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書きかけの小説貼る

1 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/24(水) 03:47:01
かなり前に筆を投げた。
いっちょまえにタイトルだけはついている


スカーレットドラグーン 〜紅き翼は天より高く〜

第一幕

その王国の名を、イシス、という。

大陸の東、緑の山野と巨大な湖を有する国。湖の名はロアノーク。
朝霧たち込める湖岸にそびえる白亜の王宮は、西にその静謐(せいひつ)な水面(みなも)を、東に王都イーザスの街を、それぞれ臨む。
白石で築かれた堅牢な城壁が見上げるのは、霧を纏(まと)ってぼんやりと広がる空、そして、そこに浮かぶひとつの影。
未だ夜の明けきらない浅葱色の空を背負い、広げた翼は遥か東の朝焼けよりも紅い。
優美に空を泳ぐ赤の巨躯――赤竜。

2 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/24(水) 03:49:41
そしてその竜の背に跨り、手綱を握るのはひとりの若い女。
無造作に後ろで括った緋色の髪はまるで炎、紺碧の光を宿す瞳は深海。
革鎧を着け、腰には長細い剣(つるぎ)を携えている――無論、一般市民ではない。
肩書きはイシス王国軍第一師団竜騎兵隊、第六小隊隊長。
名は、レイネーズ=エリッド。
流れる髪と、それを乗せる竜と。共に天を翔けるその姿は、いつしか『紅(あか)の疾風(はやて)』の二つ名を与えられていた。
誇張ではない。風の力で飛ばぬ竜は、それを望めば風よりも疾(はや)く天を翔けることもできる。
――竜は、『氣(き)』の力で空を舞う。
それは、世界を包む力、と解釈されている。そして、その流れが氣脈。
背から生えた両の翼には、風を起こして己を飛翔させる力などない。
氣脈の流れを感じ、それを掴むための器官であり、体内に氣そのものを取り込む器官である。
取り込まれた氣はそのまま体内を巡り、その生命を保つエネルギーとして働く。
ゆえに竜は食事を必要とせず、その寿命は恐ろしく長い。
生態系を大きく逸れた存在――異端者。

「アーク、行こう」
レイネーズは、自分を乗せる赤竜の名を呼んだ。竜は手綱を引かれる前に体をひねり、ゆっくりと向きを変える。
はためかせた紅い翼は、風を打たずに目に見えぬ力をはらむ。
目指すは、白の城壁。
夜明け空にぼかして入れた雲と同じ、湖面にたゆたう朝霧に、紅い影は消えていった。


3 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/24(水) 06:25:44
食事を必要としない生き物をどうやって飼いならすんだ?

4 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/24(水) 06:46:45
自作小説を載せるスレ Chronicle.2
http://book4.2ch.net/test/read.cgi/sf/1148359696/

5 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/24(水) 08:12:42
>>4
>>1は「かなり前に筆を投げた」といってるからそのスレもダメだろう。

>A途中で投げ出さない
>最後まで貫くんだ!


6 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/24(水) 10:22:39
ま た 体 言 止 め 厨 か  

7 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/24(水) 12:49:05
中途半端で書いたやつ

夏の一日が終わりを告げて、夕闇迫る田舎道を、鈍行列車が走っている。
窓の外から夕日が差し込み、僕の影を引き伸ばしていた。
そんな風景の中、車内には僕一人だ。
どうしても心は内へ内へと入っていく。
様々のことが頭に浮かんでは消えてゆく。
そして、そのすべてがいやな思い出だった
それだけのことがこの町で起こったのだ。

ここに帰ってくるのは九年ぶりだ。
もう二度と帰ることなど出来ないと思っていた。
否、戻れるわけがないのだ。
中学を卒業して、周りが地元の高校へ進学を決める中、僕だけが東京の高校へと進み、逃げるように町を飛び出てきたのだ。
そのことを打ち明けたときの友人の顔がいまでも忘れられない。
呆れ顔でも、蔑みでもない。
出て行く人間の相手などしたくないとでも言いたげな、そんな顔だった。




