大きな推敲は必要なかった。
微調整と、冗長な部分50ページの削除ぐらい。
予定どおり、「HUNTERS」の徹底推敲を終えたら、
この完成直前稿にあたる第7稿を、妻のレベッカに
託す。彼女は作家になる前にプロの原稿整理係をしていた
ため、校正作業をいつもやってもらっている。その後、
通し読みして、出版社へ送付の運びとなる。

 最終締切期限が4月1日で、これに間に合えば、上巻に
あたる「HUNTERS OF DUNE」は今年10月に出版されるはずだ。

40 :HH:2006/02/08(水) 15:39:12
(34)2006年2月5日(日)
 ケヴィンの書いている連作長編「The Saga of Seven Suns」
の米国版と英国版のカバー絵をめぐって、両市場の違いに
ついて一考察をおこなうかに見えたが、なんの、
読んでみると、このシリーズの設定紹介と宣伝であった。

 シリーズ第4巻「SCATTERED SUNS」が今度、
ペーパーバック化され、また近くハードカヴァーで
出る第5巻「OF FIRE AND NIGHT」を現在、口述筆記中
だそうだ。シリーズ全体のタイトルを見て、
「ファイブ・スター物語」を連想したのは私だけだろうか。
設定を読むと、アクション版知性化シリーズみたいだが。


41 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/13(月) 13:26:47
息子の次作動き出したのかな?
しかしハルコンネンはあんな偉そうなのになんで男爵なんて最下級なんだ。
コリノ家に近いんだろうに。

42 :HH:2006/02/16(木) 05:58:54
>41
 たぶんデューン世界では、ハルコンネンは本来ダーティーな名前
(「コリンの戦い」で臆病風にふかれて不始末したせい)なので、
一族あげて何十世代も「名」より「実」を求めて努力し、実績により
ある種の復権をめざした結果、ようやく男爵位を手に入れたという
経緯によるのでは? 補遺4「代表的貴族の抜すい」によると、
男爵の公式な称号はシリダール・バロン(総督男爵)。
これは皇帝の代官になるほど近いという権威の表現でもあり、
腰巾着(いつ富を剥奪されるか分からない)という不安定な立場
への揶揄でもある。

 アラキス反乱はハルコンネン家とアトレイデ家の昔年の恨みの
結果でもあるが、『砂の惑星』第2章でのやりとりを見ていると、
ハルコンネン家としては、もっと利害得失を考慮したクールな
ビジネス判断だったように思える。

「ハルコンネン家は帝国の汚い仕事をすることになれているから、
こちらはまったく優位にたっている。はっきりいって、それは危険な
優位さだが、もしそれを慎重に用いるなら、帝国にある他のどの公家
[ハウス]よりも偉大な富をハルコンネン家にもたらす」とパイター。
「まずわれわれは、まちがいなくCHOAM公社の支配権をにぎる」
と男爵。
「ことが計画どおり進行すると、ハルコンネン家は標準時間で一年以内に
惑星アラキスに準領土を所有する」とパイター。

43 :HH:2006/02/16(木) 06:32:03
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(35)2006年2月10日(金)
 故フランク・ハーバートが「栄誉の殿堂」入り。
この「殿堂」はシアトルにあるSF博物館の一部。
選定委員会の発表の場には息子のブライアン、
ならびにパンドラ/ヴォイドシップ・シリーズで
御大と合作経験のある詩人でSF作家の
ビル・ランサムが出席。実際の式典と夕食会は
今年6月に開催される。

 また、ケヴィンはこの日から読者への募金箱も
設置。時間や手間だけでなく、このブログ維持は
けっこう持ち出しなのだと、浄財を希望。
ただし、「強制ではありません」とのこと。

44 :HH:2006/02/16(木) 06:32:45
(36)2006年2月12日(日)
 このブログを立ち上げて3カ月あまり。
ここらで中間総括を、とケヴィンは
これまでブライアンと行ってきた1997年以来の
プロジェクトをふり返っている。内容はほぼ既報。

 「HUNTERS OF DUNE」の最終稿は、たぶん、
3月半ばに出版社に送られる。出版社で校正が入り、
その後、ゲラがブライアン&ケヴィンに送られてくる。
完本は9月か10月ごろに店頭に並ぶはずだ。
そうしたら、二人して、全米販促ツアーである。

 本ブログは読者の浄財を求めています。
強制ではありません。なるほど。

45 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/16(木) 14:33:23
>42
それなんてカリオストロ伯爵家?

46 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/17(金) 03:56:36
>>45
アラキスの生態系自体が秘宝だったというわけか・・・・

俺のポケットには大きすぎらあ。

47 :HH:2006/02/23(木) 20:21:13
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(37)2006年2月15日(水)
 浄財受付箱の設置にたいして、一ファンから
考えさせられる内容の手紙をもらったので、
本人の許可を得てここに引用したい、とケヴィン。

 自分自身、年間購読料19ドルでオンライン・
ジャーナルを運営しているこのデューン・ファンは
公式サイトの運営が有形無形の利益をもたらしている
はずと指摘する。それにたいして、ケヴィンは、
公式サイトの運営経費は2005年は三千ないし四千ドル
で、すべてケヴィンの持ち出しだと明らかにする。
ご推察のとおり、出版社はこの経費をもつ気はないとも。

 超ベストセラー作家でないケヴィンにはこの金額は
けっこうきついし、ブログ更新に割かれる時間の
持ちだしはもっときつい。それでもやる価値があると
思って続けている。それに寄付は強制ではないわけだし、と。

 こうして要約すると、身も蓋もなくなってしまうが、
原文は誠実なやりとりで、好感が持てた。

48 :HH:2006/02/23(木) 20:21:52
(38)2006年2月20日(月)
 近くブライアン&ケヴィンの著者近影を差し替える。
現在使っている写真(ハヤカワ文庫版もそう)は
1997年にコロラド州の大砂丘国立公園で撮ったスナップ。
いまでは、SF大会その他で「実物」に遭遇したファンから
別人かと思ったと言われるほど容貌が変わってしまったそうだ。

 新しい著者近影は、2案あって、1枚は二人の旅先の
仕事風景。もう一枚は「コリンの戦い」販促ツアーを
終えて、二人で「Palo Duro Canyon」に遊んだときのもの。
出版社がどちらを採用するかは現時点では不明だ。

49 :HH:2006/02/23(木) 20:23:17
(39)2006年2月21日(火)
 約束どおり、本サイトで近く「デューン7」の
試し読み企画を始める。5月1日前後にまず、「HUNTERS
OF DUNE」の第1章を公開する。6月初めに、第2章。
以後、本体の出版までこの企画を続けていく予定だ。
手始めに、各章の冒頭におかれる引用文を4本、以下に
列挙しておく。お楽しみあれ。

 「デューン7」というプロジェクトには課題があった。
前作『砂丘の大聖堂』から21年がたち、読者が細部を
覚えていないおそれがあったし、サイン会などの結果、
せいぜい『砂漠の神皇帝』までしか読んでいない人が
かなりの数にのぼることも判明。それへのケアは当然なうえ、
本編も前史もすべて読破したコアなデューン・ファンでも
楽しめるようにそうした背景知識の提供をおこなう必要があった。
が、はて、ネタはばれてしまったかな、とケヴィン。


50 :HH:2006/02/28(火) 06:56:20
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(40)2006年2月22日(水)
 ユタ州の「Brigham Young University」で毎年開かれる
SFシンポジウム「Life, the Universe, and Everything」
の参加報告。アンダースン夫妻はともに締切が押しているが、
1年前の約束を果たし、がんばって出席。主催者側も学内に
缶詰部屋を用意してくれ、分科会の合間に夫妻はそこに駆け
込んで、仕事をこなす。

 さすが、モルモン教2代目首長の名をかんする大学だけに、
学内ではアルコールはおろか、コーヒーも御法度で、
主催者側は公式「運転手兼世話人」をつけてくれ、
夫妻の求めに応じて、ユタ州でも数少ないスターバックスに
遠路連れていってくれる気配りを示す。

 夫妻がおこなった講演のテーマは「なぜSFはかくも
評判が悪いのか?」「どうして我々は悪役が好きか?」
「新人のころ、先輩作家に教えてほしかった(業界の)
あれこれ」など、かなり興味深い。質疑応答やサイン会、
未発表の新作の一部朗読など大サービスだ。

 夫妻は週末、ソルト・レーク・シティを離れ、帰路に。
ケヴィンは「HUNTERS OF DUNE」第7稿の推敲を終了。

51 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/28(火) 23:31:43
HHさん、朝早くからありがとうございます。

52 :HH:2006/03/01(水) 10:10:55
>51
 なあに、朝飯めえよ。
冗談はさておき、レスありがとう。
正直、自分でもHHがこうも並ぶと、ウザイなと思って
いるくらいなので、反応はネガティヴなものでも
大歓迎です。

 「デューン7ブログ」紹介もこのところやめどきを
いつも見計らっているのが現状ですが、まあ所詮、
増量剤だからと初志貫徹。もうすこしケヴィンに
付き合うつもりです。ご迷惑に思う人も大目に
見てください。

 しかし、デューンまわりは人も少ないけど、
ネタも少ないですね。いったん忘却のかなたに
去ったあまたの傑作が、次の世代に触れる機会さえ
ないまま放置されている状況は、デューンにかぎらず
さびしいものです。『神皇帝』がミニ・シリーズ化され、
早川から復刻されるといいんですが。

53 :HH:2006/03/02(木) 10:35:25
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(41)2006年2月26日(日)
 ついに「HUNTERS OF DUNE」の最終稿(第8稿)が完成。
約50ページ刈り込み、578ページになった。
すでに「デューン」研究家にしてハンガリー版の
翻訳者でもある「Attila Torkos」博士に送って、
チェックを依頼したし、あすには妻のレベッカに
託して徹底校閲をやってもらうつもりだ、とケヴィン。
その後、通し読みして、出版社へ送る。
なお、ブライアンは現在「SANDWORMS」第5稿に
邁進している。今週中には「HUNTERS」第1章の
本サイト掲載もおこなえると思う。

 浄財箱に抵抗のある方は、デューン関連の
5機関にリンクを張ったので、お気持ちをそちらへ
送っていただいても結構です、とケヴィン。
見ると、WWFやシエラ・クラブなど主要な
環境保護団体である。

54 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/03/04(土) 00:13:01
ていうかあんた本気で評論書くといいかも

55 :HH:2006/03/06(月) 10:23:48
 海洋探査用のエイ型はばたき式ロボットに
ついて産経新聞(2006年3月6日)が
報じている。海洋研究開発機構の山本郁夫さんらが
開発したもの。動力は独自開発の「弾性振動翼
推進システム」。

 産経の森川潤・記者によると、
「軟らかい板を水の中で振動させると推進力が
生まれる原理を利用したもの」「エイ型ロボット
では、ゴム製樹脂をはしご状にすることで
しなやかなヒレを実現、うちわのようなしなりが
効率的に水をつかんで進む」そうだ。

 しかも「ロボット全体が軽量化できれば飛行
動力としても応用が見込め、『飛ぶことは不可能
ではない』と山本さん」とも伝えている。
いいな、これ。動く絵が見たい。

56 :HH:2006/03/07(火) 15:37:47
>54
 レス、ありがとう。
実はためしに書いてみたのです。で、結果は
「スレ違い、スルー」、じゃんじゃん、でした。
詳しくはSFマガジン4月号251ページを参照。
いちいち納得のいくコメントばかりで、勉強になりました。

57 :HH:2006/03/07(火) 15:38:35
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(42)2006年2月28日(火)
 サイン会その他で、作家になる近道について
質問されることが実に多い。でも残念ながら
そんな秘訣はないのだ、とケヴィン。
先日終わったばかりの冬季五輪を見ていて、
そうした質問者のことをつい考えてしまう、そうだ。
選手たちの成果は幼いころからの修練の賜であり、
その集大成なのだ。しかも競争相手はごまんといる。

 自分が作家になろうと思ったのは5歳のとき。
8歳のときに最初の「小説」を書いた。10歳のとき
こづかいを貯めて、自分用のタイプライターを買った。
13歳で初めて「残念ですが」という出版社の断り状を
もらい、最初の短編が活字になったのは80回以上
トライしたあとの、16歳のときだった。初の長編が
25歳のとき。いまや90冊の本を出しているけれど、
その間に受けとった断り状は800通以上にのぼる。

 デューン・ファンの多くがご存じのように、
フランク・ハーバートですら、あの傑作が世に出る前に
20社以上の出版社に断られているのである。
かくのごとく、近道などないのだ。


58 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/03/07(火) 20:48:39
テレビ・デューン観て、続いて原作小説読むと、映像化への欲望が一段と高まる。
しかし、どうしてもスティル・スーツのデザインが書けない・・・才能ないんだな。
虫の方は、プラモ王蟲を2つ3つ繋げば、らしくなるかなあ。でもプラモの改造なんてやったことないんだよね。
そういや、イノセンスに出てきたヘリがデューンの鳥型の飛行機械に見えて、熱狂したっけ。。あれのプラモが出ればなあ。

>HH
デューン読んでると「虫」の字を「蟲」にしてほしいと思うことってない?w

59 :HH:2006/03/08(水) 11:07:58
>58
 スティル・スーツについては同感です。でも、私も才能が
なく、これぞというデザインを思いつけません。
映画「スカイ・キャプテンなんたらかんたら」に出てきた
オーニーソプターも悪くはないですね。映画はひどいけど。

 「虫」については、正直、考えたことがありませんでした。
漢和辞典を見ると、本来、「虫」は蛇がとぐろを巻いた姿
(まむし)、「蟲」は虫がごちゃごちゃ集まった姿(うじむし)
をイメージしているようで、だとすると、ドラゴンの隠喩である
砂虫には「虫」でも構わないような。

 英語は、日本語が「むし」の一言で片づけている
さまざまな生物にいくつかの単語を当てています。
砂虫は「サンドワーム」ですね。できれば、この
長く、のたくるタイプの生物を表す「ワーム」に該当する単語が
日本語にもあればいいのですが。「蠕虫」(ぜんちゅう)じゃ、
ちょっとね。先日読んださるマンガにメタルワームというのが
出てきましたが、「ワーム」というより甲殻類に近い格好なので、
やや違和感がありました。リーダーズ英和辞典では「worm」の
第一義として、ミミズ、ヒル、芋虫、青虫、毛虫、蛆、地虫など、
のたくる系の動物を例示しています。
だとすると、語義的にはリンチ版の形態が正解で、それに触発
されて、「王蟲」が生まれ、それに影響されて、サイファイ版の
砂虫が太ったのかもしれません。

60 :HH:2006/03/08(水) 14:48:04
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(43)2006年3月4日(土)
 約束どおり、「デューン7」の上巻にあたる
「HUNTERS OF DUNE」の第1章が公式サイトに掲載された。
形式はPDFファイルで、自由にダウンロードできる。
これまでもファン集会やサイン会などで、もう少し前の
草稿が著者ふたりによって朗読されてきたが、
今回掲載されたのは、ほぼ完成稿である。
第2章は4月に、とケヴィン。

 で、読んでみた。短いもので、時代設定はデューン6から
3年後。マイルズ・テグの少年ゴーラが「無の船」内の書庫で
300年にわたる自分のオリジナルの人生、なかんずく惑星
ラキス――デューン5と6当時はそう呼ばれており、誤記
ではない――での最後の戦闘とその死について検討している
シーンから始まる。あらゆる追跡者をまくように飛び出した
ものの、一行はいま、宇宙の迷子になっているという。

 ケヴィンはこの先行公開について、やめられない止まらないの
ポテトチップスにたとえていたが、チップ1切れだけでは
うまいのかまずいのか、いまいち判断がつかない。

61 :HH:2006/03/08(水) 14:48:43
(承前)
 各シーンを、静止状態から動きだす起点ではなく、
動作の途中から始めて、動作の途中で終えるという点が
宮崎アニメの特長とする分析をかつて読んだことがある。
フランク・ハーバート御大も、各章はいきなり本論から
始まり、ジャーゴンを散りばめ、不親切なまま次に移る
パターンが多い。

 ブライアン&ケヴィンのスタイルはまったく違う。
読者に指さし確認をしながら、今後もストーリーを
語っていくのだろう。1章を読んだ印象だが、たぶん
先行公開する冒頭の数章は各勢力グループの現状を
それぞれに描き、あわせて登場人物紹介とこれまでの
話をひととおりおこなう部分なのだろう。ツカミよりは
読者の準備運動(それだけ昔の作品なのだ)を重視した
プランだと思う。ことの当否は即断せず、
ぼちぼちつきあっていきたい。


62 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/03/08(水) 21:04:16
>>59
虫の字について、考えたことがないかあ。そうかあ。
私は「虫」という字にはカブト虫やテントウ虫のイメージがあったので、
単純に字画の多い「蟲」がなんとなく立派に思えたんです。まあナウシカの印象が強いことは認めますが。

字のルーツまでは考えてませんでしたが、音のルーツとしては「無肢」「六肢」というのを聞いたことがあります。
「無肢」は当然ヘビやヒル等を指しますし、「六肢」は昆虫です。
だからワームはきっと「無肢」の方なのでしょう。(←独善的でスマソw)

サイファイ・ウォームは確かに王蟲を思わせますね。。
スカイ・キャプテンのことは憶えておきます。そのうち見てみようと思います。
レスありがとう。また気が向いたら書き込みますんでよろしく。

63 :HH:2006/03/13(月) 22:17:29
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(44)2006年3月8日(水)
 アンダースン家は24時間営業。作家夫婦で、
夫のケヴィンは朝型、妻のレベッカは夜型だから。
それぞれ周囲から孤絶できる仕事場を確保して、
書いて、書いて、書きまくっていると
その生活風景を紹介している。

 夫婦単独の作品やら共作やらの話が大半。
肝心の「HUNTERS OF DUNE」はレベッカ夫人が
校閲をやっているところで、あと1週間くらいかかる。
ケヴィンはいま、デューン以外の仕事に奮闘中だ。

 どうもネタ枯れの気配。そう毎週毎週、
新しい話はないものな。身辺雑記ばかりが
続くようだと、紹介も考えものだな。

64 :493:2006/03/14(火) 21:33:57
>63
乙!
つまんない時は“今回は身辺雑記のみ”とか一言で終わらせてもいいんじゃない?
俺はデューンのファンであって、ケビソタソのファンじゃないからな〜

65 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/03/14(火) 21:34:51
orz
また…

66 :HH:2006/03/15(水) 10:39:45
>64,65
レス、ありがとう。
「俺はデューンのファンであって、ケビソタソのファンじゃないから」
だよね。「身辺雑記のみ」、そうかその手があったか。
ちょっと長めの文章を解読すると、ついすけべ根性を出して、
長々書いてしまうが・・・。アイデア、いただきます。
一言は無理でも、5行書くところを2行ぐらいに省くことにします。

で、「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(45)2006年3月12日(日)
 妻に頼んだ「HUNTERS」校閲の最初の200ページが
返ってきたので、最終稿にあたる第10稿の推敲に
着手、とケヴィン。今回はディスプレー上ではなく、
ハードコピーにペン書きで直す。こうすると、
玄妙な効果が生まれるとのこと。今週末には
この本もついに著者の手を離れる予定。

 あとは身辺雑記。作家活動とは別に毎晩最低30分、
他のSF作家の作品を読んでいるそうだ。
最近読んだのは、POLARIS by Jack McDevittと、
ALTERED CARBON by Richard Morgan。

67 :HH:2006/03/15(水) 10:40:26
(46)2006年3月13日(月)
 ケヴィンは2日間の打ち合わせのため西海岸へ。
シアトルから来たブライアン・ハーバートと
サンフランシスコで合流。「SANDWORMS OF DUNE」
第5稿をブライアンから手渡される。デューン7の
時代を舞台にした短編「Treasure in the Sand」
(仮題)についても相談。こちらは6月ごろオンライン
で発表の予定。また、手を広げるのか!

 打ち合わせの場には、御大フランク・ハーバートの
孫息子、バイロン・メリットも同席。彼は渉外担当として
公式サイトに届くファンからのメールの大部分に返事を
書いているそうだ。あとは身辺雑記。
サンフランシスコ国際空港の効率ぶりを称賛。

68 :HH:2006/03/18(土) 02:12:52
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(47)2006年3月15日(水)
 「HUNTERS OF DUNE」第10稿(最終稿)の電子ファイルを
午後8時06分、英米のそれぞれの担当編集者にむけて
送信、とケヴィン。600ページ、15万語。本文のほかに、
献辞、謝辞、著者覚書、デューン関連年表もあるそうだ。

69 :HH:2006/03/19(日) 21:53:08
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(48)2006年3月18日(土)
 うちにある「デューンへの道」「レジェンド」
両シリーズの各国版カバー絵を紹介する、とケヴィン。
近くブライアンの娘、キムもハーバート家にある
本編の各国版カバー絵を披露する予定だ、とのこと。
関心のある人は公式サイトをのぞいて見てください。
グーグルで「dune」で検索すれば、いまなら3番目
ぐらいに出てきます。個人的には、アトレイデの
綴りが国ごとにさまざまに格変化するのが
目から鱗だった。

 もちろん、わがハヤカワ文庫版もある。ただ、
なぜか『公家ハルコンネン』だけは2巻までで、
日本では2巻本で出版されたと誤情報を流している
(残り2冊は3巻本として紹介されているのに)。
なぞだ。

70 :HH:2006/03/19(日) 21:53:53
(承前)
 このカバー絵ギャラリーを参考に、この両シリーズの
翻訳出版状況を考えようと、表を作成した。以下参照。

  チ/仏/独/ギ/蘭/ハ/イ/伊/日/ポ/露/西/英
1:○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 
2:○ ○   ○ ○ ○   ○ ○     ○ ○
3:○ ○   ○ ○ ○ ○   ○     ○ ○
4:○ ○ ○   ○ ○           ○ ○
5:○   ○   ○ ○ ○           ○
6:○ ○ ○   ○ ○ ○           ○

1:『公家アトレイデ』    チ:チェコ共和国
2:『公家ハルコンネン』   ギ:ギリシャ
3;『公家コリノ』      ハ:ハンガリー
4:「バトラー聖戦」     イ:イスラエル
5:「マシーン十字軍」    ポ:ポーランド
6:「コリンの戦い」

 フランス語版の「5」だけ抜けているのは未訳では
ないと思う。ドイツ語版の2、3が抜けているのは、
「デューンへの道」を途中で見限った感じがする。
ただ、出ているのに版元が送ってこなかったとか、
アンダースン家の蔵書管理がいいかげんで、
一部紛失した可能性も無きにしもあらずだが。
こう見ると、早川書房はまだ頑張っているほうか。
『公家ハルコンネン』の第3巻を送ってやって、
間違いを正してもバチは当たらないと思う。

71 :HH:2006/03/31(金) 01:31:28
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(49)2006年3月19日(日)
 こんなのもやってます、とケヴィンが自分の
第二短編集「LANDSCAPES」を紹介。
「デューン」ネタはなし。

(50)2006年3月23日(木)
 「HUNTERS OF DUNE」にようやく目処がつき、
以前予告した「デューン」物の短編、
「Treasure in the Sand」(仮題/46参照)の
担当分を書き上げた、とケヴィン。
この小品は全6シーンで構成されており、
ケヴィンとブライアンは3シーンずつを
それぞれ分担しているとのこと。

 作業方式は長編ものと変わらないようだ。
とはいえ、長編なら、この合作スタイルもそれなりに
有効かもしれないが、短編の執筆で分業というのは
なんか作家活動とは別の営みのような気もする。
たぶん二人にとって、このヴェンチャーは、
創作ではなく、生産なのだろう。ううむ。

72 :HH:2006/03/32(土) 10:49:38
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(51)2006年3月29日(水)
 「HUNTERS OF DUNE」米国版(ハードカヴァー)の
カバー見本ができあがってきたので、お披露目。
そこに記されるはずの文字データと、第2章完成稿も
数日中には本サイトに掲載できるはず、とケヴィン。

(52)2006年3月30日(木)
 すでに紹介したヴァン・ヴォクトの傑作『スラン』の
続編、「SLAN HUNTER」の推敲を完成し、昨日出版社に送った。
このあと数日休みをとって、たまった雑用を片づけ、
しかるのちに「SANDWORMS OF DUNE」の推敲に復帰する
予定だ、とケヴィン。

 「SLAN HUNTER」は全290ページ、7万3000語の
「小品」(デューン7に比べて)で、SF黄金時代の
香りを漂わせるよう努めた。出版までにはまだ1年あまり
あるけれど、未亡人のリディア夫人の許可を得て、
彼女が同書に付けた「はしがき」を、ケヴィンは全文
引用している。アルツハイマー病を発症し、創造性と
集中力を失った老作家の晩年の日々をつづっており、
胸を打たれる。

73 :HH:2006/04/06(木) 15:27:11
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(53)2006年3月31日(金)
 米国版「HUNTERS OF DUNE」のカヴァーの折り返し部分に
印刷されるカヴァー・テキストができたので、以下に
お披露目する、とケヴィン。で、読んでみたが、
デューンというよりは『リヴァーワールド』か
映画「リーグ・オブ・レジェンド 時空を
超えた戦い」を思わせて、いささか不安である。
デューン・ファンが20年間議論してきた
さまざまな問題にいま、ついに答えが示されるという
のだけれど、示せばいいというものでもないし。

(54)2006年4月4日(火)
 これまで7つの「デューン」関連の長編や短編数編を
書いてきたが、ごく少数の読者から、小説のスタイル、
もしくは描写の力点の置き方がオリジナルとは違う
とのお叱りを受けてきた、とケヴィン。
しかし、フランク・ハーバートは天才であり、
ゴーラでない我々がそうした読者の望むような
完全模倣をおこなうことは不可能である。
作家の気質そのものがブライアン&ケヴィンでは
そもそも違うのだから。でも、デューン7の2冊は
スタイルこそ違え、御大が書こうとした物語を、
遺された創作ノートをもとに確かに描いている
のである、と。

 なお、数日中に「HUNTERS OF DUNE」第2章と、
ブライアンの寄稿文も本ブログに掲載する予定なので、
引きつづき注目してほしいとのこと。

74 :HH:2006/04/12(水) 11:54:50
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(55)2006年4月6日(木)
 「HUNTERS OF DUNE」第2章が公開された。
2巻にわたる「デューン7」は全200章あまりで
構成される、とケヴィン。第3章は1カ月後に公開。
いまなら、デューン公式サイトで第2章の
PDFファイルがダウンロードできる
(第1章はいつの間にか公開終了になったようだ)。

 で、第2章を読んでみた。
舞台は第1章同様、大聖堂惑星を脱出し、宇宙の
迷子となった「無の船」の内部。今回はダンカン・
アイダホ(のゴーラ)の視点から経緯が語られる。
章の終わりに、船は通常空間に復帰する。
流れ図をまた一段こなした感じ。

 ブライアン&ケヴィンはさらりと、これまでの話を
おさらいしているけれど、要約にむかない特殊用語
だらけの膨大かつ複雑な経緯である。本国アメリカでも、
どれだけの人がついてこれるのだろうか?

75 :HH:2006/04/12(水) 11:55:33
(承前)
 まずネットを張って、「無の船」の脱出を阻止
しようとした謎の老夫婦を、ダンカン自身は「Outside
Enemy」ととらえていることが分かる。「無の船」の
乗員・乗客は約150人。顔ぶれは、シーアナ率いる
分離派のベネ・ゲセリットたち、ダンカン・アイダホと
少年マイルズ・テグのゴーラ、最後のトライラックス・
マスターのサイテイル、「誇りある女たち」に追われて
惑星ガムー(旧ジエディ・プライム)を脱出してきた
ラビと隠れユダヤ人たち、「大離散」から戻ってきて
「誇りある女たち」に奴隷化された人間/猫融合の
フューター4匹、船倉の大半を占める小型砂虫7頭
だそうだ。やれやれ。

 しかも、ギルド創設以来1万5000年にわたって
ナヴィゲーターたちを見守っていてくれた「時の氏神」
なる純粋知性体みたいなものまで登場する。シーアナと
ダンカンはこの「無の船」を、3年にわたる漂流からの
連想で「イタケー」と命名する。そのうち、ナウシカアー
まで出てくるのだろうか。


76 :HH:2006/04/12(水) 11:56:13
(承前)
 「時の氏神」と無理やり訳した「the Oracle of Time」
は女性の人格神。あるいはギルド創設に尽力し、
レジェンド・シリーズでは主要登場人物の一人だった
ノーマ・センバ(『神皇帝』2巻98ページに若干の言及)
のなれの果てみたいな印象を受けるが、はて? この本、
なんか闇なべをつついているみたいで、独特の味があり、
嫌いではない。果たして、こっちは翻訳が出るのかな?

(56)2006年4月8日(土)
 出版にむけた今後の日程を告知。
本日(4月8日)午前、出版社からブライアン&
ケヴィンの元へ最終稿のゲラが送られてきた、とケヴィン。
実質的な修正がきくのはこれが最後のチャンス。
赤入れ原稿は4月21日に出版社に送りかえす手はず。
5月12日にプルーフ版が送られてきて、
それを出版社に送りかえす期限は5月31日である。
「HUNTERS OF DUNE」の公式発売日は現在のところ、
米国版が8月22日、英国版が9月11日だそうだ。

77 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/18(火) 14:56:18
ウォームその他

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78 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/18(火) 17:00:42
色んなハルコンネン有り枡


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79 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/18(火) 17:12:49
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80 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/18(火) 17:25:26
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マンガ

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81 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/18(火) 19:51:16
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82 :HH:2006/04/19(水) 06:42:35
>77-81
 お疲れさま。シェア、感謝。
イラストや写真はどれもきれいで堪能しました。
ああ、ロシア語が分かればなあと
思ったマンガもありました。
あれの出典は何ですか?

 もし、差し支えなければ、どんな会話が
あそこでやりとりされているのか教えて下さい。
子供はたぶんポウルだと思いますが、
成人男性はドクター・ユエですかね。
それともレト公爵?


83 :HH:2006/04/19(水) 06:55:39

 失礼。「成人男性」といっても複数いますね。
ミスター・スポック似の「成人男性」のことです。
どう見ても、ダンカン・アイダホにしか見えない
男性と同じ制服を着ているので、アトレイデ家の
一員であることは間違いないと思うのですが。

84 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/19(水) 16:29:43
>>83
レト公爵ですね、ユエはここの中国人みたいのです。
ロシア語は解らないんです。

http://up2.viploader.net/pic/src/viploader141829.jpg

元ネタはここ

http://www.thedune.ru/gallery/c-dreams.html

85 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/19(水) 21:34:05
duneのイラスト拾ったよ


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86 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/19(水) 21:57:39
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87 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/19(水) 23:53:54
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88 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/20(木) 00:47:15
dune関連の動画詰め合わせ


http://zetubou.mine.nu/itoshiki/nozomu/zetubou22978.zip

89 :HH:2006/04/20(木) 01:58:29
>84
 レス、ありがとう。
またまた沢山の画像。眼福、眼福。
いちばんのお気に入りは「プレ・ウォーム」初期段階の
神皇帝レト2世(だよね、たぶん)を描いた一枚。
ただ、このような変化だと、ひれ足はどうなっている
のだろうと考えなくもない。また、国籍、民族を問わず、
デューン・ファンは男爵がみな好きなのだと確認。
野球チーム「ハルコンネン・デブゴンズ」(?)には
目が点だけど。

90 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/20(木) 04:37:15
>>89
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これ見てデビルガンダムかと思ってしまったよ。

91 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/20(木) 10:40:44
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92 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/20(木) 10:51:48
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93 :HH:2006/04/20(木) 17:03:00
 矢継ぎ早の列挙、お疲れさま。
それにしても、すごいコレクションですね。
しかも、今回はまさに真打ち登場です。
「John Schoenherr」といえば、デューン絵の元祖ですから。
もちろん、私も好きです。男爵の憎々しげなこと、
オーニーソプターがこれまた華奢で優雅。さすが
デューン本編の前期3部作「惑星」、「救世主」、
「子供たち」が当初、雑誌掲載されたとき以来の
御用達イラストレーターです。

 シリーズ第1作に彼の筆になるカラー、モノクロの挿絵を
プラスした「THE ILLUSTRATED DUNE」(絶版)という本も
出ていました。収録作品に異同がありますが、「DUNE
-- NEW ILLUSTRATED EDITION」という似たような本が、
英国ではいまでも出ています。でも、このリンクをたどれば、
そうした本をわざわざ買う必要がないのですから、お得です。

 最後の2点は米国のバンタム版「デューンへの道」全3巻の
うち、『公家アトレイデ』と『公家コリノ』のカバー絵ですね。
こちらのイラスト担当は「Stephen Youll」です。
そのあいだに出てくるマンガ風の図柄もそれなりに魅力的です。
デューンを絵で確認したいという要望はやはり高いですね。

94 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/21(金) 13:01:02
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95 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/21(金) 22:20:28
このシリーズって十七冊出てるけど全部読む必要ありますか?
それともファウンデーションみたいに3巻までとか。

96 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/21(金) 23:02:00

まあ、とりあえずは、「砂丘の子供たち」までってとこか?

あと、「神皇帝」は墓碑銘、いや鎮魂歌か?
俺は一等好きだけど・・・

残りの二部は、設定を借りた別の物語だと俺はとらえてる。


ともかく、読み始めてみな。
やめられなくなっても知らないよ・・・・・



97 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/22(土) 00:39:17
>>95
最初の4冊だけでいい。
でもって続きが気になるなら、続きを読めばいい。

98 :HH:2006/04/22(土) 05:06:34
>95
 96、97に全面的に賛成です。

 割と読者を選ぶ作品なので、まずは1作目を
試してみてください。自分の体質に合わないなら、
無理することはありません。
2作目は、ちょっと息切れすると思いますが、そこまで
行ったら、3作目まで頑張ると、世界がひと区切りできます。
2作目はちょうど映画「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のように、
アメリカでもあとになって評価が高まった作品です。1作目のノリで
期待を持って読むと、首をひねるかもしれません。

 4作目以降は、本そのものの入手困難度が増します。
でも4作目を何とか手に入れて、なんじゃ、こりゃを乗り越えて
読み終えたあと、もう一度、1作目から通読すると、
「デューン」クロニクルは一生の読書相手になります。
運良く5作目、6作目に出会えて、これも読んだあと、
また1作目から通読すると、惑星+救世主+子供たちの
前期三部作と、異端者+大聖堂+未完のデューン7の
後期三部作と、それをつなぐ神皇帝の構造がよく分かり、
フランク・ハーバートの死を惜しむことでしょう。

99 :HH:2006/04/22(土) 05:07:08
(承前)
 もし、あなたが20代なら、厄年を超えたあたりに
読み直すと、まったく異なる読書体験をすると思います。
独学の秀才、フランク・ハーバートは今や日本で失われた
教養主義との親和性が高いので、文学、哲学、宗教など
行間を埋められる知識が増し、また体力と気力の衰えと
人生初の、自分の死への自覚を実感したあとに改めて
接すると、より下の層にある作品の姿が見えてくるからです。
ともあれ、トライしてみてください。

100 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/22(土) 11:15:31
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101 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/22(土) 21:59:47
「異端者」はなんだか、ぐるぐると遠回りをしているような展開で
ぱっとしないんだけどね。
全滅覚悟のバシャールの死闘を間引くかって・・・

「大聖堂」は第3巻の冒頭から、俄然面白くなって、
さあこれからだ、ってとこで・・・・

「セブン」、はどうなることか。
結局、「すべて細部に至るまで神皇帝の壮大な計画のほんの
一部なのでした」
で終わるしかないのではないか、というヤな予感が。

まあ、そこまでのプロセスが大事なんだろうけど。



102 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/23(日) 00:46:57
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103 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/23(日) 01:01:23
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104 :95:2006/04/23(日) 05:58:18
>>96-99
>>101

参考になりました。
ありがとうございます。

105 :HH:2006/04/23(日) 07:00:49
>102,103
 お、今度は「THE DUNE ENCYCLOPEDIA」ですね。
同書に描かれる人物像はおしなべてアメリカ人の
東洋趣味で、ちょっと苦手なのですが、
このバリセットのイラストは私も好きです。

 『神皇帝』3巻171頁に「やがて、外の事務室から
琵琶[びわ]リュートの音が聞こえてきた。そう、
あの若い見習には才能がある。(中略)たぶんいつか、
彼女はバリセットにまで進めるだろう」という記述が
あります。

 この「琵琶リュート」の原文が「biwa lute」である
ことから、フランク・ハーバートの念頭にあったのは
日本琵琶の流れをくむ楽器系統だったと思われます。
まあ、ゼンスーニ(禅宗+スンニー派)というのと同じ
日本+イスラム(中央アジア)風趣向の一部なのかも
しれませんが。

106 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/24(月) 00:44:42
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107 :HH:2006/04/25(火) 06:39:59
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(57)2006年4月15日(土)
 この1週間、またも砂漠トレッキングをしながら、
口述筆記で複数の仕事をこなした、とケヴィン。
夜はホテルで、デューン関連の短編[上記(46)参照]
を完成。「HUNTERS OF DUNE」の最終ゲラ直しも。

 今後しばらく、このブログへの関係者の寄稿を
紹介すると告知。まずは合作の相棒、ブライアン・
ハーバート。デューン7創作の進捗状況について、
ブライアン側の物語を書いている。内容はケヴィンの
ものと大同小異。ただ、父親を語った部分は
尊敬と愛情が感じられて、悪くない。販促ツアーで
全米を回っているとき、古いファンから生前の父親
について、自分の知らない側面やエピソードを教え
られるのが特に好きだそうだ。

108 :HH:2006/04/25(火) 06:40:39
(承前)
(58)2006年4月17日(月)
 二人目の寄稿者は、御大フランク・ハーバートと
3つの長編を合作した詩人でSF作家のビル・ランサム。
『ボイド 時の方舟』で展開された世界を発展させて
その後、計3作の続編が書かれた(いずれも未訳)。
いわゆる、ヴォイドシップ・シリーズ(もしくは
到着した惑星名からパンドラ・シリーズ)である。
そのランサムが、70年代の西海岸の文化状況と
御大と過ごした思い出話を楽しそうに語っている。

(59)2006年4月18日(火)
 今回もブライアンの寄稿。シアトルのSF博物館で
3月2日に催されたオクタヴィア・バトラー追悼式で
弔辞を読んだ話。彼女は今年2月24日(一部に
25日とするネット情報もある)に58歳で
死去。ブライアンは生前、彼女と懇意にしていたそうだ。
また席上、ケヴィンの弔辞も代読したという。
彼が高校生のとき、初めて参加したSF大会で、
初めて出会ったプロが、このアフリカ系アメリカ人
の女性SF作家で、彼女はこの若きファンに
親切に応対してくれたそうだ。合掌。

109 :HH:2006/04/29(土) 11:02:36
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(60)2006年4月21日(金)
 この1カ月間、デューン7にあたる2冊、
「HUNTERS OF DUNE」、「SANDWORMS OF DUNE」の
推敲/校閲のかたわら、自分自身の長編シリーズ
「Saga of Seven Suns」の新作にも取り組んでいた
とケヴィン。シリーズ6作目にあたる「METAL SWARM」
だ。すでに書いてしまったものの手直しばかりが
続いていたので、新長編をゼロから書くのは
愉快なことであると。

 しかし、このサーガ、「ファイブスター物語」を
連想させるタイトルだが、平行進化なのかね。

 ひとりの創作も、ブライアンとの合作も
基本的には同じ手順である、とケヴィン。
で、このシリーズ1作目を例に、
自分の創作手法を公開するという。テープレコーダー
にいきなり向かって、「いたこ」みたいに
口述するのかと思っていたので、なるほどと面白かった。

110 :HH:2006/04/29(土) 11:03:10
(承前)
 まずブレイン・ストーミング、そして膨大なメモ
(登場人物ごとに色違いのカードを使用)を作成後、
時系列のストーリーラインをつくっていくそうだ。
次いで、1章ごとにその章のあらすじを一文で
表現する。内容が錯綜している長編の場合、さまざまな
視点から語られるので、ストーリーラインも
その数だけつくられる。

 この章単位の短冊の連なりを、ケヴィンは
「スケルトン」と呼び、小説の設計図だと言っている。
例として、シリーズ第1作「HIDDEN EMPIRE」の
冒頭1〜5章のスケルトンを公開している。
基本的にはピリオド1つ、せいぜい2つの短いものだ。

 次いで、このスケルトンをもとに、各章を
ふくらませて行く。このチャプター・アウトラインは
通常、1冊分が70ないし100ページになるという。
例として「HIDDEN EMPIRE」第1章のアウトラインが
示されている。ずいぶんと長めだが、それはこれが
シリーズ第1作の、そのまた第1章だからであって、
ほかの章はもう少し短いそうだ。

111 :HH:2006/04/29(土) 11:03:55
(承前)
 で、このアウトラインとマイクロカセット式テープ
レコーダーを手に、ケヴィンはトレッキングに出発する
わけである。ほうほう。参考のため比較できるように、
完成した第1章のPDFファイルがダウンロード
出来るようになっている。いたれりつくせり。
気に入ったら買ってくれ、という撒き餌だね、こりゃ。

 そうそう、このアウトラインを、WORDを使って、
「to color」する、とケヴィンは書いている。
当方、ふだんはエディターしか使わないので不案内なのだが、
これって、ワープロソフトにマイクロソフト・ワードを
使用し、アウトラインごとに色分けして執筆/印字する
という意味なのかな? 前後関係からすると、そんな
感じなのだが。

 小説の書き方は人さまざまだと本人も書いている。
ここまで手の内を明かしてくれるなんて、ずいぶんと
親切な話である。

112 :HH:2006/05/01(月) 23:55:48
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(61)2006年4月29日(土)
 ブライアンとケヴィンは、デューン本が出ると、
全米を販促ツアーで回り、各地でサイン会を開いてきた。
しかし、すべての人が会場に来られるわけではない。
そこで今回、米国版の版元「Tor Books」が特別企画。
店頭にならぶ「HUNTERS OF DUNE」のなかに1万冊の
サイン本を紛れ込ませるというもの。

 で、著者二人は1万冊にサインをさせられるはめに。
ケヴィンはおつとめを終え、本はブライアンに送られた。
1万冊の内訳は、赤いインクでサインされ、
通し番号ではなくAからZの文字と著者の添え書きが
あるものが26冊。通し番号と紫のインクのサイン、
添え書きのあるものが74冊。
通し番号と緑のインクのサイン本が2900冊。
通し番号と青いインクのサイン本が7000冊である。

「チャーリーとチョコレート工場」みたいでしょ、
とケヴィン。「ゴールデン・チケット」に出会える
可能性は全員にあるわけだしと。ほどなく販促ツアー
が始まる。痛む手首をかかえる日々がまたやってくる。

113 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/03(水) 12:30:04
gyaoで無料放送(ミニシリーズ)


114 :HH:2006/05/04(木) 06:48:18
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(62)2006年5月1日(月)
 御大の長女(最初の妻の娘)で、ブライアンの
異母姉であるペニーの寄稿。実母の再婚のさい、
7歳で父親の元に2週間預けられたことを皮切りに、
その後何度も父親宅を訪問し、また父の後妻で
守護聖人でもあった御大の2番目の妻、ベブに
やさしくしてもらったこと、幼い二人の異母弟
たち(ブライアンは長男)との思い出などに
ついて書いている。

 もっとも、ブライアンが書いたハーバート家の
物語「砂丘の夢想家」"DREAMER OF DUNE"によると、
姉はたまにしかわが家に来なかったため、
父の暗黒面を見ないで済み、そのせいで
父と娘の関係は良好だったそうだが。

115 :HH:2006/05/04(木) 06:48:59
(63)2006年5月2日(火)
 今回はブライアンの寄稿。彼が「デューン」
シリーズの傍らに書いていた長編3部作の1巻目が
今年5月(今月じゃん)に出版されるという案内。
タイトルは「TIMEWEB」。舞台となる銀河系は
過剰な大量消費文化が蔓延し、豪商連合によって
統治されている。そうした豪商の息子で父親と
おりの悪い主人公が、銀河全体が直面する危機を
救うべく環境戦士を率いて活躍するという。
ううむ、面白いのだろうか。銀河生態学者、
ううむ、でもある主人公の名前がノア・ワタナベ。
ううむ。ブライアンも映画「ラスト・サムライ」や
「バットマン・ビギンズ」を楽しんだようだ。
初版は500部ないし1000部。版元も
本気らしい。すぐにも大増刷だな、こりゃ。


116 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/06(土) 09:56:26
上の画像全部消えてるんでZIPであげ直してくれんかのう

117 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/10(水) 22:10:20
おいおまいら、NHKをすぐ見るんだ。
まさにデューンの世界だ!!美しい!

118 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/10(水) 22:14:32
ムアドディブ登場、じゃなくてカンガルーそのものか…

119 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/10(水) 23:06:17
ギャオのテレビドラマ版は下巻はいつ公開?

120 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/11(木) 03:08:49
>>117
マジで機能するスティルスーツあったら、歩いてみたいなああいう砂漠

121 :HH:2006/05/12(金) 06:31:26
 いやあ、参った。見逃しちまったよ、
NHKスペシャル。茶の間のテレビはついていて、
チャンネルもきっちり総合だったのにな。
ふと目が覚めたら、もう終わっていたのだ。
夏休みごろに再放送をやるかもしれない
そうだけれど、それまで覚えているかな。

 で、相変わらず代わり映えのしない
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(64)2006年5月9日(火)
 先週ケヴィンはコロラドを離れ、
西海岸であれこれ。まずはロサンゼルスで
ブライアンともども、書店代表や店長たち
との会合に出席。8月22日の発売に向けた
景気づけとお願い。出版社が用意したカバーと
最初の2章だけを収録した「HUNTERS」の
ブックレットにサインをして配布して回る。
テレビの書評番組の収録も済ませた。

122 :HH:2006/05/12(金) 06:32:03
(承前)
 次いで、オレゴン州ポートランドに移動し、
フランク・ハーバートの遺産管理団体の皆さま方
(御大の息子、娘、孫、その配偶者など)と
ビジネス・ミーティング。その合間には
「SANDWORMS OF DUNE」の推敲(現在、第7稿)も
済ませたという。働きものだな、ホント。

(65)2006年5月10日(水)
 既報のとおり、ブライアン&ケヴィンはいま、
デューン7の2冊の前触れとして、デューン
関連の短編を2本書いている。そのうちの1本が
来週出版される。津波被害者支援のために急遽
編まれたアンソロジー「ELEMENTAL」に収録される
もので、タイトルは「Sea Child」。無報酬で
売り上げは「Save the Children」に寄付され、
スリランカで津波被害に遭遇した子供たちに
おくられるそうだ。

123 :HH:2006/05/15(月) 06:40:41
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(66)2006年5月11日(木)
 「HUNTERS OF DUNE」第3章が公開された。
いまならPDFファイルをダウンロードできる。
公開は6月初め頃と思っていたので、ちょっと
驚いた。第3章では舞台を大聖堂惑星に移し、
マーベラの苦闘を描いている。『異端者』と
『大聖堂』を読んでいない人に悪いので、
詳細には触れないが、彼女は現在、
「Mother Commander」なる称号を名乗っている。
その彼女の元へ、ギルドシップが到着した
ところで、第3章は終わり。

 正直なところ、途中でちょっとバカバカしく
なってしまった。困ったものだ。ブライアン&
ケヴィンの取り組みについて、何とか良い面を
見ようと努力しているのだが、ひょっとすると、
こいつはダメかもしれない。今ごろ気づいたのか
という声が聞こえて来そうだけれど。

124 :HH:2006/05/15(月) 06:41:19
(67)2006年5月13日(土)
 矢継ぎ早の更新。ケヴィンも頑張っている。
しかも、この最新の書き込みには
「The Dune Miniseries」なるタイトルまで
付いているので、淡い期待までいだいて
しまった。サイファイがついに「神皇帝」を
映像化するのか!?――なんてね。

 しかし、中身を読むと、これまでの2本の
スタッフ/キャストとケヴィンとの個人的交友録
だった。ううむ。そうか、レト二世をやった
ヤング・アダルトな兄ちゃんが映画「ナルニア国
物語」に出ていて、英国で賞をとったか。
ナルニアは関心の範囲外だけれど、こりゃ、
チェックしないといかんな。しかし
「Tumnus the faun」って、
重要な役どころなのだろうか?

125 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/15(月) 10:02:50
デューンで言うとあの家政婦のおばさんみたいな感じかな

126 :HH:2006/05/15(月) 15:25:57
>125
 レス、ありがとう。
辞書には「faun」とは「ローマ神話:ファウヌス。
人の胴と、山羊の下半身をもつ、角の生えた
林野牧畜の神」とあるので、ケンタウロスの親戚
みたいな姿に、あのレト二世俳優のあたまが
載っているところをイメージしていたのですが。

 ううむ、シャダウト・メイプズとな。
たしかにリンチ版の小柄なおばさん女優なんか、
いかにもイギリス人好みの感じだけれど……。
「ナルニア国」の原作を本屋で立ち読み
してみようかな。

 それとも「みたいな感じ」というのは、
私の尋ねた「役どころ」に対する返事なのかも。
だとすると、異世界への案内役をつとめて、
その後は状況にまきこまれて命を落とすのかな。
いずれにしろ楽しみなことです。どうもどうも。

127 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/16(火) 04:03:22
>私の尋ねた「役どころ」に対する返事なのかも。

そのつもりですた。
よそ者である主人公と接触したせいで目を付けられて、
酷い目に合います。死にはしませんが・・
描写はユーモラスな感じですね。

スレ違いスマソ

128 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/16(火) 19:09:58
過去レスにあったデューン漫画の英語版



http://www.angelfire.com/ultra/water0/3E.htm

129 :HH:2006/05/17(水) 02:13:58
>127
 本屋に行ってきたら、なんと、『映画版 
ナルニア国物語 ライオンと魔女』なんて
便利な便乗企画本が出てました。
口絵のカラー写真で、目的が8割がた達成されて
しまったよ。でも、映画「デューン」でこれを
やられたら、きっと文句を言っていただろうな。
原作、読めよ、原作を、なんてね。

「というこの道数十年のSF職人の意見は傾聴に
値するにしても、そうした態度が翻訳SFの読者の
高齢化に拍車をかけているとすれば、将来的には
SF翻訳者にとっても死活問題」

 うおお、アザー・メモリーが……。文脈はちと
違うけれど、言葉じたいは、耳が痛いぜ。
ちなみに出典は『特盛! SF翻訳講座』
大森望(研究社)88ページ。どんなものでも
きっかけになるのだから、敷居を低くする努力に
文句を言ってはいけないですね。反省!

130 :HH:2006/05/17(水) 11:01:48
>128
 おお、ようやくあの4コマ漫画の全貌が明らかに。
感謝感謝。でも、読んでみると、大学に何年も
居着いている高等遊民の「ちょいH」ジョークみたい
ですな。絵だけで想像していたのとはだいぶ違って
ました。最後のやつなんて、ハルコンネン家が
野球チームを結成して、アトレイデ家に対し
金属バットで殴り込みをかけるのかと
思っていたのに、ストレートな肥満ネタですね。

131 :HH:2006/05/17(水) 20:43:25
 ずいぶん遅いレスですが、
前スレの「933」に始まるベネ・ゲセリットの特殊能力を
めぐるやりとりにかんし、「936」さんへ。
>2005/09/19(月) 00:03:42
「確か中の温度もコントロールできるって書いてなかったっけ」
という問いかけに対して、当時、私は「膣内温度のほうは、
見つかりませんでした」と書きましたが、ついにきょう
問題の箇所を発見したので、ご報告します。

 『砂漠の異端者』第3巻60ページに、
刷込み師[インプリンター]である教母ルチリアが自分の
能力の一端を紹介するシーンです。教母全体の特性では
ありませんが、彼女はたしかに「わたしは性器の温度を
コントロールできるわ」と明言していました。
『大聖堂』のほうばかり探していたので、見つからなかった
のでしょう。

132 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/18(木) 16:42:04
>>116
774 150Mにうpしたよ。

133 :HH:2006/05/19(金) 10:30:17
(68)2006年5月16日(火)
 なんと、「デューン7ブログ」がまた更新
されている。しかも今回はやたら長文だ。ううむ。
で、読んでみたら、これがほぼ身辺雑記だけ。
そろそろネタ切れかな。ケヴィンが1日の終わりに
ジャグジーの長風呂中、ただ楽しみのために何を
読もうと、当方、知ったこっちゃないのだが。
ちなみに現在読んでいる2冊は、
SHAMAN'S CROSSING by Robin Hobb と、
JUDAS UNCHAINED by Peter F. Hamilton
だそうだ。

134 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/19(金) 20:08:11
>>129
SFの翻訳って暮らしていけるの?

135 :HH:2006/05/19(金) 23:52:43
>134
レス、ありがとう。
 現役のSF翻訳家が暮らしていけているのか
という意味なら、現に暮らしていけている人がいまも
現役にとどまっているというしかないですね。
「SF翻訳だけで」と限定すると、その範囲はもっと
狭いでしょうね。

 たしか数年前の「本の雑誌」の翻訳家特集では
年収200万円(?)でも満足と答えた人がいましたっけ。
SF翻訳家そのもののデータではないけれど、
こうなると、生き方が問題なのかもしれません。
豊かな社会に住むメリットで、これでも暮らし方しだい
では「健康で文化的な最低限度の生活」は可能でしょう。

 前掲本に収録されている、西島大介氏による
大森望氏インタビュー「サクセスの秘密」では
結婚して子供がいるかどうかが、成功を判断する
一種の指標として機能するようです。「二人目を
つくれる大森さんが勝ち組だって言っている
わけですよ!」なんて発言を読むと、フリーター
問題などを連想しますね。

136 :HH:2006/05/19(金) 23:53:30
(承前)
 自分がこれからSF翻訳家を職業として選択し、
果たして食べていけるのだろうかという意味なら、
パイは非常に小さいようです。

 『特盛! SF翻訳講座』(研究社)によると、
「いまや、SFからベストセラーが出ることは
まずありえない」(30ページ)
「いくら数が少ないとはいえ、プロのSF翻訳者
たちがそれなりに棲み分けして、安定した供給
体制をととのえているところへ新人として割り込む
わけだから、当然、自分自身の個性だとかセールス・
ポイントが必要になってくる」(103ページ)
「日本に海外SF編集者なんてどうせ片手の指で
数えられるくらいしかいないんだから」(107ページ)
だそうです。仕事の発注者が5人以下か。

 みなもと太郎のマンガ「風雲児たち」で
オランダ語の解読にはげむ蘭学者たちの苦労が
見事に描かれていますが、その沿革を考えるなら、
SF翻訳もあれに似た精神性を持っているように
感じます。

137 :HH:2006/05/19(金) 23:54:10
(承前)
「SFを好きで好きでしょうがない人たちが、
外国語で読んだ面白いSFを、ほかのSFファンにも
読ませたいと思って日本語に翻訳する――というのが
SF翻訳の原点。翻訳SF出版がビジネスとして確立
した現在も、基本構造に大きな変化はない。海外SFを
出す編集者も翻訳家も、その大部分がSFファン出身。
ファンがつくってファンが読む――この自己完結的な
構造のおかげで、SF翻訳出版が数十年の長きに
わたって、ひとつのジャンルとして命脈を保っている
のだと言ってもいい」(同102ページ)

 要はSF愛(くさいな、しかし)なのだよ。
「士農工商(中略)SF作家」という自嘲とプライドの
ないまぜになったフレーズを覚えている老人としては
いまの人がどう思うかは知らないが、
現状は天国みたいなものだね。

138 :HH:2006/05/19(金) 23:54:56
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(69)2006年5月18日(木)
 朗報! フランク・ハーバート御大の
長く絶版になっていた長編のうち以下の4編が
「Tor Books」からペーパーバックで復刊される
ことが決まったそうです。

The White Plague
The Dragon in the Sea(『21世紀潜水艦』/この
   本には3種類の英語タイトルがあり、
   邦訳(銀背)に採用されたタイトルを、
   御大はあまり好きではなかったそうだ)
Whipping Star(『鞭打たれる星』)
Hellstrom's Hive

 「Tor Books」ではすでに2年前、やはり御大の長編
のうち、以下の4編を復刊している。

139 :HH:2006/05/19(金) 23:55:41
(承前)
THE GREEN BRAIN
THE EYES OF HEISENBERG
THE DOSADI EXPERIMENT(『ドサディ実験星』)
THE SANTAROGA BARRIER

 ブライアン&ケヴィンはこう書いている。
「『公家アトレイデ』が出版される前、
『デューン』シリーズ以外のフランク・ハーバートの
作品は古本屋以外では入手できなかった。しかしいま、
この作家に対する新しい読者とよりいっそうの注目ゆえに、
彼の8冊の本がふたたび刊行されるはこびとなった。
さらに多くの本が世に出ることを、われわれは願っている」
珍しく、この意見には全面的に賛成。

 この変化の激しい時代にあって、かなり以前に亡くなった
偉大なSF作家の「露出度」をあげただけでも、ブライアン
&ケヴィンの取り組みは有意義だったと思います。

140 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/20(土) 02:13:38
>>132
頂きますた
色々あってオモロ
でも動画の英語分からん・・

141 :HH:2006/05/24(水) 00:49:24
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(70)2006年5月21日(日)
 ついに公式サイトにも掲示板が登場した。
ずいぶん以前から要望はあったけれど、
運営方法や立ち上げたあとに起こる事態への配慮から
ずっと検討中だった、とケヴィン。

 書き込みルールが示され、御大の孫であるバイロン・
メリットがチェック役をつとめることが明らかにされた。
礼儀に欠ける表現その他には、絶対的権限を行使し、
大人どうしの、穏やかな会議運営につとめるという。

142 :HH:2006/05/24(水) 00:50:08
(承前)
 ケヴィンたちが最も警戒したのは、「デューンにかんする
一切を憎悪しているとしか思えない」一部の人だった
ようだ。ただ、デューン本編6巻以外の一切を頑なに
認めない、原理主義的なコア・ファン(いわゆる
「タリファン」=アフガニスタンのタリバンのようなファン)
への言及はなかったので、さっそく「タリファン」を
名乗る人物から、自分が書き込んでもいいのかという
お祝いメッセージが届いている。拒まずというのが
公式サイト側の見解。文明的にやってくれればねと。

 現在掲示されているのは5月22日付けのメッセージばかりで、
最新のものは、「砂漠の神皇帝」のミニシリーズ化を求めて
サイファイ・チャンネルその他関係方面にEメール攻勢を
かけようという呼びかけである。そんなもので効果は
期待できないよと冷静な反応もあり。まあ、概して
ありがちな話題ばかりである。ブライアン&ケヴェン
批判はさすがにない。ブライアン&ケヴィンへの声援メールは
あるな。微温的。すなおなファン気質を感じた。
きっとすなおでない人の声はどこかに行っているのだろう。

143 :HH:2006/05/25(木) 15:13:49
[番外]
 5月24日付けの掲示板に「デューン」本編全6巻の
オーディオ・ブックにかんする質問が載っていた。
ケヴィンが一度、ブログで触れたあと、音沙汰なしだが、あの
復刻企画は立ち消えなのかと。それに対し、管理人である
バイロン・メリットは「現在、契約内容を詰めているところだ」
と回答している。