8 ::2007/01/24(水) 12:52:43
もともと、僕は閉鎖的な関係で成り立つこの町が好きではなかったし、
親も無く、親戚の家で過ごしていたので、出て行く事に迷いは無かった。
と言う訳で、町を出るとき、見送りにくるやつなど皆無だった。
こうなることはわかっていた。
諦めも付いていた。
何を言われても傷つかない自信があった。
なのに・・・・・・・

何も相手にされないことがこんなにも辛いという事を、そのときに思い知った。
向こうに着いてからの僕はもう何度となく忘れようとしてきた。
卒業アルバムや、昔使っていた教科書などを捨て、あの町の痕跡を、次々に消していった。
でも、そんな事をすればするほど、思いは強くなり切なくなる。
戻りたい。
分かってほしい。
そんな思いが溢れてくる。
別に馴れ合いたいわけでも、慰めてほしいわけでもない。
ただ、嫌いになってこの町を出て行った分けではないのだと言うことを知ってほしいと思っていた。
しかし、その機会もないままこの歳になった。
もう今更である。
今何を言っても言い訳にしかならないのだ。

ふと、窓の外を見ていると、見覚えのある風景が広がっていた
田圃には実った稲穂が金色に光っている。
そんな中、畦道を小学生たちがを走っていた。
久しぶりの故郷は呆れる位変わっていない。
この分なら昔の記憶を頼りに歩いても迷ったりしないだろう。
しかし、こんなにも変わっていないということは、この町の人間もまた変わっていないだろう。
つまり、歓迎はされないと言う訳だ。
現に、僕は一度も同窓会に誘われことが無い
それを承知できたのだから、僕も相当馬鹿だとは思う。
でも、今年は、どうしても来る必要があったのだ


9 ::2007/01/24(水) 12:58:03
駅のホームに降り立つと肥やしの匂いが鼻につく。
まだ昔ながらに糞を撒き散らしているらしい。
都会で嗅ぐと悪臭だろうが、ここではなぜか似合っている。
この町らしい香りだった
改めて辺りを見渡すと、所々に見知らぬ建物はあったが概、変化はなかった。
「本当に何も変わってないんだなあ」
と、つい独りごちる
「なんや、えらい早いやないの?」
突然声をかけられ我に返った。
僕はおそるおそる振り返る。
「久しぶりやなア」
そこには満面の笑みを浮かべた女が立っていた。
「お久しぶりです」
と、僕は伏し目がちに言った
「本当変わらんな。そういう、人の目見て話せないとこ」
「苦手なんですよ。どこ見ていいのか判らなくて」
「でも、明るくはなった見たいやな、前よりは」
「ええ、社会にもまれてきましたから」
我ながらあきれるくらい調子のいいことを言っていると思った。
都会に出て学んだことといったらこれ位のものだ。
「まあ、ようきたな。今日は旨いもんでも食うか」@
そういって僕らは歩き始めた。
この人は僕の叔母さんで子供のころに世話になっていた。
僕を生んですぐに死んでしまった母の代わりに育ててくれた人だ。
だから、僕はこの人には頭が上がらなかった。
色々な世話になって来たのだ。
勉強に食事、それに風呂の世話などだ。
この人が母でないと知ったときなぜか一緒に風呂に入るのが恥ずかしくなったのを今でも覚えている。
おばさんを女として見るのが怖かったのだと思う。今思うと笑ってしまうが、当時は真剣だった。


10 ::2007/01/24(水) 12:59:58
道を歩いているとやはり、町の人の目線が気になって仕方がなかった。
でも隣を歩く叔母さんはそんな町の人の目も気にする様子はなかった。
「久しぶりに戻ってきた感想はどうや?」
「変わってない」
「そうか・・・・あんたの目にはそう見えるか」
「ええ、それに歓迎されてないのもわかってますから」
「なら、何で帰ってきたんや、・・・って理由はひとつしかあらへんはな」
そういって自嘲する。