 アマゾン・マーケットプレイスなどで時たまカセットテープ版の
オーディオ・ブック(の古本)が出るけれど、かなりの値段で
簡単には手が出せない。それが6巻全部が、それもCDで入手
できるなら、個人的には非常にうれしい。固有名詞や特殊用語の
「現地音」を確認する強力な手がかりになるから。

144 :HH:2006/05/25(木) 15:14:33
(承前)
 ただ、前スレにも書いたけれど、「救世主」の
オーディオ・ブックで、フェイス・ダンサーのサイテイルは
「スカイテイル」と発音されているのに、サイファイ版ミニ
シリーズでは「サイテイル」と矢野式と同じであるなど、
「現地音」なるものも一定ではない。たぶん英語的には
騒ぐほどの差異ではないのだろう。だから、特定の英語媒体を
あげて、それを金科玉条とするのはそもそも無理なのかも
しれない。ちなみに綴りは「Scytale」である。

 5月24日付けの掲示板にはまた、オランダのデューン・
ファンから、「Hunters of Dune」のオランダ語版はいつ
出るのかとの問い合わせも載っていた。クリスマスまでに
出てくれると、うれしいのだがと。それに対して、
ドイツの読者がレスしており、前作「コリンの戦い」の
奥付をみると、米国版発売の2カ月後にドイツ語版が
出ているから、オランダ語版も似たようなものじゃないと
書いている。正直、とても羨ましかった。

145 :HH:2006/05/25(木) 16:43:37
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(71)2006年5月22日(月)
 今回はブライアンが書いている。故フランク・ハーバートの
数少ない非SF作品「Soul Catcher」(1972年)の映画化権
に対し、独立系の映画会社「Cavu Films, Inc.」がオプション契約
を結んだ(期限内に制作する権利の取得ということか?
10年越しのプロジェクトとも書いており、だとすると契約更新か。
よく分からない)。

 ブライアンによると、同書は「あるネイティヴ・アメリカンが、
白人によって殺害された、罪もない自分たちの同胞全員への報復
として殺人を意図して、一人の罪もない白人少年を人質にとる」物語。
御大の生前、この話には多くの人から映画化の打診があったそうで、
そうした提案者のなかにはマーロン・ブランド、
ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマンらがいたという。

 「Soul Catcher」は現在、絶版だが、その他のフランク・ハーバート
作品と同様、ブライアンたちは同書の復刻も推進している。映画化が
実現されれば、間違いなく追い風になるはずだと。

146 :HH:2006/06/01(木) 02:47:17
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(72)2006年5月28日(日)
 タイトルは「ゲラ奴隷」。ついに「HUNTERS OF DUNE」の
最終ゲラがブライアン&ケヴィンの元に届いた。
遅くとも5月30日までに、出版社へ戻さなければならない。
訂正が認められるのは、今回が最後。
ケヴィンは5月末日までの〆切仕事をこれ以外にもかかえ
ており、いっぱいいっぱいのようだ。

 先週立ち上がった「デューン7ブログ」の掲示板は
その後、順調に活況を呈している。「クリスナイフ」という
ハンドル名の書き手が、時にブライアン&ケヴィン擁護派の
神経を逆なでにするような発言をするのがよい刺激剤に
なっているようだ。1週間もたつと、さすがに生な言葉の
応酬もあったりで、掲示板らしくなってきた。
自分が何を言いたいのか分からないまま書き始める人がいる
かと思えば、その意をくんでやって、丁寧にアドバイスして
くれる別の人もいる。すべてがハンドル名を採用しているので、
個体識別できるのがいい。積極的な書き手は5、6人だな。

147 :HH:2006/06/05(月) 16:22:51
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
[番外]
 「デューン7ブログ」に付属していた掲示板が
第1期を終えたようなので、以下に簡単に総括します。
掲示板の開始を知らせる告示は2006年5月20日
午前9時10分PDT(太平洋夏時間)に出ました。その後、
6月2日午前中に、新方式の掲示板を立ち上げたので、
今後の書き込みはそちらへ移行してほしいと、
各スレの末尾に相次いで業務連絡が入ることで第1期は
終了しました。

 で、日本時間6月4日深夜にのぞいてきたところ、
新掲示板の登録参加者は46人、書き込みは123件でした。
旧掲示板は書き込み自由の無礼講状態でしたが、
新掲示板はまずメンバー登録が必要です。
私は登録が苦手なので、付き合いはこれにておしまいです。

148 :HH:2006/06/05(月) 16:23:37
(承前)
 旧掲示板の体裁は、正式にはなんと呼ぶのか、
逆階段式にスレが並ぶ、いささか古風な形式のシステムでした。
誰かが話題を立ち上げると、あとはそれへの返信メールで
議論がすすみます。当然、ひとつのテーマがあちこちに
飛び火するし、目的のスレが見つけづらいというユーザーの
苦情というか要望が出て、管理人が新システムを導入し、
現在にいたっています。

 旧掲示板で個人的に興味深かった話をランダムに書きます。
まず、「デューン」のオンライン辞書はないのかとの質問に
いろいろな人が計4種類のサイトを紹介しています。

 そのうちの2つ、
http://www.thesietch.com/index.php?module=Semantics&func=display&cid=1

http://dreamersofdune.com/lexicon/all.php
は「帝国における用語集」(英語版)のすなおな転記版で
デジタル・データを吸い出したい人には有用でしょう。

149 :HH:2006/06/05(月) 16:24:26
(承前)
www.babylon.com
Rebecca Madisonという人がつくったページ。Wikipediaと
連動しているところがミソですが、収録語数が少ないのと、
用語選択が恣意的であることから、データベースとしては
やや詰めが甘い感じがします。

http://baheyeldin.com/literature/arabic-and-islamic-themes-in-frank-herberts-dune.html
これは「帝国における用語集」を下敷きにしつつも、
アラビア語との関連で用語検討をおこなうサイトです。
このURLは英語版ですが、他にフランス語版、
ロシア語版があり、またこのサイトの初期版が韓国語にも
翻訳されているそうです。

150 :HH:2006/06/05(月) 16:25:05
(承前)
 収録単語は「帝国における用語集」にとどまらず、
たとえば、「アクスロートル・タンク」なんて項目もあります。
で、本文を読むと、「メキシコ先住民ナワトル族に由来する
単語で、サンショウウオの一種を指す」なんて書いてあります。
で、改めてこの単語の綴りをみると、「axolotl tank」。
おお、これはアホロートル(メキシコサンショウウオ)、
別名ウーパールーパーではないか!……なんて意外な楽しみに
出会えます。フランク・ハーバートのイメージした「タンク」
はあんなものだったのですかね。「なめぶた」といい、
不思議な生理感覚をもった作家だったようです。

 若いデューン・ファンからSF古強者(!?)「the sci-fi
veterans」に対しておこなわれた質問に端を発するスレも
いい味を出していました。第1作『砂の惑星』が世に出たころ、
SF界は一体どんなようすだったかとの質問に、
「当時、ハインラインはキングであり……」に始まるかなり
長文の返事が寄せられていました。


151 :HH:2006/06/05(月) 16:25:37
(承前)
 もっと短い作品が主流で、評価も高かった(水鏡子が書いたの
か?)こと、出版社が販促に血眼にならなかったこと、
複数の巻に跨るシリーズ物は比較的珍しかったこと、
読者はよりハードなサイエンス・フィクションを求め、
宗教や形而上の問題を扱う作品はまれだったこと、などなど。

 登場人物の心中思惟をイタリックで表記するやり方を
広めたのは、フランク・ハーバートでは、という別の書き込み
(日本語版では””で囲まれている部分がそれ)がつづき、
さらに中東関係の用語や概念が、当時はいまほど一般的では
なかったのかという、9・11後の世界では当然のような
別の質問もあって、考えさせられます。

152 :HH:2006/06/05(月) 16:26:13
(承前)
 「ブトレリアン・ジハド」の性質をめぐる、最後まで
平行線のままで終わった長い論争や、
「メランジ・サイクル」をめぐる通説への反論と
それへのリアクションも興味深かったです。

 そのほかにも盛りだくさんです。まだ完全移行は
していないようなので、機会があったらのぞいてみて
ください。

153 :HH:2006/06/06(火) 02:54:49
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(73)2006年6月3日(土)
 ブライアン&ケヴィンはついに
「HUNTERS OF DUNE」を校了。
ケヴィンはそのあと、ほかの仕事や
トレッキングのようすも長々と書いているけれど、
デューン関係はそれだけ。

154 :HH:2006/06/09(金) 02:55:48
デューン7ブログ」要旨の追加です。
(74)2006年6月4日(日)
 1984年公開の映画「デューン」(デヴィット・
リンチ監督)をフランク・ハーバート御大はどう
思っていたのかとの質問に対して、今回は息子の
ブライアンが書いている。

 すでにその詳細はブライアンの著書「DREAMER OF
DUNE」で述べてあるのだが、簡単に要約している。
最近のファンたちが掲示板上で、リンチ全面否定の
書き込みをしているため、微調整をはかったのかも
しれない。言葉のキャッチボールが始まると、どんどん
表現が過激になるから。映画版「サウスパーク」の挿入歌
「ブレイム・カナダ」をもじって「ブレイム・リンチ」
なんて書かれると、リンチ版が嫌いでない私なぞは、
えっ、そこまで言うのと思ってしまう。

155 :HH:2006/06/09(金) 02:56:26
(承前)
 デューンの映画化は、それまであまりに何度も
頓挫したあとなので、、御大はまずは無事作品になった
ことだけで喜んでいた。絵づくり、キャスティング、
数多くの印象的なシーンは、プラス評価だった。
原作にはない音波兵器などの登場、何人かの登場人物の
造詣――ハルコンネン男爵が深みのあるダークな内面が
消えて、たんなる道化と化していたことには不満だった
とブライアンは前掲書で書いている――はマイナス評価。
そもそも当初公開版は、上映時間があまりにも短かく、
複雑な作品世界を十全に描くことは困難だったのだと
総括している。

 原作のストーリーにこだわるファンは当然、
サイファイ版のミニ・シリーズのほうをよしとしている。
脚色に際して、細かな点まで気を遣っていることで
この両作品には、ブライアンたちも感謝している。
T、Uともプロデューサーを担当したRichard P. Rubinstein
とは現在、別の「Dune-series novels」について
制作協力の可能性を検討中だという。映画になるか、
テレビになるか、とブライアン。
私個人としてはサイファイ版「神皇帝」を望みたいところ
だが、はて?

156 :HH:2006/06/12(月) 10:21:29
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(75)2006年6月7日(水)
 今回もブライアンの寄稿です。
彼が久々に書いた長編3部作の1作目「TIMEWEB」
――既報(63)2006年5月2日――が5月の発行
直後に2刷が決定したそうだ。好意的な書評の
さわりも2本、引用して、ブライアンはご機嫌である。
シリーズ2作目の「The Web and the Stars」は
6月30日発行予定で、それが片づいたら、
「SANDWORMS OF DUNE」に集中だそうだ。

 本当はデューンみたいな、異様な熱気が必要な作品は
のめり込むように一気に書いてほしいのだけれど、
たぶん父親の広げた風呂敷のあっちの端、こっちの端を
丁寧に畳みながら、かつ飽きられないようにそこそこの
山場を作って、スタッフみんなと相談しながら、そっと
軟着陸するような辛気くさい作業をやっているのだろう
と推察する。息抜きに他作品を書くのはケヴィンも
同じだから。

 生きていたら、たぶん御大はさらに大風呂敷を
広げて、デューン8でもデューン9でも書き続けたの
かもしれないが……止めよう。愚痴になるだけだ。

157 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/15(木) 14:48:34
友成純一の映画評論・エッセイを数冊まとめよみしたら
「リドリー・スコット版『DUNE』は、原作にはない
主人公の近親相姦を入れようとしたら、ハーバートが
怒ってポシャった」みたいなことが書かれてたよ。

前スレだか前々スレだかで出ていた、ジェシカとポウルの
近親相姦でエイリア誕生! ってネタの出処は、
幻のスコット版なのかしらん?


158 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/15(木) 16:36:08
× 「アクスロートル・タンク」
○ 「アホロートル・タンク」

だったのかー。
でも、カッコ悪いなあw


159 :HH:2006/06/16(金) 02:33:27
>157
 こういうとき便利な、ブライアンの書いた一族の伝記、
「DREAMER OF DUNE」をひもとくと、322ページに
それらしき記述がありますね:

 ハーラン・エリスンが「Fantasy & Science Fiction」誌
1985年6月号でリポートしたように、
(リドリー・スコットが起用した脚本家)「Rudolph
Wurlitzer」の第3草稿にはポウルとジェシカの近親相姦的
関係が含まれていた。

 ブライアンの耳にはそれ以外にも、そうした話が届いていた。
父は、エイリアがポウルの妹であるとともに、娘でもある
という展開を含めて、相姦ネタにはいっさい関心はないと明言。
(さらに)デューン・ファンは彼らの愛する登場人物の
そうした関係を決して容認しないだろうとプロデューサーに
通告し、同意させた。(しかも)制作の初期段階だというのに
リドリー・スコットが別の映画、「ブレードランナー」の撮影で
現場を離れる必要が出てきた。(かくして)「デューン」には
監督も脚本もなくなってしまった。

160 :HH:2006/06/16(金) 02:34:24
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(76)2006年6月12日(月)
 「デューン7」前編にあたる「HUNTERS OF DUNE」の
第4章が公開された。こうしたお試し掲載は、
8月22日の同書発売日まであと1回(第5章)を
残すのみとのこと。

 「無の船」の広大な船倉内でかなり育ってきた
砂虫たちを見守るシーアナと側近の「Garimi」のやりとり
と、そのさいのシーアナの内心を描くことで状況を
説明する手並みは、御大模倣としてはそこそこ
よくできている。ただ、大聖堂惑星に最後の砂虫を
移植する部分の描写は、本編からややずれている
感じもするが。

 『異端者』終盤、第3巻327ページにおける教母長
オドレイドの心中思惟。「変態期にさしかかっている
砂虫だ。小さな土のダムで作った溜池にメランジをいっぱい
入れてあるところが、その砂虫を待っている。そのときが
来たら、そいつはシーアナにさそわれて、メランジと水の
風呂に入ることになる。その結果として生まれる砂鱒は、
それでかれらの長い変態を始められるのだ」

161 :HH:2006/06/16(金) 02:35:06
(承前)
 原文は、a worm nearing the moment of its
metamorphosis. A small earth-dammed basin filled
with melange awaited that worm. When the moment
came, it would be lured out by Sheeana into the
bath of melange. The resulting sandtrout could
then begin their long transformation.

 第4章は、この部分を、シーアナ側から回想している
のだが、ちょっと説明が違うような……。まあ、
即断せずに、見守るとするか。

162 :HH:2006/06/17(土) 11:20:50
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
今回は3本もある。怒濤の書き込みだね。
(77)2006年6月13日(火)
 みなさんは本を読むとき、献辞とか謝辞なんてさっさと
とばしてしまうでしょうが、この人物はわれわれにとって
別格なのだと、ケヴィン。「デューンへの道」やレジェンド
・シリーズの出版を担当してくれた「TOM DOHERTY」に対する
献辞(「HUNTERS OF DUNE」に収録予定)を転載している。

(78)2006年6月14日(水)
 デューン・シリーズ米国版の表紙などを担当する
イラストレーター「Stephen Youll」との最近のやりとりを
ケヴィンが紹介。現在、「SANDWORMS OF DUNE」の
カバー絵や、5月18日既報(69)の、フランク御大の
復刊本のカバー絵、ケヴィンの独自サーガのカバー絵なども
彼が担当しているそうで、その進捗状況を報告し、イラスト
2点を掲示している。

(79)2006年6月15日(木)
 今回は御大の長女にしてブライアンの姉であるペニーの
寄稿。彼女が弟のブライアンと1995年に始めた
「The Frank Herbert Memorial Literary Scholarship」の
紹介。奨学生の対象は、作家を志す地元オレゴンの高校生で、
年間1名が選ばれる。選ばれたものの名前は、地元
オレゴン州フローレンスの公共図書館にペニーが寄贈した
「FRANK HERBERT ROOM」の壁の記念銘板に記録される、と
写真付きで説明している。

163 :HH:2006/06/18(日) 00:14:36
>160
自己レスです。

「デューン7ブログ」要旨(76)の
「HUNTERS OF DUNE」第4章中、
砂虫たちを見守るシーアナと側近の「Garimi」という教母の
カタカナ表記を、矢野さんは「ガリーミ」とやっていました。
今後、準拠します。

164 :HH:2006/06/23(金) 06:37:07
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(80)2006年6月20日(火)
 傘下に宗教書部門もかかえる英国の大手出版社、
ホッダー&スタウトン(読み方はあっているか?)が同社の
「Great Reads」に『デューン 砂の惑星』を加えた、とケヴィン。
自社のラインナップのうち、長く読まれていい本を選んで、
新たな世代の読者にアピールするため、カバーその他を一新して、
人目につくようにするキャンペーンの一種らしい。
この新装本はすでに6月5日、店頭にならんだ模様。
写真あり。

(81)2006年6月21日(水)
 故フランク・ハーバート御大の「栄誉の殿堂」入り式典が
シアトルのSF博物館で6月17日おこなわれた。
[殿堂入り決定のニュースは2月10日(通番35)既報]

 ハーバート家の一族郎党、ゆかりの人々も総出演で、
今回のブログは、スナップ写真あり、式のリポートありと
盛りだくさん。賞のプレゼンター役をつとめたケヴィンが、
2、3分以内で収めるようにと言われながら、長々とおこなった
スピーチの全文も収録されている。当然、サイン会なども
開かれ、出た人にはさぞかし楽しい集まりだったろう。

165 :HH:2006/06/23(金) 06:37:45
(承前)
 今回、殿堂入りしたのは4名。御大以外では、
SFアーティスト(彼だけ枕詞付き)のフランク・ケリー・
フリーズ、言わずと知れたジョージ・ルーカス、そして
アン・マキャフリイ(表記は早川式)。

 カタカナ表記の確認のためにネットを見ていたら、
同様の記事が出ていた。ただ、メンバー4人のうち、
ルーカス以外はいささか破格の表記になっていて、
興味深い。フレアス氏、マキャフィ氏、ハーバド氏。

 こういう時、たいてい私は自分を疑う。
アメリカで日々接している人にはそう聞こえるのかな。
あるいはこの表記のほうが現地音に近いのかもしれないと。
でも、御大の名字は「Herbert」だから、ハーバ「ド」は
ないだろう。だとすると、向こうのケアレス・ミスかな。
ううむ。ちなみに他の二人の綴りは「Freas」と「McCaffrey」。


166 :HH:2006/06/30(金) 14:32:27
 「117」氏が5月10日に「おいおまいら、
NHKをすぐ見るんだ。 まさにデューンの世界だ!!美しい!」
と注意喚起したNHkスペシャル「プラネットアース」第4集
「乾きの大地を生きぬく」の再放送予定が決まったようですね。
NHKのサイトによると、8月10日木曜日(4夜連続の最終夜)
の午後7時30分から8時29分のようです。

 私の転記ミスの可能性もあるので、要確認。また、
ニュース判断に独自の「見識」のあるNHKですから、
突発的な事件により若干の乱れが生じるかもしれません。
私をふくめて見損なった人は、いちおう夏休みのどまんなか
あたりに注意しておくといいでしょう。録画予定の人は、
震度3ぐらいの地震が日本のどこかで起きないことを
祈りましょう。ほんものの大地震なら、ニュース速報も
当然と思いますが……。

167 :HH:2006/07/01(土) 10:47:14
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(82)2006年6月30日(金)
 ケヴィン・J・アンダースンの公式ファンクラブの会報
「AnderZone」――たぶんアンダースンの語呂合わせだな
――第35号が出た、とケヴィン。このファンクラブは
9年あまりの活動歴があり、いまや会員数は4000人強。
『公家 アトレイデ』出版以前から存在しているのだが、
現在の会報の中身は、かなりの部分がデューン関連だそうだ。
興味のある人は「wordfire.com」へ。このサイトでは、
会報のPDFファイルを無料ダウンロードできる。
のぞいて見たら、ケヴィンがスピンオフ小説を書いている
「Xファイル」や「スター・ウォーズ」なんて項目も
立ててあった。ただ、SWにはなぜかアクセスできず。
あとで再トライしてみよう。

 FAQには、「Xファイル」や「スター・ウォーズ」の
小説をボクも書いてみたいんですが、どうすれば出版できる
でしょうか――などという素直な質問もあり、ほほえましい。
それに対してケヴィンは「ルーカスフィルムも、20世紀
フィックスも、出版各社も、すでに本を出し、作家として
確立した人しか相手にしません」、「だから自分のテーマ、自前の
登場人物でがんばっていい作品を書くところから始めましょう」
と丁寧に教えている。継続こそがカギで、そうしていれば、
いつかは夢はかなうかもという前向きのトーンの答えでした。

168 :HH:2006/07/12(水) 21:23:21
「デューン7ブログ」要旨の追加です。新たに増えた書き込みは
計2本で、いずれもブライアンが書いています。
(83)2006年7月5日(水)
 1本目は詩人でSF作家のビル・ランサムとSF博物館を
訪ねた話。フランク御大が同館内の栄誉の殿堂入りを果たしたので
その展示のための対談をヴィデオ収録するのが目的。生前の御大と
合作経験のある二人のSF作家が御大を偲ぶという趣向だ。

 同館関係者はさらにブライアン邸を訪問し、御大の関連グッズを
撮影。その一部が展示用に貸与されることも決まる。

(84)2006年7月7日(金)
 ブライアンがやっている政治運動の紹介。彼がその活躍秘話を
ノンフィクション「The Forgotten Heroes」にまとめた米国商船部隊
への補償要求をひとくさり。第二次大戦中に動員され、各軍種間でも
最も危険とされる海兵隊よりもさらに高い戦死率を記録しながら、
戦後、兵士と同等の優遇措置を受けられなかった彼らを正当に
処遇してほしいと、ブライアンは訴えている。

 意義は認めるけど、これって「デューン7ブログ」なのだが……。
このブログも、あと「HUNTERS OF DUNE」第5章の掲載が終われば、
全米販促ツアーの日程告知とファンとの交流リポートだけで
新しいネタは出ないのかもしれない。そろそろ打ち止めかな。

169 :HH:2006/07/12(水) 21:24:02
[番外]
 このブログの入っているデューン公式サイトに併設された
掲示板が最近かなり充実してきた。テーマごとに分類され、
読むだけなら別に登録は必要ないようだ(「147」に登録が必要と
書いたけれど、大丈夫みたい)。なかでも、デューンに出てくる
特殊用語をどう発音すべきかをめぐるやりとりは興味深かった。
ブトレリアン、アトレイデ、ジエディ・プライム、
ラスガンなど、われわれがカタカナ表記で悩んだ用語は、
英語読み(必ずしも英語圏の読者というわけではない)にも
迷う部分があるようだ。

 スレを立ち上げた「clockwork」なる人物がまず、自分が妥当と
思う発音を例示し、他の参加者の意見を求める形で始まった。
上記の用語でいうと、こんな感じ。

 Butlerian / (BOOT-ler-ee-an)「ブート・ラーリ・アン」
 Atriedes / (uh-TRAY-deez)「ア・トレイ・ディーズ」
 Lasgun / (LAZ-gun)「ラズ・ガン」

170 :HH:2006/07/12(水) 21:24:44
(承前)
 大文字のところに強勢が入るのだろう。この3つの例示は
そのまま異論も出ないので、コンセンサスは得られたもよう。

 一方、「ジエディ・プライム」は「clockwork」氏が
「Geidi Prime」と誤記したこと(正しくは「Giedi Prime」)や
「ギー」と「ジー」の発音をどうアルファベット表記するか
をめぐるバタバタがあって若干混乱したものの、いまのところ
以下の5つが例示されている。

1. (GHEE-dee Pryme) - gut feeling
2. (GAY-dee Pryme) - european language root?
3. (GUY-dee Pryme) - germanic language root?
4. (JEE-dee Pryme) - gut feeling
5. (JEE-eddy Pryme) - gut feeling

 リンチ版の映画では「ギエディ・プライム」と発音されている
という指摘や、だから正しいとは必ずしも言えないという反論など
わりと日本でもありそうな「考察」がなされていて、おもしろい。
こう見ると、矢野さんはいい仕事をしていたんだなと改めて思う。

171 :HH:2006/07/14(金) 06:28:17
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(85)2006年7月9日(日)
 「デューン」本編6巻のうち、第1巻はともかく、
残り5冊は現在、ペーパーバックスでしか入手できない、
とケヴィン。ハードカヴァーの権利は「Berkley Books」
が持っているが、同社はこの5冊の出版に乗り気でない。
『公家アトレイデ』出版の頃から、ブライアン&ケヴィンは
復刊を働きかけるも、同社を説得しきれていないのが現状だ。

 ケヴィン自身、生まれて初めて買ったハードカヴァーが
『砂漠の神皇帝』だったこともあって、こだわりがある。
個人的にもいまやボロボロになってしまった『神皇帝』、
『異端者』、『大聖堂』の替えがほしい。

 読者からいただく投書にも、ハードカヴァー復刊を
求める声が多い。で、この声をひとまとめにして出版社側に
働きかけたい。誓願の趣旨にご賛成のみなさまは、この活動に
参加してほしい、とケヴィン。日本でも、2巻本の合本か
なんかで、早川が単行本を出さないかな。用語集は別巻にして。
ありえないか。それに値段設定がみすずや大学の出版会みたい
だったら、いずれにしろ若いものは入手できないかも。ううむ。

172 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/15(土) 12:47:52
久しぶりにのぞいてみたら何これ??
このHHってやつは荒らしなん?単なる天然?

173 :HH:2006/07/16(日) 05:55:59
>172
 レス、ありがとう。「嵐らし」の自覚はなかったけれど、
たしかに通しで見ると、ひどいことになってますな。
塵も積もれば山となるで、実質はそうかも。
当初はスレ落ち防止の増量剤のつもりだったが、
スレ私物化の臭いが芬々で、ちょっと問題ですね。
自分の臭いは分からないものです。どうも。
最近、「デューン7ブログ」本体もネタ枯れぎみなので、
しばらく自制することにします。

174 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/16(日) 09:39:40
>>173
へんな言いがかりに反応することないッス
誰かを攻撃してるのでもなきゃ、穏やかな書き口で内容があるものに対して荒らしだなんて、
そっちがよっぽど・・・
連続しちゃったのは仕方ないよね〜誰も書かないんだから。それだけのこと。
楽しみにしてるので、また何かあったら訳してくだされ。英語へぼいワシには神みたいな存在だす(ぉ


175 :HH:2006/07/16(日) 10:35:32
>174
 レス、ありがとう。でも、「172」氏の指摘もかなり
当たっていると思います。たしかに、あの空気は
他の書き手を退かせてしまいますものね。グダグダと思いつきを
連ねることが、2ちゃんの楽しみのひとつだし、「名無し」
時代、私もそうしていたものな。

 「自制」とは、露出度を下げるべくもっと努力しますという
ことです。ああ、「努力」なんて書くから「天然」なんて
言われるのか。余計なことは言わず、「age!!」と一言で
済ますのがクールなのかな。よく分かりません。

176 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/16(日) 12:50:48
>>172
そういうお前が何かおもしろネタでもふれ。

177 :HH:2006/07/16(日) 18:19:55
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(86)2006年7月14日(金)
 ケヴィンの自前の「七星サーガ」の第5巻
「Of Fire and Night」が発売された。お褒めの書評を
3本引用。デューン・ファンなら皆楽しめるはずと一言。

 計4行。露出度は下がったかな? ううむ、分からん。
業務連絡や身辺雑記はこんなものでいいのかも。

178 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/16(日) 18:44:17
>>177
ケヴィンのブログはトリヴィアルなところが興味深いので、
以前の路線で続けてください

ポジティヴなネタをなにひとつ提供しない人間が
何を言おうが気にすることはありませんよ

179 :172:2006/07/16(日) 23:51:51
HHさん、みなさんごめんなさい
正直荒らしと勘違いしました。天然はこっちでした。

180 :HH:2006/07/17(月) 02:54:47
>179
 別にあやまらんでも、久しぶりです、こんな活況は。
私はけっこう短気なほうですが、「172」「179」さんの
書き込みに悪意は感じませんでした。というか、私自身
うすうす感じていたことが書かれてあったので、やっぱり
そうかと納得したほどです。参考にしますので、
これからもご遠慮なく。

 公式サイトにある掲示板の一部の書き込みなんぞは
こんなものではありません。でも、許容範囲はかなり
広いらしく、管理人をやっている御大の孫は厳格なルールは
示したものの、1件を除き、削除はしていません。
アメリカ人は大したものだなと、島国の住人は思ったり、
めげたりします。

>178
 レス、ありがとう。応援感謝。
あまり細部にわたるのも何ですが、要は程度問題だという
意味と受け止めます。「自制」を言った舌の根も乾かぬ
うちに……まあ、いいか。そういう人間なのだから。

181 :HH:2006/07/18(火) 06:36:42
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(87)2006年7月15日(土)
 数カ月前、あるファンから早書きを疑問視する手紙を
もらった、とケヴィン。ブライアン&ケヴィンは限られた
時間内でそこそこの作品を生みだしているのは認めるが、
デューンのような作品は締切に追われた状態で書いて
ほしくないという趣旨だ。

 それに対してケヴィンは、作家にはそれなりの執筆ペースが
あり、いまのペースは無理やりではなく、自分にとっては最も
生産的なのだと説明。業界には苦節十年と称する駄作もこれありで、
むしろかけた日数ではなく、時間数で見てほしいとしている。

 ちなみに「HUNTERS」と「SANDWORMS」の執筆ペースは
1日8〜10時間、1カ月で約600時間。これは大半の作家の
半年分に相当する、とケヴィンは書いている。これを30日で割ると、
1日20時間になるから、つまり600時間のほうは二人の合計
執筆時間ということだよな。合作だから時間単位で考えれば、
たしかに密度は上がるけど。

182 :HH:2006/07/18(火) 06:37:20
(承前)
 早書きだから良質な作品はできないという「固定観念」への
反証として、ケヴィンは自作の「GROUND ZERO」と「RUINS」を挙げ、
この両作品はSFXマガジン誌で、読者が選ぶ年間最優秀SF
長編賞を獲っているが、前者の執筆には6週間、後者は4週間
しかかからなかったとしている。

 でもこの両作品はXファイルのスピンオフ――『グラウンド・ゼロ』と
『遺跡』――だし、クリス・カーターとの共著だから、論拠として
いまいち弱いような。ただ、自分は次々とアイデアやイメージが浮かんで
きて、それを必死に、喜びをもって書き留めていく多産型作家なのだと
書いており、その実感に嘘はあるまい。

 最後に、ブライアン&ケヴィンは二人とも締切があったほうが書き
やすいタイプで、逆に今のペースを維持できないと、今度はきっと
読者から「遅い!」という手紙が殺到するのだ、とケヴィンは
書いている。まあ、それはそのとおりだろう。
やれやれ、また長くなってしまった。

183 :HH:2006/07/19(水) 00:56:59
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(88)2006年7月16日(日)
 「HUNTERS OF DUNE」の第5章が公開された。あと1カ月ほどで
同書もついに出版される。今回の公開が最後の「試食」である。
いまならデューン公式ページで第5章のPDFファイルを
ダウンロードできます。で、読んでみた。

「無の船」の内部を探索するダンカン。
かつてマイルズ・テグが惑星ガムーで誇りある女たちから
奪ったこの船は直径が1キロメートルもある巨大なもの。
大聖堂惑星の宇宙港に10年余り係留され、さらにその後
3年、宇宙をさまよっているが、その間ずっと船内にいる
ダンカンにとっても、その全貌は容易にうかがいしれない。

船の中央部でその日、ダンカンは他と違う構造の部屋を
発見する。誇りある女たちの拷問部屋だった。そこには
苦痛を与える装置に縛りつけられ、ミイラ化した教母らしき
遺体があった。近くの容器にはさらに4体分の人骨が
無造作に積み上げられており、全員が黒いローブを着ていた。
シーアナに知らせるのがいちばんだなとダンカンは考える。

 たしかにブライアン&ケヴィンの文章はよくなっている。
人気のない廊下をすすんでいく場面の描写には
『砂丘の子供たち』の冒頭、スティルガーが、タブル・シーチの
洞窟内を投光器を手に夜回りをする場面をちょっと連想した。

184 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/19(水) 12:35:22
これに漫画ある?

185 :HH:2006/07/19(水) 14:53:16
>184
 「これ」って、「HUNTERS OF DUNE」に、という意味かな?
だったらありません。原書(活字版)の発売がまだ1カ月先だし、
その翻訳が日本で出るかどうかはいまだ不明ですから。

 デューン・シリーズにという意味なら、私の知っている範囲では
本編全6巻の第1巻『砂の惑星』をマンガ化したものがあります。
判型はふつうのペーパーバックと同じもので、カラー。
登場人物の顔はリンチ版の役者にうり二つですし、最後に
アラキスに雨も降るので、たぶん映画公開にあわせた関連グッズと
思われます。本文159ページで、たぶん絶版でしょう。
当時、日本語版が出たかどうかは知りません。

 MARVEL(R)COMCS "DUNE -- THE OFFICIAL COMIC BOOK"
(BERKLEY COMIC) $2.95 U.S. (1984)

186 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/19(水) 20:12:21
絶版か、手に入れるの大変かな・・・ありがとうございました・・・

187 :HH:2006/07/22(土) 09:51:20
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(89)2006年7月19日(水)
 珍しや、ブライアン&ケヴェン連名だ。題して「世界の
ファンへの公開書簡」。現在、デューン・シリーズは22カ国で
出版されているが、既刊14巻をすべて自国語で読める国は
オランダ、英国、米国の3カ国にすぎないと現状を指摘。
で、世界のデューン・ファンたちよ、奮起してそれぞれの
SF出版社に働きかけてくれという内容。

 いたいけなファンを使って販促をやろうという反則技
(もろ、おやじギャクだな)である。参考として、現在どの
国がデューン・シリーズもしくはフランク・ハーバートの
その他著作を出しているのか、一覧表がついている。かなり
長いものなので、興味のあるところだけ摘んで紹介する。

 まずは、デューンにアラビア語版があるのかどうかという、
かねてから疑問だった点だが、国名として該当するものはない。
トルコというイスラム圏の国名はあるが、「Information
Pending」とだけある。いまだ未確認というような意味だろうか。

188 :HH:2006/07/22(土) 09:52:12
(承前)
 次いで興味があるのは、わが日本と周辺のアジア諸国の動向。
日本については『砂の惑星』のみが挙がっている。それでいながら
『公家コリノ』第1巻のカバー絵が掲げられているが、どういう
調査なのだろう。著者および権利者にまとまったカネが最近
入っているかどうかという「実績」で判断しているのかな?

 「CHINA」という項目には『惑星』、『救世主』、『子供たち』
の3巻が出ている。たぶんこれは台湾、香港をふくめてのことだろう。
正字というか、繁体字で書かれたデューン・シリーズというのは
読んでみたい気がする。日本の聖書翻訳やその訳語確定に及ぼした
中国語聖書のことを考えると、思わぬ的確な訳語(例えば「電脳」
のようなもの)に出会えるかもしれない。

 韓国という項目には、本編6巻が『大聖堂』まで揃っている。
この6巻だけだが、現役という意味なら、見事なものだ。
ただ、過去に出版記録があるものまで報告リストに加えたの
なら、話は違ってくるが。わりと安易な調査らしいので、
いまいち不明である。でも、ヨーロッパ各国を見ると、
その国で買いそうな人がすでに買い終わっていそうな巻は
リストにないから、現状をある程度反映しているのは確かだ。
出生率の高くない国の出版社はどこも無理はできないのだろう。

189 :HH:2006/07/29(土) 10:30:19
(番外)
 ブログ付属の掲示板で、どの国のカバー絵がいちばんかという
「品定め」をやっている。「Konman72」というハンドルネームの
人物が7月23日、自分があちこちで集めたカバー絵データ91件を
もとに、独断と偏見で候補をしぼり、掲示板参加者へ意見を求めた
のが始まり。第1ラウンドは、ブライアン&ケヴィンによる、
本編以外の6編について行われた。このあと、本編6編についても
行われる模様。

 なお、イタリアや日本の訳書には同一タイトルに複数のカバー絵が
あるとして、「Konman72」氏はその1つのみを掲げた。
本人は、日本などの場合、1巻本で出て、表紙だけ複数
ヴァージョンがあるという理解だったらしい。あとで別の
参加者が日本では複数巻で出ているのだと訂正している。

 バトル1のみは結果発表に国別集計も付いていたが、
票の積み上げはスレを順次たどれば明白なのでバトル2以降は
国名表示のみになっている。バトル6の結果は現時点(日本時間/
29日早朝)ではまだ出ていない。以下、中間総括。

190 :HH:2006/07/29(土) 10:31:01
(承前)
・バトル1:『公家アトレイデ』
エントリー:英国、チェコ、イタリア第1、日本第1、ドイツ
結果:イタリア5票、ドイツ4票、日本3票、英国1票

・バトル2:『公家ハルコンネン』
エントリー:米国、英国、チェコ、イタリア1、日本1
結果:米国圧勝

・バトル3:『公家コリノ』
エントリー:英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本1
結果:仏独同票

191 :HH:2006/07/29(土) 10:31:42
(承前)
・バトル4:「The Butlerian Jihad」
エントリー:英国、チェコ、フランス、ドイツ、米国
結果:米国

・バトル5:「The Machine Crusade」
エントリー:英国、チェコ、ドイツ、オランダ
結果:オランダ

・バトル6:「The Battle of Corrin」
エントリー:英国、チェコ、フランス、ドイツ、
結果:未確定

192 :HH:2006/07/29(土) 10:32:24
(参考)
・「デューンへの道」三部作の各国カバー絵は
デューン公式サイトでも見られる。「official dune」
でグーグル検索すれば、トップページが一番に出てくるので
その中の「What's News」というところをクリックすると
たどり着ける。以前も書いたが、なぜか日本版
『公家ハルコンネン』は2巻本として間違って
紹介されている。

・本編6巻の日本版カバー絵は、以前にも書いたが、
「フランク・ハーバート著作一覧」でグーグル検索すれば、
トップに出てくる。高橋誠さんという方の労作です。

・本編6巻の各国版カバー絵は、英国のファンサイト
(なのかな?)「Dune Index」のものが充実している。
権利関係がすべてクリアになっているわけではないらしく
画像をダウンロードすると、警告が出るので注意。
ちなみにトップページは「ttp://www.arrakis.co.uk/」。

193 :HH:2006/08/04(金) 07:33:14
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
しばらく見ないうちに新しい書き込みが4本も増えていた。ふう。
(90)2006年7月28日(金)
 ケヴィンの社会奉仕活動の報告。毎年100冊のサイン本を
チャリティ・オークションにかけたり、図書館に寄贈して、
各種募金に利用してもらっているそうだ。また、地元、
コロラド州内の名山登頂をテーマに、趣味と実益をかねた
募金活動もおこなっている。題して「ピーク・チャレンジ」。
見事登れたら、いくら募金できますかと事前にあちこち打診して、
その課題に挑戦するという、アメリカでよくあるチャレンジ型の
募金活動だ。2000年以来続けており、今年は「Wetterhorn
Peak」を目指す。これで集まった資金は、虐待を受けた子供たちに
しばしの安息を与えるための避難施設「Emily Griffith Center」に
寄付されるという。

194 :HH:2006/08/04(金) 07:34:00
(91)2006年7月29日(土)
 「HUNTERS OF DUNE」が出るまでの箸休め企画として昨年秋に
出版された「デューンがいっぱいコレクション」(?)本、
「THE ROAD TO DUNE」のペーパーバック版が今年9月に出ることに
なった。版元はそれに併せてハードカヴァーの方を絶版にするので
そちらで読みたい向きはお急ぎくださいとの告知。

 デューン関連の断片原稿を寄せ集めた同書は、そもそも
オリジナル版「DUNE」出版40周年祝賀企画として世に出た
とケヴィン。その中には『砂の惑星』と『砂漠の救世主』の、
採用に至らなかった別のエンディングも収録されている、と。
ホント? いちおう買ったのだが、そいつは知らなかった。
チェックしてみないと。「歴史はわたしたちのことを
妻と呼ぶのよ」「ゴーラの讃歌」ではないのか?

195 :HH:2006/08/04(金) 07:34:44
(92)2006年7月30日(日)
 ブライアン&ケヴィンは、新刊出版に合わせて、
毎回全国的なサイン会を実施している。ただ、今回は
特別企画で1万冊のサイン本を全米の書店にばらまいてしまった
ので、販促ツアーは若干短めになるとのこと。まだ予定は
百パーセント確定ではないけれど、いちおう著者二人の出没地点で
分かっているものを紹介する。サインの欲しい人は是非この機会に
とケヴィン。

 「HUNTERS OF DUNE」のハードカヴァーは8月22日発売予定だ。
で、サイン会の日程を見ると、8月22日から27日まで連日の
お勤めである。場所はいずれもカリフォルニア州で、25日は
世界SF大会「LAコン」に参加。また、ケヴィン単独で
8月31日から9月3日までアトランタの「DragonCon」にも
顔を出すそうだ。ブライアン&ケヴィンはさらに、9月に
シアトル周辺にも現れるが、こちらの具体的日程は未定である。


196 :HH:2006/08/04(金) 07:35:30
(93)2006年8月1日(火)
 フランク・ハーバート御大がそもそも「DUNE」を発案する
きっかけとなったオレゴン砂丘をテーマに、フランスの
テレビ局がドキュメンタリーを制作している。記者とカメラマンが
7月後半、オレゴン州フローレンス周辺の、この砂漠地帯の取材
を実施。そのさい、御大の長女(ブライアンの異母姉)ペニーへの
インタビューもおこなわれた。

 1950年代、この砂漠地帯の流砂管理を目的とする米農務省の
プロジェクトを取材するため、若き御大(当時はジャーナリストでも
あった)は現地に飛び、感銘を受けた。彼がそのとき書いた記事
「They Stopped the Moving Sands」は上記「THE ROAD TO DUNE」に
再録されている、とケヴィン。

 このドキュメンタリーは9月末に放映の予定。「フランス3」
の金曜日午後8時半の枠。また、BBCチャンネル5でも放映される。
フランス側のホームページは「ttp://www.thalassa.france3.fr/」
だそうだ。


197 :HH:2006/08/05(土) 06:11:02
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(94)2006年8月3日(木)
 いわゆる「デューン7」が2巻本になってしまったことへの
弁明。それに託けての、「HUNTERS OF DUNE」出版の宣伝。

 なぜ2巻本になってしまったかといえば、フランク御大との
叙述スタイルの違いによるものだ、と従来の説明のくり返し。
後期三部作の最初の2作――『異端者』と『大聖堂』――で
御大は肝心の場面をあえて書かない省略法をとり、そちらを
よしとする一部ファンもいるけれど、小説ではほぼ「無限の
SFX予算」が使えるので、あらゆるスペクタクル・シーンを
読みたいという読者の要望のほうが圧倒的に多く、また
そうした多数派読者は御大の「高密度」スタイルを逆に曖昧で、
分かりづらいと感じているようだ、とケヴィン。
まあ、それはそれで事実なのだろう。

198 :HH:2006/08/08(火) 00:03:19
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(95)2006年8月5日(土)
 今回もケヴィンは回顧調である。たぶん「デューン7」も
プロジェクトとして終わりが見えたせいだろう。
なぜ、ブライアン&ケヴィンはいきなり「デューン7」に
着手しなかったのか、その理由をケヴィンの立場から
語っている。

 デューン本編6巻は、累積で全巻とも相当数売れている
ものの、実際に読まれているのは初期三部作がもっぱらで、
一部にシリーズ最高傑作と呼び声の高い『神皇帝』で、じつは
どっと食いつきが悪くなり、『異端者』、『大聖堂』まで
たどり着けない読者が相当数いることが判明、まずは
デューン本編への関心を再喚起する必要を感じたことを、
「デューン7」をいきなり始めなかった理由の一つに挙げて
いる。そうしてまず書かれた『公家アトレイデ』だったが、
これに対する読書界の歓迎姿勢は、著者ふたりの予想を
はるかに上回るものだったようだ。

199 :HH:2006/08/08(火) 00:04:02
(承前)
 ケヴィンはさらに、今後のプロジェクトについても触れている。
当分はお互い単独の作品執筆に傾注する予定だそうだ。一方、
すでに出版契約を結んでしまった「砂丘のポウル」三部作は
多少、具体化がすすみだしたらしい。タイトル(まだ仮題だが)は
「PAUL OF DUNE」、「JESSICA OF DUNE」、「IRULAN OF DUNE」。
なんと言ったらよいか。この人たちは詩的才能がないのだと思う。
時代は『公家コリノ』と『砂の惑星』、および『砂の惑星』と
『砂漠の救世主』のあいだ。

 エピソードとしては、レト公爵による「暗殺戦争」、ポウルの名で
おこなわれた「フレーメン聖戦」、イルーラン姫によるムアドディブ
伝説の確立、シャッダム四世による権力奪還の試みなどが取り上げられる
という。

200 :HH:2006/08/08(火) 00:04:41
(承前)
 あとはまだ構想段階――なにしろ「砂丘のポウル」三部作が
2010年以降の出版予定なのだから――としながらも、
レジェンド三部作の最終巻「BATTLE OF CORRIN」の続編構想を
ぶちあげてくれる。読者から読みたいと要望が強いので、
ベネ・ゲセリット、宇宙協会、スク医学校など偉大な学校の
創立・発展経緯と大協約の締結過程を詳述する話のようだ。
長編1本になるか、三部作になるかとケヴィン。

 さらに、フランク・ハーバート御大の最高傑作のひとつ、
「HELLSTROM'S HIVE」の続編も書くとケヴィン。さらに新版の
より正確な「デューン百科事典」+「年表」なども考えている
そうだ。ううむ、骨までしゃぶるつもりだな。残念ながら、
美術本の企画はあるものの、新たな映像化については具体的
発表はなかった。いちばん期待しているのだが。

201 :HH:2006/08/08(火) 00:05:16
[再告知]
 「117」氏が5月10日に「おいおまいら、 NHKを
すぐ見るんだ。 まさにデューンの世界だ!!美しい!」
と呼びかけたNHKスペシャル「プラネットアース」第4集
「乾きの大地を生きぬく」がようやく再放送されます。
8月10日木曜日(4夜連続の最終夜) 午後7時30分から
です。BBCがどんな砂漠映像を撮ったのか、今度こそ
寝ないで確認しようと思います。

202 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/11(金) 05:20:28
一年ぶりぐらいにデューンスレを見に来たら興味深い展開に。
HHさん、一気に読んでしまいました。今後も続けてくださいな〜。

>なんと言ったらよいか。この人たちは詩的才能がないのだと思う。
>ううむ、骨までしゃぶるつもりだな。

うはは、深夜に声出して笑ってしまいました。まったく同感。
新シリーズは売るために工夫しているぞ!という匂いが鼻につきすぎでした。
読み通したものの、気に入るには程遠い出来栄えでしたし。
別に商業主義が悪いわけじゃないし新たなファンを開拓する結果にも
つながっているみたいなので一概には否定できませんけど。
工場のラインに乗った商品みたいな感触でどうにも。

悪いところをあげればきりがないんだけど一番気になったのはキャラクターです。
旧デューンの登場人物たちは、たとえほとんど出番のない脇役であっても、
思考や生き方を凝縮したような言葉や仕種をもって印象付けていたのに、
新デューンは主要人物であっても平凡すぎて飽きちゃいました。
作者は難解だったキャラクターを噛み砕いて提示したつもりなのかもしれないけど、
結果ステレオタイプで深みのないアホぞろいになるのはどういうことでしょう。
書き手の感性とか人間観が薄っぺらなのが透けて見えるようでなんとも。

と、今更なありふれた感想で長々と割り込み申し訳ありません。
それでもやっぱりDune7は気になるのでチェックしちゃうんですが・・・因果だ。

203 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/11(金) 05:30:55
えらそうなこと言いつつ、私もTVミニシリーズになるという話題からを聞き、
「砂の惑星」を手に取った新しい世代のファンだったりします。
どっぷりはまり込み、当時は古本しかなかった「救世主」「子供たち」を探し、
とまらなくなって「神皇帝」に手をだし感極まって、残りの2作もネット古本で買いました。
ずいぶん出費がかさみましたが後悔はしてません。
そのまま新3部作そろえたのは勇み足だったなと苦笑するばかりですが。

それにしても、親ハーバードの残したメモを何らかの形で出してくれないかなあ・・・。

204 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/11(金) 06:57:31
ハワードのコナンシリーズでやった愚行ふたたびって感じだよな

205 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/11(金) 08:34:27
>>204
孫が日本人という設定でアニメを作るという愚行.

206 :HH:2006/08/11(金) 10:18:37
>202-203
 レス、ありがとう。「TVミニシリーズになるという話題」ですか。
私もこの夏は「ゲド」三昧ですので、よく分かります。思えば、
「ゲド」の初期三部作を最初に読んだのは浪人中でした、と遠い目。
今回、話題に便乗して、3度目の通読中です。なんでもきっかけに
なればいいのです。アニメ版のほうは、6巻全部を読み終えたあと、
劇場に行くかどうか判断しようと思っています。

 ル=グウィンとフランク御大があいだにユングを挟んで案外
近いところにいるのに初めて気づいたり、6巻を語りおえるのに時間的
経過が長かったせいか、原書にも訳文にも用語や概念に揺れが生じ、
訳者があたふたしているのを知ったりと、いろいろと貴重な経験をしています。

 『ゲド戦記外伝』の訳者あとがきの一節にはたぶん、
あの世の矢野さんも大きくうなずくのではないでしょうか。
お盆が近いので、そんなことを思いました。ややスレ違いだし、
ちょっと長めの引用ですが、「デューン的」でもあるので、まあいいか。
出典は、同書ハードカバー本の456ページ前半です。

207 :HH:2006/08/11(金) 10:19:18
(承前)
 実際、訳語は途中何か所かでぶれざるをえませんでしたし、巻が
進むにつれて、あえて変えたところもあります。原文そのものにも、
三十余年という年月はいくつかのぶれを生じさせました。あるいは、
そこには作者自身の意識的な変更もあったかもしれません。訳語の
ぶれについては訳者の責任は免れませんが、原文の揺らぎに関しては、
作者を問いつめたり、非難しようという気持ちは、私にはまったく
起こってはきませんでした。

むしろ私はそうした揺らぎ、あるいはぶれに、生きて仕事をする人間の
ゆたかさを見出して、作者にいっそう敬愛の念を抱くようになりました。
人間はコンピューターではありません。三十年余の長きにわたって、
もしも作者がわずかの揺らぎも誤りもなく書き続けられるとしたら、
それをこそ私はこわいと思います。アイリアンがトリオンに感じた
寒気さえ、私はそこに覚えます。

 「作者を問いつめたり、非難」。そういう点を見つけては、鬼の首でも
とったように騒ぐ私みたいなのが、ゲド世界にもきっといるのですな。
じつにフェアな発言で、清水真砂子さんへの尊敬を新たにする真摯な
勇気ある告白です。あたまが下がります。

208 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/11(金) 14:24:27
>ケド
観に行くかを考慮するような対象ではないでしょう。
映像製作関連の経験を一切持たないズブの素人にまともな映画が作れるわけがありません、
ましてやアニメーション映画など言語道断というしかないでしょう。
私は見てもいないし見る気もありませんが↑については断言できると思っています。

209 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/12(土) 00:36:11
プラネットアースの録画、失敗しちゃった。(´・ω・`)

210 :HH:2006/08/12(土) 01:06:10
>208
 レス、ありがとう。
「劇場に行くかどうか判断しようと思っています」と書いたように、
いちおう見ることは決めているのです。最近は下りてくるのが
早いので、レンタル・ヴィデオ屋で借りて済まそうかどうしようかと
いう「判断」です。そういえば、前作の「ハウルの動く城」もダメ、
合わないと劇場公開時に見て、思ったものでした。でも、2ちゃんで、
日本語以外で見ると粗が目立たないという趣旨の書き込みがあって、
なるほどそうかもしれないと考えなおし、ほんのつい最近DVDを
買ってみて、英語で見てみて、やはりダメだなと再確認したばかりです。
どうも学習能力に欠けるというか、懲りない人間のようです。
ご忠告は感謝します。

 たしかに息子版の「ゲド戦記」、テレビで放映されているCM
はダメダメ感が満載だし、周辺情報からすると、いしかわじゅん氏の
いう「構成力のない人」らしいと察しもつくのだけれど、そこはそれ、
案外、自分と波長が合うかもしれないと考えたりもするのです。
誰もが認める傑作「2001年宇宙の旅」も好きだけれど、同じくらいの
頻度で「2010」もくりかえし見ている人間なので、とりあえず
これも、一度は見てみようと思っています。

 若いころは、構えて、いい作品だけを見たい、カスをつかまされたくない
と思っていました。でも、大台を超えたら、人生そのものがカスである
ことに気づき、わりとダメな作品も、まあ、こんなものかと粛々と確認
しています(見た直後にはもちろん激怒し、あしざまに言いますが)。
残り少ない人生、そんなにムダにする時間はないのではと若い人は
思うだろうけど、未だにどうしようもない映画、小説、マンガを
見て、あたら人生を浪費していますからね。「馬には乗って見よ」でね。

211 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/12(土) 03:18:02
>>188
http://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%97%E5%85%B0%E5%85%8B%C2%B7%E8%B5%AB%E4%BC%AF%E7%89%B9
中国版。

初期3部作は複数の版元から出版されていますよ。
http://www.qdwh.com/viewitem_detail.asp?id=640


212 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/12(土) 03:28:09
こんなブログもあったり
    ↓
http://forum.gamebase.com.tw/content.jsp?l=2002&no=1268&cno=12680002&sno=68700755&rc=2&lock=0&top=0&p1=1

213 :HH:2006/08/12(土) 09:51:06
>209
 それはお気の毒。5月の私と同じですね。
第2シリーズを今年10月にやるそうですから、
期待すべきは年末年始の再放送一挙放映ですかね。

 私自身は今回、ようやく見られましたが、
1時間まるまる美しい砂漠の空撮だけなのだと
思っていたら、砂漠とそこで暮らす動物たちに
焦点を当てた構成でしたね。それはそれで
面白かったですが、もっと砂漠そのものを
味わいたかったなと贅沢な悩みもひとこと。


214 :HH:2006/08/12(土) 09:51:47
>211-212
 ありがとう。参考になりました。さっそく3つともチェックしました。
うちのパソコンだと一部文字化けをしてしまいますが、虫喰いを脳内補完
しながら読んでみると、以下のようなものかな。想像を交えているので、
違っていたら、訂正してください。

 1本目は中国版ウィキペディア(維基百科)に載っている
「フランク・ハーバート」の項目のようですね。この項目の書き手によると、
6巻のタイトルはそれぞれ「沙丘」、「沙丘救世主」、「沙丘的后代」、
「沙丘異教徒」、「沙丘牧師会」。1960年に出た「海里的●」と
いうのは『21世紀潜水艦』ですね。この本の原書には複雑な経緯から
タイトルが3つあり、そのうちのひとつが「DRAGON IN THE SEA」ですから。

 2本目は中国語のネット書店ですね。こちらでは『子供たち』は
「沙丘之子」になってるな。ヴァージョンが複数ある証拠ですね。
シリーズ1作目の「沙丘」のストーリーが載っているので、解読して
みると、対立する2つの公家は、「●崔迪」公爵家と「哈肯尼」男爵家。
「沙丘」星「阿拉吉斯」の砂漠にいるのは当然「沙虫」、そこに
潜む原住民(土著)は「弗瑞曼人」、そこで取れる珍宝は「●●香料」。
神秘の「比・吉斯特姐妹会」。ううむ。「牧師会」というのよりは
いいな。「SISTERHOOD」はそのまま中国語に移しただけですが。

215 :HH:2006/08/12(土) 09:52:28
(承前)
 3本目はゲーム関係の掲示板のようですね。ゲームをやっていく
都合上、背景が知りたくて、「デューンにかんする参考書はないの?」
という質問がまずあって、それに答えた感じの文面ですから。
「沙丘百科」(Dune Encyclopedia)という本(いまは絶版)があるよ、
でも「公式」ガイドではないので、使用上注意してねという、かなり
丁寧かつ親切な回答で、好感が持てます。一部で全体は判断できない
けれど、ここだけ見ると、わりと紳士的というか、気持ちのよい
掲示板のようですね。

 御大の漢字表記は、中国版ウィキペディアでは「弗●克・赫伯特」
でしたが、ここでは「法蘭克・赫伯特」ですね。同じ外国の地名、
人名でも台湾と香港と大陸がすべて違うということはままありますから、
両方あるのでしょう。「里托二世」という表記がある一方、その
じいちゃんの公爵は「莱托」と書かれている例もあるし。

 「特拉蘇」というのは何だろう。前後関係からすると、「誇りある
女たち[オナード・メイトレス]」の「トレス」だけを取った感じ
だが。はて。ともあれ、楽しめました。字画の多い文字が多くて、
慣れない人はギョッとすることもあると思いますが、カタカナのない
中国語世界では、万葉がな式に固有名詞を綴るので、こういう見た目に
違和感を与え、それ以外の部分から際だたせるテクニックが使われる
ようです。

216 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/12(土) 21:08:28
>>211さん、オレからも、ありがとう。

アトレイデは?崔迪ですね。?は亜の中国語表記。
“天外綸音”=「天の外からの詔書」ってのは、リザン・アルーガイブ(外の世界からの声)なんだろうなあ。
ムアドディブは音訳で穆哈迪的弃。矢野さんの表記と近いものですね。
ジハドが救世狂熱か。かっこいいなw
エイリアは阿麗?(阿麗亜)、アリアって発音されてますね。

スパイスはストレートに香料だけか。本文中にあるだろうメランジの音訳が知りたいところですねえ。

217 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/12(土) 21:45:48
>>216
ジハドは「長征」か「文革」がふさわしいと思ってるのは
日本人だけじゃないと思うなあ。

218 :216:2006/08/12(土) 21:49:03
と思って、中文ウィキのリンク先をたどったらありましたね。
http://zh.wikipedia.org/wiki/沙丘_%28小説%29
メランジ=美蘭極(美蘭極)。なんかヤンキーっぽいなw

>>211の下のリンク先の翻訳版とは違う表記になっているものが多々ありますね。
英語表記そのままのもあるし。
記事を書いてる人は大陸の人じゃないのかな?