そうだ。
理由はひとつしかない。
このことがなかったら僕の人生は平凡なものになっていたのかもしれない。
それだけではなく、この町の人間にとってみても大きな出来事だった。
閉鎖的な都市ではあのような事があると、都会では考えられないくらい濃密な緊張感が瞬時に広がるものだ。
そして町全体が団結する。
それが良いほうに発揮すればいいのだが、たいていの場合が最悪な状況になる。
つまり、その団の長の好き嫌いによって排除する人間を決定してしまう。
一度スケープゴートーにされてしまった人間はどんなに足掻いても逃れることができない。
だから、皆、人とは違う行動に出ることが出来なくなっていたのだ

11 ::2007/01/24(水) 13:01:17
「なあ、さっきあんたは変わってない言うたけどな、それは間違いや。変わったんや。否、変わらざるを得なかったんや」
「・・・・・・・・・・」
まるで僕の心を読んだかのように言った。
「娘があんな事になって、居らんようになってこの町はめちゃくちゃになった。でもな、
長い時間かかったけど変わることが、立ち直ることが出来たんや」
本当だろうか
本当に変わったんだろうか。
変わったふりをしているだけではないのか。
僕にはその言葉を素直には受け止めることは出来 そうになかった。
しばらく歩いているとやっと家が見えてきた。
久しぶりだからだろうか?
僕が記憶していたものとは違い驚くほどに小さく感じた。
これが時の流れか。
時間は残酷というがその意味がわかるような気がした。
昔はこの家が僕の日常であり全てだった。
しかし、今の僕の日常はここにはない。
つまり、そういうことなのだろう。


これでをわりです。
お邪魔してすみません

12 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/24(水) 13:25:43
じゃあここは途中で投げ出して小説を張るスレとして使い>>4のスレと差別化するということでいいすか?

13 :1:2007/01/24(水) 23:04:38
>>3
そーゆー細かい設定を作りこもうとして挫折しました。

続き

王国の国府はもちろん王宮の中にある――が、正しくはそれを内宮(ないくう)という。
その周りをぐるりと囲むのは、まるで広い公園のような中庭。池の水は澄みわたり、手入れの行き届いた芝生と植木はじっと、その周囲の白壁を見上げている。
中庭をさらに囲むそれは外宮(げくう)といい、王族および国府の最上級官吏が住まう内宮とは区別される。
大きさは内宮のざっと二十倍。国府の官ほとんど全ての住処(すみか)であり、イシス王国軍全九十九師団のうちわずか九師団が配属される場所でもある。
高い城壁は外宮のもの、図らずしてそれは中庭にロアノーク湖の朝霧がたち込めるのを防いでもいた。
西側には、天を指す巨大な尖塔。イシス初代の王、トラゴロイド一世の槍を模したそれは、朝日を受けてまさに刃のごとき光輝を放つ。

その最上階、湖面を眼下に舞い降りるのは紅の影。
連れてきたのはわずかな風と音だけ、しかし現れたのはそれに相反する有翼の巨躯。
広く大きく張り出した石床に、赤竜はその体にはそぐわないほど優雅に降り立つ。音は、しただろうか。
一拍おいて、たん、とブーツの軽い音が響いた。さらに遅れて、乗手の束ねた緋の髪がふわりと揺れる。