オレンジカトリックバイブルは橙色天主聖経、メンタートは思想者、スペーシングギルドは空間航行公会で
ナビゲーターは導航員……これらはそのまんまですね。沙騎士ってのが、なんかかっこいいw

日本のアニメ『最終放逐』が影響受けてるってあるけど、『最終放逐』ってなんだろう?
ラストエグザイルか?? 未見だから、今度借りてみよう。

219 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/12(土) 23:26:53
あちらのファンによるダイジェスト
http://www.wjshu.com/khtl/sq/

220 :HH:2006/08/13(日) 00:37:32
「デューン7ブログ」要旨の追加です。気づくと3本も。
「HUNTERS OF DUNE」発売にむけた怒濤のプッシュだな。
(96)2006年8月9日(水)
 公式サイトや「デューン7ブログ」で周期的に持ち上がる
「デューン百科事典」(DUNE ENCYLOPEDIA/1984)問題に
ケヴィンがまたまた言及している。「レトの平和」期の
メランジのように、絶版状態が20年近くも続き、
古本が「e-Bay」などで高値取引されている現状から、
復刊を望む声や、同書を典拠にした主張、批判が、思い出した
ように発生する。そのたびに、絶対譲れない最終防衛ライン
――あれは公式ガイドではない(つまり復刊はありえないと
暗示)――が示されている。今回も基本的主張は同じ。

 熱烈なデューン・ファンであった故「Willis E. McNelly」
博士(2003年死去)に、フランク御大がファン活動の
一環として編纂を認めたこの同人誌的百科事典はいわゆる
「正典」ではなく、公式ガイド視は間違っている。そのことは
博士自身も認めていた(博士の声明は公式サイトで読めるように
なっている)。本としては、御大みずから言っているように、
なるほど面白い本であり、その労力は多とするものである。だが、
「デューンへの道」、「レジェンド」両シリーズとこの事典との
齟齬、不一致は、当方の責任ではない。

 デューン世界をめぐる世界観その他は、権利の正当な保持者である
「the Herbert Limited Partnership」のものであり、御大が残した
ノートは、ブライアン&ケヴィンが独占的に利用して両シリーズの
6巻を執筆した。いずれ独自の、より正確なデューン百科をまとめる
考えだが、当面はこの6巻を読んで、詳細データをそれぞれ抽出して
ほしい。こと権利(とカネ)が絡むと、一歩も退かない構えだが、
高度資本主義社会に住むものとしては、仕方ないのかな。

221 :HH:2006/08/13(日) 00:38:11
(承前)
(97)2006年8月10日(木)
 これはブライアンによる書き込み。彼が父親と生前合作した「MAN OF
TWO WORLDS」の思い出を語っている。ちょっとウェットで、いい感じ。
また、御大がその創作過程においてさまざまな助言をしてくれた
ブライアンの処女作「Sidney's Comet (1983)」と「The Race For
God (1990)」が近く復刊されることになったという告知もなされている。
ブライアン・ハーバートという人はきっと「いい人」なのだろう。

(98)2006年8月11日(金)
 「デューン7」にかんする献辞。ケヴィンが代表して、お世話になった
方々の名前と肩書きと貢献のあり様を書いている。アカデミー賞授賞式の
スピーチでよく見かけるおなじみのパターン。英米出版社の担当編集者、
販売関係者、自分たちのエージェント、親類縁者、試し読みをしてくれて
いる助言者たち、サイファイ版デューン2本の関係者、ハーバート家の人々、
そして何より故フランク・ハーバート御大に感謝感謝である。

222 :HH:2006/08/13(日) 00:38:54
[番外]
「デューン公式サイト」に、ケヴィンが「SCI FI Wire」とおこなった
インタビューなるものが追加されています。リンクをたどって
当該記事を読むと、インタビューといっても一問一答形式ではなく、
記者が要旨をまとめる、いわゆる「談」てやつでした。

 内容は「デューン7」にあたる2冊の長編とその他のプロジェクト
についてで、中身的には上記(95)2006年8月5日付けと大同小異。
ただ、新規の情報も2件あるので、以下に要旨を。まず、「デューン7
ブログ」のアクセス数は1カ月あたり170万件だそうです。すごいね。

 次に、フランク御大が残したノートには、ストーリーや登場人物の
背景情報が多数書き込まれているけれど、「道路地図を持っていることと、
実際の道路を走ることは違う」「ブライアンと私には片づけるべき作業、
拡張すべき部分が多々あったが、いまではフランク御大のオリジナル6巻と
われわれの前史をあつかった6巻は一体化している」と、本音が語られて
いる。ちょっと鼻息が荒いな。

223 :HH:2006/08/13(日) 00:39:34
(承前)
 でも、そうかな? 余計なことをあちこちでしているように思うのだが。
たとえば、『異端者』と『大聖堂』でかなり思わせぶりに出てくる
ゴッホの絵。西洋絵画にはまったく疎いのだが、英語の原題からすると、
オルセー美術館に収蔵されている「コルドヴィルの藁ぶき屋根の家」
かな? いまいち自信がありません。で、その絵がレジェンド・シリーズ
にも出てくるのだよ。エラスムスという知性をもったロボットが
人間性研究のためと称し、絵のタッチを(文字どおり)機械的になぞって
くりかえし複製し、芸術精神を感得しようと努力するシーンで。

 レジェンド・シリーズの時代の1万年前に旧銀河帝国があり、
「ブトレリアン・ジハド」勝利の1万年後に『砂の惑星』の時代が始まり、
「レトの平和」が3000年続いて、さらに1500年後に、教母長
オデレイドがそのタッチに霊感を受けるという順序だ。いちおう
イックスの技術によって保存されているとの言及はあるものの、
19世紀末に書かれた絵がそんなに長く保つものだろうかという疑問が
かねてからあって、ブライアン&ケヴィンはたぶん、賢しらな微調整を
やったのだと、私は「邪推」している。

224 :HH:2006/08/13(日) 00:40:09
(承前)
 しかし、ロボットがつくった複製品がどれほど精巧であろうと、
教母長を魅了するだけのレベルに達するものだろうか? 若き教母
シーアナが大聖堂惑星を逃亡するさい、わざわざ盗んでいったりする
ものだろうか?

 このエラスムスに育てられた人間こそが最初のメンタートで、
のちにメンタート学校を創設することに(たぶん)なるのだが、
ベネ・ゲセリットの能力を結果的に貶めるという副作用を考えると、
やらずもがなの「拡張」だったのではないかと思ってしまう。
まあ、そうケチをつけると、あのゴッホがオリジナルでない
などとは、ひとことも言っていないと反論されてしまうの
でしょうが。ううむ。ブライアン&ケヴィンの筆の荒び、
もしくはコア・ファンとの共犯幻想をともなった「遊び」と
捉えるべきなのかな。よく分かりません。

225 :209:2006/08/13(日) 01:28:39
>213
なるほど。
何となく番組内容は分かりました。
ありがd。

再放送に期待しま〜す。

226 :HH:2006/08/14(月) 15:08:48
 アマゾン・ドットコムが「HUNTERS OF DUNE」の予約を
開始したのに伴い、業界紙「Publishers Weekly」に掲載
された同書の内容紹介がアマゾンにも転載された。ネタばれ
情報が一部開示されていて、公式サイトの掲示板はさっそく
その問題について議論をしている(転載された書評は日本の
アマゾンの洋書部門でも読めますが、知らない幸せもある
ので、要注意)。

 ネタばらしについては困ったものだという当然の反応。
そもそもこの書評はプラス評価なのかマイナス評価なのか
という読み方をめぐるやりとり。言葉じりを捉えた細かな
考察と、まあ、予想される範囲内のリアクションではあります。

 同書評の結語は、「ハーバートの生態学的、宗教的懸念は
いまや異様なほど先見性に富んでいたように思われるが、
性的に男を奴隷化する熱狂的女たちでいまだ満ち満ちている
この"sizzling"な最新版はまま、1950年代のB級映画の
"campy"なパロディすれすれになってしまう」である。

227 :HH:2006/08/14(月) 15:09:27
(承前)
 "sizzling"とあるのだから、プラス評価ではないかと参加者の
一人は見ている。"campy"という形容詞は知らなかったので、
リーダース英和を見ると、"camp2"を見ろとある。で、見ると、
名詞では「ホモ;ホモの誇張された女性的な身振り……」と
あり、形容詞では「気取った;めめしい;おかしなほど誇張した
[時代がかった];ホモの、おかまっぽい」などとある。

 書評子が具体的に1950年代のどんな映画をイメージして
書いているのか見当がつかないが、この部分の解釈を読んだとき
連想したのは、手塚治虫がむかし創ったアニメ映画「クレオパトラ」
の最後で、野沢那智(たぶん)が声優をやったオクタビアヌスの
なよなよした身振りである。またまた喩えが古くて、すまん。

 でも、そんなことを言ったら、『異端者』だって、『大聖堂』
だって、その面では似たり寄ったりの変態もんじゃないかという
書き込みもあって、思わずうなずいてしまった。まあ、来週すぎには
現物が届くと思うから、判断は読んだあとにしよう。その上きょうは
著者、苦節十年の力作という伝記本まで届いてしまった。タイトル
は"JAMES TIPTREE,JR.--The Double Life of ALICE B. SHELDON" by
JULIE PHILLIPS。本文398ページか。まだ「ゲド」の全巻通読も
終わっていないのに。ふう。

228 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/15(火) 22:26:54
この場合の“camp”は、ゲイがらみにするよりも
専ら「わざとらしい」「悪趣味」
(さらにそれらを「ネタとして愉しむ」)
てなニュアンスかと
つまり、50年代B級SFのような
安っぽいセットの前で、生硬な台詞を、棒読みする大根芝居で
しかも、性的隠喩がほとんど顕わ(じゃあ、どこが隠喩だ)って代物を
あえて誇張して再現している、ってな感じ
スーザン・ソンタグの「キャンプについてのノート」(『反解釈』所収)を参照されたい

と、書いてくると、書評子は
性的主題(プラス優生学)と形而上学が奇怪に絡み合った大ハーバードのヴィジョンを
息子プラスワンは再現し損ねて、パロディ(『ロッキー・ホラー・ショー』のような)にしてる
と言ってるような気がしてきた

229 :HH:2006/08/16(水) 00:44:44
>228
 レス、ありがとう。
なるほどなるほど。撒き餌で公開された「HUNTERS」冒頭数章の、
マーベラ登場シーンなどを読むと、まるで大奥だなと思った記憶は
あるのですが。ふうむ、とフェンリング伯爵風にうなってみる。

 スーザン・ソンタグに「ロッキー・ホラー・ショー」ですか。
知らないことばかりです。感謝感謝。チェックしてみます。

230 :HH:2006/08/17(木) 10:52:09
 アマゾンから今朝、「HUNTERS OF DUNE」が到着。
「デューン7」の上巻にあたる作品。ちなみに、下巻
のタイトルは「SANDWORMS OF DUNE」で、来年発売。
上巻は8月22日発売予定だが、予約したせいで、
早めに届いたのか。詳細は不明。残念、ランダムに
混ぜてあるとされる、サイン本ではなかった。

 献辞、著者のノート(「デューン7」にいたる
これまでの経緯の説明)、全巻のエピグラフに当たる
4つの引用――ギルド銀行ガムー支店、タマレーン、
サイテイル、マーベラ――、本文520ページ、
年表4ページという構成。

 大聖堂惑星から脱出後、3年、4年、6年、
11年、13年、14年、16年、19年と部立て
されており、各部をさらに章割りしている。
公式サイトで先行公開された第1章から第5章は
すべてこの脱出後3年のパートに含まれている。
工程管理というか、「理科系の作文技術」というか
創作とは微妙に違うところに立ち位置があるけれど、
合作ではそれも無理はないか。実際に読むのは
少し先のことになりそうだ。

231 :HH:2006/08/17(木) 10:52:46
(承前)
 巻末の略式年表というのは、高名なデューン研究家にして
ハンガリー語版デューンの翻訳者でもある「Attila Torkos」
博士の協力で作成されたもの。博士自身の長大な年表は
ネット上で公開されている。どこかにURLがあったはずだが、
ダウンロードしたあと、紛失してしまったようだ。グーグルで
検索してみてちょうだい。

 レジェンド・シリーズ3巻については邦訳もないので、
その後の動きで興味深いところを、かいつまんで紹介する。
活字にしているのだから、たぶんこれがデューン世界の
「公式」年号になるのだろう。なお、長年のファンには
蛇足だが、BGとはギルド前、AGとはギルド後の略号で、
大協約の成立を起点としている。

232 :HH:2006/08/17(木) 10:53:27
(承前)
BG88:コリンの戦い(最後の「思考する機械」を一掃)。
AG1:大協約。
 およそキリスト紀元1万3000年にあたるそうだ。
AG10175:ポウル・アトレイデ誕生。
AG10191:アトレイデ家、惑星アラキスに移封。
AG10207:双子(レトU世とガニマ)誕生。
AG10217:レトU世、砂鱒と共生関係に。
 エイリア打倒、神皇帝として3500年の統治を開始。
 この時点で標準年10歳なのだから、サイファイ版より、
 石森イラストのほうが実態に合っているようだ。
AG13725:神皇帝暗殺。

 ここで、飢饉の時代と大離散が入る。

AG14929:マイルズ・テグ誕生。
AG15213:20代目のダンカン・アイダホ・ゴーラ、
 ベネ・ゲセリットのプロジェクトにより誕生。
 20代目というのは、ヘイトを初代と数えてのことなのか?
 やや少ない気がしないでもないが。
AG15229:誇りある女たち、「敵」から盗んだ
 圧倒的威力の兵器により惑星ラキスを破壊。
AG15240:ジャンクションの戦い。
 マーベラ、権力を掌握。
 シーアナ一行、「無の船」で脱出。
 で、「HUNTERS OF DUNE」の開幕というわけだ。

233 :HH:2006/08/18(金) 02:55:57
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(99)2006年8月14日(月)
「デューン7」の時代を背景にした2作目の短編が完成した、とケヴィン。
電子雑誌「Jim Baen's Universe」で読むことができるとのこと。
URLは「ttp://www.baens-universe.com/」。ただし、登録読者でないと
実際には読めないようだ。まあ、いずれ何らかの形で活字になるのだろう。
タイトルは「Treasure in the Sand」。前スレで話題となった
神皇帝レト二世のあの発言を元にした作品らしい。

 ちなみに第1短編「Sea Child」は以前紹介したインド洋大津波救済SF
アンソロジー「ELEMENTAL」所収。ケヴィンはあす(8月15日?)、
サイン会その他のため西海岸へ出発するという。

 あの発言とは『砂丘の子供たち』3巻306ページに出てくる
「デューンの砂漠の下には、あらゆる歴史を通じて最大の財宝を隠した
秘密の場所がある。嘘ではない。最後の砂虫が死に、このわれわれの
砂漠で最後のメランジが取られたとき、その深みにある財宝は、
われわれの宇宙全体にほとばしり出るのだ。香料[スパイス]独占の
権力は消え去り、隠された香料[スパイス]備蓄がものをいいはじめる
とき、新しい権力がいくつかこの帝国内に現れる」を指しています。

234 :HH:2006/08/18(金) 02:56:43
(承前)
 2004年8月に、「558」「563」氏がこの詩的な表現は具体的に
何を意味するのか、砂漠の下には何があるのかと問題を提起。
それに対して、私は「スパイスの秘密倉庫」でしょうと半可通な答え
しか出来ませんでしたが、そのさいずいぶんいろいろな見方を教えて
もらった憶えがあります。

「メランジに神皇帝の記憶が刻んであって、メランジを取ったことの
ある人もその子孫もすべてが人類の記憶を 共有するとか?」(564)

「メランジがいらなくなるような何かだろうな」(565)

「「大聖堂」の後で出てくるべきモノのはずだと思ったんだわ。
「ダンカン記憶」「加速装置」以上の何かだと」(568)

「惑星間旅行を制限されていた人類が宇宙に今まで以上に
拡散していく大離散のことをいっているのだと思っていた。
人の多様性を生み出し、人類を生き延びさせるのが神皇帝の
目的だったんでしょ」(569)

「人の種としての「可能性」だろう」(570)

235 :HH:2006/08/18(金) 02:57:27
(承前)
「神皇帝の3000年の歴史を「止まったらアカン」ていう
生きた教訓が、ダンカン式歴代クローン記憶やテグ式
加速装置なんかと一緒に、人類全体に広がるんじゃないか?
などという話を、大聖堂の続編で書くつもりだったと思いたい」
(573)

 問題提起した「558」「563」氏も「私はまたてっきり宇宙で
唯一メランジを生産するデューンをデューンたらしめた、 人類が
かつて知らなかった恐るべき「何か」だと思っていたのです」と
書き、解釈の多様性にうれしくなったものです。

 で、ブライアン&ケヴィンがその謎に答えるというのが、
この「Treasure in the Sand」という短編なのかな? 御大の
ノートにそれが書かれていたのかどうかは知りませんが、あえて
具体的に特定すると、本来あったふくらみが消えてしまう恨みが
あります。まあ、ここでも、「くっきりすっきり」のB&Kなの
でしょうが。

236 :HH:2006/08/18(金) 02:58:11
(100)2006年8月15日(火)
 ケヴィンたちが呼びかけた復刊運動の効果もあって、
出版権を持っている「Ace Books」がついに、本編6巻のうち、
2〜6巻のハードカヴァー版を再発行することが決まったそうだ。
具体的日程は未定だが、800件以上の復刊希望の請願書が
版元に届いたという話はうらやましい限りだ。

 ただ、この運動にさいしては、「タリファン」たちの暗躍もあり、
ケヴィンはそれに対し苦言を呈している。タリファンという用語は
本来、アフガニスタンの政治を一時壟断したイスラム神学生
「タリバン」をもじった表現で、デューン本編以外の活動を
いっさい認めようとしない戦闘的原理主義的ファンを指していた。
しかし、ケヴィンの批判文を読むと、彼らの活動はいまや、
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というか、ブライアン&ケヴィンが
やることなら、本編の普及活動にまで妨害工作をおこなう域に
達しているようだ。電子請願書のなかに、版元のやる気を失わせる
文言や、露骨な個人攻撃を忍ばせて送った人間が少数ながらいら
らしい。宗教をめぐる状況の相似形のような現象で、現象として
見ると、それなりに興味深いものがあるけれど、困ったものだ。

237 :HH:2006/08/23(水) 01:50:28
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(101)2006年8月19日(土)
 ブライアン&ケヴィンは「HUNTERS OF DUNE」の販促ツアーで
カリフォルニア州を巡業中。この日は「あすの作家たち」という
行事に参加。今年で22回を数えるこのイヴェントは将来有望な
小説家、イラストレーターを選んで顕彰するのが目的。

 二人は審査員をつとめ、サンディエゴの航空宇宙博物館で
開かれた授賞パーティにも出席。受賞者を対象とした、期間
1週間のワークショップに、ケヴィンは講師としても参加。

 二人以外の審査員の顔ぶれは、ロバート・ソウヤー、ラリイ・
ニーヴン、ニーナ・キリキ・ホフマン、フレデリック・ポール。
その他講師の顔ぶれは、ティム・パワーズ、KDウェントワース
(知らない)。二人以外のゲスト・スピーカーは
ジェリー・パーネルと、NASAのヨージ・コンドー博士
(日系人?)、ショーン・ウィリアムズ、そしてアン・
マキャフリイの各氏だそうだ。業界でいま、どのへんに
日が当たっているの分かるような気がする。

238 :HH:2006/08/23(水) 01:51:06
(承前)
 翌8月20日(たぶん)、二人はサンディエゴの「Mystery
Galaxy」書店で大サイン会に出席。ブライアン&ケヴィンは
同じこの書店で22日、「HUNTERS OF DUNE」出陣式に臨む予定。
また前日の21日はロサンゼルスで午前(!)3時から7時まで
テレビ・インタビューを17本こなすそうだ。ふう。
アメリカで作家であることは、ある意味、体力勝負だね。

239 :HH:2006/08/23(水) 10:22:52
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(102)2006年8月21日(月)
 ブライアン&ケヴィンは案内のとおり、ロサンゼルスで
マラソンTVインタビューに挑戦。全米の地方局の、朝の
ニュース番組に合わせて質疑応答を次々にこなしていく。
いちばん手は米東海岸のテレビ局の午前6時30分から。
これは西海岸の午前3時30分に当たるため、1時すぎに起床。
ロスのスタジオで、マイクとイアフォンを装着し、声だけを
頼りに、それぞれの質問者に順次答えていく。すべてをこなし
クタクタになり、ケヴィンは原稿直し以外は何もせず、
終日ホテルで休息。一方、ブライアン夫妻はハリウッド見学へ。

 気になったのは、あの「デューン」の続編が出版されるという
ことで、どのインタビューワーも興奮してくれたが、どうも
過去7年間に毎年1冊ずつデューン本が出ていた事実を、
みな知らぬげな口調だったことだ、とケヴィン。

 そういえば数カ月前、行きつけのレストランに新しく入った
ウエイターがデューン・マニアだというので、支配人が私の
テーブルに呼んでくれたことがあった。オリジナルの6冊を
自分は何度もくり返し読んでいるといいながら、デューン世界
を描いた新刊が出ていることを、彼は全く知らないようすだった。
アンチ派の人も含めて、せめてそうした本が出ていることぐらい
周囲の人に伝えてもらえないだろうかと、ケヴィンは書いている。

240 :HH:2006/08/23(水) 10:23:25
[番外]
 正式発売日は8月22日だが、「HUNTERS OF DUNE」をすでに
入手し、すでに読了し、公式サイトの掲示板にその書評を書き
こんでいる人が何人か出ている。くどいくらい「ネタばれ注意」
の表示があるので、中身は読まなかったが。

 その関連で、興味深いスレを見つけた。自分は「レジェンド」
シリーズに出てくる、とあるキャラクターが好きなのだが、
「HUNTERS」にも何らかの形で出てきますかとの質問に対し
「SandChigger」というハンドルネームの人が、日本語で
「はい、いますよ」と答えていた。この人は過去の書きこみから
日本在住らしいことは知っていたが、いきなり、ひらがなが
画面に出てきて、ちょっとびっくりした。質問者は当然、
なにそれっ?、て感じだったが、別の人が、たしか日本語の
「KANA」ではないかと書き込みしていて、おもしろかった。
それだけのことです。

241 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/23(水) 11:12:04
m9(・∀・)ドゥーーーーーーン

242 :HH:2006/08/24(木) 09:52:01
「デューン7ブログ」要旨の追加です。さすがに怒濤の更新だな。
(103)2006年8月22日(火)
 「HUNTERS OF DUNE」がついに正式発売。出陣式の開かれた
サンディエゴの独立系書店「Mysterious Galaxy Bookstore」に
集合したブライアン&ケヴィンは22日、大サイン会に臨んだ。
(なら分かる。つまり上記の101は誤訳だな。発信日とその前日
とか翌日とか話があちこち跳ぶので日付を間違ってしまったよ)。
次のサイン会はアナハイムだそうだ。

 ケヴィンとブライアン夫妻は車でサンディエゴ入りし、
ケヴィン夫人のレベッカは空路デンヴァーから飛んできたそうだ。
ホテルにはレベッカ夫人のほうが1時間早く到着し、そのことを
ホテル側に事前に連絡しておいたのに、「お客様のセキュリティへの
配慮」とかで、レベッカ夫人はロビーで待ちぼうけを喰わされた
そうだ。ご時世だね。

243 :HH:2006/08/28(月) 00:19:08
「デューン7ブログ」要旨の追加です。計3本。
(104)2006年8月24日(木)
 カリフォルニア巡業は続く。この日はバーバンクの
専門書店「Dark Delicacies」へ。平日の午後1時だというのに、
店内はファンでいっぱい。サイファイ版デューンの演出/脚本家、
ジョン・ハリスンも会場に顔を出してくれた、とケヴィン。

 ブライアンはいささかお疲れ。来るときの車中ではプロテイン・
バーを食べ、日よけを下ろして仮眠をとる。拠点にしている
アナハイムのホテルへ戻るには時間が足りないと判断し、
次のサイン会場であるウェストウッドの「Borders」へ直行した。
店側が静かな場所を提供してくれたので、午後7時のサイン会が
始まるまで、二人は久しぶりに原稿に集中。ブライアンは
「SANDWORMS」の推敲。ケヴィンは自身の新作に取り組む。

 これまで7回、こうした販促ツアーをやっているが、今回が
いちばんきつく感じるとケヴィン。それでも会場で「ブログ、
読んでます」などと声かけされると、励みになるそうだ。

244 :HH:2006/08/28(月) 00:19:48
(105)2006年8月25日(金)
 きょうはオフ。でも、投宿しているアナハイムのホテルを
会場にした世界SF大会(LAコン)に顔出しするので、完全
休養とはいえない。まず午前10時に「HUNTERS」の朗読会。
当然、サイン会も。そのあと、デューンをテーマにした分科会に
二人で出席。さらにケヴィンだけ「著述業」をテーマにした
分科会にも参加。その他作家仲間、業界関係者との情報交換。
いくつかのパーティの梯子。

 真夜中ちょっと前に、部屋に引きあげ、ケヴィンだけ荷造り。
妻のレベッカは月曜までLAコンに参加する。ケヴィンは
ブライアン夫妻とふたたび巡業の旅へ。翌朝午前7時半に
ホテルを出て、ハーフ・ムーン・ベイへ。そこの「Bay Books」で
今夜サイン会があるのだ。現在は、ブライアンの妻ジャンが
運転する車の後部座席でこのブログを書いている。ブライアンは
助手席で「SANDWORMS」の推敲中。

 日曜日にはさらにサクラメントまで行き、そこで公式サイン会の
全日程が終了する予定。ケヴィンはそのあと、夫妻と別れて、
アトランタで開かれる「DragonCon」に向け出発する。


245 :HH:2006/08/28(月) 00:20:21
(106)2006年8月26日(土)
 新雑誌「FILM FANADDICT」最新号がデューン特集をやっている。
インタビューも3本収録。ブライアン、「Stephen Youll」
(デューン本のカバー絵を担当しているイラストレーター)、
そして上記のジョン〈サイファイ〉ハリスンだ、とケヴィン。

246 :HH:2006/08/29(火) 18:07:00
>208
 いやあ、行ってきました、ジブリ版「ゲド戦記」。サンプリングが
手法として成立する時代の産物ですね。徹頭徹尾パッチワークでした。
ル=グウィン女史が混乱するのも無理ないわ。当初、原作の登場人物の
属性、名前、エピソードを文脈を無視してとっかえひっかえ利用する
ため女史が混乱したのかと思ったら、「おまえが私の死か?」なんて
クシャナの台詞まで乱入してくるのですから、たとえ原作者でも
門外漢には行間を埋め得ないでしょうね。何か毛色の違うものを引用
しているなという気配ぐらいは感じるでしょうが。君はいくつ
分かるかなと、吾郎氏は謎かけのつもりなのかな。あれはコナンの
最終回、あれはカリオストロ……なんて、やっていて面白いのかね。
分からん心理だ。

 たぶんこんな風なノリで作ったのでしょう。「もののけ姫」の犬神
モロだけどさ、あれって牝だけど、美和明宏が声を担当しているよね。
この倒錯を新作にも盛り込みたいんだ。そうだ、敵役のクモの声を
田中裕子にやらせよう。でも、どんな形で影を表現すればいいんだ。
そのとき、テレビから「よからぬブルース」が聞こえてくる。
小泉今日子がサントリーのダカラを飲みながら、「私の中の
よからぬモノが、ジョジョビジョバー」。あ、あれだ!
「もののけ姫」のぷくぷくぶよぶよしたやつ。親父だって、あれ、
「ハウル」で使い回ししているじゃん。だったら、あれは伝統芸、
一子相伝だ、問題ない。よーし、このシーンはこれで決まった。

 息子のプロジェクトが、本来の創作と微妙に違う立ち位置にいる
という例は洋の東西を問わないようです。

247 :HH:2006/08/31(木) 14:44:48
 公式サイトの掲示板でまたまた、デューン用語の
発音問題が持ち上がっている。どの読者もみな勝手に
自分なりに読んでいるが、そのうち何が正しいのだろう
という疑問にふととらわれる。で、AV製品をチェックする
と、リンチ版の映画とサイファイ版のドラマにさえ異同がある
ことを発見、迷いがさらに深くなるという、自分にも
覚えのあるパターンをみなたどるようだ。ただ、英語は
ストレス・アクセントの言葉なので、どこを強く発音
すべきかという議論だけは、日本人とは違うけれど。

 今回興味深かったのは、掲示板参加者の一人が
「ttp://www.usul.net/books/sounds.htm」という
ファン・サイトらしきものを紹介している点だった。
のぞいてみると、フランク御大自身が吹き込んだ
オーディオ製品からいくつかの用語について、
音声データを切り出し、その部分だけを聴けるように
工夫していた。文章を読んでいるなかでの一語なので、
多少のひずみはあるだろうが、参考にはなる。
残念ながら、掲載用語の数は限られている。クリック
すると、なぜかわが家のボロ・パソコンでは「Windows
Media Player」が立ち上がったけれど、これが
デフォルトなのかは不明。

248 :HH:2006/08/31(木) 14:45:20
(承前)
 収録用語は次のとおり(カッコ内は矢野式):
Alia(エイリア)、Arrakeen(アラキーン)、Arrakis
(アラキス)、Atreides(アトレイデ)、Bene Gesserit
(ベネ・ゲセリット)、Chani(チャニ)、Esmar Tuek
(未調査)、Farad'n(ファラドゥン)、Fedaykin
(フェダイキン)、Ghanima(ガニマ)、Giedi Prime
(ジエディ・プライム)、Harkonnen(ハルコンネン)、
Harq Al-Ada(ハルク・アル・アダ)、Irulan(イルーラン)、
Kwisatz Haderach(クイサッツ・ハデラッハ)、Melange
(メランジ)、Muad'Dib(ムアドディブ)、qanat
(クァナット)、Sabiha(未調査)、Sardaukar
(サルダウカー)、Shai-Hulud(シャイ・フルド)、
Tleilaxu(トライラックス)。

 収録用語の傾向から、音源は"THE DUNE AUDIO
COLLECTION" performed by FRANK HERBERT
(CAEDMON)かもしれない。従来、単発で4本出ていた
初期三部作関係のテープをボックス化したもの(たぶん)
で、これはいまでもアマゾンで購入できたのでは?
知っているかぎりでは、御大自身が吹き込んだものには
このほかに「神皇帝」にかんするテープがあったはずだが、
こちらは絶版だったと思う。


249 :HH:2006/09/01(金) 20:34:25
「デューン7ブログ」要旨の追加です。計2本。
(107)2006年8月27日(日)
 ブライアン&ケヴィンのカリフォルニア巡業がついに
終了。「Old Sacramento」(レストランかね?)で
大打ち上げパーティ。過酷な旅を象徴するかのように、
買ってまだ1年のケヴィンのスーツケースはバラける寸前に。
サイン会の合間をぬって、かばん用のしばり紐探しに
奔走するケヴィン。

 スーツケースにとって最後の試練は、帰路の機中で
あったことを、故郷デンヴァーの空港に到着したとき、
ケヴィンは知る。中身を点検(またもセキュリティ・チェックか)
するさいに、関係者によりしばり紐が解かれていたのだ。
でも、けなげなスーツケースのジッパーはなんとか耐え、
無事に帰宅できたそうだ。よかった、よかった。

(108)2006年8月29日(火)
 オフ。久々のわが家。火曜と水曜の2日間は荷物を解き、
洗濯をし、郵便物を片づけ、必要な支払いをおこない、
電話メッセージに答え、電子メールに返事をし、留守中の
たまった雑務の処理に専心。

250 :HH:2006/09/01(金) 20:35:00
(承前)
 木曜には「DragonCon」(会期4日間)に名誉ゲスト
として出席するため、アトランタに出発予定。

 「HUNTERS OF DUNE」の販促にかかわったこの3週間は
細切れの時間をやりくりするのがせいぜいで、本業である
執筆/推敲作業はほとんどやれなかった。早く復帰して、
勘を取り戻さないと、とケヴィン。このブログを開始するさい
述べたように、このプロジェクトは「HUNTERS」創作の
同時並行ドキュメントなので、今後あと数回書き込んだあとは
更新はかなり散発的になるとのこと。

 まだ完全に終わったわけではないけれど、一人の作家の
「赤裸々」な創作活動の内情を気前よく公開してくれた
ケヴィン・J・アンダースンには心から感謝したい。
あと数回だそうだから、そこまで付き合い、
この増量剤プロジェクトも一区切りとする。
で、早川書房は「HUNTERS OF DUNE」を出すのだろうか?

251 :HH:2006/09/02(土) 13:49:00
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(109)2006年8月31日(木)
 いま入った情報によると、ニューヨーク・タイムズ紙の
最新ベストセラー・リストに「HUNTERS OF DUNE」が載った
そうだ、とケヴィン。初登場第3位で、これはこれまでの
ブライアン&ケヴィンによるデューン物で最もよい成績だ
という。それだけ「デューン7」が待たれていた表れだろう
と、ファンへの感謝の言葉をうれしそうに綴っている。

252 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/11(月) 23:33:09
>>233-235
>>247-248
すごい興奮した。

つか、7の出版はもちろん、4・5・6の再販はあるのかなあ。ねーはやかわさぁん。。

253 :HH:2006/09/13(水) 09:54:15
 予告どおり公式サイトの「デューン7ブログ」は
9月に入って(日本時間13日午前現在)1度も
更新されていない。ニューヨーク・タイムズ紙の
最新ベストセラー・リストには上記の案内のとおり、
8月26日までの週(22日発売)に、第3位で初登場し、
9月2日までの最新週も、第7位とそれなり健闘している。
トップ15の圏内にいつまで留まるか、今後も見ていきたい。

 本国アマゾンのサイトに載った読者評は計45件で、
平均点は星3・5(満点は星5)。星5と星2に
ピークがあり、星1の山は若干低い。これは従来の
前史をあつかった派生商品の場合――星5と星1に
ピークが集中し、作為的な感じがした――に
比べ、実際に読んだうえで判断しているような気がする。

 現在、「HUNTERS OF DUNE」を読んでいる最中なので、
ネタばれ懸念から読者評の本文は読まなかったが、各書評の
見出しを読むかぎりでは、何でもかんでもダメという声は
少数派かもしれない。これまで読んできた感触でも
これが「デューン7」だと言われるとちょっと引くけれど、
ブライアン&ケヴィンの取り組みのなかでは最高レベルに
あると思う。「どこもかしこもゴーラだらけ」という見出しを
掲げた書評もあったので、ちょっぴり不安でもある。まずは
読み終えることだ。

254 ::2006/09/13(水) 10:08:35
1#1*1

255 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/14(木) 21:09:43
「Hunters of dune 」原書を立ち読みしてたんですが、ドクターユエやハルコンネン男爵
までゴーラで復活してるんですね。船内大変そうだな。


256 :HH:2006/09/15(金) 13:13:32
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
更新が途絶えているという声が聞こえたのか、いきなり
9月前半の日付の書き込みが4本も増えていました。

(110)2006年9月2日(土)
 ケヴィンがご贔屓にしてほぼ毎年参加しているSF大会
「DragonCon」に今年も行ってきたよという報告。
奥さんのレベッカと一緒に「新米作家のころ、プロが教えて
くれたらどんなによかったかと思ったあれこれ」なる
テーマでセミナーをおこなったり、あちこちの分科会に顔を
出したり、友人知人と旧交を温めたり。

 帰宅後、2日間、留守中の雑事を片づけたあと、一気に
コロラド山中のトレッキングに向かう。雨あり、雹あり、
時に雪まで降ってきたけれど、とにかく充電が必要なのだ、
とケヴィン。販促ツアーで執筆スケジュールに遅れが出ている
「METAL SWARM」。10月初めまでにはなんとか追いつきたいと
決意表明。

257 :HH:2006/09/15(金) 13:14:05
(承前)
(111)2006年9月5日(火)
 毎回の販促ツアーで訪れ、ブライアンの地元で、しかも
フランク御大が人生のかなりの部分を過ごしたシアトル。
でも、今回の「HUNTERS OF DUNE」ツアーではどうしても
スケジュールが合わずにサイン会を開けなかった。そこで
穴埋めとして12月11日午後7時から「University
Book Store」で追加サイン会をやりますとの告知。
「We」といっているのでブライアン&ケヴィンそろい踏み
なのだろう。

(112)2006年9月11日(月)
 「HUNTERS OF DUNE」が売れているとして、各種
ベストセラー・リストを紹介。読者からの反応も前向きで、
デューン7後編「SANDWORMS OF DUNE」の追い込み作業にも
励みになると嬉しそうだ。

 ニューヨーク・タイムズ紙のリストは上記(109)を
参照。ケヴィンがそのほかに挙げているのは、USAトゥデイ、
ウォールストリート・ジャーナルなどの新聞各紙(タイムズ紙と
同様、上位で初登場し、発売2週目も圏内のとどまるという
傾向を示している)や、業界紙、大手書店チェーンなどの
売り上げ実績などである。

258 :HH:2006/09/15(金) 13:14:36
(承前)
(113)2006年9月13日(水)
 ハンガリー版デューンの翻訳者で、デューンの徹底読解で
も知られる「Attila Torkos」博士のデューン年表最新版
(2006年2月12日改訂)を、博士のご厚意により、
ここに公開する、とケヴィン。上記「231」で私自身が
「ネット上で公開されている。どこかにURLがあった
はずだが、 ダウンロードしたあと、紛失してしまった
ようだ。グーグルで 検索してみてちょうだい」と書いた
年表である。それがデューン公式ページで簡単に読める
ようになったのは朗報である。

 公式ページは「official dune」でグーグル検索すれば、
一発で出てきます。その9月13日の書き込みから入れば、
そこからリンクが張られていて、年表に到達できます。

259 :HH:2006/09/15(金) 13:15:09
(承前)
 最新版の年表は「HUNTERS OF DUNE」までをその対象にして
いるので、ネタばれに注意。それぞれの出典を項目の
末尾に[  ]で示していて、異論反論歓迎というフェアな
スタンスが好ましい。年号を特定できない場合は「???」と
記してあります。

 最初の項目はいきなり「???」。へたな試訳をすると、
「砂鱒が未知の場所から惑星アラキスへもたらされる。
砂鱒は、本来水が豊かだったアラキスの砂漠化に着手し、
その後、砂鱒=砂虫=メランジ・サイクルが始まる」
[砂丘の子供たち]――といった具合です。ここまでは
言えるという事柄だけで書かれた簡潔な記述で、作成者の
人柄がしのばれます。楽しんで役立ててください、
とケヴィンも書いている。これって公式認知なのか?
ううむ。

260 :HH :2006/09/15(金) 14:12:26
砂の惑星だろ?おまいら本物だなwムゥ〜〜ン・シャ〜・オら〜。

261 :HH:2006/09/15(金) 14:46:06
>260
 レス、ありがとう。びっくりしました。
そう言えば、この年まで「おまいら」って言葉を
使ったことがなかったな。やれやれ。

262 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/09/16(土) 04:38:34
>>261
ちょとちょっと、ひょっとしてHHさんて全部同一人物なの!?広報かなんかの人?

263 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/09/16(土) 04:45:08
デューンて最初の映画自体はウエストサイドストーリーとりディック足して
割った感じだよね。続編テレビ映画?は途中まで観たが例の鎧着てなくてガッ
カリしますた。

264 :HH:2006/09/16(土) 07:35:22
>262
 レス、ありがとう。
「260」さんの書き込みを除き、HHはすべて同一人物です。
「260」さんの文面を見たら、悪意は感じられなかったので、
たぶんケアレス・ミスだと思い、ジョークで返したつもり
なのですが、外してしまったかな?

 記録を見ると、このスレッドへの最初の書き込みは
2003年7月28日ですね。当然、初めは「名無し」でした。
最初のスレの「891」で、フェンリング伯爵の口癖「ふーん」の
英文表記にかんする質問に答えています。

 「HH]なるハンドルネーム(単なる頭文字です)を最初に
使ったのは2004年2月7日の前スレ「397」ですね。
ベネ・ゲセリットのクイサッツ・ハデラッハ作りの意図その他に
かんする質問に、自分なりの愚考を述べています。

265 :HH:2006/09/16(土) 07:35:58
(承前)
 このハンドルネームでゲド・スレその他にも若干書き込みをしています。
そうそう、昨年の第一回SF評論賞にもこれをペンネームに使って、
「ブライアン&ケヴィンにも三分の理」なる駄文を投稿しましたっけ。
前にも書いたけれど「スレちがい、スルー」の扱いでしたが。

「広報かなんかの人」ではありません。逆に、主観的には、早川で
なくてもいいから、日本でもデューン・シリーズが本編、前史を
ふくめて、全巻タイムリーにかつ常時、出版されている状況を望んで、
ひとりで運動をやっている気分なのですが。上記「三分の理」も
過剰に「レジェンド・シリーズ」を持ち上げたので、審査員の一人
から、粘着していると受け止められてしまったくらいです。

 あとは、ちょっと目を離した隙に前スレが終わってしまったことが
若干トラウマになっているところがあります。で、怒濤の書き込み。
せっかく「981」まで行ったのにね。これまで「親切だけど意地が
悪い」とか「天然」だとか言われ、ううむ、当たってなくもないな
と思ったりもしましたが、「自分」にいきなり書き込まれたのは
初めてなので、正直に「びっくりしました」と書いただけです。
まあ、こういうのも面白いなとちょっぴり思いましたが。

266 :HH:2006/09/18(月) 22:35:22
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(114)2006年9月16日(土)
 「HUNTERS OF DUNE」販促ツアーの締めくくりに
今度はマラソン・ラジオ出演。8月21日のテレビ出演に
続くもの。ブライアン&ケヴィンはそれぞれ手分けして、応対。
ケヴィンはコネティカット州のラジオ局から地元コロラド・
スプリングズまでの7放送局を相手に早朝インタビューに応じる。

 ケヴィンは前日、ネヴァダ州リノから帰ってきたばかり。
デンヴァーの空港に午後11時30分に到着するはずの便が
悪天候で翌朝午前3時30分に到着。ろくに眠れないまま、
最初のラジオ局とつながる午前5時50分が来てしまった。
パジャマ姿でコーヒーをがぶ飲みしながら、なんとか
お勤めを果たしたそうだ。

267 :HH:2006/09/19(火) 09:48:24
>259
 自己レスです。
「これって公式認知なのか? ううむ」と書いたけれど、
違うようです。

 公式サイトの掲示板を読んでいたら、上記のタルコス年表と
「HUNTERS OF DUNE」巻末の年表に異同があるが、どっちが
正解なのよというファンの指摘があり、これをきっかけに
タルコス年表は「正典」(canon)なのかという議論に発展。
管理人の弥縫的返事に納得しないあるファンが喰い下がった
ところ、ケヴィン・J・アンダースンが乗り出してきて、
「聖典(Sacred Writ)」ではないと言い切っていますので。

「この年表は作業用の文書で、当面の利用に役立つ程度には
包括的です。間違いや矛盾があるのが分かれば、訂正します。
タルコス博士は私家版としてこれを作成し、相当な労力を
つぎ込んでいます。ブライアンと私はこの年表に目を通しましたが、
各行の内容を子細に検討したわけではありません。さらなる小説
(複数)が書かれるにつれ、さらなる細部や穴が埋まっていくはず
です。サイトに掲載したのは、ファンにとって面白く、また
情報を得る助けにもなると思ったからです。聖典だという意味では
ありません」(ケヴィン・J・アンダースン)だそうだ。

268 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/20(水) 14:57:39
HHさん、いつもありがとうございます。

269 :HH:2006/09/20(水) 23:29:58
「デューン7ブログ」要旨の追加です。計2本。
(115)2006年9月17日(日)
 「デューン」シリーズ本編のオーディオ・ブック
再発行がついに具体化、とケヴィン。いずれも全文朗読。
発行元は「Audio Renaissance」。現行計画では
「SANDWORMS OF DUNE」が発売される2007年夏に、
まず「デューン 砂の惑星」がリリースされ、同年秋に
「砂漠の救世主」、冬に「砂丘の子供たち」といった
具合に四半期ごとに1本ずつ最後の「砂丘の大聖堂」まで
発行されていくそうだ。本当にうれしい。

(116)2006年9月18日(月)
 ケヴィンが単独で書いている「Saga of Seven Suns」
シリーズの第6巻、「METAL SWARM」の英国版カバー絵が
到着したとして、お披露目。あわせて米国版のカバー絵も
再掲載されている。どちらのイラストも舞台となる
「gas-giant planet」を描いたものだが、これって
「帝国の逆襲?」とつい思ってしまう図柄だ。

[番外]
 ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・リスト
(9月9日までの1週間)で、「HUNTERS OF DUNE」は
第9位と、トップ15リストに依然とどまっている。
なかなか。

270 :HH:2006/09/20(水) 23:54:24
>268
 レス、ありがとう。
えらいのは忙しい作家生活のかたわら、頑張って更新を
続けているケヴィン・J・アンダースン氏だよね。
頭が下がります。

 「HUNTERS OF DUNE」の紹介もやりたい気がするけど、
ネタばれを回避するのは難しそうですね。「255」さんみたいに
速く読めないので、まだ130ページあたり(英国版ペーパー
バックは全524ページ)をうろうろしているので、まあ、
紹介どころの騒ぎではないのだけれど。

 ただ、「誇りある女たち」が旧帝国へ逃げてきたきっかけと
なった未知の敵って、いままで読んだ範囲ではちょっと「幻魔」
に似ているね。星界の果てで、行けども行けども広がる破壊された
宇宙戦艦の残骸なんてイメージはモロそうだね。この印象は
当たっているのかな?

271 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/22(金) 00:52:34
HUNTERSにフェイス・ダンサーは出てますか?
大聖堂の終わりでちょっと出てきた老夫婦が気になってます。
フェイス・ダンサーがトライラックスから独立して、新しい勢力になったらしいんですが。

272 :HH:2006/09/22(金) 06:19:45
>271
 出てきます。いろいろと。
本来のフェイス・ダンサー、大離散から還ってきた「失われた
フェイス・ダンサー」たち、それとは毛色の違うように見える
別の集団……。

 「大聖堂」の掉尾を飾った、とぼけた味わいの「老夫婦」。
つまり、『砂丘の大聖堂』(2)71ページに加藤直之画伯の
イラストが載っているダニエルとマーティですが、この二人も
ちゃんと登場します。ご安心を。ただ、彼らがフェイス・
ダンサーなのかどうかは、いままで読んだところ(166ページ)
では分かりません。

273 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/22(金) 06:39:32
>>272
おお〜ありがとうございます。
ブライアン+ケヴィン版デューンはイロモノに思えて手を出さなかったけど、HUNTERSは読みたくなってきたかも。

>>270
人間以外の知的存在は出てきませんですか。
旧三部作で、人間以外の知的存在が現れた場合に備えて、旧帝国の大公家が惑星殲滅を許す協定を
取り決めたというエピソードがあったような。

274 :HH:2006/09/22(金) 09:36:53
>272
 自己レスです。
「失われたフェイス・ダンサー」ではなく、
「失われたトライラックス」でした。

 思えば、本編6巻の最後では、ファイス・ダンサーは
模倣レベルがあまりに高くなり、模倣した当人すら、そんなことは
自覚せずになりきるようになっていましたっけ(だから、
マスターの言うことを聞かない)。そして、大離散で送りだされ、
その後還ってきた「マスター+フェイス・ダンサー」に対しては、
本国のマスターはいまいち不信感を持っていました。

 「HUNTERS OF DUNE」では、「失われた」両者の力関係にも
緊張と変化が見られます。大離散が起きた時期とのかねあいで、
彼らの技術レベルは、ゴーラ再生はできるが、メランジ生産は
できないという域に留まっています。ややストーリー上の
ご都合主義が感じられますが、物語はそういう前提で進んでいます。

275 :HH:2006/09/22(金) 09:46:27
>273
 「旧三部作」って、どれのことかしら。
「エピソードがあったような」とぼかして言うのだから、
具体的にどのあたりかは特定できませんよね。
私もうろ覚えのことが多いから、よく分かります。
でも、ここだと分かるのなら、教えてください。

「人間以外の知的存在」は定義が難しいですね。
うっかりしたことを言うと、ネタばれになってしまうし。
ともかく、まだ全体の3分の1しか読んでいないので、
断言するのは止しにします。ともかく読まないと。
それでも、後編は来年なのだ。

276 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/22(金) 12:43:22
デューン7か、読んでみたいが。
翻訳出版の情報はありますか?

277 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/22(金) 16:39:46
未知の敵ってヒルダー・フェン・アジディカの計画と関係あるんですかね
それとも、「LEGENDS OF DUNE」にヒントがあるのかしら、とても気になります

278 :HH:2006/09/23(土) 00:53:00
「デューン7ブログ」要旨の追加です。計2本。
(117)2006年9月20日(水)
 始めるのは遅かったけれど、いま「ポッドキャスト」に
はまっている、とケヴィン。SFラジオ・ショーの
「Dragon Page」主催で、最優秀SFポッドキャストを
選ぶ「Parsec Awards」の審査員を頼まれて、ケヴィンは
大量の短編、オーディオ・ドラマ、ニュース番組、
インタビューを聞かされたそうだ。

 彼の作品も今では、いくつかこの形式で利用できる。
現在、ネビュラ賞の暫定候補に挙がっている2つの
短編、「Rough Draft」と「Identity Crisis」は
「MechMuse」で聴くことができる。URLは
「ttp://www.mechmuse.com/」。また、別の作品、
「Paradox and Greenblatt, Attorneys At Law」が
近く「EscapePod」(escapepod.org)でリリース
される。こちらは2005年5月以来の「老舗」局
なので、ライブラリーが充実している。
どちらも「無料!!」である。楽しんでくれとのこと。

279 :HH:2006/09/23(土) 00:53:33
(承前)
(118)2006年9月21日(木)
 「HUNTERS OF DUNE」発売からちょうど1カ月がたった。
ニューヨーク・タイムズ紙の最新ベストセラー・リスト
(9月16日までの1週間)でも、まだ16位に
とどまっている、とケヴィン。これまでのブライアン&
ケヴィンの実績は、7位が最高だったのに、この作品は
3位で初登場し、以後、7位、9位とトップ10に3週間も
居続けるという快挙をなしとげた。新旧ファンに感謝を。
ほかのリストでは1位を獲っている例まであるそうだ。

 ファンからの反応も圧倒的にプラスだという。今週末には
ブライアンから「SANDWORMS OF DUNE」の最終稿が送られきて、
それをケヴィンが推敲すれば、そろそろこちらからも手が
離れるという。そうか、期待しよう。


280 :HH:2006/09/23(土) 01:25:53
>277
 未知の敵。ブライアン&ケヴィンは面倒くさくなったのか、
途中から「Outside Enemy」と記号的な呼び名に統一してしまいますが、
これについてのヒントは、アマゾンの「HUNTERS OF DUNE」のページに
転載された「Publishers Weekly」の書評にじつはフライング気味に
書かれていて、どうしても知りたければ、それを読んでみるのも一興
(責任は負いませんが)と書いたあと、気になって確認すると、
肝心なところが「……」に変わっていますね。ネタばれ行為を
強く糾弾する声があったので、自粛したのかな。データ採取をして
おかなかったので、元々「……」があって、自分の記憶違いなのか
どうか、もはや確認不能ですが。ううむ。

281 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/01(日) 12:04:35
>280 かなり重要なネタバレなのですね、読むのは我慢します


282 :HH:2006/10/02(月) 22:41:35
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(119)2006年10月1日(日)
 「デューン7」の後編、「SANDWORMS OF DUNE」が
ついにブライアンの手を離れた。すでに原稿はケヴィンに
送られ、彼が最終推敲をおこない、校了となる。
昨年10月31日に第1回の書き込みがおこなわれた
「デューン7ブログ」も今回をもって終了だそうだ。
ご苦労様。楽しませてもらいました。

「HUNTERS OF DUNE」はアメリカ版、イギリス版とも買って
しまったし、全文朗読のオーディオ・ブックス(CD16枚組)
も買ったのだから、まあ、この1年のただ見は許してもらおう。

 最後のおまけと、ケヴィンは「Stephen Youll」の描いた
「SANDWORMS OF DUNE」のカバー絵を紹介している。漁師たち
が海を泳ぐ砂虫(!?)たちを狩りたてるという図柄で、
本来ありえない光景だ。楽しみに待ってもらいたいとのこと。
最後までサービス精神旺盛である。しかし、また何かネタを
探さないと、いかんな。増量剤として、この企画、本当に
ありがたかったのだが。

283 :HH:2006/10/06(金) 17:03:32
 「HUNTERS OF DUNE」、読了。あまり期待していなかったのですが、
意外や面白く読めました。評価は星4つ(満点は星5つ)。
読み手の当方も、映像文化の強い影響下にあるため、シーアナたちの
「無の船」が未知の惑星に降りたって、いろいろあると、つい
「スター・トレック」を思い出すし、アクション・シーンが出て
くると、「スター・ウォーズ」を連想したりで、困ったものです。

 それでも、各勢力を代表する5人前後の少人数がどこかに
集まり、あれこれ対話する場面は「デューン的」雰囲気をけっこう
醸し出していて、なかなかよいです。出てくる人間がみな、
言っていることと、やっていることと、考えていることが
違っていて、思惑だけであれこれ話がすすむところなど。

 個人的にいちばん好きなのは、外見的には年下のテグのゴーラが、
兄貴風のダンカンのゴーラに対して、なんであんたは、そういつまでも
青春しているわけ(大々意訳)と尋ねる場面。オリジナルの
テグは死んだときに300年以上生きていて、家族を持ち、
子供もいたわけだから、何度生き返ろうと、膨大な記憶があろうと、
青臭いダンカンがあぶなっかしくて心配なのだろう。

284 :HH:2006/10/06(金) 17:04:03
(承前)
 ネタばれは避けたいので、内容には深く立ち入りません。
ただ、せっかく通読したので、いくつかの気になった点の確認を
しておきます。題して「ラキスの練習問題」。
これは前スレで、来たる「デューン7」をめぐってやりとりが
あったときの、「660」氏への遅いレスを兼ねています。見ると、
時期は「04/10/12 09:34:44」。もう2年も前なのね。

[以下引用]
いや、おれは期待してるぞ。「答え合わせ」をするから「解答」を教えろよ、
ってレベルで。正直、大ハーバーートのメモをそのまま公表してくれたって
かまわん。小説としての完成度なんでどうでもいい。
[引用終わり]

 まず、私自身が持っていた主な疑問点を列挙し、それが「HUNTERS」で
解消されているかどうかを書きます。ほかに、疑問点があれば、応じます。
答えはイエス/ノーだけだけど。

285 :HH:2006/10/06(金) 17:04:33
(承前)
(1)「誇りある女たち」の正体、起源は分かるのか。イエス。
(2)彼女たちが旧帝国に逃げてこざるを得なくした「敵」の
正体は明示されているのか。イエス。
(3)『大聖堂』の最後に出てきた謎の年寄りカップルの正体は
分かるのか。イエス。
(4)サイテイルの胸に隠されていたヌルエントロピー・カプセル内の
細胞組織は解放されるのか。イエス。
(5)「フューター」の相方の「ハンドラー」の正体は分かるのか。
イエス。
(6)いきなり出てきた隠れユダヤ人の集団は有効な使われ方を
しているのか。いまいち不明。
(7)死ぬ寸前に神皇帝レト二世が言っていた「アラフェル」は
ついにやってくるのか。イエス。
(8)レト二世はどこまで未来を予見していたのか。不明。
(9)「黄金の道」はまだ続いているのか。不明。
(10)フェイス・ダンサーは出てくるのか。「272」に既報。

 なお、「277」氏の2つの疑問への答えは、いずれもイエスです。
ブライアン&ケヴィンは、分かりやすい人たちなのですね。
それがいいのか、悪いのか。

286 :HH:2006/10/07(土) 00:48:16
 読了を機に、「HUNTERS OF DUNE」に対する
本国アマゾンの読者評をまとめ読みした。
2006年10月5日の時点で、数は計62件。
平均点は、前回見たときの星3・5から、
星3つへ低下している。評価の分布は以下のとおり:

   星5つ:18人
   星4つ: 9人
   星3つ: 9人
   星2つ:16人
   星1つ:10人

 いい感じにバラついている。本文を読むと、
星2つ、星1つの人のものに、むしろ読みでがあるという
印象を持った。逆に、星5つの人のなかには、どうかと思う
ような手放しの礼賛文が一部にあって、作為を感じた。
「デューンへの道」、「レジェンズ」両三部作の時と違って、
なんでかんでブライアン&ケヴィン憎しというような
原理主義的批判は今回目立たなかった。むしろ本編6巻を
くり返し読んできたコアなファンが「デューン7」を名乗る作品に
正面から向き合い、最終的に低い評価を下したように読めた。
「ダメじゃん」という紋切型を避けたがゆえの、読みでなのだろう。

287 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/12(木) 22:30:16
「読みで」って何?