14 :1:2007/01/24(水) 23:06:42
「小隊長、お戻りですか」
突然発せられた声は、聞き慣れた男のものだった。ほぼ毎朝空に出かけるレイネーズを、彼は必ず出迎える。
――頼んだ覚えはないのだが。
「ん、ただいま」
言ってから、レイネーズは男のほうを向いた。
最初に視界に飛び込んできたのは鮮やかな金の長髪、そして浮かぶ微笑がわずかに隠す双眸は、稀有なオッドアイ――右目は青玉(サファイア)、左目は翠玉(エメラルド)の如き光を湛える。
綺麗な眼だ、と彼女は思う。それは強い魔力ゆえのものだと聞くが、力が強ければそれが現れるとは限らないらしい。
線の細い優男だが、これでも兵士――第六小隊では副隊長を務める。
名は、ジルク=アイザライト。レイネーズとは違い帯刀はしていないが、彼の行使する力はそれを遥かに凌駕する。
それは一般に、『魔術』と称される技術。
術式(スペル)を組み合わせて魔導回路を構築し、術者の魔力を引き金に周囲の氣脈を操る――取り込めはしないので、空は飛べないが。
それでも傷が癒えるのを早めたり、炎や水を創り出すなど、その用途は多岐にわたる。
――ただひとつの欠点は、使える者の少なさだろうか。
因(ちな)みにジルクは本来、その能力からすれば第五師団、魔術兵隊に配属されるのが道理である。
しかし入隊したときには既に、その傍らには愛竜フロイドがいた。
それゆえ彼は今、この部屋にいる。


オッドアイとかもうね…orz

15 :1:2007/01/24(水) 23:11:17
部屋は厩舎(うまや)、敷き詰められた干草は黄金色の寝床を形作る。レイネーズは、その内の一箇所に赤竜の手綱を繋いだ。
それぞれ大きく仕切られたそこに寝そべるのは、十数頭の竜。多少の違いはあれど、灰茶の皮膚と翼――アークの紅い色はその中で異彩を放っていた。
竜は、その種のほとんどが灰茶の体を持つ。そのためアークのような色はまことに稀少なのだが、むしろ竜騎兵としては目立たぬ色、すなわち空に溶け込む色が好ましい。一隊の象徴(シンボル)としてならば、大いに役に立つようだが。
ただ、この赤竜は他の竜と比べて格段に迅い。その二つ名は伊達ではない、ということである。

「紅の、疾風……か」
「え?」
不意に呟いたジルクの言葉は、レイネーズには聞こえなかった。
「あ、いえ……ちょっと見とれてました。綺麗な、赤ですよね」
――その台詞に込められた二つの意味の、どちらに彼女は取るだろうか。
「うん?……そうね、赤竜は珍しいから。でも目立ちすぎるのよね、この色……私は好きだけど」
言って、彼女はアークの鼻先を愛おしそうに撫でる。
やっぱり、とジルクが内心で苦笑していることなど、露ほども思わないだろう。
「……まったく、お前が羨ましいよ」
アークに向けられた今度の言葉はレイネーズにも聞こえたはずだが、彼女は不思議そうに長い睫毛をしばたたかせる。
当の赤竜は、ふん、と息を吐(つ)いて目を閉じた。
――もしかすると、この竜は何もかも解っているのかもしれない。


16 :1:2007/01/24(水) 23:13:14

レイネーズとジルクは、塔の階段を下っていた。
話題も無くなり、暫(しば)し無言の時が続く。
小さな窓から差し込む光は時間と共に、その眩しさを増してゆく。ひんやりと冷たい白石の外壁も、今頃は暖まっているだろうか。
「……ジルク君は、飛ばないの?」
唐突な問いが、沈黙を破った。
「はい?」
「えーと……前々から気になってたんだけどね。毎朝、待っててくれるのは嬉しいんだけど、どうして君は空へ出ないのかなって」
「空へ……ですか」
何故だろうか、今まで考えたこともなかった――と言えば、嘘になる。
ただ、それを切り出すことで、何かが崩れるのを無意識に恐れていたのかもしれない。
遠くから眺める幸せと、ほんの少しの談笑。
それに、満足していただけなのかもしれない。
「どうして、でしょうね」
ジルクは、困った、とでも言うふうに苦笑を浮かべた。
「……分からない?私、変なこと聞いたのかなぁ」
「いえ、そんなことはないと思いますが……」
レイネーズの悔やむような顔に、彼は咄嗟に取り繕う。すると再び、彼女の表情は元に戻った。
「空に出ない理由(ワケ)がないんだったら、一緒に飛んでみない?……あ、嫌だったらちゃんと言ってね」
――誰が、言うものか。
「喜んで、ご一緒します」
言って、彼は翠(みどり)と青の目を細めた。


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