288 :HH:2006/10/12(木) 23:36:32
>287
 レス、ありがとう。そうか、そういえば最近見ない表現だな。
手元の電子版「広辞苑」によると、
[引用]
読むのに分量があり、読みごたえのあること。「――がある小説」
[引用終わり]
という意味です。

 はて、方言だったかしらと一瞬、心配したけれど、
いちおう共通語のようですね。「食い出」:確かに食ったと
思えるほどの分量。食いごたえ。「――がある」。
というのもあるな。でも、こちらは「で」でなく「出」だけど。
さすがに「見で」はないな。むかし耳にした覚えはあるのだが。
「で」の音がやや野卑に響くので、上品な時代、
「――ごたえ」という表現に回収されてしまったのかもしれない。

289 :287:2006/10/13(金) 20:41:43
ありがとう。

290 :HH:2006/10/14(土) 23:50:12
「HUNTERS OF DUNE」を読了したので、公式サイトにある
掲示板のデューン7関連スレを最近チェックしている。
「ネタばれ」情報をふくむとの注意書きがあちこちにあり、
これまで読むのを控えていたのだ。

 『大聖堂』の原書が出たのが1985年。それから
20年以上もたっているので、年季の入ったファンが
うようよおり、自分の主張を裏付ける原文の当該箇所を
示しながら、やりあうさまを見ていると、竹槍1本で
B29に対峙したご先祖さま(というほど昔の話でも
ないが)の気分が分かったりする。

 たとえば、こんな具合。ニューヨーク・タイムズ紙の
「HUNTERS」書評が出たという書き込みで始まったスレッド。
スレを立てた人間が、感銘を受けた部分をかなり長めに
転記して紹介すると、すぐさま書評の感想が付き、
必読文書だと指摘したうえで、出てくるさまざまなゴーラを
書評子が「Dune Babies」と総称したのがうまいと褒める。

291 :HH:2006/10/14(土) 23:50:42
(承前)
 すると、赤ん坊つながりで、あのゴーラのおむつは取っ替え
ているのかと茶々が入る。排泄物つながりでスティルスーツや
フレーメンの不潔度をめぐる話に流れ、ああ、いかにも掲示板
らしく、実に自然な展開だなと納得する。汗や尿の濾過・再利用
という発想がどうしても付いていけないと、デューン・シリーズに
いまいち乗り切れない友人がいるので、洋の東西を問わず、
人間というものは変わらないものだなとひとりで感心していると、
ところで、「Has a character ever used a bathroom in Dune?」
(デューンで、登場人物がいまだかつてトイレを使ったことなんか
あるのかね?)との書き込み。もちろん、ないよねという含意だ。

 すると、20分後に、「あるよ」と言って、エイリアが朝のトイレ
のあと、コルバのほうをちらりと見るシーンと、教母オデレイドが
すばやく用を足して、いちばん上等の黒いローブを着るシーンが
添付される(私の記憶にはないので、日本語版の当該ページまでは
不明)。あまりの早業に、さすがに「ひえー、こんなの、どうやって
見つけるんだい」との書き込みがあると、「Adobe Acrobat Pro」
と一言。ううむ、かっこいいな。世の中にはすごい人がいるものだ。
この道(デューン道)はやはり奥が深い。


292 :HH:2006/11/04(土) 06:50:22
>285
 自己レスです。
>(7)死ぬ寸前に神皇帝レト二世が言っていた「アラフェル」は
ついにやってくるのか。イエス――の「イエス」を「不明」に
修正します。

 私は「アラフェル」と「クラリゼック」という二つの用語を
同じ現象をさす別の言い回しと漠然と考えていたのですが、その後
公式サイト掲示板のやりとりを読むと、私の理解が浅かったことが
分かったためです。

 掲示板の書き込みには、私と同じような受け止め方をしている
人もおり、また「HUNTERS」米国版238頁にも「クラリゼック、
アラフェル、ハルマゲドン、ラグナレク――呼び名はなんであれ、
宇宙の終わりの暗黒」というマーベラの心中思惟があるではないか
と傍証をあげる人もいましたが、大勢の理解は微妙にちがう別概念
ということのようです。

293 :HH:2006/11/04(土) 06:50:55
(承前)
 掲示板中、よりクリアな説明をしている書き込みを2件
引用すると、ハンドルネーム「Freakzilla」さんは、記憶では
と断ったうえで、「アラフェル」は「cloud darkness of holy
judgement」と「子供たち」か「神皇帝」にあり、一方、
「クラリゼック」は「The typhoon struggle, the battle
at the end of the universe」とあるのだから、
「クラリゼック」=「ハルマゲドン」、
「アラフェル」 =「審判の日」、
つまり、「クラリゼックは実際の戦闘、アラフェルはその結果」
というのが私の解釈だとしています。

 また、ハンドルネーム「Verboten」さんは
「アラフェル」は人類の絶滅、
「クラリゼック」は宇宙的ハルマゲドンのようなものと述べ、
さらに「クラリゼックは人類の最終的な運命を決定する
大戦争」で、「アラフェルはそうした戦争がもたらす可能性の
ひとつ」だと敷衍し、最後に「レト二世の黄金の道が避けよう
としたのはアラフェルであって、クラリゼックではない」と
総括しています。

294 :HH:2006/11/04(土) 06:51:38
(承前)
 なるほど。「HUNTERS」では「クラリゼック」はたしかに
到来します(というかその前段階が。「SANDWORMS」も買ってね)。
「アラフェル」のほうはいまだ不明です。

 掲示板の議論はその後、「黄金の道」とは人類の絶滅の回避だから
ということで、レト二世の構想は破綻したのか、レト二世の予知の
深度はどこまで先へ行っていたのか、ブライアン&ケヴィンのあの
解釈で矛盾はないのかと発展したあと、勢いを失い、現在はぽつり
ぽつりとたまに散発的な書き込みがある程度です。

 ユダヤ=キリスト教というか、一神教というか、そうした背景が
当方にないため、いまいちピンと来ないうらみがありますが、
いろいろ教わることの多いやりとりでした。

295 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/11/18(土) 22:18:09
【軍事】テロ対策に人造スズメバチ、イスラエルがハンターシーカー開発
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1163768303/


296 :HH:2006/11/19(日) 01:31:18
>295
 おお、それはすごい。で、さっそく見てきました。スレのタイトルでは
「ハンターシーカー」とは言っていないけれど、実態はまさにそうですね。
リンクが張られた朝日新聞の記事だと「遠隔操作」だそうですが、
もちろん無線誘導ですよね。でも、殺害方法がいまいち分からんな。
クラスター爆弾の子弾みたいなものかな、それとも毒薬かしら。

 ロイター電によると、ニックネームは「bionic hornet」だそうで、
標的の「追尾、写真撮影、殺害が可能」とのこと。でも、これだけの性能を
スズメバチほどの大きさに収めて、プロトタイプを3年以来に製作なんて
できるのかね。イスラム武装勢力をイヤな気分にさせるのだけが目的
だったりして。

 公式サイトの掲示板でも、さっそくやりとりがあるけれど、自己増殖を
懸念するなど、まったくSF者ってやつは洋の東西を問わず、似たような
人種です。

297 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/14(木) 21:48:11
なあ、みんな。
そろそろシュピヌンゲスボーゲンの概念について話し合わないか?
おれは買い物する時とか時々、あの文章を反芻するんだ。

298 :HH:2006/12/15(金) 00:06:27
>297
「引き絞った弦」だっけ?
 抑えに抑えた物欲が一気に吹きだして衝動買いに走るという
たとえかな。記憶ちがいだったら、ごめん。

 できたら、出てくる場所を教えてください。
 すっかり煙に巻かれてしまったよ。

 正確な引用をしようと、当たりをつけて、
『神皇帝』をざっと流してみたけど、線やら書き込みやらで
読みづらいは、糊が古くて勢いを無くしたのか、
本自体(第1巻)が分解するは、ひどい目に遭ってしまった。
早川さんも紙で出す気がないなら、テキスト・ファイルでも
PDFでもいいから、矢野訳の全文をネットで販売して
くれないかな。「デューン」なんて、まさにそれ向きなんだから
新たなファンを間違いなく獲得すると思うのだが。

299 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/18(月) 07:17:17
確認したらシュパヌングスボーゲンだった。恥ずかしい。
HHさん、いい線いってます。
砂の惑星3巻の219ページ(リンチ映画の表紙のやつ)

フレーメンは古代の人々が称したシュパヌングスボーゲンという点で優れている。
その言葉は、ひとつのものに対する欲望と手を伸ばしてそのものをつかもうとする
行為のあいだに自ら間隔を置こうとする傾向である。

自分の欲望に対してストイックに付き合っていく感じですかね。
デユーンはこういう精神性の高い文章が読めるので好きなんだー。


300 :HH:2006/12/18(月) 14:59:00
>299
 ありがとう。教わったページを見ると、ルビではないので、たぶん私の
記憶していた「引き絞った弦」は別のところに出てくる、
別の単語だったのでしょう。いやはや。原書を見ると、綴りは
「spannungsbogen」ですね。どういう意味かな。ドイツ語かな。

 「精神性の高い文章が読める」。同感です。
私は禅の公案みたいなのも好きです。たとえば、『砂の惑星』リンチ表紙
1巻175ページに出てくるベネ・ゲセリットの格言。
「いかなる道もその終わりに達すれば、どこへもつづいていない。
それが山であるかどうか知るためには、ほんのすこしその山を登って
みること。山の頂上から、その山を見ることはできない」

Any road followed precisely to its end leads precisely nowhere.
Climb the mountain just a little bit to test that it's a mountain.
From the top of the mountain, you cannot see the mountain.

 独学の秀才だったフランク・ハーバートがアカデミズムを批判した
警句と読めなくもないところが、多義的でいいですね。体系的知識を
鵜呑みにすると、道をきわめたつもりが専門バカになって、
論文は書けても、現実世界と切り結べなくなると。

 ちなみに、なんとかボーゲン(スキー用語だな)の原文はこんな風です。

The Fremen were supreme in that quality the ancients called
"spannungsbogen" -- which is the self-imposed delay
between desire for a thing and
the act of reaching out to grasp that thing.

301 :HH:2006/12/20(水) 01:34:04
 久しぶりにデューン公式サイトをチェックすると、
「SANDWORMS OF DUNE」の出版告知が出ていた。
2007年8月発売だそうだ。アメリカ版のカバー絵は
既報(282)のとおり、本来なら、あってはならない図柄。
楽しみなような心配なような。英国版のカバー絵も
紹介されているが、こちらも小さな画像なので、
細部は分からず、判断もできず。

302 :HH:2006/12/28(木) 13:43:52
>124
 自己レスです。

 きのう(2006年12月27日)発売のニューズウィーク
日本版(1月3/10日号)の特集、2007注目のキーパースン
に「レト二世」こと、ジェームズ・マカボイが取り上げられている
のを発見しました。記事を読むと、『ナルニア国物語/第1章:
ライオンと魔女』の半神半獣のタムナス役で、ロンドン映画批評家
協会賞の助演男優賞に「ノミネート」されたとありますね。なんだ、
受賞じゃないのか。残念。ケヴィンの間違いかな、私の読み違いかな、
別の英国の映画賞なのかな。よく分かりません。

 この記事をちょっと引用すると、スコットランド出身の27歳で、
「最近、ユニバーサル映画のSFアクション『ウォンテッド』の
主役の座も手にした……ブレイクはテレビドラマから。第二次大戦を
描いた『バンド・オブ・ブラザース』や、SFドラマ『デューン
/砂の惑星U』などで注目され、03年には映画『ブライト・ヤング・
シングス』に出演。知的な遊び人の役で、「次のヒュー・グラント」と
話題を呼んだ」そうです。なるほど。

303 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/04(木) 10:14:52
あけましておめでとうございます
今年も砂まみれの一年をおくります

304 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/10(水) 18:53:12
メランジうめぇwwwww

305 :HH:2007/01/10(水) 21:50:44
 恭賀新年。まあ、時期的にはもう寒中見舞いだけど。

 年末年始の再放送で、NHK/BBC共同制作の
「プラネットアース」との再会(もちろん「砂漠」の
回の)を期待していたのだが、ダメでしたね。
BSハイビジョンではやるのかもしれないけれど、
わが家には関係ないし。最終シリーズの4本を
オンエアーしたあと、地上波の深夜に一気放映して
くれないかな。ドラマ「クライマーズ・ハイ」みたいに
DVDを出したあとで、おもむろに再放送なのかな。
ううむ。

306 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/11(木) 02:01:24
>>304
スタバのメランジ?

307 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/12(金) 06:55:18
地球ではここのが一番
http://r.gnavi.co.jp/k184700/map1.htm

308 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/14(日) 14:53:26
あげ

309 :HH:2007/01/15(月) 14:03:44
 きょう(2007年1月15日)のダーリンコラム
(ほぼ日刊イトイ新聞)はよかったな。
私が何か書きこむと、ぱたりと反応が止まる理由が
ようやく分かったよ。

 特に「ゆるい記憶をたよりに、
事実の周辺をうろうろして遊ぶっていう楽しみが、
『あ、それはちがうよ』なんていう正解小僧に、
一気に台無しにされちゃうんだよな」という部分は
なるほどそうだと思うものな。

 まあ、性格だからすぐには直らないだろうけど、
ちょっとは自粛するようにしよう。

310 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/15(月) 21:11:04
いやいや、気にしなくていいと思うよ

311 :だもな:2007/01/17(水) 02:39:09
スカパーAXNで"Dune"(2000年もの)始まりますた(また、だっけ?)。
2時間x3回を1時間x6回にした模様。
初回見たが、おいらはリンチ版にかなーり染まってしまってるので、
このシリーズのビジュアルに慣れるのにちーと苦労してます。

DVDもとうに出てるとは思うが、未見の人にはいい機会かも。
下はこのTVシリーズのIMDBページ

ttp://www.imdb.com/title/tt0142032/

312 :HH:2007/01/17(水) 10:47:25
>310
 レスありがとう。そうかもね。

 きょうの朝刊に以下のような「デューン的」な話を発見。
【ワシントン共同】が15日付けワシントン・ポスト紙の報道と
して「子宮移植計画」について伝えている。受精卵を代理母の
子宮に移植するという意味ではなく、「脳死体などから子宮を
移植する手術」というトンデモない話のようだ。

 特に興味深いのは「子宮移植は2002年にサウジアラビアで
世界で初めて実施されたが、血栓ができて99日後に摘出された」
というくだり。同国のワッハーブ派は、こういうのは「あり」
なのだろうか。

313 :HH:2007/01/27(土) 02:04:06
 初学者のアンチョコとして有名らしい「SPARKNOTES」シリーズの
『デューン 砂の惑星』の巻をぺらぺらやっていたら、
クイズを発見した。グーグルで検索してみると、このシリーズ、
大学の課題図書なんかで、次の授業までに何ページまで読んでこい
と言われたときなどに便利な冊子らしい。クイズというのは、
読解の程度を自己判断するためのものだろうか?
いずれも四択方式で、計25問ある。こんな感じだ。

 第1問:『砂の惑星』冒頭でアトレイデ家が支配していた惑星の
名前は?(A:アラキス/B:ジエディ・プライム/C:カラダン
/サルサ・セカンダス)

 第3問:ジェシカが所属する集団は?(A:ベネ・ゲセリット/
B:宇宙協会/C:ニューヨーク・ニックス/D:ハルコンネン家)

 第7問:男爵の孫は誰か?(A:ラッバン・ハルコンネン/
B:スティルガー/C:ファイド・ラウサ・ハルコンネン/D:
ポウル・アトレイデ)

 第12問:ムアドディブとは何か?(A:乗り物/B:砂鼠の
仲間/C:空飛ぶ木/D:砂虫の仲間)

 第14問:ポウルの息子の名前は?(A:ガーニイ/B:レト
/C:ボブ/D:ウスル)

314 :HH:2007/01/27(土) 02:04:38
(承前)
 第17問:リエトとは誰か?(A:ポウル/B:スティルガー
/C:レト公爵/D:カインズ博士)

 第18問:シーチとは何か?(A:先端に毒をぬった針/B:
フレーメンの洞窟/C:砂虫の牙でつくったナイフ/D:特殊な
マント)

 第25問:チュエクとは何者か?(A:アトレイデ家の兵士
/B:ハルコンネン男爵のメンタート/C:サルダウカーの
大尉/D:アラキーンの密輸業者)

 ほかの巻を買ったことはないけど、このシリーズ、『1984年』
から『ヘンリー五世』、『ハリー・ポッターと賢者の石』なんて
タイトルまであるから、同じ体裁なら、これにもクイズが付いている
のかもしれない。


315 :HH:2007/01/28(日) 00:18:01
 こたつで寝ていたら、いきなり「イナマ・ヌシフ」が
聞こえてきて、驚いた。テレビがつけっぱなしで、
NHK総合「探検ロマン世界遺産」だった。本日の
テーマは「サハラ砂漠・神秘の街ムザブの谷」。
この番組、砂漠が出てくると、よくこの楽曲を
使いますね。うれしくて、元のDVDをまた
見直してしまったよ。ほとんど中毒だな。

 ちなみに原題は「INAMA NUSHIF」。作詞/作曲はブライアン
・タイラー。サイファイ版『デューン 砂の惑星U』の
挿入歌で、この作品のサントラ盤CD「FRANK HERBERT'S
CHILDREN OF DUNE」に収録されています。
タイラー自身が、デューン・シリーズすべてに出てくる
フレーメン語を分析して、歌詞を書いたとされている。
ウィキペディアによると、「イナマ・ヌシフ」とは
「She is eternal」という意味だそうだ。

 当人のサイトや、本国版MSNにぶら下がっている
ファン・サイト「The Landsraad」に歌詞全文とその
英語訳が載っている。英語力と詩心がないので、いまいち
よく分からないのが、残念。

316 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/02(金) 19:41:43
ショタショタの金髪の美少年が主演で作って欲しい。
カイル・マクラクランはオッサンだったしリメイク版は糞。

317 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/02(金) 21:44:33
>>313
アメリカで大学の授業の話なら、「クイズ」は「小テスト」とか訳すような言
葉と思います。お前、授業ちゃんと聞いてたか?みたいな。

318 :HH:2007/02/02(金) 23:32:17
>317
 ありがとう。

 そうか、そうか。小テストね。なっとく、なっとく。
ユーモアとひっかけがあって、なかなか興味深い設問だったのは
そのせいか。

319 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/05(月) 09:01:22
スレ主の(失礼)HHさんに情報

NHK総合の『ダーウィンが来た! 生きもの新伝説』
昨日2/4放送の「地球最大! シロナガスクジラ」は
砂虫のアイディア・ソースの実際の生態が見られますから、イメージ補完のため必見

再放送は
BS2で6日1500時
総合深夜8日2555時(または9日0155時)
(要確認)

320 :HH:2007/02/05(月) 21:04:41
>319
 おお、ありがとう。

 私も見ましたよ、「ダーウィンが来た!」。時間帯が時間帯なんで、
半分酔っぱらっていて、そのあと新日曜美術館を見て、涙を流し、
そのあとバッタンキューです。NHKの受信料は十分元を取っている
感じです。そうか、再放送は是非録画せねば。どうもどうも。

 シロナガスクジラって、もっと長いものに思っていたのに、
結構、オタマジャクシの親玉みたいな形状のときがあって、
神皇帝そっくりに見えたりして、興味深かったです。
妊娠線(!?)があることにもびっくりしました。

321 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/28(水) 10:32:42
重さ2.6キロの鳥型飛行機の開発成功 翼は釣りざお
2007年02月28日03時04分


鳥のように羽ばたきながら空を飛ぶ大型の鳥型飛行機の開発に、
日本大学文理学部の中里勝芳教授(52)が成功、
高度約100メートルまでの上昇飛行を記録した。
http://www.asahi.com/national/update/0224/TKY200702240295.html

高価になってもいいから、市販してくれないかなあ。
砂丘にもっていって飛ばして撮影したいもんだ。

322 :HH:2007/03/01(木) 02:37:38
>321
 わー、メーヴェだ、メーヴェだ。

 こういう話を見聞きすると、そのたびに自分はいい国に
生まれたと思いますね(逆のケースも多いけれど)。
サイエンスZEROあたりで詳しく紹介してくれないかな。

323 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/01(木) 20:35:18
>>322
このスレ的にはオーニソプターだと思って欲しい。

324 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/02(金) 01:41:56
デューン作中ではオルニソプターって「ソプター」と略すこともあるね。

その部分を読んでしばらくは脳内で「ハイ、タケソプター!」ていう
セリフが響きつづけたものだ。

325 :HH:2007/03/02(金) 02:40:18
>323
 たしかに。指定のページの写真を見ていたら、つい指がすべって
しまったよ。はばたき式だから、動画だったら、感想も違うと思う、
とちょっと言い訳。

326 :HH:2007/03/07(水) 14:42:19
 久しぶりにデューン公式ページをのぞいたら、
「デューン7ブログ」が再開されていた。昨年の
「HUNTERS OF DUNE」ブログが評判がよかったので、
今年も「SANDWORMS OF DUNE」カウントダウン企画をやること
にしたとケヴィン。ただし、定期的に更新するかどうかは
保証できないけれどと予防線。とりあえず、いまのところ、
2本が掲載されている。

以下は、「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(120)2007年3月3日(土)
 「SANDWORMS OF DUNE」米国版のジャケットに書き込まれる
内容紹介文の最終テキストが仕上がったとして、全文引用。

 それによると、デューン7の後編にあたる本書では、
「誇りある女たち」の起源(「HUNTERS」で十分わかるが)、
惑星アラキスの未来像、クイサッツ・ハデラッハの意外な真実、
人類と……[ネタばれ予防]の戦いの最終結果が明らかにされる、
そうだ。最もうるさ型の読者さえ十分楽しめるはずと、
鼻息は荒い。

327 :HH:2007/03/07(水) 14:43:00
(121)2007年3月4日(日)
 ブライアン&ケヴィンの元には、すでに「SANDWORMS OF DUNE」
のプルーフ本(完本一歩手前の製本された形の新刊書。書評子や
各国のエージェント、出版社にも配布される)が到着している。
計500ページ。ケヴィンはこれまでにこの原稿を8回通読して
いるが、本になると、印象がまた違う。他人の目で、もう一度、
さらい、直す点があれば、直していく。

 ケヴィンは別途、本当の他人にも、通読してもらっているし、
ブライアンも、最終チェックに余念がない。かつて
『公家アトレイデ』の出版直前に数段落が欠落しているのに気づき、
慌てて補充した事件があったため。ブライアンは娘のキムに頼んで、
最終原稿とプルーフ本のすべての段落について、その第一行と
最終行の異同をチェックさせている。プルーフ本は3月15日までに
出版社に戻される予定。

 これとは別に、ブライアンとケヴィンはこの2カ月あまり、
『公家アトレイデ』、『公家ハルコンネン』、『公家コリノ』、
『デューン 砂の惑星』、『砂漠の救世主』の再読に取り組んでいる。
言わずと知れた、「PAUL OF DUNE」三部作の準備作業のため。
やれやれ、本当にやるのか。今月末、二人はシアトルで顔を
合わせて、新シリーズが本格稼働するそうだ。

328 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/08(木) 20:20:55
>>326-327
HH氏、いつもながらありがとう。。

あぁ、洋書が読めるほどの英語力があればなぁ……


329 :HH:2007/03/10(土) 21:10:38
>328
 レス、ありがとう。英語力は、本当にほしいですね。
38年もやっているのに、辞書を引きひき、おそろしく時間を
かけて読解(ターヘル・アナトミア!)するのがやっとです。
いまだに聴けないし、話せないし、書けません。せめて大好きな
映画ぐらいは字幕なしで楽しみたいけれど、単語を聴きとるのが
やっとです。3000年ぐらい寿命があれば、話は違うので
しょうが。そうなったらそうなったで、2950歳ごろに
同じ愚痴をこぼしているのかな。

「多くの人が、アラキスについて必要なことをムアドディブが
学んだ速さについて注目している。もちろん、ベネ・ゲセリットは
その速さの根拠を知っている。……ムアドディブが急速に学んだ
ことは、かれの最初に受けた訓練が、いかに学ぶかの方法であった
ためである――イルーラン姫によるムアドディブの人間性≠ゥら」
分かってます。分かってはいるんですよ。

330 :HH:2007/03/10(土) 21:11:12
「デューン7ブログ」要旨の追加です。今回、ケヴィンは
定期更新をやめていた、この半年間の様子を駆け足で紹介している。

(122)2007年3月9日(金)
 1月に最終ゲラが送られてきた。
これが「SANDWORMS OF DUNE」 に手を入れられる最後の
チャンスになる。数え違えがなければ、第13稿だそうだ。
そして上記のとおり、仮製本された本が3月初めに到着。
ケヴィン側は、本人以外に、3人の人に試し読みを依頼している。
ブライアンのほうも、通読チェックの真っ最中だ。
細部に関心のある人のために記しておくと、本書の
総ページ数は494ページで、前編にあたる「HUNTERS OF
DUNE」の520ページと大差ない分量だ、とケヴィン。

 ブライアン&ケヴィンはこの間、単独の創作もやっていた。
ブライアンは「TIMEWEB」シリーズ第3作の草稿を書きあげた。
ケヴィンは長編小説、「THE LAST DAYS OF KRYPTON」
(クリプトン星の最後の日々)の最終推敲を終えつつある。
この新企画の発表を見損なった人はこちらをどうぞ、とケヴィン。
(ttp://www.wordfire.com/news/krypton1.html)。
どうやらタイトルのまんまの話らしい。スーパーマンの両親や、
その後敵役として登場する「General Zod」などが、ポンペイを
彷彿とさせる背景のなかで活写されるそうだ。ううむ。
DC Comics and HarperCollins Books。10月発売予定。



331 :HH:2007/03/10(土) 21:11:45
(承前)
 それとは別に、ケヴィンは彼の「The Saga of Seven Suns」
シリーズの最終巻「THE ASHES OF WORLDS」も執筆中である。

 3月末、ブライアン&ケヴィンは上記(121)のとおり
数日間のブレイン・ストーミングをおこない、そのあと
「砂丘のポウル」三部作に着手する。仮題とは言っていないから、
これで決まりなのだろう。既報のとおり、三部作のタイトルは
以下のとおり:

   PAUL OF DUNE
   JESSICA OF DUNE
   IRULAN OF DUNE

 バイラ(ビラー)・カイファ。コメントする気にもなれないほど
疲れる話である。御大が書いた本編6冊の権利を持っていない
ケヴィンは、じつはこのプロジェクトであまり(傾けた努力ほど)
儲かっていないのかもしれない。器用貧乏の典型だな。

332 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 05:23:13
むしろ「成功した fan-fic 作家」という方がいいのかも
この場合の「成功」は自分のお気に入りの公式二次創作が書けるということで

創作の核になるオリジナリティには欠けるけれど、後発の利で
原著者が悪戦苦闘した全体の見晴らしが利くし、また
様々なディティールにアプ・トゥ・デイトを施すことで
オリジナルを「発展させた」かのごとく装うことができる、と

しかし、悲しいかな、fan-fic の基本は「キャラ萌え」(設定等含む)だから
それらを根本的に超える、あるいは破壊してしまうような
「意外な/オリジナルな」ものは出しえない

比ぶるにフランク・Hは、水鏡子がどこかで指摘していたようにヴァン・ヴォートの同類で
(もちろん「教育のある/学習するヴァン・ヴォート」なのだけど)
誇大妄想とどんでん返し(「エウレカ!」または「宇宙の本質を発見した!」)に憑かれていて
本当の主人公である「観念」の暴走するドライヴ感が肝
だからキャラ(設定含む)をぶち壊すのも平気

となれば、ケヴィンは、傍から見れば、賽の河原でご機嫌で石積みをしているみたいで
(また、こともあろうにヴァン・ヴォートの方にも手を出すって?)

333 :HH:2007/03/12(月) 00:46:01
>332
 なるほど、「fan-fic」という言葉があるのか。初めて知りました。

 「ヴァン・ヴォートの方にも手を出すって?」。らしいです。
前スレ「980」、本スレ「29」、「72」にも書いたけれど、
著者が残した創作メモ(こういうの、最近、流行ってるの?)を
未亡人に託されて、書き上げたようです。タイトルは
「SLAN HUNTER」。本国アマゾンを見てみると、2007年7月10日
発売予定で、予約受付中とありますね。本文はハードカバーで272
ページだそうですから、厚さ2センチ弱かな。そんな大部な本ではない
ですね。ハーラン・エリスンの推薦文あり。あらすじを読むと、
手塚治虫の「0マン」をちょっぴり連想したりして。

 著者紹介によると、この5年間にケヴィンの本は27冊が
全米ベストセラー・リストに載り、世界中で1100万部売れたそうです。
ドイツ語、日本語、スペイン語、中国語、韓国語、ヘブライ語をふくむ
22言語に翻訳されていると、ふむふむ。「スター・ウォーズ」と
「Xファイル」のスピンオフがカウントされているし、たしかに合作が
多いけれど、単独で書いた本で賞もとっているから、悪い作家ではない
ようですね。少なくとも器用「貧乏」ではないみたい。


「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(123)2007年3月10日(土)
 今度は"SANDWORMS OF DUNE"英国版カバーについた内容紹介文を転載。
米国版よりやや踏み込んではいるものの、ネタばれにかんしては
前編にあたる「HUNTERS OF DUNE」に限られていて、後編の読者の興趣をそぐ
ことはしていない(ケヴィン自身がこのブログで書いていることのほうが
ネタばれ度ははるかに高い)。新情報はゼロ。

334 :HH:2007/03/13(火) 23:07:44
 「269」の「デューン7ブログ」要旨(115)で
紹介した、「デューン」シリーズ本編のオーディオ・ブック
再発行計画がどうやら動きだしたようだ。

 きょうアマゾンの洋書部門を見ていたら、第一巻
『デューン 砂の惑星』の原書にあたる「DUNE」のCD
全文朗読版(だよね?)が2007年5月29日に
発売予定、予約受付中の掲示が出ていることに気づいた。

 値段は予約特価で税込み6311円(1113円OFF)だそうだ。
ケヴィン・J・アンダースンの話では、以下、四半期ごとに
続刊のはずだが、それなら8月末に出るはずの「DUNE MESSIAH」
については、なんの告知もない。まあ、予定は未定として、
とりあえず1タイトルだけでも出るのはうれしい。

335 :HH:2007/03/15(木) 02:37:32
 久しぶりに「デューン公式サイト」の掲示板をチェック。
「デューン7ブログ」のレス専用スレが立っていて、驚く。
ケヴィンが最近書き込んだ4本について、週末ごとに2本ずつ
うるさ型のファンから、さまざまなツッコミがある。
叶わないな。鈍感力が必要だな。

 これとは別に、「デューン」がアメリカ大衆文化に与えた影響
というスレを発見し、興味を引かれ、読んでみた。すると、
「Mandy the Merciless」が全編これ「神皇帝」のパロディだ
という書き込みが目にとまった。はて、何だろう?
で、さっそくグーグルしてみると、海外アニメをもっぱら
流している「カートゥーンネットワーク」がヒットした。
同ネットワークのファン・サイト、LOU(ルゥ)さんという
管理人がやっている「カートゥーン横町」によると、
「ビリー&マンディ」という人気アニメ・シリーズの第16話
「帝王マンディ」(2003年9月12日初放送)が
それらしいと判明。

 ウィキペディアによると、おトボケのビリーと、
クールでタフなマンディと、ついていない死神グリムが
おりなすアニメーションらしい。で、LOUさんが
ネタばれ注意のうえで紹介している「帝王マンディ」の
あらすじというのは――。

336 :HH:2007/03/15(木) 02:38:13
(承前)
[以下引用]
ある退屈な夏の日。グリムは暇つぶしに未来を見てみないか?
とビリー達に誘いをかける。そしてビリー達は、グリムの水晶玉で
自分たちの未来を覗き見るのだった・・・。
ここは未来の世界。いまこの世界は、イモ虫から不死のパワーを
得たマンディが支配していたのだった・・・。そんなマンディに
従い暮らす、ビリーとグリム。だがしかしマンディの支配に対抗すべく、
反乱軍達が反乱を企てていたのだった・・・。
[引用終わり]

 というものらしい。ううむ、ちょっと見てみたい。短いものの
ようだし。かといって、わざわざそのために加入する気にはなれない。
第一、4年近く前のエピソードの再放送に運よく行き当たれる保証も
ないし。既放送分のタイトルとあらすじを読んだ印象では、
このシリーズのSFパロディは第16話だけではないようだ。
まとめてDVDにでもならないかな。とりあえず、第16話を
収録した初期シーズンのものだけでも。


337 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/15(木) 16:26:58
アメリカ版ケロロみたいなモンか。

338 :HH:2007/03/15(木) 17:16:20
>337
 レス、ありがとう。

 やっぱりそう思いますか。ファン・サイトの絵を見た印象や
あらすじにうかがえる世界観(!?)に、私も同じことを
考えました。まあ、実際みたら、テクスチャーが全然違うって
こともありますが。

339 :HH:2007/03/16(金) 10:35:44
 ホリエモン裁判の結果待ちで、テレビをつけてぼんやり
朝刊チェックをしていたら、レト二世ことジェームズ・
マカボイが出てきたではないか。映画「ラスト・キング・
オブ・スコットランド」の紹介だった。イディ・アミン・
ウガンダ大統領の架空の主治医役を演じているそうだ。

 女癖が悪いという役柄。そうかそうか、童貞のまま
砂虫への変態過程に入った後遺症なんだな。たしかに
彼はスコットランド人である。サシスセソが、シャシ
シュシェショに聞こえる。同郷の先輩、ショーン・
コネリーとおなじなまりで、当方、ヒヤリング能力が
乏しいので、最初何を言っているのかなかなか分から
なかったものだ。

 日本で日本人俳優をつかって実写版『砂漠の神皇帝』を
撮ることがあったら、長崎出身の俳優を起用するといいかも
しれない。


340 :HH:2007/03/21(水) 10:54:25
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(124)2007年3月20日(火)
 大きな締切をふたつ片づけて、解放感にひたるケヴィン。
まずは日曜日(3月11日)、ついに「SANDWORMS OF DUNE」が
手を離れた。ブライアンから送られてきた、修正箇所を指定する
90余枚のファクス(彼は本当に、ローテク志向)と、ケヴィンが
頼んだ何人かの読み手からの指摘、そしてケヴィン自身の赤入れを
合体して、著者側の最終稿は完成。月曜日(12日)にFedExで
出版社に送付した。

 次の山は「LAST DAYS OF KRYPTON」の残り300余ページの推敲。
例のコミックとタイアップの、スーパーマン余聞。

 ケヴィンはとりあえず、予定どおりユタ州モアブに出発。この地の
「Arches and Canyonlands National Parks」で5日間のハイキングを
することが目的。昼間は荒野を歩きながら"Seven Suns #7"(彼独自の
シリーズ物の第7/最終巻)の口述筆記をし、夜は「the Island in
the Sky」というロッジに戻って、「クリプトン」の推敲作業。
ようやくこの大物もなんとか乗り越え、やれやれ。締切はまだ他にも
残っているが、難物ふたつを押しやったことで、あとは問題なく
処理できるとご満悦である。

341 :HH:2007/03/25(日) 06:56:58
「デューン7ブログ」要旨の追加です。今回は2本あった。
(125)2007年3月22日(木)
 英国版「HUNTERS OF DUNE」のペーパーバックが発売された。
英国の読者は何カ月も先行で楽しめる。米国版ペーパーバックは
来年8月(ママ)まで出ないから。

 ただ、「SANDWORMS OF DUNE」のほうは、現在のところ、
米国版ハードカバーが今年8月8日発売予定なのに対し、
英国版のハードカバー/ペーパーバックは9月7日発売の
予定である。英米出版社の仕掛けぐあいの違いが出ていて、
興味深い。それぞれに差別化を模索しているようだ。

(126)2007年3月23日(金)
 来週、ケヴィンはシアトルへ飛び、ブライアンと1週間を過ごし、
「Expanded Books」のため二人のインタビューも録音する。ただ、
主目的はかねて案内のとおり、「PAUL OF DUNE」執筆にむけた
最後の詰め。あわせて「IRULAN OF DUNE」、「JESSICA OF DUNE」
の大枠も決めるつもり。この新シリーズ、内部ではいちおう
"Heroes of Dune"三部作と仮称している。もうどうにでもしてくれ。

342 :HH:2007/03/25(日) 06:57:33
(承前)
 ケヴィンは「THE LAST DAYS OF KRYPTON」の最終稿を出版社に
送った。「Seven Suns #7」第一稿は半分書き上げたところ。
ブライアンは「TIMEWEB」シリーズ第3作を完成しつつある。
ケヴィンが妻のレベッカと合作しているヤング・アダルト向け
ファンタジー「Crystal Doors」三部作の最終巻がまもなく
執筆に入る。仕事が山積に見えるだろうが、ケヴィン的には
これくらいは楽勝だそうだ。

 二日前、ケヴィンは入院した。病名は「deviated septum」
(分からん。「ずれた隔膜」って何だろう)。顔面の片方の
気道を確保するためで、手術されたとき、映画「トータル・
リコール」のシュワルツェネッガーを思い出したとあるが、
この映画は未見なので、いまいち想像がつきづらい。ううむ。
手術後、1日動けず。映画を2本(「THE ILLUSIONIST」と
「THE PRESTIGE」)を見て、過ごす。どっちも良かったが、
特に前者はすばらしかった、とケヴィン。

 きのう(3月22日?)は何かが詰まっているようで、
痛くて、本格的な仕事をやる気になれず、手紙とeメールの
処理だけ。いまだ外出は叶わず。ということは、「歩きながら
口述筆記」といういつもの「執筆」行動が取れないという意味。
たぶんあした(3月24日?)には「Seven Suns」最終巻を
1章ぐらい、語りおろせるだろう。山場の大宇宙戦闘の
真っ最中なのに、悩ましいことだ、とケヴィン。


343 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/25(日) 07:55:22
>>342
>  二日前、ケヴィンは入院した。病名は「deviated septum」
> (分からん。「ずれた隔膜」って何だろう)。顔面の片方の
> 気道を確保するためで、手術されたとき、映画「トータル・
> リコール」のシュワルツェネッガーを思い出したとあるが、
> この映画は未見なので、いまいち想像がつきづらい。ううむ。

シュワルツネッガーが、鼻の穴より巨大な追跡ビーコンを
鼻の奥からひっぱりだすシーンかな?

344 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/25(日) 08:59:46
>>343
制御できなくなって
おばちゃんの「皮」が外れるとこだと思うが

345 :HH:2007/03/25(日) 14:52:21
>>343、344
 レスありがとう。結局、映画そのものを見るしかないのかな。

 ふだんは「要旨」なので意訳したり、表現を丸めて、短くしています。
参考のため、いちおう原文とその直訳風日本語を併記しておきます。

[引用始め]
I can't help but think of Arnold Schwarzennegger wrestling with
the nasal probe in TOTAL RECALL!
[引用終わり]

映画「トータル・リコール」の中で、アーノルド・シュワルツェネッガーが
鼻の探測装置と格闘するところをつい想像してしまった。

 「probe」と言っているので、「追跡ビーコン」というのが、それかも
しれませんね。だとすると、ケヴィン・J・アンダースンは「胃カメラ」
ならぬ「鼻カメラ」を使った腹腔鏡手術みたいなものを受けたのかも。
そんな医療機器があるのかどうか、知りませんが。

346 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/25(日) 15:30:39
あ〜、じゃあやっぱり鼻からでっかい玉引っ張り出すシーンだな。

347 :HH:2007/03/27(火) 00:54:44
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(127)2007年3月24日(土)
 定期的更新は保証しないと言っていたわりには、
けっこう律儀に更新がされているこのブログだが、
今回は「デューン」絡みではなく、ケヴィン単独の
SFシリーズ「The Saga of Seven Suns」の話のみ。
最終巻にあたる第7巻のうち、最初の75章(全150章)の
語りおろしを終えたとのこと。折り返し地点ですな。

 第7巻のタイトルは、ケヴィン自身のウェブ・サイト
「MySpace」で読者にアイデアを募集し、それを参考にして、
「THE ASHES OF WORLDS」に決めたそうだ。最終巻に
ふさわしいタイトルと、本人は自画自賛だが、いまいちピンと
こない。

「ashes」は「今そのしかばねを地にゆだね、土は土に、
灰は灰に、ちりはちりに帰すべし」の「灰」だろうな。
「worlds」はH・G・ウェルズの『宇宙戦争』の原題、
「The War of the Worlds」や、あるいは「デューン」の
用語、惑星外「off world」から察するに、「世界」というより
「惑星」のことだろうか。つまり、7つの太陽をめぐる惑星世界の
かなりの部分が灰燼に帰したあと、ひとまず闘いが終わり、
鎮魂の雰囲気のなかに終幕を迎えるという意味かな。ううむ。

348 :HH:2007/03/27(火) 00:55:25
(承前)
 さらにシリーズ第6巻「METAL SWARM」の米国版が、版元の
都合(M&A?)により、12月発売にずれ込んだというお知らせ。
英国版は予定どおり今年9月に出る。私はきちんと締切を守ったん
だよ。著者の遅筆が原因ではないからね、とケヴィン。おわびと
言ってはなんだが、米国版の版元が送ってきた、第6巻カバーの
内容紹介文を転載(第5巻「OF FIRE AND NIGHT」を未読の人には
ネタばれ注意だそうだ)している。

 しかし、「金属の群蜂」って何だろう。デューンの「レジェンド」
シリーズに出てくる、敵が放つ兵器のなかに、レムの『砂漠の惑星』
のあれとセイバーへーゲンの「バーサーカー」を足して2で割ったような
やつが出てくるけど、あれみたいなものだろうか。ううむ。
それとも殺到する敵の大群をそうたとえた一種の比喩かな。

>>334
 自己レスです。

 きょうアマゾンの洋書部門を見ていたら、
本編第2巻『デューン 砂漠の救世主』の原書にあたる
「DUNE MESSIAH」のCDが2007年9月に発売、
予約受付中という掲示が出ているのを発見。
この分なら予定どおり、冬に「子供たち」も出そうな気配。
期待しよう。

349 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/28(水) 23:53:23
deviated septum・・・鼻中隔弯曲症というらしいですね。
左右の鼻の穴を分けている仕切りが曲がったりして
鼻づまりになるらしいです。
程度の差はあれ、曲がっているのは珍しくは無いようですが、
ひどい場合には手術が必要みたいです。

350 :HH:2007/03/29(木) 01:58:54
>>349
 おお、ありがとうございます。

 そういえば、NHKの朝の連続ドラマ「芋たこなんきん」を
見ていたら「気管支鏡検査」と言っていたな。まあ、こちらは
「肺カメラ」みたいなものらしいけど。

 まあ、あまり「デューン」に関係ない(そんなことをいえば、
ケヴィン・J・アンダースンの課外活動もそうだけど)ので、
このへんで止めておきますね。それだけネタ不足という表れ
なのではありますが。

351 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/29(木) 08:30:48
海外でこれ人気なの?映画って何にあったっけ?字幕で良いんだけど・・・

352 :HH:2007/03/29(木) 11:22:50
>>351
 「これ」というのは、スレのタイトルにある「デューン」のことかしら。

 だったら、デヴィット・リンチ監督の映画「デューン 砂の惑星」が
あります。1984年の作品なので、大きなレンタル・ショップでないと
ないかもしれません。

 また、アメリカの有料ケーブル局(?)、サイファイ・チャンネルで
テレビドラマ化されたものが正編、続編とも、DVD化されているので、
そちらをチェックするという手もあります。タイトルは「デューン 砂の惑星」
と「デューン 砂の惑星U」です。

 「人気なの?」かと言われると、ううむ。本国アメリカなら、
テレビドラマ「アイアム・ミスターエド」ぐらいは、カルトな
ファンがいると思います。日本では断然「エド」に勝っていると
思いますが、自慢にはなりません。

353 :HH:2007/03/29(木) 11:23:25
(承前)
 ちなみに、オリジナルは故フランク・ハーバートの書いたSF小説です。
原書は全6巻ですが、ハヤカワ文庫から出た翻訳本は計17冊になります。
久しぶりに増刷があったので、3巻目までは、新刊書店でも、まだ手に
入ると思います。タイトルは『デューン 砂の惑星』(全4冊)、
『デューン 砂漠の救世主』(1冊)、『デューン 砂丘の子供たち』
(全3冊)です。ちょうどこの部分は、上述のサイファイ版ですべて
映像化されています。「U」のほうが断然いい(予算が段違い)ので、
ざっとチェックするなら、こちらだけでも見ておくと、いいでしょう。

 著者の息子が、一回り年齢の若い、「スター・ウォーズ」や「Xファイル」
のスピンオフ小説で有名な作家と組んで、前史にあたる長編小説を
これまでに7巻書いています。うち、最初の3巻は翻訳され、
ハヤカワ文庫に入っています。タイトルは『デューン 公家アトレイデ』、
『デューン 公家ハルコンネン』、『デューン 公家コリノ』で、いずれも
3分冊です。ちなみに「公家」は「くげ」ではなく、「ハウス」と読みます。

 次の3巻は、前史の前史(さらに1万年前)を描いたスペオペ小説ですが、
上記の「公家」3巻(全9冊)の売れゆきが、期待をかなり下回った(たぶん)
ため、早川書房はもとより、どこからも翻訳本は出ていません。
「公家」3巻よりは増しではないかと、個人的には思うのですが。


354 :HH:2007/03/29(木) 11:23:56
(承前)
 スピンオフ・コンビはさらに、本編の続編というか、完結編の執筆に
着手し、いまのところ、最終巻上下2巻(下巻は今年夏に刊行)をもって、
シリーズは「いちおう」一区切りすると言っていました。とはいえ、まあ、
英語メディアはマーケットが広いので、儲かるあいだは、派生商品は
出続けると思います。

 派生商品はサイコロ・ステーキというか、流動食というか、あまり
読者に精神的負担をかけないつくりになっています。歯のいい人、胃の強い
人には、いまいち物足りないかもしれません。一方、オリジナル版は
ややぶっとんでいて、複雑怪奇、読み手を選ぶ作品でした。

 概要をチェックするだけなら、ウィキペディアだけでも十分でしょう。
ためしにリンチ版の映画をざっと見てみるのが、簡単かもしれません。
たぶん何が何だかよく分からないで、終わってしまうと思います。
それでも、もし万一、何かの間違いで、作品世界の背景を知りたい
という気分になったら、近所の図書館で、最初の1巻(文庫4冊)を
借りてくるというのが順路ですかね。残念ながら、なんだか分からないが、
気持ちが悪くて、もうたくさんだと思ったら、「これ」はあなた向き
ではなかったということです。それだけのことです。

355 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/29(木) 17:31:32
レジェンドシリーズの翻訳が出ないのは矢野さんが亡くなったからと思ってました。
しょうがないので原書で読んでいます。御大と違ってわかりやすい文章です。
それにしてもSFはもう何年もこのDUNEシリーズしか読んでないな。

356 :HH:2007/03/30(金) 00:53:49
>>355
 「353」で「(たぶん)」と書いているように、私自身の憶測です。
別段根拠があるわけではありません。あるいは、おっしゃるとおり、
矢野さんが亡くなったせいかもしれません。

 ただ、人から聞いた話ですが、有力翻訳家が亡くなると、「形見分け」と
称して、引き受けたまま訳出されていない作品を、出版社と周囲の翻訳家で
再配分するそうですから、何年も放置しておくとは考えづらい面があります。
あるいはつばを付ける意味で、版権だけはいちおう取ってあるけれど、
「デューン7」が全部出て、その出来いかんを見て、また今後の映像化計画
なども勘案して、翻訳の時期を見計らっているのかもしれません。だったら、
いいですね。いずれは日本語で読めるわけですから。楽観的すぎるかな。

 レジェンド・シリーズは、どうですか。私は人間側の話より、
アイデンティティの危機にありながら、その自覚がない「思考する機械」
側の話のほうが、面白く感じましたが。貴族の生活や恋愛模様、全体に
ただよう下品さは、やや辟易しましたけれど。

357 :HH:2007/03/30(金) 14:39:41
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(128)2007年3月29日(木)
 ケヴィンはシアトルのブライアン邸に泊まっている。早朝、
起きてきて、メールをチェック。その後、自分のウェブ・サイトと
デューン公式サイトを更新したそうだ。働きものだね。

 向こう6日間、例の新三部作の全体的構成をまとめる予定。
記録を見ると、このプロジェクトに着手したのは2000年のこと
だった、とケヴィン。構想自体はずいぶん昔からあったことになる。
シアトル滞在中にシリーズ第1作「PAUL OF DUNE」の各章ごとの
内容固めをやるそうだ。あとはデューン以外のケヴィンの
3作品とブライアンの1作品の進捗状況の続報。

 昨年の「HUNTERS OF DUNE」のときと同様、今回も販促
キャンペーンの一環として、「SANDWORMS OF DUNE」の最初の数章を
公式サイトで事前に試食できるようにするという。楽しみ。

 当方も続報。映画「トータル・リコール」をこの週末ようやっと
チェックしました。ケヴィンの言っていたのは、やはり鼻から妙なもの
を掴みだす、廃工場の場面と思われます。未来都市の夜景に「ソニー・
トリニトロン」の看板が出てくるシーンはまさに未来的でした。
2011年以降も、地上波デジタル一色にならない予兆だと私は
思いましたが、果たして。

358 :HH:2007/04/02(月) 02:09:02
「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(129)2007年3月31日(土)
 ブライアン&ケヴィンはシアトルのブライアン邸で、
ウェブ・ベースのネットショー「Expanded Books」のインタビューに
応じた(エクスパンドブックが拡張されて映像も音声も扱えるように
なっているのだろうか。よく分からない)。

 当日は5人のスタッフが来訪。プロデューサー2名、進行役兼
インタビューアーの女性1名、メイクアップ担当者1名、カメラマン1名
という陣容。著者2人は「SANDWORMS OF DUNE」について40分ほど
手短に質問に答えただけだが、全体の作業時間は、各種準備やらで
5時間近くかかり、しかも実際に流すのはせいぜい5分程度だそうだ。

 インタビューの模様はそのうち、デューン公式サイトでも見られる
ようにしたい。また、収録した40分の音声データを提供できるかも
しれないと彼らが言っていたので、あるいはインタビュー全体を
「ポッドキャスト」できるかもしれない。こちらも実現にむけ
努力してみたいとケヴィン。

 撮影チームを見送ったあと、ブライアン&ケヴィンは
「PAUL OF DUNE」の構想づくりに集中したそうだ。

359 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/02(月) 19:36:05
>>358
エキスパンドブックが日本で販売されてるアレのことなら、もともとのアメリカの開発元が開発放棄して
日本が引き継いで独自に保守しているものなので、今のアメリカの Expanded Books とは関係ないと思いますよ。
ttp://www.expandedbooks.com/book.php?bookid=130 に Hunters of Dune の時のビデオがありますね。

360 :HH:2007/04/03(火) 01:50:35
>>359
 貴重な情報、ありがとう。ハイテク志向の若い人に本の世界を
紹介し、買ってもらおうとするウェブ・プロジェクトのようですね。
このビデオは無料で視聴できるのかな? もっとも、聴いても理解
できないだろうけど。

「デューン7ブログ」要旨の追加です。
(130)2007年4月1日(日)
 小見出しは「ブレインストーミング」。もちろん例の話の現状報告。
あす(4月2日だよね?)、ケヴィンは自宅に戻る予定。この数日間、
ブライアン&ケヴィンは「PAUL OF DUNE」の筋道をつけ、膨らませる
作業に没頭した。二人の共著者のあたまの中で、来るべき本が同じ
イメージとして出来上がっていなければならない。

 10ページほどの「骨組みだけのアウトライン」は、
やがて100ページほどの「完全に肉付けしたアウトライン」に
進化した。上記のとおり、このプロジェクトの構想は2000年に
始まる。ネタ元は、故フランク・ハーバートが『デューン 砂の惑星』
の登場人物について記した背景設定(character-history details)
である、とケヴィン。

361 :HH:2007/04/03(火) 01:52:21
(承前)
 その後、レジェンド・シリーズ3巻、「THE ROAD TO DUNE」
(箸休め企画というべき、デューン関連文章の拾遺本)、
「デューン7」の2巻を執筆するあいだも、アイデアの交換は
続けてきたが、ここでようやく具体化した。合作のスタイルは
これまでと同様で、アウトラインを章別に割りふり、各エピソードを
どこに入れるかを決め、幹から枝葉を広げるように、徐々に内容を
充実させていくやり方だ。現在、章の数はおよそ100だそうだ。

 時にはブライアン邸を離れ、食事に出たり、散策したり。
でも常にメモ帳は持参していく。さすがに煮詰まったので、
二人で息抜きにDVDによる映画鑑賞。

 最初の夜は二人とも未見の映画に挑戦。P・D・ジェイムズの
『人類の子供たち』を原作にした「トゥモロー・ワールド」と
ニコラス・ケイジ主演のリメーク版のほうの「ウィッカーマン」。
どちらもイマイチだったが、鑑賞中、頻繁に「停止」ボタンを
押して、思いついたアイデアの交換などをやっていたので、
集中できなかったきらいがある。


362 :HH:2007/04/03(火) 01:52:58
(承前)
 で、次の夜は、相手が未見の作品を互いに薦めあうことに。
ブライアンは「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(掲載されている
DVDジャケットの写真を見ると、1946年版らしい)を、
ケヴィンは「Mr.インクレディブル」をそれぞれ推して、
二人とも相手の選択に満足。

 アウトライン作りはほぼ完成した。達成感にひたりつつ、
ブライアン&ケヴィンはさらに映画鑑賞(本当にアメリカ人は
映画が好きだ)。ケヴィンは「ライフ・オブ・ブライアン」、
ブライアンは「レディ・キラーズ」をそれぞれ推薦。
最後に、二人とも未見の、新ジェームズ・ボンド版
「カジノ・ロワイヤル」を見たそうだ。

 作品の選択傾向というか、趣味というか、を見ると、
それぞれがそれぞれらしく、興味深い。

363 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/03(火) 02:26:58
NTTのフレッツ・スクウェアでやっている「DUNE 砂の惑星」は既出?
上中下の3本の内今なら中下が見れますよ。
映画版と同じ範囲を映像化。

ttp://flets-square.info/contents/cinema/muryou_theater/index.html

364 :HH:2007/04/06(金) 10:11:31
 アマゾンに予約注文しておいたフランク・ハーバート御大
謹製の「HELLSTROM'S HIVE」が届いた。既報(138/デューン7
ブログ要旨69)のとおり、デューン7バブルで、版元の
「Tor Books」が復刊を決めた長編4作品のうちの第一弾。
ちなみに残りの3作品は:

  The White Plague (未訳)
  The Dragon in the Sea(『21世紀潜水艦』/銀背)
  Whipping Star(『鞭打たれる星』/創元/一時復刊)

 このあと順調に出続けるかどうか、見守りたい。

 1973年に書かれた「Project 40」という短編をもとに
発展したこの長編小説は、脅迫観念に駆られたような
警察国家アメリカと、昆虫との熾烈な戦いを描く
SF(こればっかだな)。若干大きめのペーパーバックで
本文332ページ。8月には「SANDWORMS OF DUNE」が
出るけれど、それまでに読み終えることができるだろうか。
ふう。

365 :HH:2007/04/07(土) 02:11:31
>>25
 「キャメルバック」の追加情報。引用の出典は
『報道できなかった自衛隊イラク従軍記』金子貴一(学研)
34ページ。陸上自衛隊の第一次イラク派遣部隊に通訳と
して同行したフリー・ジャーナリストによる体験記。
クウェートの米軍基地、キャンプ・バージニア内の
PX(酒保)の描写から。

「自衛隊員に人気があったのは、米兵が使う、背中に
背負うタイプの水筒だ。口元までパイプが伸びていて、
銃を撃ちながらでも水が飲めることが売りなのだそうだ。
銃は携帯できないが、わたしも購入した。ところがパイプに
穴が空いていて、結局、使いものにならなかった」

 こういう描写を読むと、スティルスーツ内の
キャッチポケットから、回収された水を吸引するさいに
用いる導水管[ウォーターチューブ]を連想する。
「デューン」が製品化のヒントの一つになったの
かもしれない。

366 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/08(日) 01:37:40
既出かな?
http://www.markzug.com/Zugdune.htm

367 :HH:2007/04/08(日) 07:30:54
>>366
 ダークな魅力のあるイラスト・コレクションですね。
初めて見ました。

 ラスト・ユニコーン(本社=ペンシルヴェニア州ハリスバーグ)
というゲーム企業のカード・ゲームのために描かれたものと
ありますね。1枚目が、みんなが大好き「ハルコンネン男爵」
であることは納得です。絵のアイデアはリンチ版の映画が基本かな。
でも、宇宙協会のエドリックが2枚描かれているのは、この人の
趣味かも。

 陰謀会議のシーンは、彼が同席しているので、場所はワラッハ第九惑星
(サイファイ版は、話が複雑になるためか、なぜかサルサ・セカンダスに
変更されていましたが)であることが分かります。コルバも出てくるし、
必ずしも本編第1巻だけが元ではないようですね。

 エドリックの背中方向に視点を置き、オレンジ・ガス容器の透明な
壁越しに、イルーラン、サイテイル、モヒアムを捉えるという
旧版『砂漠の救世主』15頁のプラン――石森は天才だな――に
比べると、ずいぶんと穏当な感じはします。


368 :HH:2007/04/08(日) 07:31:24
(承前)
 いま気づいたけれど、「男爵」の爵位に「男」が付くのは
別段性的嗜好を反映したものではないのですね。これは日本人
だけのボーナス名称ですね(それとも漢字文化圏に共通?)。

 ちなみに手元の電子辞書の「漢字源」を見ると、
「(5)爵位の一つ。公・侯・伯・子・男と五等爵にわけた第五位」
とあり、元々の意味は「男邦の君(外様の大名)のことから、
爵位の名となったもの」とありますね。

 で、さらに「男邦(だんほう)」を見ると、
「遠く離れていて、統治を土豪に委任された国」とあります。
これはこれで妙な連想が働き、興味深いですね。それとも、
英語の「BARON」にも似たような意味があるのかな?

369 :HH:2007/04/09(月) 11:39:06
 『モー革命 山地[やまち]酪農で「無農薬牛乳」を
つくる』古庄弘枝(教育史料出版会)読了。マンガ
「暁星記」の作者・菅原雅雪がかつて描いた傑作、
「牛のおっぱい」の背景を知るため読みだしたのだが、
「第3章 メス牛は訴える」が意外やきわめてデューン的
だった。考えるヒントとして、お勧め。

 読書の目的だった山地酪農――山野に乳牛を通年放牧し、
牛に牧場を勝手に作らせ、あらゆる困難に10年耐えると、
ごく一部の成功者は孫子の代まで左うちわの「楽」農を
享受できるというヴィジョン――については、
「牛のおっぱい」のモデルとされる旭川の斎藤牧場も出てきて、
それなりに知識を得た。ただ、やはり目を引くのは、
では、残り97%の乳牛が暮らす牛舎の現状はどうなのかと、
著者があわせて取材したルポのほうである。

 糞尿姿勢を制御する訓練装置、作業に邪魔な角・尻尾の
切除など怖い実例が次々出てくる。ほ乳類なんだから、
妊娠しないと、お乳は出ないのだよと、まずは読者の蒙を啓いた
うえで、次の説明へ。幼い乳牛を「早くから経産牛にする」ため
体が十分成熟しないうちから「種づけ」される。ともかく
ホルスタイン種の子どもを産みだすため「露払い」「子宮拡大」
のため、初回だけ小柄な和牛の精子を人工授精する……。ううむ。
こんな話を読まされると、私が小学生だったら、牛乳を飲まなく
なってしまうな、きっと。でも、最近は老人力や忘却力、鈍感力が
どんどんついてきているから、今後も食生活に変化はないけど。


370 :HH:2007/04/09(月) 11:39:40
(承前)
[引用113頁]
 機能のすべてを泌乳に向けるように改良された彼女らは、
食欲不振のために点滴された栄養剤や抗生物質、強肝剤などを
自分の体力回復のためには使わず、乳をつくるために使って
しまうという。/分娩後に脂肪肝や乳房炎、産褥熱などで
治療を受け、まったく食欲がなくても、毎日30キロは乳を
出す。/すべての栄養を乳生産にまわすようフル回転させられる
内臓器官の「苦痛」は、尻尾を切られたり、角を焼かれたり
する一時的苦痛の比ではない。
[引用終わり]

 柳沢大臣の「子供を生む機械」など、目ではないですね。
まったく「事実は小説より奇なり」です。さらに「カロリーの
迂回生産」(こういう言葉があるのですね)の問題がまた、
エコロジカルです。穀物を人間が食べるのではなく、飼料にする
ことで、全体的な利用率が下がる状況をいうようです。

[引用115頁]
 持ち込まれ、糞のかたちで棄てられる輸入穀物は、当然の
ことながら、日本の大地を消化不良に陥れる。家畜の糞尿を
穀物の輸入先であるアメリカに逆輸出しないと、大地の収支は
つかないだろう。また、稲ワラは100%中国から輸入しているが、
深刻な砂漠化現象で黄砂や水不足に悩んでいる大地から
植物全体をもちだすことは、「地力=農業生産力そのもの」を
奪うことにつながる。
[引用終わり]

 地球はひとつながりで、水や大気の循環がホットな議論の対象
になっている昨今ですが、糞尿や農業から生じる副産物まで
循環するのだとは、言われて見れば当然だけど、目から鱗でした。

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